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「女賭博師」(その12) [映画(邦画)]

懐かしの邦画ヒーローシリーズの第51弾として長々と記してきた「女賭博師」シリーズも今回で最後となりました。で、今回は残っているシリーズ最終作(第17作)となった1971年2月に公開された作品について記します。(前作から丁度1年を経過しての公開でした。)

シリーズ第17作新女賭博師 壺ぐれ肌
作品データを記しておくと、1971年の大映作品であって、時間は79分、監督は三隅研次、脚本は高岩肇、撮影は梶谷俊男、美術は加藤茂、音楽は鏑木創である。そして出演は、江波杏子、大楠道代、渡辺文雄、川崎あかね、水上保広、本郷功次郎、早川雄三、伊達三郎、森章二、西川ヒノデ、伊吹新吾、山本一郎、九段吾郎、丘夏子、黒木現、堀北幸夫、寺島雄作、たちである。

大滝銀子は、大恩ある人から辰造を預ることになり、彼を一人前に育てるまでは全ての賭場から手を引くことにした。毎日を辰造の成長のために過ごす銀子だったが、南条組の親分・栄三郎が銀子を誘い、黒門組の看板胴師・緋牡丹お蝶と勝負をさせられ、それに勝ってしまう。で、今度は縄張りを賭けた勝負を挑まれ、断れなくなってしまった。そして勝負の日、銀子は栄三郎を説き伏せて、辰造を勝負の場に送り出した。しかし、辰造はイカサマをしたとして殺されて帰ってきた。辰造を殺したのは流れ者の政だった。銀子は栄三郎に、お詫びとして指をつめようとしたが、逆に無一文になった栄三郎から励まされ、東京を離れることにした。トラックの運転手となった銀子は、ふとしたことからイカサマで荒稼ぎをしている夏江のことを知る。そして水を差したことから瀬戸内海フェリーを経営する太田黒の事務所に連れ込まれる。そこには、かつて銀子に勝負で負けて坊主頭にされた尼姿・お蝶がいた。復讐戦を挑んできたお蝶だったが、軽くいなした銀子。が、今度はドスで斬りつけてきた。それを救ったのは政だった。何だかんだで1年ぶりに東京に戻った銀子は、栄三郎は殺されていて、南条組は風前の灯火で、太田黒と組んだ黒門組が幅を利かせていた。で、南条組は力で黒門組に挑もうとしていたが、それを銀子が抑え、全ては盆で決着を付けるという申し出をした。勝負の前夜、銀子の下に政が訪ねてきた。そして銀子に、辰造のイカサマは黒門組の罠であって、自分もそのことを今日になって知ったと告げ、手を付いて謝罪した。更に、黒門組は胴師として自分の妹であり、稀代のイカサマ師の夏江ということを話した。勝負の日、銀子と夏江の対決が続く。そして最後に銀子が勝った。しかし、すかさず松次郎が仁王立ちになり、刃物を手にした子分たちが雪崩れ込ん出来た。銀子も仕込みのカンザシを抜き、夏江もドスを構えた。一触即発の中、政が襖を蹴飛ばして入って来ると、賭場は戦場となり、松次郎は倒されたのだった。

基本的なパターンはこれまでのシリーズに準じているが、お馴染みの名前の人物の設定を変えて物語を構成しているだけに、これまでの作品に馴染んでいると「あれっ?」という気になってしまう。(それほど、本シリーズではパターンが定着していたと言うことである。)が、これは予備知識がありすぎることからくるものであって、それを忘れてしまえば特に問題になることはない。よく見ると、タイトルに「新」の文字があることに気づくが、そういうことでした。

ただ、前作から1年というブランクが遭っての新作は、特に必要なかったと思う所でもありましたが...

本シリーズは、シリーズの予定がなかったのに、最初の作品がヒットしたことから続編が作られ、更にシリーズ化されたということになったため、シリーズ化された後は本当に判を押したようなパターンを組み合わせて作られている。それだけに、そのパターンに馴染んでいる間は良いのだが、飽きてしまえば、単に本数を重ねただけでどうでも良いような作品ばかりと言うことになってしまう。(ビデオソフトが前作無くても全く問題無いということになる。)割り切っていればそれなりに楽しむことが出来るという作品で、少しでも粗に気づいた時点で卒業するべきシリーズでした。

 

↓本作はありませんが...

女賭博師 [VHS]

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  • メディア: VHS

女賭博師 花吹雪お涼 [VHS]

  • 出版社/メーカー: BMGビクター
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女賭博師 丁半旅 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 大映
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女賭博師 十番勝負 [VHS]

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女賭博師 さいころ化粧 [VHS]

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「WILD IS THE WIND」 [映画(洋画)]

表題の作品は1957年のアメリカ映画「野性の息吹き」である。アンナ・マニャーニがベルリン根菜映画祭で女優賞を受賞した作品である。(A・クインとA・マニャーニがアカデミー主演男優/女優賞にノミネートされたが、こちらは共に受賞は出来なかった。)

作品データを記しておくと、時間は114分、白黒作品である。原作はヴィットリオ・ニーノ・ノバレス、監督はジョージ・キューカー、脚本はアーノルド・シュルマン、撮影はチャールズ・ラング・Jr.、音楽はディミトリ・ティオムキンである。そして出演は、アンソニー・クイン、アンナ・マニャーニ、アンソニー・フランシオサ、ドロレス・ハート、ジョセフ・カレイア、リリ・ヴァレンティー、たちである。

若い頃にイタリアからアメリカに移住してきたジーノは、今では大牧場を経営していて、不自由ない生活をしていた。現在は、娘のアンジー、養子にしたベン、そして兄夫婦たちと共に暮らしているが、妻のロザンヌは以前に死んでいて、妻が以内ことだけが彼の心残りであった。そんな中、ジーノはロザンナの妹・ジオイアを後妻にもらうことを決めた。そしてイタリアで結婚式を挙げ、アメリカの牧場に迎えた。ジオイアは歓迎され、牧場の生活も気に入り、ジーノから愛された。しかし、まもなく不満が出てくる。というのは、ジーノは本当に自分を愛しているのか?という疑問を持ったためだった。ジーノはジオイアのことをロザンナと呼ぶことが度々あり、更に何かとロザンナと比べられたためだった。そしてジオイアはベンに近づいていく。しかしベンはアンジーと婚約をしていた。が、ベンの心も次第にジオイアに傾いていくことになる。そんな中、ジオイアの誕生日がやってきた。ジーノはパーティを開久峩、これが2人の関係を決定的に壊してしまうことになる。ジオイアの誕生日を祝う乾杯で、ジーノはジオイアではなくロザンナの名前を口にしてしまったのだった。まもなく商用で牧場を離れたジーノだったが、その夜、ジオイアとベンは関係を持った。そして牧場を去り、ジオイアはイタリアに戻ることを決めた。ジーノが商用から牧場に戻ってきた時、全ては自分が悪かったと思い、兎に角ジーノに謝ろうとして、飛行場に向かうジオイアを追っていった...

G・キューカーの演出が冴えたメロドラマであり、白黒の映像ならではという味わいのある作品である。物語としては最近ではこういうものはたくさんあるため、ありふれた作品と言うことになってしまうが、白黒映像の演出という所は、現在では逆に新鮮に感じるところでもある。

ただ、かつてはLDでリリースされていたが、DVD化されていないというのが惜しまれる所でありますね...

 

↓本作のソフトが現在無いので、G・キューカー監督作品をいくつか...

青い鳥 [DVD]

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ガス燈 コレクターズ・エディション [DVD]

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SIMPLY RED『MEN AND WOMEN』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1987年に発表された彼らの2nd.アルバムである。S.すぃしには、後に日本人の屋敷豪太、鈴木賢司が正式メンバーになっていた時期があることで知られているUKバンドでもある。(本アルバムの時は正式メンバーでは無かった。)本アルバムはそんな彼らのスタイルであるブルー・アイド・ソウルというスタイルを確立させたことで知られているアルバムである。イギリスでは2位、(西)ドイツとオーストリアでは3位、スウェーデンでは4位、アメリカでは31位を記録している。

収録曲は、オリジナル盤では全10曲であったが、2008年にリリースされたSPECIAL EDITIONでは6曲のボーナス・トラックが追加されて全16曲となっている。収録曲は以下の通りである。『The Right Thing』『Infidelity』『Suffer』『I Won't Feel Bad』『Ev'ry Time We Say Goodbye』『Let Me Have It All』『Love Fire』『Move On Out』『Shine』『Maybe Someday...』。(以下、ボーナス・トラック)『The Right Thing [Extended Version]』『Broken Man [1987 Version]』『Ev'ry Time We Say Goodbye [Live]』『Infidelity [Stretch Mix]』『Love Fire [Massive Red Mix]』『Lady Godiva's Room』。

この中からシングル・カットされたのは全部で5曲である。1st.シングルの『The Right Thing』はイギリスで11位を記録したのをはじめ、イタリアで4位、オランダで5位、ニュージーランドで9位、スイスで10位、アイルランドで12位、アメリカで27位というように各国で大ヒットを記録している。(本アルバムからのシングルの中では最大のシングル・ヒットとなった。)2nd.シングルの『Infidelity』はアイルランドで13位、イギリスで31位などを記録、3rd.シングルの『Maybe Someday...』はイギリスで88位、4th.シングルの『Ev'ry Time We Say Goodbye』はイギリスで11位、アイルランドで14位、オランダで29位を記録、5th.シングルの『I Won't Feel Bad』はイギリスで68位を記録している。(イギリスでは5曲全てがチャートインしているが、TOP 10には及ばずだった。)

お薦め曲は、ヒット・シングルの『The Right Thing』『Infidelity』『Ev'ry Time We Say Goodbye』『Maybe Someday...』、それ以外からは『Let Me Have It All』をピックアップしておく。

メロディアスで綺麗な曲が多く、バラード・ナンバーは傑作が多い。それでいて、ポップな曲はポップであって、テンポがよく、心地良さを与えてくれる。で、静と動のバランスが絶妙であって、そこが魅力のアルバムである。

次作から4作続けて全英No.1アルバムが続キ、前作のデビュー・アルバムと比べると地味な印象があるため、ヒットしているのに本アルバムは隠れてしまっているのが残念な所であるが、本アルバムは彼らのスタイルが確立したアルバムであるだけに、しっかりと聴いておきたい所である。

 

Men & Women

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Atlantic UK
  • 発売日: 1991/10/30
  • メディア: CD

メン・アンド・ウィーメン

メン・アンド・ウィーメン

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2006/01/25
  • メディア: CD

↓SPECIAL EDITIONはこちら

Men & Women (Spec)

Men & Women (Spec)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Atlantic UK
  • 発売日: 2008/12/08
  • メディア: CD

メン・アンド・ウィーメン【スペシャル・エディション】

メン・アンド・ウィーメン【スペシャル・エディション】

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2010/09/01
  • メディア: CD

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ケータイ刑事銭形結6話[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]

銭形結」の第6話「電気ウナギが明日を照らす ~大学教授殺人事件」の「裏ネタ編」の3回目となる今回は、現場はこうなっていたことから「密室」について、この物語での殺害手法であった「感電」について、ここに落としたこれを拾おうとしてという偽装工作が行われたと言うことから「水槽」について、「眼鏡」について、ちゃんの口から「お姉ちゃまじゃあるまいし」と出たが、これに関することとして「カミナリ」について記します。尚、「密室」は「・17話[裏ネタ編]PART 4」で、「感電」は「・15話(2nd.2話)[裏ネタ編]PART 4」で、「水槽」は「・3話[裏ネタ編]PART 2」で、「眼鏡」は「・17話(2nd.4話)[裏ネタ編]PART 9」で「メガネ」として、「カミナリ」は「・12話[裏ネタ編]PART 7」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、BS-TBSの本放送時に記した記事(感想)は「ここをクリック」してご覧下さい。

密室」:密閉された部屋のことであって、外界から完全に切り離された状態になっている部屋のことを言う、そのため、密室の中には、人が外部から侵入できない状態になっている。(その部屋にある窓やドアなどは、密室の内部から鍵が掛けられていて、外からはそれを開けることが出来ない状態になっているため、外から入ることが出来ない状態にある。また、ガラス窓やドアは破壊していればそこが通路になるため、密室となっている場合は、それらは破壊されていないことが前提条件となる。)

尚、密室は、外界から切り離されていると言っても、空気を遮断しているのではない。(あくまでも人の出入りが不可能なように、外部から遮断されている部屋のことである。(空気と水は隙間から入って行くことは可能である。また、小動物が内部に侵入することが可能であっても、人間が出入り不可能であれば、それは「密室」ということになる。)

推理小説の世界では、密室で事件が起こり、そこで死体が発見される、というのは定番のジャンルの一つとして確立している。この場合は、どうやって犯行が行われたのか、どうやって密室が作られたのか、という謎を解いていく所がポイントとなる。「ケータイ刑事」シリーズでも「密室」で事件が起こったというのはお馴染みのものであり、密室の謎解きが展開されている。

また、もう一つの意味としては「秘密にして、他人に知らせない部屋」という意味もある。こちらの意味としての使用はあまり使われなくなっているのが現状であるが、「密室政治」「密室会議」というように、他人の介入を許さずに独裁的な手法で進められることについて、悪い印象を持った言葉として使われることがある。

英語では「Locked Room」と言うが、第二の意味としては「Closed Door」と言う。(英語ではちゃんと使い分けられている。)また、「Secret Room」という言い方もある。ドイツ語では「Geheimes Zimmer」、フランス語では「Pièce Secrète」、イタリア語では「Stanza Segreta」、スペイン語では「Cuarto Confidencial」、ポルトガル語では「Quarto Secreto」、中国語では「密室」という。

感電」:電気の通じている導体に身体の一部が接触して衝撃を受けることを言う。この衝撃は、身体に電流が流れるために起こることである。そのため「電撃」と呼ばれることもある。

時にはこれによって心臓停止に至ることがある。また、これによって受けた傷のことを「電撃傷」といい、これには火傷のように皮膚に損傷を与えるものだけではなく、表皮剥離、潰瘍、電紋、電流斑などがある。(これらは電撃の大きさが差になって受けるものである。)ちなみに、心停止から死に至るのは重度の損傷を受けた場合ということになる。また、電撃傷は同じ電流値であっても、人によって個人差があるため、電流値が少ない場合には差が出る。(ある程度以上の電流が流れると、確実に死に至ることとなる。)

感電が起こるのは、電気的に閉回路が形成された場合である。例えばスズメやカラスが1本の電線上に止まっても感電しないのは閉回路が形成されないためである。(→人間も1本の送電線にぶら下がっている状態(それ以外は何処にも接触していないことが必要である。)だったら、閉回路が出来ないので感電しない。が、身体の一部が鉄塔と接していたり、2本の送電線にぶら下がると、閉回路が形成されるので感電する。鳥も2本の電線に触れると感電する場合がある。)

英語では「Electric Shock」、ドイツ語では「Elektrischer Schock」、フランス語では「Choc Électrique」、イタリア語では「Colpo Elettrico」、スペイン語では「Choque Eléctrico」、ポルトガル語では「Choque Elétrico」、中国語では「觸電」と言う。

水槽」:水を蓄えておく入れ物、容器、設備のことを言う。尚、「水槽」は水を蓄えるということが基本であるため、バケツやコップなどのように、密閉することが出来ないものは「水槽」とは言わない。(家庭にある金魚鉢も、完全に密閉できないため「金魚鉢」と呼ばれるのであって、蓋をすることが出来るものは「水槽」と呼ばれている。)

大きさは小さな物から大きな物まである。水族館などにある魚を飼育している巨大なものも「水槽」というが、イルカやアシカなどのショーが行われるようなものは「水槽」とは呼ばずに「プール」という。

魚の飼育用の水槽は、スペースのことや、鑑賞する場合の見やすさ、また、製造上の作りやすさなどから、(立方体を含む)直方体のものが一般的である。また、ガラス製の水槽とアクリル製の水槽がある。(前者は小形から中型のもの、後者は中型から大型のものが一般的である。)ガラス製の水槽は傷が付きにくいというメリットがあるが、重い、割れやすいなどの短所がある。一方、アクリル製の水槽は、ガラス製とは逆で「傷つきやすい」という短所があるが、軽い、割れにくいという長所がある。よって、小さなものはガラス製が好まれ、ある程度の大きさになるとアクリル製が好まれている。(特に重量が両者の選択の決め手となる。)

一般的に「水槽」というと、金魚や熱帯魚を飼育するための、透明のガラスやアクリル製の容器のことを指す。(拡大解釈して、昆虫などの飼育用で、水を入れないプラスティック製の器も「水槽」と呼ぶ場合がある。)尚、防火用水を溜めておく大型水槽や、マンションなどの屋上に設けられている飲料水などを(一時的に)蓄えておく水槽は「貯水槽」と呼ばれて区別されるが、広義では「水槽」である。

英語では「Water Tank」、ドイツ語では「Wassertank」、フランス語では「Arrose le Réservoir」、イタリア語では「Innaffia Serbatoio」、スペイン語では「Riega el Tanque」、ポルトガル語では「Tanque de Água」、中国語では「水槽」と言う。

眼鏡」:普通は「めがね」と読むが、「がんきょう」と読む場合も少なからずある。また「めがね」と読ませる場合はカタカナ表記の「メガネ」とされることも多い。

目の屈折異常(遠視、近視、乱視、老眼など)の矯正のために使用して、視力を上げるために使う場合と、紫外線やアーク光、各種閃光などの有害光線や異物が飛んできて目に入ることを防ぐという目の保護用に使用する場合、及びファッションのために使用される道具である。(ファッション用の眼鏡は、度の入っていないレンズが一般的に使用されるが、それよりもフレームのデザイン(色や形)の方が優先されていて、一般的に「伊達眼鏡」と呼ばれている。)

眼鏡は13世紀末のイタリアで発明されたものとされている。それ以前にも、レンズを使ってものを見ると言うことは行われていた。しかし、その当時のものは、現在の眼鏡のように、目の前に固定するパーツは無く、かつ、レンズは1つであって、レンズを手で持って使用するものであった。(使用する場合、最低でも片手を取られてしまうものであった。尚、手を自由にするために、目の上下に挟むようにして使用するレンズもあった。)→現在のように耳に引っ掛けるというものではなかった。また、レンズの特性と視力矯正の観点から述べると、老眼鏡であった。

やがて眼鏡は「知識」と「教養」の象徴となって、学者や偉大な聖人たちの持ち物というイメージが生まれることになる。(このイメージは現在も残っていて、日本でも、学者や天才少年のイメージを決めるアイテムの一つでもある。)そういうこともあって、光学的な補正を行わない眼鏡(視力矯正能力のない眼鏡)がファッションとして広く使用されている、ということも出来る。)

視力矯正用の眼鏡には、近視用の凹レンズを使ったもの、遠視用の凸レンズを使ったもの、乱視用の円筒レンズを使ったものの3種類があり、これらを組み合わせた「両用レンズ」と呼ばれるものがある。これらの中で最も早く登場したのは近視用のものであり、15世紀に当時用している。その後、17世紀頭に遠視用の凸レンズと近視用のの凹レンズが理論的に確立して、凸レンズの眼鏡が登場した。尚、乱視用の眼鏡の登場は19世紀になってからである。また、18世紀後半には、近視と老眼の両方に対応した多重焦点レンズが登場している。(いちいち眼鏡を変えるのが面倒ということから生まれたものである。)

また、手で持って使用するものから、鼻に挟んで使用することで両手を自由にした眼鏡が登場したが、それ以外では特に大きな発展無い。強いて言うと、眼鏡に紐を付けて頭に巻きつけて使用するものが登場したぐらいであって、18世紀前半以降、特に大きな発展はしていない。(成熟商品ということが言える。)

一方、目の保護用途の眼鏡としては「サングラス」がその代表的なものである。サングラスの原理は目の前に透過率の低いものをフィルターとして使うことで、目に入る光量を減衰させるというものである。原形となるものは眼鏡の登場以前から存在していたが、目の前に平らな板状素材のものを持って使っていて、とても「眼鏡」と呼べるような代物ではなかった。が、眼鏡が普及するようになると、レンズではなくてそこにフィルターとして使用する透過率の低いものを入れられで、現在のサングラスと呼べるものが生まれた。尚、サングラスには視力矯正用のレンズが入っていなかったが、このことから視力の矯正は必要ないが、目に飛び込んでくるものを防ぐ用途となる保護眼鏡としての利用に使われるようになった。で、防塵用の眼鏡、半田付け作業用の「保護眼鏡」、溶接作業時に使用する「遮光眼鏡」が登場した。また、ゴーグルと呼ばれるものや水中眼鏡なども、役割からは「保護眼鏡」に含まれることになる。

その後、視力矯正用の光学レンズをサングラスと組み合わせたもの(所謂「度入りサングラス」と呼ばれるもの)が登場している。

英語では「Glasses」または「Eyeglasses」、ドイツ語では「Brille」、フランス語では「Lunettes」、イタリア語では「Occhiali」、スペイン語では「Gafas」、ポルトガル語では「Óculos」、中国語では「眼鏡」と言う。

カミナリ」:漢字では「雷」と記すのが一般的であるが、「神鳴」という表記もある。(「ケータイ刑事」では分家長女のお姉ちゃまと混同されることもあるため、「かみなり」または「カミナリ」と表記する。)但し、「雷」は「いかづち」と読む場合もある。(意味は同じである。)

雲と雲の間で、または雲と地表の間で自然に起こる放電現象のことを、またはその際に生じる閃光と轟音のことを含めて言う。尚、閃光に関しては「稲妻」と呼ぶこともある。

この現象は、積乱雲の内部に発生した電荷が溜まり、それが周囲との電位差を生み、電荷が放電されることで発生するものである。エネルギーはとても大きく、1回の放電は、数万~数十万Aという電流値に達し、電圧も数千万~数億Vに達する。(電力量は数百GWにも達する。→この電力の1%でも回収することが出来て蓄電することができれば、発電所の数は大きく減らすことが出来る計算になる。)しかも、放電時間は数μ秒という瞬間的な短時間であるため、瞬間的なエネルギー量としたらとんでもない膨大なエネルギー量となる。そのため、落雷を受けた樹木が吹っ飛んでしまうと言うのも当然である。(人を直撃すると死亡することもあって、世界では年間に数人は落雷によって志望しているとされている。)

雷の発生原理が解明できなかった昔には、神様の一つとされていた。(日本でも「雷神」と呼ばれていた。)民間伝承では、菅原道真が死して天神(雷の神)になったとされている。で、雷神のことを親しみを持って「雷(かみなり)さま」と呼ぶのが一般的になった。また、民間伝承では、雷さまは落ちて来ると人のヘソをとると言い伝えられてきた。

尚、雷鳴を耳にした時に「くわばら、くわばら」と昔から言うのは、都をはじめ、各地に落雷は起こったが、菅原道真の領地であった「桑原(くわばら)」という所には落雷がなかったことから、その地名である「くわばら」と唱えれば雷は落ちないと伝承されてきたためである。

雷神(雷さま)の姿は鬼の様態をしていて、牛の角が頭にあり、虎の革のふんどしを締め、雷鼓と呼ばれる太鼓を持っているものが広く知られている。江戸時代初期の画家である俵屋宗達が描いた「風神雷神図」という屏風が有名であって、現在では雷さまの姿はこれを元にしてものが基本になっている。(ザ・ドリフターズのコントに出てくる雷さまも、角があって虎革のふんどしをしているのもここから来ている。)

日本以外でも、雷を神としているものとしては、ギリシア神話のゼウス、ローマ神話のユピテル(英語読みでは「ジュピター」)、北欧神話のトールなどがいる。また、中国では「雷公」「雷師」「雷祖」などの名称で呼ばれている。→ギリシア神話のゼウスとローマ神話のユピテルは後に同一視されるようになった。また、天を司る神として、神々の王・最高神という位置づけになっている。

俳句の世界では「雷」「かみなり」「神鳴」「いかづち」「雷鳴」「遠雷」「落雷」「雷雨」などの言葉は全て夏の季語である。これは、「カミナリ」は原理的には一年中発生するのだが、夏に最も多く発生するためである。

英語では「Thunder」または「Lightning」と言い、ドイツ語では「Donner」、フランス語では「Foudre」、イタリア語では「Fulmine」、スペイン語では「Trueno」、オランダ語では「Bliksem」、ポルトガル語では「Raio 」、中国語では「雷電」、韓国語では「ピョラク」と言う。

 

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図説 密室ミステリの迷宮 (洋泉社MOOK)

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  • 出版社/メーカー: 洋泉社
  • 発売日: 2010/10/25
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密室入門! (ナレッジエンタ読本14)

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  • 作者: 有栖川有栖(ミステリ作家)×安井俊夫(一級建築士)
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2008/11/20
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IEC規格による電気安全―感電保護・等電位ボンディング・接地

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  • 作者: 竹谷 是幸
  • 出版社/メーカー: 理工図書
  • 発売日: 2001/09
  • メディア: 単行本
知りたい電気のQ&Aなぜ鳥は感電しないの?

知りたい電気のQ&Aなぜ鳥は感電しないの?

  • 作者: 坂林 和重
  • 出版社/メーカー: 科学図書出版
  • 発売日: 2003/02
  • メディア: 単行本
電線のスズメはなぜ感電しない―電気&絶縁の初歩の初歩 (ブルーバックス)

電線のスズメはなぜ感電しない―電気&絶縁の初歩の初歩 (ブルーバックス)

  • 作者: 速水 敏幸
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インテリアアクアリウム Vol.3―水槽のある暮らし (SAKURA・MOOK 29)

インテリアアクアリウム Vol.3―水槽のある暮らし (SAKURA・MOOK 29)

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KOTOBUKI 600S 鑑賞魚 TB 5点 水槽セット

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コトブキ 120cmスタンダード水槽 W1200×D450×H455mm

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眼鏡コレクション 2011年 04月号 [雑誌]

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  • 出版社/メーカー: 文踊社
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  • メディア: 雑誌
眼鏡Begin Vol.9 (ビッグマンスペシャル)

眼鏡Begin Vol.9 (ビッグマンスペシャル)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 世界文化社
  • 発売日: 2010/10/16
  • メディア: ムック
かみなり (狂言えほん)

かみなり (狂言えほん)

  • 作者: 内田 麟太郎
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2008/12
  • メディア: 大型本
カミナリはここに落ちる―雷から身を守る新しい常識

カミナリはここに落ちる―雷から身を守る新しい常識

  • 作者: 岡野 大祐
  • 出版社/メーカー: オーム社
  • 発売日: 1998/12
  • メディア: 単行本
おもしろサイエンス 雷の科学 (B&Tブックス)

おもしろサイエンス 雷の科学 (B&Tブックス)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日刊工業新聞社
  • 発売日: 2008/07
  • メディア: 単行本

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