渡瀬マキ『message d'amour』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1995年に発表された彼女の初のソロ・アルバムである。1987年にアイドルとして「渡瀬麻紀」名義でデビューした時は、3枚のシングルを発表したものの、アルバムはリリースしておらず、LINDBERGを結成して、そのリーダーとして活動を行っていた彼女にとっては、待望のソロ・アルバムということになった。本アルバムのサウンドは、アイドル時代のものでもなく、LINDBERGのものとも違うサウンドであって、女性アーティストという所が前面に出ているものである。
収録曲は以下の全10曲である。『メサージュダムール』『フェイク・フラワー』『いちにちだけの音信不通』『恋をしてた』『ハッピネス』『さよならの夜みつけた空』『ゆっくりすきになりたいの』『ウェディング・ブルー』『星の降る街』『あなたのほほえみ』。
お薦め曲としては、アルバム・タイトル・ナンバーでもある『メサージュダムール』と、『フェイク・フラワー』『ハッピネス』『さよならの夜みつけた空』『ゆっくりすきになりたいの』『星の降る街』という所をピックアップしておく。
彼女は、アイドルとしては売れず、LINDBERGとしてブレイクすることになったため、どうしてもLINDBERGのロックのイメージ、則ち彼女は女性ロック・シンガーとして捕らえられることになるが、そのイメージとは違った繊細なところが出ており、女性ボースリストとして、ポップな曲を上手く表現している。(まあ、それだけの実力を備えているボーカリストであるということになるのですが...)
ということで、LINDBERGとは違った彼女の世界を堪能するのも宜しいかと...
WEATHER REPORT『HEAVY WEATHER』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1977年に発表された彼らの7枚目のスタジオ・アルバムである。また、ジャコ・パストリアスが正式メンバーとなったのが前作製作途中ということであったので、ジャコがメンバーになってからは2枚目のアルバムであるが、フルに参加したと言うことでは最初のアルバムと言うことになる。でアメリカだけではなくイギリスなどでもヒットを記録することになったアルバムである。チャート成績は、アメリカではBillboardで最高位30位(現在でも彼らのアルバムのHOT 200内ではキャリア・ハイである。)、ジャズ・チャートは初の1位を獲得し、ブラック・チャートでは33位を記録した。また、イギリスでも最高位43位、スウェーデンで40位を記録している。
収録曲は以下の全8曲である。『Birdland』『A Remark You Made』『Teen Town』『Harlequin』『Rumba Mama』『Palladium』『The Juggler』『Havona』。
尚、この中からは『Birdland』がシングル・カットされている。
お薦め曲としては、「全部」と言いたいのだが、お馴染みの曲である『Birdland』、ジャコの能力がよく出ていることが分かる『Teen Town』という傑出した曲という当たり前の所と、『Rumba Mama』と『Havona』をピックアップしておく。
「電気ジャズ」(この言い方が如何にも「'70'sらしい」ところでもある。)と呼ばれていた彼らのサウンドであるが、ジャコ・パストリアスというベーシストの加入によって黄金期を迎えることになるのはご存知の通りである。で、本アルバムはジャコが加わり、彼らの最高傑作と呼ばれているアルバムである。しかも、ジャズという範疇に収まらず、ポップな所、ファンキーな所が出ていて、とても聴きやすいものになっている。また、'70's中期のブラック・ミュージックの流をうけていたり、この頃からブームとなったディスコ・サウンド寄りのところがあるなど、かなりポップなアルバムにもなっているので、「ジャズ」(「フュージョン)ということを気にすることなく親しむことが出来るアルバムである。
ということで、一度はじっくりと聴いておきましょう。(と言っても、本アルバムの収録曲は現在でも(一部であるが)色んな所で耳にすることが多い曲もあるため、曲名までは知らなくても、「聴いたことがある」と言う曲があるでしょうが...)
ゴーカイジャー #27 [特撮]
今回は、よくある「入れ替わり」ネタの物語。戦隊でも定番ネタの一つであるが、本当に本作は「定番ネタ」を色々とやってくれますね。こうなると、かつての特撮ヒーロー作品では定番だった「幼稚園バス・バスジャック」という作戦もやってもらいたいものの、最近ではこのネタは社会的にも封印なんでしょうね...(クローズド・サークルとして色々と出来る要素があるのに、残念なところのひとつである。)
今回の入れ替わりは、キャラが立っていて、個性が強いルカとハカセという、匙加減が難しい2人を選んでいるところがミソでした。(赤と桃の入れ替わりでは、平凡すぎてしまう...)
そんな中、殿下も、瓢箪から駒ということになった行動隊長をべた褒めするが、直ぐに豹変して怒ったというように、キャラが十二分に出ている。→それを思うと、殿下と誰かが入れ替わるというのも面白そう...
入れ替わり作戦の目的というのも、戦隊らしい発想の作戦では定番と言うことの出来るものであるが、こういうベタな作戦で世界を支配しようというのは久しぶりに見た気がするところでした。(ただ、それならば、どうしていつも日本ばかりに攻撃してくるの?というお約束の突っ込みも出てくるのですが...)
また、ルカを追っかけていたやくざ風の男たちという所も、入れ替わりによって訳が分からない状態になっているからこそ、ハラハラドキドキということになるだけに、ストーリーとしては上手く進めていましたね。(入れ替わっていなければ、取るに足りないようなことで終わってしまう可能性が高いですし...)
そんな中、今回のパチモン戦隊だったフラッシュマンはルカとハカセの個性が強すぎて、完全にどうでもいいような感じになってしまい、残念でした。(今回は、他にポイントがありすぎて、パターンだから仕方なくやったような印象しかない...)
オリキャラ・ゲストの間に挟まれて物語としては、昭和戦隊らしいエッセンスに満ちた楽しい物語であって健闘したといえるのだが、前回と次回のゲストがシリーズの中でも大きすぎるだけに、今回は「隠れた佳作」ということになって、埋もれてしまうのでしょうね...
次回は、あの結城凱がということになるが、どういう形での登場なのかが全てですね。「実は生きていた」ということにしてしまえば、「ジェットマン」を全否定してしまうことになるだけに...
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↓入れ替わりネタの定番
ケータイ刑事銭形海3話[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]
今回からの「銭形海・裏ネタ編」の増補は、第3話「言いつけを守らなかった男! ~スッポンパパ殺人事件」に突入です。初回となる今回は、サブタイトルにある言葉から「言いつけ」について、「スッポン」について、そして「スッポンパパ」はこれと言うことで「スッポン・エキス」についてと「健康食品」について記します。尚、「スッポン」は「泪・5話[裏ネタ編]PART 1」で記したものをベースとして加筆しました。
また、この物語について過去に記した記事(MBS放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。BS-i(当時)での本放送時に記した記事へのリンクもあります。また、この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/4/20付です。
「言いつけ」:目上の人からの命令、指示のことである。家庭では「親の言いつけ」、学校では「先生の言いつけ」「先輩の言いつけ」など、会社では「上司の言いつけ」「先輩のいいつけ」などが一般的なものとしてある。
この物語では、「宇宙人の言いつけ」ということになるが、仕事のアイデアを授かったと言うことになるので、一応は目上の人ということに相当していると考えて良いですね。
尚、別の意味では、「告げ口をする、またはその告げ口のこと」という意味もある。(「言いつける」という言葉と、その名詞形の「言いつけ」の意味である。)
英語では「Order」、ドイツ語では「Reihenfolge」、フランス語では「Ordre」、イタリア語では「Ordine」、スペイン語では「Orden」、ポルトガル語では「Ordem」、中国語では「吩咐」と言う。
「スッポン」:漢字で記すと「鼈」(見やすいように、文字を大きくしておきます。)亀の仲間であるが、カメ目スッポン科に属する柔らかい甲羅を持つ亀類の総称である。(大きく言えば「亀」であるが、細かく言うと「亀」ではなくて「鼈」ということになる。→「泪・5話」で、浦島家は、スッポンは亀とは見なしていないとしていたが、細かく言うと「スッポン」は「亀」ではないということになるので、間違ってはいない。)
体長は20cmから40cmぐらいというのが一般的であるが、大きいものだと80cmぐらいになる種がある。甲羅は軟らかな皮膚でおおわれていて、形は円形で平たい。他の亀とは異なる所としては鱗板がないという所が特徴となっている。また、中央部を除いて骨質板の退化が著しくて、縁辺は軟らかい。そして頸は長く、自在に伸縮させることが出来る。口吻は尖っていて、ものに噛みつく。尚、一度食いついたら離さない、と言われているが、鼈に噛みつかれても水の中に戻してやると、素直に話して逃げて行く。(無理に引き離そうとすると、逆に怯えてしまって、より強く噛みつく。)
日本では、本州、四国、九州の河川や池沼に生息している。世界では、日本、韓国中国など、東アジアから東南アジアに生息しており、アフリカとアメリカの一部にも生息している。種類としては20種ほどである。また、食用として養殖が行われている所もある。
食用としての利用も多く、肉は美味、滋養に富んでいて、血は強精剤とされている。また、甲羅を乾燥させ、それを粉末にしたものも精力剤とされ、栄養ドリンクや健康食品としても使われる。
また、日本では妖怪の一つとされていた地方もあったれ、人間の血を吸う、と言われていたこともある。また。「食いついたら離さない」と例えられ、執念深いものの代名詞として悪く言う場合に使われたり、「月とスッポン」と言うように、比較できないほど著しい差があることの例えとして慣用句として使われている。(月もスッポンは、形は共に丸いが、まるっきり違うもの、ということから来ている。)
英語では「Chinese Softshell Turtle」、ドイツ語では「Chinesische Softshell-Schildkröte」、フランス語では「Trionyx de Chine」、イタリア語では「Tartaruga dal Guscio Molle Della Cina 」、スペイン語では「Tortuga China de Caparazón Blando」、ポルトガル語では「Tartaruga-de-Carapaça-Mole-Chinesa」、中国語では「中華鱉」と言う。
「スッポン・エキス」:動物のスッポンの有効な成分を抽出した液体を濃縮したもののことである。尚、「エキス」とは、元々はオランダ語の「Extract」(エキストラクト)の省略した言い方である。(漢字では「越幾斯」と表記する。)
スッポンは、滋養に富んでいるということから、スッポン・エキスは滋養強壮剤、栄養ドリンク、健康食品ではお馴染みのものになっている。
尚、「エキス」のことを英語では「Extract」、ドイツ語では「Auszug」、フランス語では「Extrait」、イタリア語では「Estratto」、スペイン語では「Extracto」、ポルトガル語では「Extrato」、中国語では「提取物」と言う。(「スッポン・エキス」は上記の「スッポン」と「エキス」を足し合わせたらよい。)
「健康食品」:普通の食品よりも健康に効果があるとされている食品のことである。特に健康の増進、保持のために有効な成分が含まれている食品であるが、その形はカプセル剤、錠剤、粉末、液体などのように薬のような形になっているものが多く、見た目では「食品」という感じがしないのも事実である。
尚、体調を整える特定の成分を加えたり、アレルギーの原因となる成分を取り除いた「特定保健用食品」は法的な定義がされていて、法的にも管理されるが、「健康食品」と呼ばれるものは法的な定義がされていない。そのため、法的な制限がされると言うことは無いが、医薬品のような効果や効能を記すことは出来ないという制約がある。
一応、日本健康食品協会という業界団体は、厚生省の指導によって規格基準を設定していて、現在は「健康補助食品」の認定マーク(所謂「JHFAマーク」)を発行し、認定した食品にはこのマークが付けられる。しかし、このマークを受けるには、業者が協会に加盟している必要があって、未加盟の業者はこのマークを受けることが出来ないのだが、多くの業者が境界に未加盟ということになっているため、JHFAマークの有無によって、それが基準に満たないということは一概には言えない状況になっている。但し、法的な規制がないことから、実際はその成分に疑問があるような業者まで存在するが、マークがあることでそういうインチキ業者と言ってもよいものを避けることは出来る。
また、この分野では、正に流行のように次々と新しい健康食品が登場し、あっという間に消えている。それだけに、あまり踊らされない方が賢明かと...
英語では「Health Food」または「Healthy Food」、ドイツ語では「Gesundheitsessen」、フランス語では「Nourriture de la santé」、イタリア語では「Cibo di salute」、スペイン語では「Comida de salud」、ポルトガル語では「Comida de saúde」、中国語では「保健食品」と言う。
世界初!!スッポンとハチミツ合体の真実―病魔退散、富貴長命、そして認知症の回避への兆し
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スッポン健康・美容法―からだの中からきれいになる中国5千年の浄血法 (1982年) (Lyon books)
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サプリメント・健康食品の「効き目」と「安全性」―「医薬品との飲み合わせ」についてもわかりやすく解説!
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- 出版社/メーカー: 同文書院
- 発売日: 2007/12
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健康食品取扱マニュアル 第6版―消費者へのより良い健康食品の提供を目指して
- 作者: 東京都福祉保健局
- 出版社/メーカー: 薬事日報社
- 発売日: 2010/12
- メディア: 単行本