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「衛斯理傳奇」 [映画(洋画)]

表題の作品は1987年1月に香港で公開された「飛龍伝説 オメガクエスト」である。(英語タイトルは「THE LEGEND OF WISELY」である。)日本では劇場未公開であるが、後にビデオとLDでリリースされ、DVD化もされている作品である。原作は、作家であり脚本家でもあるニー・クァンの大ベストセラー小説「衛斯理(ワイズリー)」シリーズであって、冒険家ワイズリーの活躍を描いた(香港作品らしい)SFアクション作品である。(このシリーズは、チョウ・ユンファが演じた「セブンス・カース」という作品もあるほどで、人気シリーズである。)

作品データを記しておくと、時間は89分、原作はニー・クァン、監督はテディ・ロビン、脚本はリュウ・ワイイン、ナーン・ユンリョン、チェン・チェンタイの3人、撮影はピーター・パウ、音楽はロー・ターユーである。そして出演は、サミュエル・ホイ、ジョイ・ウォン、ティ・ロン、テディ・ロビン、ブルース・ロビン、たちである。

人気SF作家であり冒険家でもあるワイズリーは、謎の富豪ハワードから、伝説の秘宝・ドラゴンパールの情報を握るデイヴィッドの捜索を依頼された。で、デイヴィッドを捜すためにネパールに向かった。ドラゴンパールとは、昔に一頭の龍がヒマラヤに降り立ち、人類に知恵を与える一粒のパールを残していったという伝説の真珠であった。そしてデイヴィッドの父が半生を掛けて調べたものでもあり、その地が狩りをデイヴィッドは持っていたのだった。で、ネパールでデイヴィッドを捜し出したワイズリーは、デイヴィッドと共にヒマラヤにある密教の本山に忍び込み、5歳の和尚からドラゴンパールを奪うと脱出し、セスナで逃げてきた。途中で途中でデイヴィッドとはぐれてしまったワイズリーであったが、何とか無事に香港に戻ってきた。そしてデイヴィッドの雇い主である暗黒街のボス・パクの元を訪ねたワイズリーは、そこでパクの妹・スーの助けを借りて、デイヴィッドとドラゴンパールトを取り戻した。しかし、これがないと一門が滅んでしまうという幼い和尚の必死の頼みに心を動かされていた。しかし、ハワードは執拗にドラゴンパールを狙い、追っ手がワイズリーの行く手を阻むことを繰り返した。というのは、実はハワードは異星人であって、パールはその星のものであり、龍の形の宇宙船に姿を変えるパールがないと母星に戻れないため、パールが必要だったのだ。そして、和尚たちを助けようとするワイズリーと母星に帰るためにパールを手にしたいというハワードとの死闘が始まった...

内容としては、冒険アクションであるが、ストーリーとしては'80'sにヒットした冒険作品、アクション作品、SF作品をつぎはぎしたようなものになっている。ということで、香港映画らしいノリの作品であって、日本ではやはりB級作品扱いされてしまう内容である。

まあ、深く考えることなく、娯楽作品として楽しむことを主眼とした香港映画と言うことでは、こういう作品はそれなりに存在価値はありますが...

尚、これは余談であるが、本作でサミュエル・ホイは病気(ロケ中に高山病と肺炎)を患って、一時は再起不能かと噂されたのだが、その原因の一つとして、「チャイニーズ・ファースト・ラブ・ストーリー」で共演したジョイ・ウォンと再び共演したことで、彼は再びジョイ・ウォンに熱を上げたためだと陰では言われていた。(「チャイニーズ・ファースト・ラブ・ストーリー」の共演時、彼はジョイ・ウォンに熱を上げて、追いかけ回したという逸話がある。)現在では時効と言って良いであろうが、現在ならば「ストーカー」としてされて、映画界から追放されてしまうかも知れないですね。まあ、それだけジョイ・ウォンが魅力的だったということでもありますけど...

※これで、ジョイ・ウォンの出演作品で「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」よりも前の出演作品は(過去に記した分も含めて)一通り記したことになりました。

 

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ケータイ刑事銭形海1話[裏ネタ編]PART 4 [ケータイ刑事]

銭形海」の第1話「マーメイド刑事登場 ~素もぐりクイーン殺人事件」の裏ネタ編の増補作業の3回目となる今回は、ちゃんの初登場の時にこれを着ていたことから「ウェットスーツ」について、これを身につけていたことから「水中メガネ」について、これを持っていたことから「水泳板」について、その水泳板にこれの背びれが付いていたことから「背びれ」について、「」について記します。尚、「水中メガネ」は「・12話[裏ネタ編]PART 13」で「水中眼鏡」として記したものを、「鮫」は「・25話[裏ネタ編]PART 5」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(MBS放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。BS-i(当時)での本放送時に記した記事へのリンクもあります。また、この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/4/6付です。

ウェットスーツ」:潜水服の一つであって、海に潜る際、身体の保温と保護のために着用するものである。但し、本格的な潜水服という位置づけでなく、レジャーで海に潜る際などに使用するものであって、潜水服の中では「軽装」のものという位置づけである。

「軽装」と言うのは、これを着て水中に入っても、服の中に水が侵入するためである。(完全防水で、中に水の侵入を許さない潜水服は「ドライスーツ」と呼ばれて区別されいる。)

素材は上質のスポンジとゴムであって、内部に気泡を持った層があるのが特徴である。(この爪牙あることで、保温性に優れることになる。)但し、気泡を持った層があるため、水中ではこれが浮力を発生させることになるため、深く潜る場合にはウエイトが必要になると言うように、欠点の一つにもなってしまう。

一般的なイメージとしては、前進用が一体になったもので、長袖長ズボンということが定着しているが、半袖のもの、半ズボンのものなどもある。

英語では「Wet suit」、ドイツ語では「Nasser Anzug」、フランス語では「Mouille le costume」、イタリア語では「Abito bagnato」、スペイン語では「Traje de neoprene」、ポルトガル語では「Roupa de mergulho」、中国語では「潛水衣」と言う。

水中メガネ」:潜水具の一つであって、水中で目を開けていられるように工夫した眼鏡のことである。縁の部分がゴムで出来ていて、これを装着することで目の前に空気室を作ることになり、水中でも目を開いていることが出来るようにしたものである。プールであれば、これが無くても水中で目を開けていることは出来るが、海水の中ではそれが難しいため、主に海で使用するためのものであったが、最近ではプールであっても使用されることが増えている。

これには主に2つのタイプのものがある。1つは両目を一緒にして覆うものであり、もう1つは左右それぞれの目を独立して覆うものである。一般的に使用されるもの、及び「水中メガネ」と言った場合のイメージは前者のものであるが、近年では水泳用のものとして後者のものが多く利用されるようになっている。また、近年では「水中ゴーグル」または単に「ゴーグル」と言う言い方をすることもある。→「水中メガネ」と言うと、両目と鼻を覆い、「ゴーグル」と言うと目のみを覆うのが一般的である。そのため、潜水で使用するものは基本的に「水中メガネ」ということになる。

また、水中メガネは保護具の一つということも出来る。というのは、海水の場合は塩分をはじめとする様々な成分が海水に溶けており、更に水を媒介とする細菌の類も存在していることがある。また、砂や各種物質の破片なども海水中に浮遊していることがある。これらが目に入ると、目を痛めてしまったり、病気を発する可能性があるので、水中メガネはそれが目に入らないようにする役割を持っている。(よって、「保護具」ということになる。)

また、プールなどでも殺菌用の塩素が混ぜられているため、それらの物質から目を保護するということで使用される。(よって、「保護具」ということになる。)尚、水泳競技の場合は、この目的と、速く泳ぐための工夫として視野を制御するため、また水の抵抗を減らすためという目的が加わる。→但し、水中に飛び込む際、角度によっては水中眼鏡の形状によっては危険なことに繋がる場合もあるので注意が必要となる。

英語では「Swimming Goggles」、ドイツ語では「Schwimmen der Schutzbrille」、フランス語では「Nageant Lunettes」、イタリア語では「Nuotando Rotea」、スペイン語では「Nadando Tuerce los Ojos」、ポルトガル語では「Molhe óculos」、中国語では「潛水鏡」と言う。

水泳板」:「ビート板」「キック板」「スイムボード」「スイミングボード」とも言う。水泳の練習(主にバタ足などの練習)を行う際、沈まないようにするために用いる浮力のある板状の物である。

軽い樹脂製であって、これ単体で水に浮く。泳げない人や初心者の練習のために、これを浮かせ、それを持つことで見ずに浮くため、それでバタ足の練習をさせたり、ブレスの練習などの各種練習に用いられる。

また、現在では何処のプールにも必ずと言っていいほど用意されているものである。但し、この物語に出てきたような、鮫の背びれが付いているものは、お遊びというものであって、そういうものはプールなどには用意されていないのは言うまでもない。

英語では「Swimming Board」、またはアメリカ英語では「Kickboard」、イギリス英語では「Float」、ドイツ語では「Schwimmen von Ausschuß」、フランス語では「Nageant Comité」、イタリア語では「Asse da Nuoto」、スペイン語では「Tabla que Nada」、ポルトガル語では「Tábua Natatória」、中国語では「游泳板」と言う。

背びれ」:魚の背中線に沿って、前後に伸びているひれのことである。役割は、回転防止であって、水中での運動を安定化させるということである。また、急激な方向転換を行う場合には、舵の役割の補助をすることになり、方向転換にも使われることになる。それ以外では一部の種類ということになるが、敵から身を守るための武器として、尖った背びれを持つものや、毒が出るようになっているものもいる。

普通は、1枚の背びれというのが殆どであるが、中には2枚もったものもいる。また、クジラやシャチ、大形の鮫では、身体が大きいこともあって背びれも大きくなり、中には数mの長さの背びれを持つものもいる。

尚、鮫の背びれは、映画「JAWS」によって広く知られるようになり、襲ってくるのではないかというイメージが定着することになった。

英語では「Dorsal Fin」、ドイツ語では「Fettflosse」、フランス語では「Nageoire Dorsale」、イタリア語では「Pinna Dorsale」、スペイン語では「Aleta Dorsal」、ポルトガル語では「Barbatana Dorsal」、中国語では「脊鰭」と言う。

」:軟骨魚綱板鰓亜綱の内、サメ目に属する軟骨魚類の総称である。日本では「フカ」と呼ぶ地方や「ワニ」と呼ぶ地方もある。尚、鰓裂が下面に開くエイとは別物として区別されている。(エイは「軟骨魚綱板鰓亜綱エイ目」に分類される。)

世界中に約500 種が生息していて、殆どは海洋に分布しているが、一部は淡水域に生息しているもの、深海に生息するものもいる。また、近海を遊泳しているものもいる。大きさの方も、成体で10cm程度の小形のものから、15mを超え、20m近くにまで成長する大型のものまでいる。

中国では食材として利用されており、日本でもかまぼこの原料になるということで、食用の魚の一つでもある。(フカヒレは特に高級食材になっている。)しかし、映画「JAWS」の影響もあってか、獰猛で危険な生きものというイメージが定着していて、種類に関係なく「鮫」と言うだけで恐れられている。尚、鮫は約500種類がいるが、その中で、獰猛で危険な種類は数十種類程度であって、全体の1割にも満たない。(多くは人間に対しては無害である。)

俳句の世界では「サメ」だけでなく「フカ」という言葉は冬の季語になっている。また、英語では「Shark」、ドイツ語では「Hai」、フランス語では「Requin」、イタリア語では「Squalo」、スペイン語では「Tiburón」、ポルトガル語では「Tubarão」、中国語では「鯊魚」と言う。

 

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UNDERWORLD『CHANGE THE WEATHER』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1989年(12月)に発表された彼らの2nd.アルバムである。(滑り込みで'80'sの最後の月に発表になっている。)が、彼らにすれば、'80'sは本国イギリスでは全く売れず、アメリカで小さなヒットを記録しただけであり、'90'sになって一旦解散状態になった後で復活すると、イギリスではヒットをするが、アメリカではさっぱりということになるだけに、本アルバムが'80'sのラストにリリースされたというのは、ある意味で運命めいたものを感じる所である。で、本アルバムのチャート成績は全くであって、チャートインを記録していない。(シングル曲が1曲だけアメリカでチャートインしている。)

収録曲は以下の全10曲である。『Change The Weather』『Stand Up』『Fever』『Original Song』『Mercy』『Mr. Universe』『Texas』『Thrash』『Sole Survivor』『Beach』。

この中からシングル・カットされたのは2曲である。1st.シングルの『Stand Up』はBillboardで最高位67位を記録しているが、現時点ではこの曲が彼らのシングルではアメリカでチャートインしたシングルの最後の曲となっている。(以降、現在まで、アメリカでチャートインした彼らのシングル曲はない。)2nd.シングルの『Change The Weather』は全く鳴かず飛ばずであった。

お薦め曲は、シングル曲の『Stand Up』とアルバム・タイトル・ナンバーでもあるシングル曲の『Change The Weather』、そして『Original Song』と『Sole Survivor』をピックアップしておく。

シンセサイザーを中心としたポップなサウンドであって、'80'sに確立したスタイルのアルバムである。それだけに、(何度も言うが)'80'sの内にリリースされるべきアルバムであったと言うことを強く感じるアルバムである。

ヒット規模、チャート成績と言うことでは、彼らのアルバムの中では最低ということで、忘れられたアルバムになっているのも事実である。また、低迷ぶりからレコード会社との契約も解除されることになり、一旦解散状態になってしまうだけに、彼らにとっても良い所のないアルバムと言っても良い。が、リリース時期のことから、彼らのキャリアを上手く分けることにもなったという面白いことになったあるばむであるだけに、後にブレイクすることを考えると、「転んだもただでは起きない」ということになり、何かと面白いことになったアルバムでもある。

音楽的には特にこれという特徴もなく、'80'sらしいサウンドであるが、こういう話の肴になるアルバムというのも聴いてみるのも面白い所ですよ。

 

Change the Weather

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  • 出版社/メーカー: Wea International
  • 発売日: 2000/03/13
  • メディア: CD


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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その219) [ケータイ刑事]

週一で記している本連載も、17クール目の最後の月に突入しました。何だかんだでネタはまだまだあるので、続けていきます。

今回のテーマは「偽装誘拐」です。(誘拐事件を装っている、ということです。)で、取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは「・12話」、「007」からは「ワールド・イズ・ノット・イナフ」です。また、ミスリードもしっかりと行われていて、推理ものとしてはなかなか良くできた物語である。

ケータイ刑事」:「・12話」。「サンタが街にやってきた ~クリスマス誘拐事件」という物語。誘拐事件に盗聴事件、更には家族の絆を深めるという内容の物語で、シリーズの中では異色の物語となっているが、本へ放送がクリスマス直前(2002/12/22)ということで、色々とサービスもあった物語である。

運送会社社長・赤木文彦の(義理の)息子・健太郎が誘拐された。また、マンションの郵便受けから脅迫状が見つかり、身代金3000万円を要求してきた。また、健太郎と五代さんはこれまでにも色々と関係があった。また、赤木は去年のクリスマスに再婚し、健太郎は妻・優子の連れ子だった。

捜査を開始したが、脅迫状に違和感を感じたちゃん。そんな所に、宅配便として届いたのが、注文をしていないクリスマスケーキと第2の脅迫状だった。最初の脅迫状との違和感を感じたちゃんだったが、身代金の取引を30分後にするということが書かれていて、用意されたお金を持って現地に向かった五代さん。ちゃんはそのまま赤木家で様子を見守ることにした。

そんな中、ちゃんは赤木家に盗聴器が仕掛けられていることに気づいた。で、ちゃんは盗聴器をヒントに、犯人に罠を仕掛けた。「火事だ」という電話を優子に掛けさせ、盗聴犯人がアパートから顔を出したのを確認し、逮捕しようとした。が、盗聴犯は盗聴器を仕掛けたことは認めたが、誘拐はしていないと言って、誘拐に関しては否認し、健太郎はここにはいないと言った。そして、盗聴をしていて誘拐事件が起こったということを知り、おもしろがって第2の脅迫状を出したことは認めたが、最初の脅迫状は知らないということだった。

その盗聴犯は、赤木の会社を一ヶ月前に辞めた男であったことから、五代さんは、赤木が資金繰りの苦しい会社の金を作るため、そして健太郎は本当の息子ではないということから、盗聴犯と共謀して健太郎を誘拐したと考えた。

他に手掛かりもなく、事件は進展しないことから、五代さんは赤木の犯行として、赤木を警察に連行していこうとした。その時、全ての謎が溶けたちゃんが大きな声を出して語りかけた。「このままでいいの?お父さん、警察に連れて行かれちゃうよ」というちゃんの言葉に、押し入れが開き、その中から隠れていた健太郎が出てきた。

健太郎は、再婚した母が自分に構ってくれなくなったことに寂しさを感じ、自分が誘拐されたことにして、脅迫状を書いたのだった。単に寂しかったから、ということからで、こんなに大きな騒ぎになるとは夢にも思わなかったということを愛ちゃんは分かっていた。

結局、誘拐事件は起こっておらず、子供の寂しい気持ちが起こした偽装誘拐事件であって、赤木家の絆は深まることになった。

「007」:「ワールド・イズ・ノット・イナフ」。1999年のシリーズ第19作であって、5代目ボンドの第3作である。また、20世紀最後の「007」作品となったことで、「今世紀最後の任務」という宣伝文句が使われたことから、ダイ20作は2000年には公開されないということも同時に語っていた作品でもある。(実際、当時は2年に1本のペースだったため、次は2001年になると思われていたが、2002年の公開になった。)また、本作で2代目Q(デズモンド・リューウェリン)は降板することになるが、彼の遺作にもなった作品でもある。

イギリスの実業家・ロバート・キング卿の娘・エレクトラ・キングは、かつて、テロリストのレナードに誘拐されたことがあった。その時、父は身代金の500万ドルを支払うことを躊躇ったことがあり、更にMI-6の救出作戦も失敗し、自ら脱出したという過去を持っていた。そう言うことから、父を憎み、またMI-6のことを全く信用していなかった。そんなエレクトラは、自分を誘拐したレナードと関係を持つようになっていて、ある壮大な計画を立て、自分が誘拐されたのを利用して、レナードと組み、融解を偽装誘拐に変えてその計画を進めていく。

複雑な金銭の授受を経て、キング卿の元に500万ドルが返ってきた。ボンドがビルバオで受け取り、MI-6に持ち帰り、キング卿が受け取った。が、その金は特殊な仕掛けがしてあって、キング卿はMI-6の本部で爆死してしまった。父の死によって事業を引き継いだエレクトラは、石油パイプラインの建設事業を進めるが、再びテロリストに狙われている用に仕組み、MI-6から自分に護衛が付くことを分かった上で、ボンドが護衛にやってくると、それを利用して、再びレナードが自分を狙っているように思わせ、身代金をキング卿に支払わないように助言したMを殺害する計画を進めていく。

更にレナードは、核弾頭を強奪し、それでエレクトラが進めているパイプラインを破壊するという計画を進め、Mに自分の側に来るように頼み、その通りになった。

ボンドはパイプラインの爆破を止める任務で、核弾頭を追っていた。が、エレクトラの計画は更にその上を行っていて、核弾頭でイスタンブールを壊滅させ、西側に供給する石油を全て自分のパイプラインで供給して独占することを企んでいた。

ボンドが核弾頭を追っていく中、パイプラインの司令室でエレクトラが正体を現して、Mを拉致してイスタンブールの隠れ家・乙女の塔に入った。また、レナードは奪った核弾頭を原子力潜水艦に装填し、それを爆発させようとしていた。

Mが拉致されたことを知ったボンドはエレクトラを追うが、結局エレクトラに融解されて、乙女の塔に幽閉されることになった。そしてボンドをいたぶるように、古代の拷問器でいたぶるエレクトラ。が、ボンドの救出にやってきたズコフスキーの一発の銃弾がボンドを救い、ボンドは拷問器から脱出できた。

エレクトラは武器を持たずに乙女の塔の最上階に向かい、追ってきたボンドと対峙する。エレクトラは、ボンドが以前に抱いた女は撃てないと信じていて、ボンドを挑発し、レナードに最終命令を下すが、その瞬間、ボンドは全く躊躇することなくエレクトラを射殺した。

これによって、自分が誘拐されたことを利用した偽装誘拐から始まる復讐劇と石油パイプラインを利用した独占事業計画の全ては潰えた。

共通点は、偽装誘拐という形が、親に対する不満(「ケータイ刑事」では再婚した母に対して、「007」では父に対する復讐)が原因となって(未成年(「ケータイ刑事」)と成人(「007」)の違いはあるものの)子供によって行われているということ主人公(銭形/ボンド)がそれを見抜いていること誘拐事件に対して別の事件(「ケータイ刑事」では盗聴事件、「007」では核弾頭によるイスタンブール壊滅作戦→スケールが余りにも違いすぎますが...)が行われているということである。

相違点は、「ケータイ刑事」では誘拐事件と言うことに関して死者は1人も出ておらず、偽装誘拐を考えた本人も何事もなかったが、「007」では偽装誘拐を考えた本人はボンドによって射殺されたのをはじめ、その計画に加わった人間は死んでいるということである。

次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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