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ZORBA THE GREEK(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1964年のアメリカとギリシャの合作映画「その男ゾルバ」である。日本での劇場公開は1965年9月であった。(日本では、藤田まこと主演の舞台作品としても有名な作品でもある。)有名なN・カザンザキスの同名小説の映画化作品である。尚、この小説は本作の映画化の後、1968年には舞台化されてロングランになったことでも知られている。

作品データを記しておくと、時間は146分、白黒作品である。原作はニコス・カザンザキス、製作、監督、脚本はマイケル・カコヤニス、撮影はウォルター・ラサリー、音楽はミキス・テオドラキスである。そして出演は、アンソニー・クイン、アラン・ベイツ、イレーネ・パパス、リラ・ケドロヴァ、ジョージ・ファウンダス、エレニー・アノーサキ、サチリス・モースタカス、タキス・エマニュエル、ジョージ・ヴォヤディス、たちである。尚、リラ・ケドロヴァは本作でアカデミー助演女優賞を受賞している。

イギリスの作家・バジルは亡き父の遺産である亜炭の山の採掘の現場監督に、ギリシャ人のゾルバを雇った。そして、ゾルバの豪放で物怖じしない泰然とした人柄に魅了されていく... そんなゾルバの周囲で起こる出来事を描いた文芸ドラマである。

作品としたら、舞台作品が有名であるが、映画では舞台作品のようなセットの制約がないだけに、スケール豊かに描かれている。また、本作は白黒作品であるが、色がないことが光と影による陰影の描写によって上手く心情を表現することに繋がっている。(そのため、特に白黒作品であっても色彩感も感じられる。)

また、A・クインのゾルバも見事にハマっていて、雰囲気もイメージもゾルバになりきっている。(それだけに、舞台作品とは違った世界がしっかりと描かれている。)ということで、一見の価値は十二分にある。

また、本作は舞台作品としても知られているが、映画の方が先である。舞台の方では有名な曲も色々とあるが、やはり映画の方の音楽も忘れずにチェックしたいところである。

最後に、サントラ盤について記しておく。収録曲は全12曲である。お馴染みの曲もあるだけに、映画、舞台と共に聴いておきたいアルバムでもある。収録曲のタイトルは以下の通りである。『Zorba The Greek』『Full Catastrophe』『Life Goes On』『One Unforgiveable Sin』『Questions Without Answers』『Zorba's Dance』『Fire Inside』『Clever People And Grocers』『Always Look For Trouble』『Free』『That's Me Zorba』『That's Me - Zorba!』。

 

Zorba the Greek

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  • 出版社/メーカー: Theodorakis
  • 発売日: 2006/10/23
  • メディア: CD

Zorba the Greek (soundtrack)

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ケータイ刑事銭形結10話[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]

銭形結」の第10話「さよなら、あさみさん! ~あさみつひこ誘拐殺人事件」の「裏ネタ編」の2回目となる今回は、この物語でポイントになった「ロープ」について、「ロープ脱け」について、それにはこれがあるということで「コツ」について、これの時に役立つと言ったことから「緊急事態」について記します。尚、「ロープ」は「・14話(2nd.1話)[裏ネタ編]PART 7」で、「緊急事態」は「・11話[裏ネタ編]PART 3」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、BS-TBSの本放送時に記した記事(感想)は「ここをクリック」してご覧下さい。

ロープ」:ものを縛ったり、牽引したりするのに使用するものであって、繊維や針金などの細いものを撚り合わせて作られた細長いものである。役割としたら「糸」「紐」「繩」などと同じような役割をするものであるが、それらと比べると「ロープ」と呼ばれるものは、より大きなもの(太いもの)と言った位置づけとなる。当然、使用対象もより大きなものに対して使用される。

ロープが使用されるものとして典型的なものは、船舶が停泊中に流されないようにつなぎ止めるのに使用したり、登山で岩場を登る時に転落防止の目的で使用したり、目標地点に向けて登るのに使用されるものである。(尚、登山用具の場合は「ザイル」と言うこともあるが、これはドイツ語の「Seil」から来ている。)また、牽引ということでは、馬車に荷車を繋いだり、車が悪路に陥って動かなくなってしまった場合、他の車とこれを使って繋ぎ、引っ張って貰う時などに使用される。また、吊り橋を造るのにも利用されている。(この場合は金属繊維を用いたものが使われることが一般的である。)

素材はいくつかのものがあるが、大別すると3種類ということになり、天然繊維、化学繊維などの合成繊維、金属繊維に分けられる。(当然、撚ったものであるため、複数の素材のものを使うこともある。)

天然繊維を使ったものでは、シュロや麻を使ったものがよく知られている。また、藁を使ったもの、綿を使ったものもある。が、これらの天然素材を使ったロープは、繩の延長線上にあるものであって、「太めの繩」という程度のものが一般的であり、「ロープ」の中では細い部類のものと言うことになる。そのため、強度の点ではそれほど強くない。

化学繊維を用いたものは、天然繊維では強度が弱いと言うことで、強度を上げるために開発されたものである。(現在では、ある程度の強度があり、かつ軽い素材である化学繊維を使ったロープが一般的になっている。)使用される化学繊維は、ナイロン、ポリエステル、ポリエチレンなどであって、特にナイロンを素材にしたロープは強度が強く、伸びにくく、衝撃にも強いため、幅広く使用されている。(ポリエチレン・ロープは安価、軽量であるが熱に弱い。)また、近年ではナイロンよりも強度の高い高分子素材を使ったロープ(スペクトラロープ)も登場している。(他の素材もそれぞれ長所があるため、用途に応じて使い分けがされているため、使用用途に応じてロープの素材を選んで使われている。

金属繊維を使ったものは、更に強度を高めたものであって、超重量物に対して用いられるものである。(例えば、吊り橋、大型船舶の係留用など。)金属繊維というのは、針金などのように金属を繊維状にしたものである。針金を太くしただけであれば、重量の割りに強度が強くないが、細い針金を多数撚り合わせた方が太さの割りに強度が高くなるためであって、金属繊維(針金)だけによるロープと、化学繊維とのハイブリッドのロープがある。

人の日常生活の範囲では、天然繊維を使ったものと化学繊維を使ったものであれば使用されることもあるが、そう多く使用されるものでは無い。(「紐」と呼ばれるものはよく使われているが、「ロープ」と呼ばれるものはそう多くは使用されていない。)

英語では「Rope」、ドイツ語では「Seil」、フランス語では「Corde」、イタリア語では「Corda」、スペイン語では「Cuerda」、ポルトガル語では「Corda」、中国語では「繩」と言い、日本語では「綱(つな)」と言う場合もある。

尚、「ロープ」と言うと、ボクシングやプロレスのリングに使われているものもある。これらのロープは、選手がリングから転落するのを防止する目的で用いられるものであって、リングの外周部に張ったものである。しかしこれは「ロープ」と呼ばれているが撚り線というよりも、内部に金属線が入った「ワイヤー」と言った方が正しいものである。また、プロレスでは、時にはロープ以外の「有刺鉄線」をロープの代わりに張った試合が行われることもある。(これは「転落防止目的」ではなく、「デスマッチ」ということを強調する演出の一つである。)

ロープ脱け」:「縄脱け」(「縄抜け」と表記することもある。)のことである。一般的には「縄脱け」と言い、この物語のちゃんの言い方である「ロープ抜け」というのは少数派である。(→こういう所も「ケー刑事」のクオリティの低下を感じさせるところの一つである。)

縛られている人が、身体を縛っている縄を解いて、逃げることをいう。また「縄たらし」という言い方もある。

ただ、この物語でちゃんが言っていた方法(脱けやすくするための工夫でしかない。)は、マジック・ショーの芸としてみせる場合のタネ明かしのようなものであって、全ての縄脱けに対応できるものではない。→例えば、気を失っている時に、がっちりと縛られた場合、椅子に座ってではなくて、立ったまま木や棒などに縛り付けられた場合などでは、この物語で結ちゃんが語った方法は全く役に立たず、無力である。(だからといって、万一に備えて頭の片隅に入れておくべきですが...)

英語では「Rope Omission」、ドイツ語では「Binde Auslassung Fest」、フランス語では「Corde l'omission」、イタリア語では「Lega con Corde Omissione」、スペイン語では「Laza la Omisión」、ポルトガル語では「Lace Omissão」、中国語では「掙脱開繩子」と言う。

コツ」:漢字で記すと「骨」と表記する。(言うまでも無く、「筋骨」の「骨」である。→骨は身体の中心にあって身体を支える役割をしていることから、「本質」「素質」を意味し、更に勘所、要領という意味も持つようになったので、この意味も持つようになった。)物事をなす勘所、要領、大事なポイントのことを言う。

英語では「Knack」「Art」「Secret」「Hang」「Rope」「Trick」等の言い方がある。また、ドイツ語では「Kunst」、フランス語では「Art」、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語では「Arte」(但し、発音は異なる。)、中国語では「要領」と言う。

緊急事態」:緊急の対策を講じなければならない事態のことを言う。例えば、大規模な災害が発生した場合、争乱などによる治安が悪化した場合などが該当する。それ以外でも「非常事態宣言」が出される場合のことを言う。→「非常事態宣言」は、日本では国の場合は内閣総理大臣が、地方自治体の場合は首長が宣言することになる。

尚、日常的には「緊急事態」と「非常事態」とは同義語として使われているが、法的にはまったく異なる状況である。(「緊急事態」はあくまでも緊急の対策を講じる必要がある状態であり、「非常事態」は国家非常事態宣言が布告された状態のことを言う。)

英語では「Emergency」、ドイツ語では「Notfall」、フランス語では「Urgence」、イタリア語では「Emergenza」、スペイン語では「Emergencia」、ポルトガル語では「Emergência」、中国語では「緊急事態」と言う。

 

ケータイ刑事 銭形結 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形結 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
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ロープワーク・ハンドブック      Outdoor

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  • 作者: 羽根田 治
  • 出版社/メーカー: 山と溪谷社
  • 発売日: 2003/03/01
  • メディア: 単行本
写真と図で見る ロープとひもの結び方

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  • 作者: ロープワーク研究会
  • 出版社/メーカー: 西東社
  • 発売日: 2000/12
  • メディア: 単行本
カラー図解すぐ使える ロープとひも結び百科―アウトドアで家庭で毎日役立つ (主婦の友ベストBOOKS)

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  • 作者: 冨田 光紀
  • 出版社/メーカー: 主婦の友社
  • 発売日: 2004/05/29
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青ステッチ ナイロンロープ 太さ:10mm 10M巻

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  • 出版社/メーカー: (株)大成製作所
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ML2洗濯ロープハンガーストップ5m B 88055

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MARSOL 園芸ロープ グリーン 2mmX100m

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  • 出版社/メーカー: モリシタ
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「やる気」が出るコツ、続くコツ―わかっているけど動けないあなたへ

「やる気」が出るコツ、続くコツ―わかっているけど動けないあなたへ

  • 作者: 和田 裕美
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2010/05/28
  • メディア: 単行本
「こつ」の科学―調理の疑問に答える

「こつ」の科学―調理の疑問に答える

  • 作者: 杉田 浩一
  • 出版社/メーカー: 柴田書店
  • 発売日: 2006/11
  • メディア: 単行本
好評の「家事のコツ」を222集めました。 (ORANGE PAGE BOOKS 創刊25周年記念BESTムック v)

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  • 出版社/メーカー: オレンジページ
  • 発売日: 2010/09/17
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緊急事態ストレス・PTSD対応マニュアル―危機介入技法としてのディブリーフィング

緊急事態ストレス・PTSD対応マニュアル―危機介入技法としてのディブリーフィング

  • 作者: ジェフリー・T. ミッチェル
  • 出版社/メーカー: 金剛出版
  • 発売日: 2002/11
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緊急事態関係法令集〈2011〉

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 内外出版
  • 発売日: 2011/02
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TEARS FOR FEARS『THE SEEDS OF LOVE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1989年(9月)に発表された彼らの3枚目のアルバムである。全米No.1ヒット(本国イギリスでは最高位2位)となった前作から4年半ぶりとなった待望のアルバムとなり、やはり大ヒットを記録したアルバムである。チャート成績は、イギリスで1位、オランダで2位、フランスで3位、ニュージーランドで4位、(西)ドイツ、スウェーデン、イタリアで5位、アメリカとスイスで8位を記録している。また、Billboardでは1990年の年間アルバム・チャートでは66位にランクインしている。

収録曲は、オリジナル盤では全8曲であったが、1999年に再発されたときに4曲のボーナス・トラックが追加されて全12曲の収録となった。収録曲は以下の通りである。『Woman In Chains』『Badman's Song』『Sowing The Seeds Of Love』『Advice For The Young At Heart』『Standing On The Corner Of The Third World』『Swords And Knives』『Year Of The Knife』『Famous Last Words』。(以下、ボーナス・トラック)『Tears Roll Down』『Always In The Past』『Music For Tables』『Johnny Panic And The Bible Of Dreams』。

この中からシングル・カットされたのは全部で4曲である。1st.シングルとなった『Sowing The Seeds Of Love』は彼らのシングルとしても3年3ヶ月ぶりのシングルということで、随分と間が空いたが、カナダで1位、アメリカで2位(1989年の年間シングル・チャートでは58位)、イタリアでも2位、オランダで3位、アイルランドとニュージーランドで4位、本国イギリスで5位というように大ヒットを記録した。2nd.シングルの『Woman In Chains』はカナダで11位、フランスで20位、イギリスで26位、アメリカで36位を記録、3rd.シングルの『Advice For The Young At Heart』はカナダで25位、オランダで22位、イギリスで36位、アメリカで89位を記録、4th.シングルの『Famous Last Words』はイギリスで83位を記録している。

お薦め曲は、シングル・ヒットを記録している『Sowing The Seeds Of Love』と『Woman In Chains』、アルバムならではで約8分半の大作『Badman's Song』、そして『Year Of The Knife』をピックアップしておく。尚、'80'sサウンドに詳しい方は、『Famous Last Words』のタイトルから1982年のSUPERTRUMPのアルバムを思い出すであろうが、STのアルバムとは関係ない彼らのオリジナル曲である。(そもそも、STのアルバムは、アルバム・タイトルであって、そういうタイトルの曲は無い。)

オリジナル盤での曲数は8曲であるが、時間的に長い曲が多く、5曲が6分以上ということで、8曲で49分半とたっぷりとエレポップを堪能することが出来る。(ボーナス・トラックの4曲は合計で16分弱しかない。)

サウンドの方は、基本的には変わっていないが、本アルバムにはゲストとしてオリータ・アダムスを迎えていて、彼女のボーカルが新風を呼んでいる。但し、これがTFFの空中分解を招くことにも繋がるだけに、ファンとしてはちょっと複雑ですが...

とは言っても、'80's中盤の彼らのエレポップが復活したのは嬉しい所であるのは言うまでも無く、'80'sサウンドを堪能する上では、'80'sという時代の終わりという時期(何せ、リリースが'89年9月でしたから...)に'80'sの最後の花火を打ち上げてくれたと感じられるアルバムである。

 

The Seeds of Love

The Seeds of Love

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Uni/Mercury
  • 発売日: 2001/03/13
  • メディア: CD

Seeds of Love

Seeds of Love

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Polygram Records
  • 発売日: 1989/09/12
  • メディア: CD
シーズ・オブ・ラヴ+4(紙ジャケット仕様)

シーズ・オブ・ラヴ+4(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト: ティアーズ・フォー・フィアーズ
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2010/02/24
  • メディア: CD

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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その217) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「主人公の逃亡」です。取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・8話」と「・1st.13話」(今回は久しぶりの2本です。)を、「007」からは「消されたライセンス」です。

ケータイ刑事」:「・8話」。「第49号容疑者 銭形愛」という物語。この物語はちゃんの冤罪事件であり、五代さんが何かとちゃんのことを気に掛けている所を見せている物語でもあって、コンビの絆の強さを感じさせる物語でもある。

時価1億円のダイヤが盗まれるという事件が発生し、現場にやってきたちゃん。しかしちゃんのポケットから盗まれたダイヤが出てくる。また、被害者の証言もあって、状況証拠によってちゃんは犯人として逮捕されることになってしまう。

警視庁の取調室に連れてこられたちゃんはブツブツと文句を言っている。が、五代さんは分かっていた。状況証拠が揃っているということで逮捕せざるを得なかったと言う五代さんは、ちゃんの事情説明に耳を傾ける。何者かに催涙スプレーを掛けられて、気がついたら公園のベンチにいた、というちゃんだったが、犯人については覚えていなかった。ということで、五代さんはちゃんのことをボロクソに言い、ちゃんも「反省します」と答えていた。

ちゃんは、スプレーがこんなものだったと言うことをシグマリオンを使って説明する。五代さんはちゃんに「ここにいなさい」と言い、犯人は自分が逮捕する、と力強く言った。するとちゃんは突然泣き始める。慌てた五代さんにちゃんは「だって、五代さん、優しいんだもん」と泣きながら言う。五代さんは「女性の涙に弱い」と言ってちゃんから目をそらす。すると次の瞬間、ちゃんは五代さんに抱きつき、五代さんのズボンの後ろポケットに入っていた手錠を奪い取った。で、五代さんの左手に手錠を掛けると、猛一方を素早く自分が座っている椅子に繋いだ。

「何?何?」と訳が分からない五代さんに、ちゃんは「やっぱり犯人は私が捕まえる」と言うと、真犯人を捕まえるために飛び出して行き、五代さんはそれを見送るしかなかった...

尚、ここでちゃんが泣いたりは「嘘泣き」でした。→やっぱり嘘泣きが得意な次女・ちゃんのお姉ちゃまという所を見せたちゃんでした。

ケータイ刑事」:「・1st.13話」。「助けて、五代さん! ~銭形泪冤罪事件」という物語である。この物語はちゃんの冤罪事件である。また、ここまで常に銭形姉妹と組んでいた五代さんが一旦降板することになる物語でもある。(設定上は、ちゃんに呼ばれて神無島署に転勤になる。)

警視庁の中に国家転覆を企む秘密結社・海王星団がいるということで、その全容を暴くようにと、参事官の荒畑任五郎からの極秘司令を受けたちゃんと五代さん。外出する荒畑を護衛するということで、ちゃんと五代さんは荒畑をガードするように街中に出る。その時、ちゃんは怪しい男の姿を見かけたということで、その影を追った。そんな時、荒畑が何者かに狙撃された。幸いにも弾は荒畑を外し、五代さんはあるビルの窓からライフルが狙っているのに気づいた。で、そこに向かった。

突入した五代さんは、そこに倒れているちゃんと老人の死体を発見した。ちゃんに駆け寄った五代さんだったが、ちゃんは記憶を失っていた。また、手にはライフルがあった。

五代さんはちゃんに優しく語りかけ、事情を聞く。が、そこに荒畑がやってきて、状況からちゃんを海王星団の首謀者と決めつけ、五代さんに逮捕するように命じた。しかし、五代さんは反論しようとする。すると「君も仲間か?」と荒畑。五代さんはそれでも躊躇った。すると荒畑は五代さんから手錠を奪い取り、自らちゃんを逮捕しようとする。

これにちゃんは抵抗し、荒畑を突き飛ばすと、その場から逃げて行く。部屋を出るとき、一旦立ち止まって「潤む、悪の雫」と、お馴染みの台詞を言うと、足早に逃げていった。五代さんはその言葉を聞き逃さなかった。一方、荒畑は、「早く追え!」と五代さんに命じ、五代さんは後を追っていった。

007」:「消されたライセンス」。1989年のシリーズ第16作であって、4代目ボンドの第2作(最終作)である。ボンドがCIAの友人・フィリックスの復讐のために行動するということで、ボンドの人間らしい一面が強く出た作品となり、「007」シリーズでも結婚する「女王陛下の007」と共に異色の作品となっている。

CIAの友人・フィリックスの結婚式に出席するボンドだったが、式の直前に南米の麻薬王・サンチェスが現れたという連絡を受け、ボンドとフィリックスは現場に向かった。そしてオブザーバ扱いのボンドの活躍もあって、セスナで逃亡しようとするサンチェスの乗った飛行機をヘリコプターで吊り上げ、サンチェスを飛行機ごと拘束し、逮捕した。そしてサンチェスを当局に引き渡し、ボンドとフィリックスは結婚式に向かった。

フィリックスの結婚式が執りおこなわれる中、サンチェスは当局の取り調べを受けていた。しかしフィリックスの元同僚のキリファーがサンチェスに200万ドルの賄賂によってサンチェス側に寝返り、サンチェスの逃亡計画が実行された。(サンチェスを乗せた囚人護送車が橋から海中に転落、サンチェスの仲間がサンチェスとキリファーを救い出し、そのまま逃亡した。)

サンチェスが逃亡したことを知らないボンドは、フィリックスの結婚パーティに出席し、終了後、ホテルに戻り、フィリックスたちと別れた。その夜、新婚のフィリックス夫妻はサンチェスの息の掛かった男たちに襲われ、新妻・デラは殺され、フィリックスは拉致され、サンチェスの元に連れて行かれ、鮫に足を食われるという重症を負う。そんなことになっていると知らないボンドは、翌日、新たな任務のためにフロリダを発ってイスタンブールに向かうため、空港に向かった。が、空港の警備が物々しいことからカウンターで「何があった?」と訪ねた。で、サンチェスが逃亡したことを知った。

するとボンドはフィリックスの新居に引き返した。そしてそこでデラの死体と瀕死の重傷のフィリックスを発見した。また、フィリックスの元にあったサンチェスに関する資料も全てが持ち去られていた。当局は、サンチェスは既に国外逃亡し、しかも匿う国はいくらでもあるとして、お手上げ状態になっていて、ボンドに「諦めろ」と言うが、ボンドは親友のフィリックスの復讐のために、新たな任務をほっぽり出して調査を開始した。そして、「鮫」を手掛かりにして、キリファーの裏切りを知り、キリファーをフィリックスが受けたのと同様に、鮫の餌食にした。

当局もボンドの復讐を掴み、ボンドに手を引くように言うが、ボンドは受け付けなかった。そんなボンドはヘミングウェー記念館に連れて行かれる。するとそこにはMがいた。そして、フィリックスのことはアメリカ当局に負かせて任務に就くように命じた。しかしボンドはそれに逆い、当局は何もしないと言い、自分がサンチェスを追うことを口にする。Mは冷静になって任務に戻るように言うが、聞き入れないボンドは「辞職する」と言った。クラブを辞めるのとは訳が違うというMだったが、ボンドの目を見て、決心が固いことを確かめると、辞職を認めた。そして殺しのライセンスを取り消し、銃の返却を求めた。

ボンドはゆっくりとそれに応じようとして、銃を手にした。この時「これが本当の「武器よさらば」ですね」と言うジョークを口にして銃をMに手渡そうとする。が、ボンドは銃を渡さず、もの配下の男たちを殴り倒し、その場から逃亡していった。護衛がボンドを撃とうとするが、Mは周りに人がいる、と言ってそれを制し、ボンドが逃げて行く姿を見守るだけだった。

共通点は、主人公(銭形/ボンド)が逃亡していく際、それを見守る目があり、しかもその目は主人公のことを信じているという姿勢を見せていたことである。また、「銭形泪」と「消されたライセンス」ということに絞ると、主人公の上役がその場に居合わせているということも共通している。(但し、その場にいたという共通点があるが、「ケータイ刑事」では捕らえるように命じ、「007」では逃亡するのを見守っていたという違いがある。)

また、それぞれの物語の最後では、主人公が逃亡する目的を達成している(「ケータイ刑事」では真犯人の逮捕、「007」ではサンチェスを倒した。)所も共通点の一つと言うことも出来る。

相違点は、「ケータイ刑事」では(2本ともが)冤罪に対しての逃亡であるが、「007」では自分で友人・フィリックスの復讐を果たそうとするための逃亡だということである。そのため、「ケータイ刑事」では銭形が逃亡した後、非常線が張られているが、「007」ではボンドの逃亡後、特にそのようなことは行われていない。

次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

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ケータイ刑事 銭形泪 DVD-BOX I

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