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「ALL THE MARBLES(THE CALIFORNIA DOLLS)」 [映画(洋画)]

「刑事コロンボ」でお馴染みのピーター・フォーク追悼という意味で、もう1本、彼の主演作品を取り上げることにします。

表題の作品は1981年のアメリカ映画「カリフォルニア・ドールズ」である。日本での劇場公開は1982年6月であった。尚、公開時は原題「ALL THE MARBLES」、邦題「カリフォルニア・ドールズ」であったが、後に原題の方が「THE CALIFORNIA DOLLS」に修正されている(邦題は変更無しである。)作品である。また、名匠と呼ばれたR・アルドリッチ監督の遺作になった作品でもある。2人組の女子プロレスラー・カリフォルニア・ドールズとそのマネージャーのトリオが繰り広げるロード・ムービーであって、アクションとお色気で楽しませてくれる娯楽作品である。

作品データを記しておくと、時間は112分、監督はロバート・アルドリッチ、脚本はメル・フローマン、撮影はジョセフ・バイロック、音楽はフランク・デ・ヴォールである。そして出演は、ピーター・フォーク、ヴィッキー・フレデリック、ローレン・ランドン、バート・ヤング、トレイシー・リード、リチャード・ジャッケル、ミミ萩原、ジャンボ堀、ブリンク・スティーヴンス、クライド草津、ブライアント・キング、クローデット・ニーヴェン、たちである。

女子プロレスラーのアイリスとモリーはカリフォルニア・ドールズというチームを組んで活動していて、美人レスラーとして知られている。彼女たちにはマネージャーのハリーが付いていて、ア人でいつも行動し、巡業を続けている。試合でも次第に力を付けていき、苦戦しながらも勝ちを得ていくカリフォルニア・ドールズ。やがて、彼女たちは日本人チーム(ミミ萩原とジャンボ堀)との試合を行い、苦戦の末に勝利する。この時、日本人チームが出した技を覚えるように進言したハリーは、2人が一流になるまで頑張っていた。が、この試合の後、ギャラを受け取りにプロモーターの所にハリーが行くが、宣伝費と税金で手元に金がないとして、約束の金額を受け取れなかった。すると怒ったハリーはプロモーターの車を叩き壊すという激しいところを見せていた。

そんなカリフォルニア・ドールズは、人気と実力を矛の黒人チームのタイガーズだった。この試合にカリフォルニア・ドールズは勝利を得た。しかし、収入の方は伸びず、ハリーは泥んこ試合を取ってきて、2人は屈辱に耐えていた。やがて、タイガーズとの再戦が巡ってくるが、ここではレフリーの不当な判定もあって負けてしまう。しかし、2人にはこれがいい経験にもなった。再びカリフォルニア・ドールズは調子を上げていき、勝利を重ねていく。そして人気も私大に出てくるようになる。そしてチャンピオンの座を賭けて、タイガーズと対戦するチャンスを得た。試合は壮絶なものとなって、回転逆海老固めによってカリフォルニア・ドールズが逆転勝利を納め、遂にチャンピオンの座を手に入れた。

クライマックスのチャンピオンの座を賭けた試合は、最初から結末が分かってしまうような盛り上げ方で迎えることになるのだが、場の雰囲気は映画「ロッキー」(結末まで考えたら「ロッキー2」と言った方が良いですかね...)に通じるものがあって、盛り上がっていく会場の雰囲気が実によい。そんな中、決着の方も「劇的」という言葉通りというのは、こういう作品ではベタであるが、やはり良いものである。そういう意味では、これもお約束であるのだが、2人の重ねてきた試練や苦労がしっかりと描かれているからこそ引き立つものである。また、巡業を続けて移動していくということでは、ロードムービーでもあって、構成も実に美味く考えられている。

また、日本人チームとして登場するミミ萩原とジャンボ堀は劇中では主人公の引き立て役になっているが、本物の女子プロレスラーであるので、ファイト・シーンの迫力は本物であって、こういう所はアメリカ映画らしいところでもある。

ベタな展開のサクセス・ストーリーであるのだが、P・フォークが演じるマネージャーとの凸凹トリオによるのも面白いところであって、結末が分かっていても熱くなれる作品である。が、かつてはLDでリリースされていたが、DVD化もされておらず、ソフトが無いのが残念な作品である。

 

↓本作のチラシです。

↓P・フォークというと、やはりこの作品ですね...

刑事コロンボ 完全版 コンプリートDVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
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「女の警察」(その3) [映画(邦画)]

今回は、1969年に製作されたもう1本で、シリーズ第2作となる作品について記します。尚、劇場公開は1969年5月のことであった。

シリーズ第2作続女の警察
作品データを記しておくと、1969年の日活作品で、時間は82分、原作は梶山季之、監督は江崎実生、脚本は中西隆三、撮影は横山実、美術は佐谷晃能、音楽は佐藤允彦である。そして出演は、小林旭、藤竜也、小山ルミ、小山明子、丘みつ子、郷えい治、高品格、崔蘭郷、青江三奈、牧紀子、長谷川照子、西恵子、西城琴江、戸上城太郎、山田禅二、久遠利三、杉江広太郎、柳瀬志郎、小柴隆、白井鋭、たちである。

ホステス集めのスカウトとして名を馳せている篝は、女たちからは人望を集めて「女の警察」と呼ばれている。ある夜、篝は自分の店のホステス・京子を引抜こうとしたクラブ「アロン」を訪れた。その店のマダム久代は、彼がバーテンをしていた5年前に将来を約束した相手・久美の姉だった。久美はある日突然、行きずりの中年男と心中をしてしまったが、篝は今でもそれが信じられなかった。その後で、篝の元に情報コンサルタントの早崎が千絵という娘を連れてやってきた。そして千絵は、久美と心中を図った男の妹ということだった。千恵は事件の真相を教えて欲しいということだった。更に、篝は、ホステスの京子や由美子を引き抜こうとしているのは新宿を根城とする阿久根組であることを知る。まもなく、クラブ「アロン」は酒の密輸で警察に挙げられ、阿久根組が「アロン」を買収し、京子は失綜してしまった。篝は、完全に5年前の事件も関係していると判断して、弟分の次郎と共に5年前の事件の真相を探り始めた。しかし、阿久根は悪徳弁護士・藤倉を介して、篝の行動を妨害し、引き抜いた集めた女たちを外国に売り飛ばす手筈を整えていた。その頃、久代は韓国の実業家・崔の雇われマダムとして、新たなクラブを開店した。しかし、藤倉が合法的な範囲での営業妨害を行ったため、客は全く入らなかった。そして、阿久根は、邪魔な存在の崔父娘に対して、久美の心中事件と同じことを行って崔父娘を消そうとした。しかし、長年阿久根を追っていた早崎が、2人を駐車で眠らせて、放火して心中に見せかけるという手口を知って篝に伝えたことで、篝たちが駆けつけた。崔父娘は救出され、阿久根と藤倉は篝と次郎にコテンパにやられ、警察に引き渡された。

前作同様のミステリー・サスペンスという雰囲気で物語が進んで行き、アクションという要素はクライマックスまでオアズケ状態となっているというのは変わらない。また、前作と同様にホステス役の女優陣が華やかであって、これがあるので娯楽作品という体裁を保っている感じがする。ただ、娯楽作品の看板となる絶対的なセールスポイントが無く、サスペンス調の展開にしても、少ない小林旭のアクションにしても、画面に華を添える存在の女優陣にしても、そのいずれもが中途半端に纏まっているのは、実に惜しいところである。(この辺りがDVD化されない理由ですかね...???→かつて、LDでリリースされていただけに、残念である。)

 

↓ソフトが無いので原作と、音楽関係を拾っておきます。

女の警察 (新潮文庫)

  • 作者: 梶山 季之
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1981/11
  • メディア: 文庫

女の警察 ~青江三奈ムーヴィートラックス

女の警察 ~青江三奈ムーヴィートラックス

  • アーティスト: 青江三奈; 佐藤允彦
  • 出版社/メーカー: インディペンデントレーベル
  • 発売日: 2007/11/24
  • メディア: CD


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SCRITTI POLITTI『CUPID & PSYCHE 85』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1985年に発表された彼らの2nd.アルバムであり、彼らのアルバムの中では最大のヒットを記録したアルバムである。ポスト・パンク、ニューウェーブ系のバンドとされている彼らであるが、その分類には当てはまらないようなファンキーなサウンドを聴かせているのが本アルバムである。尚、本アルバムは、本国イギリスでは最高位5位もオランダで9位、ニュージーランドで12位、スウェーデンで13位、アメリカで50位を記録している。

収録曲はオリジナルのLPでは全10曲、CDとカセットでは全13曲としてリリースされ、CDは現在でもその13曲収録となっているため、後ろの3曲は(現在でも)「ボーナス・トラック」とは呼ばれていない。収録曲は以下の通りである。『The Word Girl』『Small Talk』『Absolute』『A Little Knowledge』『Don't Work That Hard』『Perfect Way』『Lover To Fall』『Wood Beez』『Hypnotize』『Flesh & Blood』『Absolute (Version)』『Wood Beez (Version)』『Hypnotize (Version)』。

この中からシングル・カットされたのは全部で5曲である。1st.シングルの『Wood Beez』はイギリスで10位、ニュージーランドで26位を記録している。尚、アメリカでは1984年にアルバムに先行する形でリリースされた時は特にヒットしなかったが、1986年に再発された時に、BillboardのHOT 100で最高位91位を記録した。2nd.シングルの『Absolute』はイギリスで17位、ニュージーランドで26位を記録、3rd.シングルの『Hypnotize』はイギリスで68位、4th.シングルの『The Word Girl』はイギリスで6位、ニュージーランドで18位を記録、5th.シングルの『Perfect Way』はイギリスで48位、アメリカで11位を記録して、1986年のBillboard年間シングル・チャートでは64位にランクインしている。(この後にアメリカで『Wood Beez』が再発されている。)

お薦め曲としては、ヒット・シングルである『Wood Beez』『Perfect Way』『Absolute』『The Word Girl』、そして『Lover To Fall』をピックアップしておく。

本アルバムは完成度が高く、捨て曲がない充実したものに仕上がっている。サウンドを聴くと'80's中期のものとは思えないファンキーでありながらも密度の高い独特のサウンドを聴かせてくれる。そして現在でも陳腐化していない輝きを感じることが出来る。本アルバムは、確かに'80'sサウンドであるのだが、'80'sという枠の中にはとても収まり切れないスケールの大きさもあるだけに、一度は聴いておきたいアルバムの一つである。

 

Cupid & Psyche 85

Cupid & Psyche 85

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Bros / Wea
  • 発売日: 1987/07/06
  • メディア: CD

キューピッド&サイケ’85

キューピッド&サイケ’85

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2006/09/06
  • メディア: CD

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ケータイ刑事銭形零18話(2nd.5話)[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]

今回からの「銭形零・裏ネタ編」の増補作業は2nd.5話(通算では18話)の「富豪刑事もビックリ!勝手にコラボレーション ~刑事まつり殺人事件」に突入です。今回はサブタイトルにある言葉から、「富豪刑事」について、「コラボレーション」について、「刑事」について、「まつり」について記します。尚、「富豪刑事」と「コラボレーション」は「・18話(2nd.5話)[裏ネタ編]」で、「刑事」は「・13話[裏ネタ編]PART 3」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(BS-i(当時)の再放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/3/30付です。)

富豪刑事」:元々は、筒井康隆原作の連作推理小説である。これが発表されたのは1978年のことであって、4編から構成される短編小説である。そして、この小説を原作として、2005年の第一四半期にTVドラマ化された。また、それが好評だったことを受けて、2006年の第二四半期には第2弾となる「富豪刑事デラックス」が製作された。(共に全10話である。また主演は深田恭子である。)

原作小説では、主人公は男であったが、TVドラマではこれを女に変えているという違いがある。しかし、それ以外のコンセプトなどは変わっていない。主人公は大富豪・神戸喜久右衛門の息子(小説)/娘(TVドラマ)である。金銭感覚が普通ではなく、事件の捜査には金をつぎ込むなど常人離れしているキャラの持主である。そんな主人公が事件の捜査に(金を使った)提案を行ったりして事件を解決していくというものである。

尚、この物語の本放送は2005/1/30であって、丁度「富豪刑事」も(地上波、しかもテレ朝系なので他局も他局である。)放送されていた時期である。五代さんを演じている山下真司が鎌倉警部を演じていたこともあるが、本放送中の他局のドラマのキャラクタが登場するという異例のことであるが、そういうことをやってしまったのがBS-iらしいところである。(こういう所はBS-TBSに社名が変わると、完全に無くなってしまった...)

とは言っても、スタッフ(監督、脚本)で「ケータイ刑事」に関わった人は1人もいない。一方、役者としては、五代さんの山下真司が鎌倉警部でレギュラー出演しているが、ゲスト出演者の中には「ケータイ刑事」に出演したことのある人もいるが、さほど多くない。(「ケー刑事」レギュラー経験のある佐藤二朗、松崎しげる(当時は「ケータイ刑事」出演前である。)のゲスト出演と、「ケー刑事」でゲスト出演したことのある人が数人である。)

また、第1弾の「富豪刑事」の主題歌は『愛のメモリー』であったが、この曲は言うまでもなく松崎しげる(当然、松山さんです。)がオリジナルのあのヒット曲である。ドラマでは及川光博がカヴァーしていたので、松崎しげるは関係していないものの、後に松山さんとして「ケータイ刑事」に登場したことを考えると、これもネタに出来ましたね。(但し、当時は松山さんはまだ「ケータイ刑事」との接点は全くありませんでしたけど...)

コラボレーション」:元々の意味は「協同」「協力」「合作」「共同制作」である。日本語では「コラボ」と言うように省略して言われることもある。音楽や漫画では昔からしばしば行われていて、比較的見られた企画でもある。映像作品(映画やTV)の世界ではさほど多くなかったのだが、'90年代になってからは多く見られるようになってきた。これは、'80年代に映画と音楽とのコラボによるヒット作品が次々と生まれたことから「コラボ」という企画が商業的に大きなものになるという認識が定着したためである。

音楽の世界では'80年代には盛んに行われるようになって、'90年代では当たり前となり、21世紀になってからはやり過ぎのようになっている。(「フィーチャリング」という言葉が使われているものは基本的にコラボである。)→常に汲んで行うようになると、それは「コラボ」とは言わないのだが、最近は「コラボ」という言葉を「フィーチャリング」に置き換えて常習化してしまい、本来の意義を失って知る...

'90'sになってからは、'80'sの映画と音楽のコラボの成功で、全くの異業種の企業(例えば、雑誌社と特定企業など)が組んで、当時は「共同企画」と言って色々と生まれてくるようになった。更に、それが商業的に成功したこともあって、雑誌が他のメディアとしてTV媒体に変わり、TV局がコラボに参入するようになった。(よくあるのは映画会社とのコラボで、そこに主題歌(=音楽業界)が絡んだコラボは今や当たり前になった。)

ところで、音楽の世界では「Featuring(フィーチャリング)」、「Tribute(トリビュート)」、映画やドラマの世界では「Hommage(オマージュ)」と呼ばれるものがあるが、これらと「コラボ」が混同されているが、本来は完全な別物である。「コラボ」は単に共同制作/合作というものであるが、「フィーチャリング」は「客演」という意味があってメイン・アーティストのアルバムに参加する場合に使われる。(あくまでも「客演」であって、メインにはならない。しかし「コラボ」の一種と言うことも出来るため、最近は「コラボ」という言葉を置き換えて、本来の意味とは異なった領域でも「フィーチャリング」という言葉が使われるようになっている。)

一方、「トリビュート」は「賞賛」という意味があって、他への賞賛として捧げられるものである。(コンサートではよく見られる。場合によっては「コラボ」になり得る場合もあるし、なり得ない場合もある。)「オマージュ」は「尊敬」「敬意」と言う意味があり、先人に敬意を払いながら似たような作品を創作することであり、映画やドラマに多く見られる。(この場合は「コラボ」にはならないことが多い。)ただ、「敬意」の無い「オマージュ」は単なる「パクリ」でしかなく、この辺りの誤解が多いのも(悲しいかな)事実である。

今回の物語のサブタイトルに「勝手にコラボレーション」とあるのは、「富豪刑事」との共同制作ではないので、「勝手に」という言葉が付いているのであればあながち誤りということにはならない部分がある。しかし、「コラボ」という単語は(基本的に)共同制作という体制になるので、「勝手に」であれば「コラボ」という言葉を使うのは間違っている。→「勝手にコラボレーション?」というように疑問符を入れておけば、コレラの状況を全て現していることにはなりますが...

英語では「Collaboration」、ドイツ語では「Zusammenarbeit」、フランス語では「Collaboration」、イタリア語では「Collaborazione」、スペイン語では「Colaboración」、ポルトガル語では「Colaboração」、中国語では「協作」と言う。

刑事」:いくつかの意味があるが、普通に「刑事」と言うと、主として犯罪捜査活動に従事する私服警察官のことを指す。(但し、この言い方は、法的な正式名称ではなく、俗称として定着している言葉である。正式名称ではないので、「刑事」という職名も階級も存在しない。刑事として働いている人の(警察での)階級は、普通は巡査部長か巡査、呼びその指揮者である警部または警部補である。)尚、一部の刑事のことを「部長刑事」(こういうタイトルの30分枠の刑事ドラマがかつてありましたね。40年以上続いた長寿番組でした。)と呼ぶが、これは階級が巡査部長である刑事のことである。(または「デカ長」と言うこともある。)→高村さんと松山さんは「刑事」であるが、五代さんは「部長刑事」なんですね。

元々は犯罪捜査活動を行う「刑事係巡査」のことを指していたが、これの省略形という形で「刑事」と呼ばれるようになり、その言い方が定着したものとされている。

また「デカ」と呼ばれているのは、明治の警察官が制服ではなくて角袖の和服着物を着ていたことから、追われる方の人々の間で刑事のことを、「角袖(かくそで)」を倒語にして「そでかく」と呼んでいて、その一部分である「でか」が刑事のことを指す隠語として定着したものである。

もう一つのよく使われる意味としては、刑法の適用を受ける事柄のことを指し、「民事」に対する言葉として用いられる。(「民事」と「刑事」など)

尚、英語では「Detective」または「Operative」という。(但し、どちらの単語も「探偵」と言う意味もある。)また、ドイツ語では「Detektiv」、フランス語では「Détective」、イタリア語では「Rivelatore」、スペイン語では「Que descubre」、ポルトガル語では「Detetive」、中国語では「刑警」と言う。

まつり」:漢字では「祭」と記す。元々は宗教的な儀式で会って、神を祀ること、及びそのための儀式のこと、則ち「祭祀」のことであった。

古代で「祭」と言うと、宗教儀式のことを指していて、厳粛なものであった。時代が下ってきても、基本的に「祭」は宗教的な意味のある儀式であった。平安時代になると「祭」と言うと京都・賀茂神社の祭礼のことを指すようになり、時代が下っていくにつれて、賀茂神社に限定されることなく、神社仏閣で行われる記念の行事という意味が加わり、祝典の儀式、更に祝祭の行事を指すようになった。

また、秋に行われる農作物の収穫を祝い、神に捧げる収穫祭のことを指す。(この儀式は本来の意味の「祭」ということが出来る。)現在では、宗教的な儀式、式典という要素が全くないようなイベントなども「祭」と呼ばれるようになっている。(「祭」という言葉は、「言葉は時代と共に変わっていく」ということを言いあらわしている代表的なものの一つと言うことが出来る。)

俳句の世界では、季節を付けずに「祭」と言うと「夏」の季語である。(また「祭獅子」「祭太鼓」「祭笛」「祭囃子」「山車」「御輿」なども全て夏の季語である。)しかし、「春祭」/「秋祭」というように季節を現す言葉が入った場合はそれぞれ春、秋の季語である。(「夏祭」は夏の季語であるのは言うまでもない。)

英語では「Festival」、ドイツ語では「Fest」、フランス語では「Festival」、イタリア語では「Festa」、スペイン語では「Fiesta」、ポルトガル語では「Festival」、中国語では「祭祀」と言う。

 

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX II

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富豪刑事 (新潮文庫)

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コラボレーションの極意―協動を導くための5つのスキル

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コラボレーション・プロフェッショナル―ゼロベース思考の状況マネジメント

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組織間コラボレーション―協働が社会的価値を生み出す

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企業間コラボレーション戦略―どのように協調的サプライチェーンを実現するか

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