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「UN ZOO, LA NUIT」 [映画(洋画)]

表題の作品は1987年のカナダ映画「ナイト・ズー」である。日本での劇場公開し1988年9月であった。また、フランス語でタイトルが付けられているが、英語でのタイトルは「NIGHT ZOO」である。親子の交流を描いた人間ドラマである。

作品データを記しておくと、時間は115分、監督と脚本はジャン・クロード・ローゾン、撮影はギイ・デュフォー、音楽はジャン・コリヴォーである。そして出演は、ロジェ・ル・ベル、ジル・マウ、リン・アダムス、ローン・ブライス、ジャルマン・フッド、ジェルマン・ウード、たちである。

2年の刑期を終えて出所したマルセル。しかし彼は、収監されることになった麻薬と20万ドルという大金を隠していたことから、悪徳警官がそれを手に入れようとしてつけ回されていた。そんな追っ手から逃れるようにしていたマルセルの元に、父・アルベールが、隠していた20万ドルと麻薬を発見して、それと共に姿を見せた。最初は父のことを拒絶していたマルセルだったが、妻に先立たれて現在は孤独な毎日をすごしている父と久しぶりに釣をして心を通わせた。まもなくマルセルは、アルベールの命はいくばくもないということを知った。そんな中、かつての恋人・ジュリーと再会したマルセルだったが、悪徳警官たちに襲われた。その場は何とか逃げた彼は、ついに悪徳警官と対決することを決意して、刑務所で知り合った仲間の力を借りて悪徳警官をぶちのめした。そんな中、アルベールの余命も僅かになり、マルセルは父が殺りたいと思っていた夢を叶えてやろうとする。父の夢は猛獣狩りをすることであって、動物園に連れて行った。それからまもなく、アルベールは死に、マルセルは父との思い出に浸っていた...

物語の展開上、派手に見せる所もあるが、年老いた父とのふれあいという人間ドラマとしての見せ場としては、メリハリに繋がっていて、なかなか上手く描いている。また、主人公が刑務所から出てきた所から始まるだけに、犯罪映画と言った雰囲気が本作のスパイスにもなっている。店舗に関しては今一つという所を感じるものの、作品としたらなかなか上手くまとめている作品である。

ソフトと言うことでは恵まれていないため、見ようとするとちょっと苦労することになるが、見ておいても悪く無い作品でした。

 

↓ビデオです。(輸入版)

 

Un zoo la nuit [VHS] [Import]

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: VHS

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「快傑黒頭巾」(その2) [映画(邦画)]

今回は、1953年11月に公開された、シリーズ第1作について記します。尚、本作とシリーズ第7作は同名タイトルであるが、内容的には別である。また、白黒とカラーという違いもある。

シリーズ第1作快傑黒頭巾
作品データを記しておくと、1953年の東映京都の作品で、91分の白黒作品である。原作は高垣眸、監督は河野寿一、脚本は小川正、撮影は三木滋人、美術は桂長四郎、音楽は高橋半である。そして出演は、大友柳太朗、喜多川千鶴、田代百合子、薄田研二、岡譲二、小崎正彦、香川良介、朝雲照代、和歌林三津江、神田隆、山室耕、吉田義夫、岸田一夫、山口勇、高松錦之助、たちである。

幕末の江戸。江戸城の抜穴を記した地図について、キリシタン牢に捕えられている山鹿士行のみが謎を知っているという。倒幕派の黒頭巾はその地図を狙っていたが、討幕派を追っている浪士目付青江下野や新徴組が激しい争奪戦を繰り広げていた。天文長屋に住む軽業芸人の三葉と珠三郎の姉弟は、山鹿士行の子供であったが、軽業の親方に身を隠していた勤皇の士・大槻東橘からその地図を預かったことから、追われる身となってしまう。そんな所を黒頭巾が助けた。で、三葉は長屋に住むヘボ易者・天命堂の進言で青江の邸に上ることになる。一方、青江は三葉を囮にして珠三郎を捕らえることを考えていたが、黒頭巾がそれを潰した。また三葉は、青江と新徴組・清川の密議を耳にしているところを発見され、折檻されるが、股も黒頭巾が救い、新撰組に捕らえられていたお富や珠三郎たちも救出して逃げていった。三葉は山鹿士行がさそり館に移されたことを語り、黒頭巾は地図の謎を解いて、珠三郎と共に江戸城の抜穴を通って城中に忍び込んだ。途中で赤鬼一味に尾行されているのに気づくと、地下道を爆破して追跡を断ち、さそり館に辿り着く。そして青江下野と対決して倒した。新撰組が駆けつけたが、地雷火を放った黒頭巾はさそり館と共に敵を壊滅させた。そして無事に山鹿士行を救出し、三葉、珠三郎との親子対面の時、黒頭巾は頭巾を脱いだ。その顔は長屋のヘボ易者の天命堂であり、しかね彼は三葉、珠三郎の実の兄だった...

娯楽作品としたら、見せ場もしっかりとあり、主人公と敵との(地図を巡っての)争奪戦もあって、ツボをしっかりと抑えた作品になっている。まあ、アクションの方も、チャンバラという派手な所をしっかりと見せていて、十分堪能出来る。娯楽作品としては十分すぎる出来であって、人気が出るのも当然といった作品に仕上がっている。

 

↓本作のソフトが無いので原作小説を拾っておきます。

快傑黒頭巾 (少年少女希望図書館)

  • 作者: 高垣 眸
  • 出版社/メーカー: 第三文明社
  • 発売日: 1989/12
  • メディア: 単行本


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TOM WAITS『CLOSING TIME』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1973年に発表された彼のデビュー・アルバムである。セールスの方は全くであって、チャート成績の方もBillboardの部門別チャートにすらランクインすることは無かったが、当時からそれなりに評価され、他のミュージシャンが本アルバムの収録曲をカヴァーしたことで、彼の持っているセンスなどは高く評価されることになったアルバムでもある。

収録曲は以下の全12曲である。『Ol' '55』『I Hope That I Don't Fall In Love With You』『Virginia Avenue』『Old Shoes (& Picture Postcards)』『Midnight Lullaby』『Martha』『Rosie』『Lonely』『Ice Cream Man』『Little Trip To Heaven (On The Wings Of Your Love)』『Grapefruit Moon』『Closing Time』。

お薦め曲としては、翌年にEAGLESがカヴァーしたことで彼自身が注目されることにもなった『Ol' '55』、やはり後にカヴァーされて注目されることになった曲である『I Hope That I Don't Fall In Love With You』『Martha』『Ice Cream Man』『Grapefruit Moon』、更にアルバム・タイトル・ナンバーでもある『Closing Time』をピックアップしておく。

彼自身が歌う曲としては、チャートを賑わすこともなく、セールスもさっぱりだったという本アルバムは、そのまま忘れ去られてしまうのが普通である。しかし、全ては本アルバムの発表された翌年にEAGLESが『Ol' '55』を取り上げたことででそれが大きく変わることになった。現在では名盤の一つとされているが、セールスやチャート成績がアルバムの評価の全てではないという例としても必ず取り上げられるアルバムの一つになっている。(逆に、セールスやチャート成績が良くても「名盤」とされない内容のないアルバムも結構あるが、セールスとチャート成績がさっぱりとものは希少性からコレクターズ・アイテムになってプレミアが付きやすい。)現在ではCD化もされているが、本アルバムのアナログ盤は中古市場では高額で取引されるアルバムの一つとしても有名であった。(CDの方は特にプレミアは付いていない。)

彼のアルバムがセールスやチャート成績の点で良くなったのは、欧州では1983年に発表した「SWORDFISHTROMBONES」、アメリカでは1999年の「MULE VARIATIONS」以降ということになる。しかし、本アルバムはセールスは伸びなかったものの内容的に評価されているということで、隠れた名盤であるというのは誰も疑う余地はない所である。また、彼の長いキャリアに於ける原点となるアルバムでもある。ということで、一度は耳を傾ける価値は十分にあるアルバムである。

尚、本アルバムの収録曲の内、何曲かはカヴァーされた方で有名になっているだけに、違った新鮮さを受ける可能性もありますよ。(オリジナルは彼ということで、再評価することにもなるでしょう。)

 

Closing Time

Closing Time

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Elektra / Wea
  • 発売日: 1994/06/16
  • メディア: CD

クロージング・タイム<SHM-CD>

クロージング・タイム<SHM-CD>

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Music Japan =music=
  • 発売日: 2008/12/17
  • メディア: CD
クロージング・タイム(紙ジャケット仕様)

クロージング・タイム(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2010/03/10
  • メディア: CD

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ケータイ刑事銭形零19話(2nd.6話)[裏ネタ編]PART 7 [ケータイ刑事]

銭形零」の第19話(2nd.6話)「演技が出来ずして演出が出来るか! ~連続監督殺人事件」の「裏ネタ編」の6回目の増補となる今回は、五代さんか監督たちにこれを付けようと言った「護衛」について、犯人のメッセージ・ビデオに出てきた「ワースト」について、「視聴者」について、ちゃんは第2の殺人でこれが無いと言った「暴力痕」について、柴田さんが口にした「一生の不覚」について記します。尚、「護衛」は「・13話[裏ネタ編]PART 7」で記したものをベースにして加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(BS-i(当時)の再放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/4/3付です。)

護衛」:付き添って(人や物を)守ること、または(人や物に)付き添って守っている人(ガードマン)のことを言う。(一般的には対象が人の場合に使い、「物」の場合には使われないが、他の船を守るについては「護衛艦」という言い方が行われる。)また、「警衛」「警護」と言うこともある。(「警衛」は「警戒して護衛する」という意味であって、その短縮形である。→それだけより厳重に護衛するということにもなります。)

また、これを行っている人のことを日本語では「ガードマン」と言うこともある。(尚、「ガードマン」は和製英語であって、英語では通じない。ガードマンを英語で言うと「Guard」である。)また、古い日本語では「番人」と言う言い方もあった。

政府要人や王族、皇族であればシークレット・サービス、ボディガードと呼ばれる専任の護衛を行う人が複数人付いてチームとして人を護衛している。この物語のように誰かに狙われているという場合では、警察官が護衛に付くというのはありふれたことであるが、たいていは1人というのが一般的である。(運転手を兼るということが殆どである。)ただ、アメリカでは、個人的に私的にボディーガードを雇っているというのも珍しいことではない。

また、同じ役割をする人には「用心棒」と呼ばれる人がいるが、これは賭場が警戒のために抱えている人、やくざがいざという時に備えて抱えている腕利きの殺し屋、というようなダークなイメージがあるため、護衛とは別物というイメージが定着しているが、役割としては同じである。(「用心棒」とは、元々は盗賊などの侵入を防ぐために戸を押さえつける棒のこと、または盗賊の要人のために用意しておいた棒のことを指していた。)

英語では「Guard」、ドイツ語では「Wachen」、フランス語では「Gardes」、イタリア語では「Guardie」、スペイン語では「Guardias」、ポルトガル語では「Guardas」、中国語では「護衛」と言う。

ワースト」:「最悪の」「最低の」という意味である。「最上の/最良の」という意味の「ベスト」の反対語である。

英語では「Bad」または「Ill」の最上級ということになるが、前者については誰もが知っているが後者の方は余り知られていないのが現状でもあるだけに、この意味(「病状が悪い」)という意味もしっかりと頭に入れておきたいところである。

アメリカでは、アカデミー賞の発表の前日に、その年に公開された映画に於けるアカデミー賞の反対となるワースト作品(作品、監督、男優、女優など)を表彰する「ゴールデン・ラズベリー賞」(「ラジー賞」と言うこともある。)という賞があるが、「ワースト」に対する表彰があるという所もアメリカらしいところですね。但し、「最悪」ということも人によって感じることが違うだけに、これはこれでまた色々と難しいと言うことになるのですけど...

英語では「Worst」、ドイツ語では「Schlechtesten」、フランス語では「Plus Mauvais」、イタリア語では「Peggiore」、スペイン語では「Peor」、ポルトガル語では「Pior」、中国語では「最坏」と言う。

視聴者」:テレビ放送を見る人のことである。尚、元々はテレビ放送を見る人とラジオ放送を聴く人の両者を指していたが、現在は、ラジオ放送を聴く人は「聴取者」と呼んで「視聴者」と区別するようになっている。

尚、テレビ放送の画面を見ないで音声だけを聞いている人(テレビをラジオを聞くのと同じように聴くという人のことである。但し、これには視覚的な障害者も含まれることになる。)のことも「視聴者」と言う。(「聴取者」とは言わない。)

英語では「Viewer」または「Audience」、ドイツ語では「Publikum」、フランス語では「Audience」、イタリア語では「Pubblico」、スペイン語では「Público」、ポルトガル語では「Audiência」、中国語では「收看者」と言う。

暴力痕」:暴力を受けた際、身体に残るその傷跡のことを言う。例えば、暴力行為を受けたことで出来た痣、傷、更には骨折など、外見上分かる傷がこれに該当する。

転倒によっても打撲で痣が出来ることがあるが、それらとは異なる身体の部位に出来るものでもあって、転倒などではあり得ない場所に出来るものが多い。尚、暴力行為を受けた場合は体中のどの部位にも受けることがあるため、頭の天辺から顔面、後頭部を含め、身体の何処にでも理論上はあり得ることになる。

英語では「Violence trace」、ドイツ語では「Gewaltspur」、フランス語では「Trace de la violence」、イタリア語では「Traccia di violenza」、スペイン語では「El rastro de violencia」、ポルトガル語では「Violências localizam」、中国語では「暴力痕」と言う。

一生の不覚」:一生で、これ以上のことは無いであろうという大きな失敗をしてしまったことを言う。人生に於ける最大の失敗したこと、人生での最大の汚点ということにもなる。

しかし、柴田太郎さんはこの言葉を何度か口にしているだけに、自覚が足りないというか、反省がないというか、進歩しないというか、言葉が軽すぎるというか...ですね。(そもそも、この言葉は深い反省をしたということにもなるだけに、またまたこの言葉を口にするようでは、本当に反省したのか?と疑問を持たれるだけである。)

英語では「Lifetime Blunder」、ドイツ語では「Lebensdauerschnitzer」、フランス語では「Gaffe de la Vie」、イタリア語では「Errore grave di Vita」、スペイン語では「Equivocación Perpetua」、ポルトガル語では「Asneira Vitalícia」、中国語では「一生的不覺」または「終生的疏忽」と言う。

 

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX II

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

海上護衛戦 (学研M文庫)

海上護衛戦 (学研M文庫)

  • 作者: 大井 篤
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2001/02
  • メディア: 文庫
テレビジョン・ポリフォニー―番組・視聴者分析の試み (SEKAISHISO SEMINAR)

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 世界思想社
  • 発売日: 1999/10
  • メディア: 単行本
2000年代 テレビはデジタル化で変わる―どう動く?視聴者の選択、テレビ局の再編

2000年代 テレビはデジタル化で変わる―どう動く?視聴者の選択、テレビ局の再編

  • 作者: 大倉 文雄
  • 出版社/メーカー: 日本図書刊行会
  • 発売日: 2000/03
  • メディア: 単行本

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