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毒姫とわたし#15 [ドラマ]

第3週は「昼ドラ」らしいことが次々と出てきたものの、本作が持っていた軽快感が無くなってしまい、展開としては今一つということで、歯切れの悪さを感じた一週間でした。また、小麦と美姫に関係する人物が次々と悪役的なポジションとなる所を見せていて、第2週までの悪役的なポジションにいたキャラがおとなしくなってしまったのも残念でした。

美姫の前に、母と名乗る女・春江が現れた。「おばはん」と言って、悪態をついていた美姫だったが、小麦のマンションで一緒に暮らすということなる。

結果的に、美姫が君嶋家から出ていく形になり、エリカの母・みやびはしめしめと言った所であったが、エリカとの間では完全に溝が出来てしまう。

一方、鐵屋は、母・佳子の策略で、仕事は嫁を貰うこととして、打合せと称して次々と見合いをさせられる。相手に失礼になるということで、見合いはするが、全て断り、小麦と結婚するという哲也。小麦の会社の後輩たちは哲也が見知らぬ女と2人きりで合っていたことを小麦に告げ、小麦は気にならないつもりでいたが、仕事中に哲也が見知らぬ女といっしょだったことを見てしまったことで、気が気でなくなった。

春江のことを「おばはん」と読んでいた美姫だったが、小麦の言葉の策略もあって、ついに「おかん」と言うようになった。が、その春江にある1本の電話が入る。それは友樹からの電話であって、春江は美姫の母ではなく、手術をしなければならない娘・桜子のために、美姫に近づいたのだった。そしてその黒幕が友樹だった...

既に、美姫に対して敵対心一杯のみやび、腹黒さを感じさせる作家の美園など、美姫の周囲のキャラがダークな一面を次々と出すようになったが、更に友樹も腹黒さを出したということで、次々と小麦と美姫の周囲の人間が正体を現していった第3週と思えば、それなりの物語であるのだが、ドロドロとした人間関係を出そうとしているのが見え見えであって、普通の「昼ドラ」になってしまったことを象徴する展開で、面白さも半減でした。(完全に「中だるみ」となってしまった...)

一応、小麦と美姫という2人の主人公に対しては、「試練」と言う言葉で片付けられそうな安っぽい展開となってしまったが、「中だるみ」と言ってしまえばこんなところですかね...

小麦と美姫のやりとりだけは、テンポの良さがたっぷりと感じられただけに、中心人物に関しては悪くないのだが、「昼ドラ」という殻から出ることが出来なかったようで...

ただ今回は、久しぶりに黒川芽以さんの泣きの演技が見られたということでよしとしましょうか...(泣きの演技派相変わらず芸術的な上手さがありますね。)

 

毒姫とわたし (リンダブックス)

毒姫とわたし (リンダブックス)

  • 作者: 立見 千香
  • 出版社/メーカー: 泰文堂
  • 発売日: 2011/08
  • メディア: 文庫

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ケータイ刑事銭形海5話[裏ネタ編]PART 4 [ケータイ刑事]

銭形海」の第5話「本家VS元祖、女将の戦い! ~フグ毒殺人事件」の裏ネタ編・増補の3回目となる今回は、2つの店に歴史上の人物のサイン色紙があったことから「色紙」について、ちゃんはそれがニセモノであると言ったが、その根拠となった「サインペン」について、「西暦」について、そしてそれぞれの色紙の名前の人物である「8代将軍吉宗」と「水戸のご老公」について記します。尚、「色紙」は「・10話[裏ネタ編]PART 4」で、「8代将軍吉宗」は「・5話[裏ネタ編]」で、「水戸のご老公」は「・16話(2nd.3話)[裏ネタ編]PART 10」で「水戸黄門」として記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(MBS放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。BS-i(当時)での本放送時に記した記事へのリンクもあります。また、この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/5/4付です。

色紙」:「しきし」と読む。和歌や俳句、絵などを記すための方形の厚紙のことである。金や銀の砂子(金箔、または銀箔の粉末)を吹き付けた飾りが施されていたり、五色模様が施されているのが普通である。そのため、単なる厚紙とは異なっていて、何かが記された色紙は飾ることが前提となっているものである。

尚、色紙には、和歌や俳句を記すものは長方形、絵を記すものは正方形のものが多い。(正方形に近い長方形のものもある。)また、正方形のものは寄せ書きに使用したり、有名人(芸能人やスポーツ選手など)のサインを記すのに用いられている。そのため、正方形の色紙のことを「サイン色紙」ということもある。→現在では方形の色紙はこの用途が一般的になっている。

英語では一語では該当する言葉が無いため、「A Square Piece of Thick Paper」と言ったり、用途から「Signature Paper」と言うように、その物自体を説明する言い方がされている。また、これは他の言語でも近いものがある。→世界的に日本の「色紙」が普及すると「Shikishi」という言い方になるかもしれませんね。また、ドイツ語では「Signature Papier」、フランス語では「Signature a le Papier」、イタリア語では「Firma Carta」、スペイン語では「Firma el Papel」、ポルトガル語では「Assinatura Papel」、中国語では「簽字紙」と言う。

尚、「色紙」は「いろがみ」と読む場合もあるが、この時は「しきし」とは全く別のものになる。英語では「Colored Paper」と言うことになり、色のついた紙(「白」も「白色」という色が付いていると考えるため、白の色紙も存在する。)、色染めされた紙、折り紙などに用いる正方形の色の付いた正方形の紙のことを指すことになる。

但し、古語では「色紙」を「しきし」と読んでいて、「色の付いた紙」のことを指していた(厚紙ではなく、普通の和紙である)ことから、色のついた和紙のことを「色紙(いろがみ)」という言い方は現在でも残っている。

サインペン」:筆記具の一つであって、水性インクを用いたフェルトペンの一つである。元々は大日本文具(現在のぺんてる)の登録商標であったが、現在は普通名詞化している。(「ウォークマン」などと同様である。)そのため、ぺんてる以外のメーカーの「サインペン」も市販されている。

尚、「サインペン」は和製英語であって、「Sign Pen」という英語は存在しない。

「フェルトペン」は、フェルトを芯軸とした筆記用具デアリ、インクはフェルトに浸してある。そして芯軸を通してペン先にインクが伝わっていくが、この時に毛細管現象を利用している。(毛細管現象を利用しているため、ペン先を上にしてもインクが掠れることなく筆記することが可能である。また、無重力空間であっても問題無く筆記が可能である。)

フェルトにインクを浸したペンとして最初に発売されたものは油性インクを使ったものであったが、油性インクでは紙に裏写りをするという欠点があった。「サインペン」はその改良のために水性インクを用いたものであって、1963年に発売された。当初は余り売れなかったが、これが当時のアメリカ大統領・ジョンソンが気に入り大量発注をしたことから人気に火が付いて、アメリカで一気に売れるようになった。そして日本でも注目されることになって、売れていくようになった。

尚、現在ではインクの改良もあって、油性のサインペンも存在するが、「サインペン」というと発売の歴史を紐解くと水性インクである。

英語では「Felt Pen」、ドイツ語では「Filzstift」、フランス語では「Feutre」、イタリア語では「Penna di Feltro-Punta」、スペイン語では「Pluma del Fieltro-Punta」、ポルトガル語では「Caneta sentida」、中国語では「尖頭萬能筆」という。

西暦」:西洋式の暦のことである。(これの略語でもある。)イエス・キリストが誕生したとされる年を紀元元年とした紀年法である。そのため、「キリスト紀元」と言う言い方や「西洋紀元」という言い方もある。

これが生まれたのは6世紀になってからであって、シリアのディオニュシウスがイエス・キリストの生年を推定算出して定めたものである。但し、彼が算出した年と、イエス・キリストの実際の生年との間にはズレがあって、紀元前4年よりも前ということが分かっている。(現在では紀元前4年説が有力となっているが、紀元前4~7年の間とされている。)

西暦が実際に使用されたのは「西暦532年」からである。(それ以前の531年より昔は、既に終了している年代であって、音から設定されたものであって、実際に「西暦○年」という形で使われたことはない。)しかし、西暦は直ぐに広く普及した訳ではなく、8世紀末のカール大帝の時代になってから普及するようになったものである。しかし、それでもまだ一部での使用であって、ヨーロッパで一般的になったのは15世紀になってからである。

日本では、1873年の太陽暦採用の時から使用されるようになったが、一般的に普及したのは戦後になってからである。しかし、国の公文書では現在でも和暦を用いたものが正式のものとされていて、国際時代に合っていないと指摘されている。(特許庁は、特許、商標などの採番体系のみは、2000年以後は西暦を用いるように変更されたが、出願日をはじめとする日付のデータに関しては現在でも和暦との併用になっている。)

ラテン語で「Anno Domini」と言い、英語でも「Anno Domini」いう。また、この頭文字を取って「A.D.」という言い方が世界で普及している。また、ドイツ語では「Nach Christus」、フランス語では「Despues de Cristo」と言うが、ラテン語の「Anno Domini」という言い方でも通じる。尚、中国語では「公元」と言う。

8代将軍吉宗」:言うまでもなく、江戸幕府の第8代将軍の徳川吉宗のことである。(ちなみに「8代将軍」ということで記しておくと、鎌倉幕府8代将軍は久明親王(名目だけの将軍であって、実験は全くなく、幕府は北条貞時が実権を握っていた。)、室町幕府8代将軍は足利義政(将軍としてよりも銀閣寺などの東山文化で有名である。)である。)

生まれは1684年、没したのは1751年である。紀州藩の第2代藩主・徳川光貞の四男として生まれ、父と2人の兄の死後、紀州藩主を継いで、22歳の若さで第5代藩主となる。この時から名前を「吉宗」とした。当時の紀州藩は財政が傾いていたが、その中で改革を進めていって、紀州藩の財政の再建に努めて成果を挙げた。

そんな中、1716年に第7代将軍・徳川家継が亡くなったことで、31歳にして江戸幕府の第8代将軍に就任した。将軍になってからは、「享保の改革」と言われる一連の改革を行い、様々な政策は有名であり、質素で倹約に努める幕府改革、新田開発、目安箱の設置などは余りにも有名である。

また、TVドラマでも色々と登場していて、生涯を描いた大河ドラマ「八大将軍吉宗」があるが、それよりも「暴れん坊将軍」の方が有名である。

この物語でのニセモノのサインとして「八代将軍徳川吉宗」とあったが、こういう表記は将軍に就任していこうということになるので、どんなに早くても1716年(=享保元年)以後ということになる。則ち、相手が「1699年」と(インチキであるものの)水戸黄門の色紙を飾ったのであれば、この表記では(こちらもインチキであるものの)どんなに考えても17年は遅いことになってしまうだけに、もう少し考えないとイケナイですね。(が、年号を記さなかったのは、どっちが先なのかを隠すことになるだけに、作戦としては悪くはないのですが...→歴史好きの人には一発で見抜かれますが...)

水戸のご老公」:言うまでもなく、水戸藩の第2代藩主である水戸光圀(みと・みつくに)のことである。「水戸黄門」という別名で親しまれている彼は、江戸幕府を開いた徳川家康の孫であって、1628年に水戸藩の初代藩主・徳川頼房の三男として生まれ、1701年に(数えの)73歳で亡くなっている。尚、水戸藩の第2代藩主となったのは1661年で、34歳の時であった。

名前に関して、「水戸光国」と表記されることもあるが、元服してから1679年(52歳の時)に改名するまでは「光国」という漢字を名前としていて、1679年に「光圀」に改名しているので、どちらも間違いではない。(但し、改名後、亡くなるまでの間は「光圀」という漢字を使用していたため、一般的には「光圀」と表記されている。)

藩主としては、文化事業に力を入れ、「大日本史」の編纂に着手したことで知られている。(但し、「大日本史」が完成したのは光圀の死後であって、水戸藩の事業として代々受け継がれていき、明治になった1901年に、約250年という時間がかかって完成した。)また、古典研究と文化財の保護という文化事業に力を入れ過ぎたことが、後の水戸藩の財政難の原因になったことも指摘されている。(藩の財政の1/3を「大日本史」に注ぎ込んだとされている。)また、寺社改革や殉死の禁止ということも行っている。

更に、快風丸という船を建造し、それに乗って蝦夷地の探検を行ったことでも知られている。更に晩年(5代将軍・綱吉の時代)には徳川家一門の長老として幕政に影響力を持った。

現在は「水戸黄門」として余りにも有名であるが、「水戸黄門」として有名になったのは江戸末期から明治になってからのことである。というのは、諸国を漫遊して世直しをするというあの物語が「水戸黄門漫遊記」として講談や歌舞伎の題材となり、それが人気を得たことで広く知られるようになったためである。尚、光圀は「大日本史」の編纂のために家臣を日本各地に派遣したと言われているが、自身が諸国漫遊の旅をしたという史実はない、とされている。但し、隠居したのが「西山荘」という事実も含まれている。(助さんと格さんは共に、モデルはいるが架空の人物である。そのモデルとなった佐々宗淳(佐々十竹(ささ・じっちく))、安積澹泊(あさか・たんぱく)が「大日本史」のために全国に史書を探求する旅を行い、その旅を元にして架空の漫遊旅行の物語として生まれたのが「水戸黄門漫遊記」である。)→フィクションが余りにも広く知られることになり、尾っぽや羽根が付いたということです。

また、雑学の知識として知っておいたらと思うエピソードとしては、彼は日本人として初めて「ラーメン」「餃子」「チーズ」「牛乳酒」「黒豆納豆」を食べた人物とされている。更に、新しい物好きという所を発揮していて、オランダ製の靴下(メリヤス足袋)を使用、ワインを愛飲した、朝鮮人参の育生とインコを育てている。

この物語でのニセモノのサインとして「副将軍 水戸光圀 1699.11.29」とあったが、年代的は光圀は生存しているものの、海ちゃんが言う通り、当時の日本では「西暦」というものは存在していないので、「1699」という数字は全く意味不明の数字でしかなく、「元禄11年(=1699年)」と表記するのが常識である。

 

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 1

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  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD

 

かなの色紙―短冊・色紙・扇面の手本集 (書道創作入門シリーズ (4))

  • 作者: 大貫 思水
  • 出版社/メーカー: 知道出版
  • 発売日: 1984/01
  • メディア: -
色紙ホルダー 色紙 10枚収納 ブルー

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  • 出版社/メーカー: ナカバヤシ
  • メディア: おもちゃ&ホビー
サイン用色紙 1枚売り

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  • 出版社/メーカー: 谷口松雄堂
  • メディア: おもちゃ&ホビー
三菱鉛筆 三菱水性サインペン リブ 黒

三菱鉛筆 三菱水性サインペン リブ 黒

  • 出版社/メーカー: 三菱鉛筆
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西暦はどうやって決まったか 大発見(5) (大発見) (集英社文庫―大発見)

西暦はどうやって決まったか 大発見(5) (大発見) (集英社文庫―大発見)

  • 作者: ダニエル・ブアスティン
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1991/11/20
  • メディア: 文庫
西暦はどのようにして生まれたのか

西暦はどのようにして生まれたのか

  • 作者: H. マイアー
  • 出版社/メーカー: 教文館
  • 発売日: 1999/09
  • メディア: 単行本
小説 徳川吉宗 (人物文庫)

小説 徳川吉宗 (人物文庫)

  • 作者: 童門 冬二
  • 出版社/メーカー: 学陽書房
  • 発売日: 1997/02
  • メディア: 文庫
徳川吉宗―江戸時代中期 (小学館版学習まんが―ドラえもん人物日本の歴史)

徳川吉宗―江戸時代中期 (小学館版学習まんが―ドラえもん人物日本の歴史)

  • 作者: 小井土 繁
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1995/06
  • メディア: 単行本
水戸光圀 (山岡荘八歴史文庫)

水戸光圀 (山岡荘八歴史文庫)

  • 作者: 山岡 荘八
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1987/02/02
  • メディア: 文庫
水戸光圀語録―生きつづける合理的精神 (中公新書)

水戸光圀語録―生きつづける合理的精神 (中公新書)

  • 作者: 鈴木 一夫
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2002/05
  • メディア: 新書
徳川光圀―「黄門さま」で名高い水戸藩主 (日本史リブレット人)

徳川光圀―「黄門さま」で名高い水戸藩主 (日本史リブレット人)

  • 作者: 鈴木 暎一
  • 出版社/メーカー: 山川出版社
  • 発売日: 2010/12
  • メディア: 単行本

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WHITE LION『FIGHT TO SURVIVE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1985年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。が、'85年にリリースされたのは日本でのことであって、本国アメリカでは1986年になってのことである。(つまり、彼らはアメリカに先駆けて、日本でレコード・デビューを果たしたことになった。→こういう形のバンドというのは非常に珍しいが、アメリカではハードロックがまだ一般に定着しておらず、日本では'70'sから浸透していたという下地があったと言うことでもある。)尚、本アルバムは、1986年当時はチャートインしていないが、1987年に2nd.アルバムが発表されて、それが全米1位を記録するヒットになり、その勢いで本アルバムもセールスが伸びて、Billboardのアルバム・チャートでは最高位151位を記録することになった。(ヒット・アルバムが生まれることで、それ以前のアルバムがチャート・インするということは良くあることです。)

収録曲は以下の全10曲である。『Broken Heart』『Cherokee』『Fight To Survive』『Where Do We Run』『In The City』『All The Fallen Men』『All Burn In Hell』『Kid Of 1000 Faces』『El Salvador』『The Road To Valhalla』。

この中からシングル・カットされたのは『Broken Heart』であって、デビュー・シングルと言うことになったが、特にチャートインするようなヒットにはなっていない。

お薦め曲は、シングル曲の『Broken Heart』と『Cherokee』『El Salvador』『The Road To Valhalla』というところ、そしてアルバム・タイトル・ナンバーでもある『Fight To Survive』をピックアップしておく。

本アルバムはセールスも伸びなかったものの、後にブレイクするだけの素地が感じられる。荒削りであって、プレイの方もスマートでないのだが、トリッキーな所があって、それがキャッチーなメロディと融合していて、形に填らない何とも言えない魅力となっている。

本アルバムのサウンドは、確かにメジャー・シーンにあるものとは違っているが、インディーズ・シーンにあるものとも違い、それが独特の魅力になっている。ちょっと変わった所があるのだが、それがポイントになっているので、万人向きとは言えないが、HRがお好きな方であれば、こういうちょっと変わったサウンドも宜しいかと...尚、大ヒットした次作を先に聴いてから、そのサウンドを求めると、肩すかしを食らうことになるので、そのことだけは予備知識として頭に入れておいて、それから聴いた方が良いですね...

 

Fight to Survive

Fight to Survive

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Cleopatra
  • 発売日: 2010/01/12
  • メディア: CD

Fight to Survive

Fight to Survive

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Spm Germany
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その226) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「大きな時計」です。尚、「大きな」と言うのは相対的に大きいという意味にも成が、ここでは大人の身の丈よりも大きいという条件を付けることにする。で、取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは「・10話」、「007」からは「ムーンレイカー」です。

ケータイ刑事」:「・10話」。「大きな古時計の謎 ~代議士殺人事件」という物語である。この物語の本放送は2002/12/8であるが、この年の8月に平井堅が『大きな古時計』をシングルとしてリリースしていてそれがヒットしたこともあって、この曲を物語に上手く取り入れた作品となった。

代議士の須々木舟男が自分の事務所で死亡した。死因は喉に大福を詰まらせての窒息死だった。しかし、色々と不振なところがあったこともあって、秘書の田中と、須々木代議士の息子のジュニアに事情聴取を行ったちゃん。大福を買ってきたのはジュニアで、田中は(近所の)後援会事務所で打合せをしていた。救急車の音を聴いて戻ったら、代議士が倒れていたと言うことだった。更に、田中がジュニアがほっぽりすてていたコートを手にすると、代議士が大事にしていた腕時計が出てきた。

容疑はジュニアに向けられることになったが、事務所の予定表に目をやったちゃんは、その日の午前中に代議士は人間ドックに行って、検査を受けていたことを知った。

また、事務所にある大きな柱時計は、代議士が先代から受け継いだものであって、ネジを巻くのにも手袋をして、大事に大事に扱っているという時計であった。が、その時計が午後三時を知らせる鐘を鳴らすところで、2回まで鳴ったが、3回目の鐘が鳴らずに自然に止まってしまった。それを見て、五代さんは『大きな古時計』の歌詞の通りになったと口にしていた。(ちゃんは「何故?」と考えていた...)

そんな中、ちゃんは、須々木代議士が人間ドックで胃カメラの検診を受けていたこと、また、現場には大福の数が箱に入っていた数よりも1個多かったことが分かった。で、ちゃんは閃き、須々木の死は事故ではなくて計画的な殺人だったと言うことを見抜いた。

須々木代議士を殺害したのは秘書の田中であった。動機は、代議士は後継者として田中と行っていたのに、突然、後継者は息子のジュニアにすると言った。で、放蕩息子のジュニアに後継者の座を奪われたことで、代議士を消してしまおうと思ったのだった。犯行は、代議士が人間ドックで胃カメラの献身を受けることが分かっていたので、その為、喉に麻酔を使用する。その麻酔が聴いている間に大福を喉に詰まらせ、事故に見せかけて殺害しようというものだった。事務所の柱時計は時間を進めておいたことで、代議士は麻酔が切れているものと思って、大福を口にするという計算があった。

しかし、田中の計算が狂ったのは、ジュニアが大福を持って事務所にやってきたと言うことだった。計算したことと偶然とが重なって、思いも掛けない展開となってしまったが、田中は急遽、罪をジュニアになすり付けることを思いつき、代議士の腕時計をジュニアのコートのポケットに入れるという工作をしたのだった。

しかし、代議士が倒れたところにジュニアが救急車を呼んだことで、それに乗って一緒に病院に行かざるを得ず、直ぐにも救急車は出るということで、ジュニアが田中を呼びに来たことから、田中は進めた柱時計の針をゆっくりと戻すことができず、仕方なく、無理矢理手で針を急いで戻した。それによって、デリケートな時計は限界となって、壊れてしまったのだった。

007」:「ムーンレイカー」。1979年のシリーズ第11作で、3代目ボンドの第4作である。本作はSFブームを受けていることもあってSF色が強い作品になっているが、その一方で、ベネチアン・グラスを物語に絡めるというように、伝統工芸を物語に絡めた物語でもある。

大富豪・ドラックスの忠実な召使いであり、かつ、用心棒であるチャン。ドラックスはチャンに、ボンドを始末するように命じ、チャンはそれを実行する。最初は宇宙飛行士訓練用の遠心回転装置にボンドが乗ったときを狙ったが、これに失敗する。

続いて狙ったのは、サンマルコ広場でだった。剣道の胴衣を着て、竹刀を持ってボンドに襲いかかる。そして2人はベネチアン・グラスの会社であるヴェニーニ・グラス社の展示場になだれ込み、そこで争うことになる。幸か不幸か、会社は既に営業時間を終えていたことで、展示場は完全に無人となっていた。そのため、2人の争いを止めるような人物はいなかった。が、邪魔する者がいないということは、2人は派手に争うということである。特にチャンは、今度こそボンドの息の根を止めなければと必死になっていた。ということで、2人は展示されている様々なガラス製品をも武器として、または防御のために使うことになる。高価なガラス製品を投げつけたり、空振りした竹刀が展示物を直撃し、次々とガラス製品を壊していくことになる。

更に、陳列棚までも押し倒してボンドを下敷きにして仕留めようとするチャンだったが、ボンドも身を躱して反撃をするため、展示棚ごとガラス製品が砕けていき、気がついたときには展示場は、見るも無残に、ガラスの破片だらけとなってしまった。しかし、2人の争いは決着が付いていなかった。

更に2人の乱闘は、展示室から別の場所に移っていくことになる。そして、サンマルコ広場の観光スポットになっているムーア人の時計塔の裏側で争うことになった。ちなみに、この時、ムーア人の時計塔の前では、屋外リサイタルが行われていて、ピアノの演奏と声楽家が歌を歌っていた。

何としてもボンドを倒そうとするチャンは、ここでも派手に暴れる。ボンドもチャンの攻撃を躱す。そして、遂にボンドは、美しいステンドグラスで出来た時計の文字盤に、(時計のバックヤードから)チャンを投げつけた。チャンはステンドグラスを突き破り、屋外リサイタルの会場のピアノに向かって転落していった。

当然、時計は壊れ、屋外リサイタルも途中でぶちこわしとなってしまい、チャンは転落死、ボンドは暗殺者を撃退したのだった。

共通点は、今回取り上げた物語には、テーマ(「大きな時計」)とは関係ない製作上の共通点があって、伝統のあるもの(「ケータイ刑事」では19世紀に作られた楽曲『大きな古時計』を、「007」では13世紀に起源のあるベネチアン・グラス)をストーリーの重要なアイテムとして絡めているということがある。そして、テーマとなるものとしては、劇中で時を刻むという時計としての動作が止まってしまったということ、及び、壊れてしまったということである。また、時計としてはある程度の長い間使用されているものであるということも共通している。そして、この時計に絡んで死者が出ている(「ケータイ刑事」では殺害に利用され、「007」では殺害に直接的に繋がっている。)ことも共通点である。

一方、相違点は、「ケータイ刑事」の大きな時計は柱時計であって、高さは2m程のものであり、(一応)移動可能な時計であるが、「007」の大きな時計は壁に埋め込まれた大きなステンドグラスを文字盤とした壁時計であって移動させることは不可能な大時計であるということ、また、壊れ方も「ケータイ刑事」では動作していた時計が止まってしまうという壊れ方であったが、「007」では意図的に壊されての壊れ方である。また、「ケータイ刑事」では時計が壊れるのを目にしたのはちゃんたち数人であるが、「007」では屋外リサイタルが行われていたため、その観客や演奏者たちの多くの人々が時計が壊れる(破壊されたのをと言ってもいいですね...)のを目にしているのも相違点と言える。

次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

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ムーンレイカー [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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007 ムーンレイカー アルティメット・エディション [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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ムーンレイカー (デジタルリマスター・バージョン) [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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大きな古時計

大きな古時計

  • アーティスト: 平井堅,平井堅,Henry Clay Work,保富康午,亀田誠治,鈴木大
  • 出版社/メーカー: DefSTAR RECORDS
  • 発売日: 2002/08/28
  • メディア: CD
ヴェネツィア ‾カフェ&バーカロでめぐる、12の迷宮路地散歩 (地球の歩き方 GEM STONE 23)

ヴェネツィア ‾カフェ&バーカロでめぐる、12の迷宮路地散歩 (地球の歩き方 GEM STONE 23)

  • 作者: 篠 利幸
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2008/07/19
  • メディア: 単行本

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