ADDAMS FAMILY VALUES(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1993年の映画「アダムス・ファミリー2」である。言うまでもなく、1991年の映画「アダムス・ファミリー」(日本での劇場公開は1992年4月であった。)の続編であって、日本での劇場公開は1993年12月であった。前作に、赤ちゃんとフェスターの妻という新キャラが加わった物語であって、典型的なヒット作品の続編である。(興行的にも転けたというところも続編のパターンを踏襲していました。)
作品データを記しておくと、時間は94分、監督はバリー・ソネンフェルド、脚本はポール・ラドニック、撮影はドナルド・ピーターマン、音楽はマーク・シェイマンである。そして出演は、アンジェリカ・ヒューストン、ラウル・ジュリア、クリストファー・ロイド、クリスティナ・リッチ、ジミー・ワークマン、キャロル・ケイン、カレル・ストリッケン、ジョーン・キューザック、クリストファー・ハート、クリスティーン・バランスキー、ピーター・グレイヴス、デヴィッド・クロムホルツ、ハリエット・サンソム・ハリス、ダナ・アイヴィ、たちである。
モーティシアが赤ちゃんを産み、アダムス家にメンバーが増えた。子供はピューバートと名付けられるが、ウェンズデーとパグズリーは新入りをイジメて何時間も遊ぶが、ピューバートは兄と姉の攻撃にもめげない強い子だった。ある日、そんなアダムス家に、デビーという若くて美しい乳母がやって来た、ゴメズとモーティシアは、子どもの面倒をよくみる彼女を信頼するが、ウェンズデーだけは乳母の正体を見破っていた。デビーは、金持ちの男に近づいては殺し、ブラックウィドーという異名を持つ女であった。しかも、自分の正体がばれそうになると、両親を説得して子供たちをサマーキャンプに送り出してしまう。更にデビーは、ゴメズの兄・フェスターに接近し、結婚式を挙げた。そしてフェスターを殺そうとするが、上手くいかないでいた。一方、キャンプに参加したウェンズデーは初恋が実ることになった。ピューバートが1歳の誕生日を迎えようとすると、デビーは遂にアダムス家をバラバラにしようと動いた。が、ピューバートたちの働きで一家は救われることになった。
ブラックな所は前作よりもパワーアップしているが、物語の展開としたらつまらない。笑いを取ると言うことでは空回りしているのが辛い所である。ただ、ブラックな所は上手く廻ろうとしているだけに、そのバランスに猛一工夫あれば良かったのでしょうが、残念な作品である。
その一方で、こういう転けた作品には、何故か音楽はよいというものが多い。(不思議なことであるが、そういう傾向が強いのである。)本作も作品としては今一であるのだが、音楽だけは良いのである。(音楽までもがズタボロだったら救いようのない作品になってしまうだけに、音楽が何とか作品を守ったと言って良い。)
テンポの良さと軽快さ、そしてブラックな所を上手く表現している音楽が、映画としてはつまらない所を何とかカバーしているだけに、これが面白くハマった作品で使われていたら、と思ってしまうところである。ということで、音楽の方はBGMとして流しておくというのも悪くないところである。
最後に、サントラ盤の収録曲を記しておく。収録曲は以下の全11曲である。『It's Your Thing』『Be Thankful For What You've Got』『Express Yourself』『Whatcha See Is Whatcha Get』『Family Affair』『Night People』『Supernatural Thing』『Do Your Thing(Love On)』『Do It Any Way You Wanna(It's On You)』『May You Always Drink Bizarre』『Addams Family(Whoomp!)』。
↓映画DVDはこちら
「AFTER HOURS」 [映画(洋画)]
表題の作品は1985年のアメリカ映画「アフター・アワーズ」である。日本での劇場公開は1986年6月であった。M・スコセッシ監督が本作でカンヌ映画祭で監督賞を獲得した作品であり、大都会・ニューヨークで仕事帰りのサラリーマンが体験した一夜を描いたブラック・コメディである。
作品データを記しておくと、時間は97分、監督はマーティン・スコセッシ、脚本はジョセフ・ミニオン、撮影はミヒャエル・バルハウス、音楽はハワード・ショアである。そして出演は、グリフィン・ダン、ロザンナ・アークエット、テリー・ガー、ヴァーナ・ブルーム、リンダ・フィオレンティーノ、ジョン・ハード、キャサリン・オハラ、ロバート・プランケット、ウィル・パットン、ディック・ミラー、トーマス・チョン、チーチ・マリン、たちである。
ニューヨークのアッパー・イーストサイドに住んでいるポールはコンピューター・プログラマーとして会社に勤めている。ある日、ポールは退社後にコーヒーショップでヘンリー・ミラーの本「南回帰線」を読んでいると、若い女・マーシーに声をかけられて、電話番号を教えられた。帰宅したポールはマーシーに電話し、マンハッタン・ソーホー地区へ向かった。が、乱暴なタクシー運転手のために持ち合わせていた全財産の20ドル紙幣を窓から飛ばしてしまう。そんなポールはマーシーのアパートにやってきた。そこにはルームメイトで彫刻家のキキがいた。やがてマーシーが帰宅し、ポールはマーシーとベッドイン。が、彼女の奇妙さに耐えられず、ポールは逃げ出してしまった。ポールは地下鉄に乗って帰ろうとするが、持ち合わせの小銭は地下鉄料金に足りず、仕方なくどしゃ降りの雨の中、バーへ入り、バーテンダーのトムに金を借りることになった。で、レジの鍵をトムの家に取りに行った。鍵を手にいれると、彼はキキの彫刻を盗もうとする2人組と遭遇した。ポールは彫刻をキキの部屋にかついで行くと、マーシーが睡眠薬で自殺しているのを発見した。警察に通報してからバーに戻るが、トムは30分外出中ということだった。で、向かいに住むバーのウェイトレス・ジュリーと部屋で時間を潰すことにした。やがてトムは帰ってきたが、どうやら彼はマーシーの恋人らしい。バタバタしている内に、ポールはトムに預けていた自宅の鍵を返してもらうことを忘れてしまい、改めてトムのアパートに行ったポール。しかしトムは不在で、しかね泥棒と間違えられて、他の住人たちに追われることになってしまった。キキたちがいるクラブ・ベルリンに入ると、今度はモヒカン刈りにされそうになり、キキの彫刻に貼りついていた20ドル紙幣を手にしてタクシーで逃げようとする。しかし、やってきたのはさっきのタクシーであって、またも金は取られてしまう。腕を怪我したポールはアイスクリーム売りの女・ゲイルに助けられ、彼女の車で送ってもらうが、今度は道でポールの手配書をゲイルが目にしたことで、自警団が呼ばれた。再び追われるポールはマークというホモとでくわし一騒動。何とかコーヒーショップに逃げ込み、トムと再会したが、自警団に見つかってしまって、またまた逃げる。そして閉店間際のクラブ・ベルリンヘ逃げ込んだ。そして寂しげな中年女・ジューンの手で彫刻になりすまして危機を脱出した。自警団もジューンも去り、1人だけ彫刻の姿になって取り残されたポールだったが、そんな所にあの2人組の泥棒が入り、ポールの彫刻を盗んでいった。夜明けとなり、2人組の車から会社前の路上に放り出されたポールの彫刻は、はずみで身体を包んでいた紙もとれてしまう。ボロボロな姿となったポールだったが、彼はそのまま出社していった...
偶然が重なって、何をしても追われることになる主人公。しかも、大都会にいる様々な人々との出会いも全て偶然で、自分の意図しない方向に転がっていくことになる展開は、キレがあって、なかなか面白い。また、そのいずれにも大都会が抱えている病的な部分をブラック度たっぷりに、シニカルに、コミカルに描いている所も上手い所である。
ただ、ブラック・ジョークに対して、その奥にあるものが何かと言うことが分かりづらいという方は、本作には近づかない方が身のためかも知れませんね。ブラックなコメディであるが、大都会の孤独さという所と美容的な部分を上手く描いている傑作ブラック・コメディである。
ベストドラマ100(銭形雷・2nd.12話) [ケータイ刑事]
「恋日」と「ケータイ刑事」で9割を占めていて、それぞれの作品を単独で再放送をした方がはるかによいのに、そうしないということで、完全にボロボロになっていた「ベストドラマ100」。BSであっても打ち切りも当然と思っていたら、またまた放送されたのですね。何せ、この夏はBS-TBSにチャンネルを合わせたことは全く無かったですからね...(番組を予約録画していたのではなく、「ケータイ刑事」というキーワードで勝手に録画されていた。で、改めて調べてみたら、7/2に「海・3rd.7話」が放送されて以来の放送でした。また、来週は?と思ったら、別ドラマがスタートと言うことになっていて、前後編の物語である「雷・2nd.12話」のみということになってしまう、中途半端な穴埋め的ないい加減な番組編成ということも分かりました。)
「雷・2nd.12&13話」はオペラ編であって、これはこれで面白いのだが、それ以上に「犯人はあなた(=視聴者)だ」という前代未聞の内容ということもあって、「流石はBS-i」と感じさせた物語である。ただ、オペラで台詞を歌っている部分が多いため、物語の進み方は非常にゆっくりで、高速道路で渋滞に巻き込まれて、ノロノロ運転で10kmを1時間かかったというような印象もありますけど...
いずれにしても、社名が「BS-TBS」に変わってからは酷くなる一方で、多摩川ドイルの言葉である「全然進歩していないね、と言うか、益々低レベル化しているね」という言葉がピッタリ当てはまりますね。
で、番組内容の方であるが、相変わらず邪魔なのが、冒頭のナビゲートの部分である。「ケータイ刑事」の場合は、1分のこれを30秒にして、「鑑識メモ」をケツに付けた方がはるかに面白くなるでしょうに。(そもそも「TVは冒険だ」という台詞もいい加減に飽きたのと、最近のBS-TBSは「冒険」なんて全くしていないため、言葉が虚しく聞こえるだけだし...)
ところで、後編の物語はいつ放送するの?もしも半月以上間が開いた場合は、どう考えても番組編成のミスとしか言えないいい加減な番組編成ということを改めて実証するだけですし...
たまたま、レコーダーが勝手に録画していたということで触れることにしたが、完全に過去の資産に頼っていて、現在のBS-TBSは「見たい」と思う番組が無いことに改めて気づきました。しかも、BSは新チャンネルの開局で、従来の放送局は一段と内容が問われるのに、BS-TBSは終わっていますね...→「水戸黄門」の再放送枠を作ったらいいのに...
ただ、新BSチャンネルも、スターチャンネルは無料放送はなし、WOWOWは36時間しか無料放送をしないというように、せこい放送局と、来年の9月末までは無料放送というFOX BSの太っ腹な放送局(但し、見たいと重う海外ドラマは無いですが...)があるというように、活性化させようとしているだけに、BSデジタルのスタート時から放送している放送局も一段と厳しくなるのに、この時期に改めて過去の遺産頼みのBS-TBSは論外ですね。
尚、BSアニマックスやJ SPORTS、グリーンチャンネルなどは一週間から10日間は無料放送というものの、見たいと思う番組は殆ど無いのが現状ですけど...ということで、新チャンネルでは、教養を身につけるために、放送大学で面白い講義があれば、それを見るぐらいだけとなりそう。(が、月に何回あることやら...)
YING YANG TWINS『ALLEY: THE RETURN OF THE YING YANG TWINS』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは2002年に発表された彼らの2nd.アルバムである。ヒップホップも完全に定着した中で、様々なヒップホップが生まれていくことになり、サザン・ヒップホップという独自のヒップホップを更に知らしめることになった彼らがブレイクすることになったアルバムである。チャート成績の方はBillboardで最高位58位を記録して、初めてチャートインするアルバムとなった。
収録曲は以下の全15曲である。(一応、後ろの2曲がボーナス・トラック扱いである。)『Playahatian』『I'm Tried』『Alley』『Say I Yi Yi』『Sound Off』『Huff Puff』『By Myself』『Drop Like This 2001』『Atl Eternally』『Hunchin'』『Tongue Bath』『Twurkulator』『Credits』『Crank It Up』『Say I Yi Yi(Remix Version)』。
この中からシングル・カットされたのは2曲である。1st.シングルの『Say I Yi Yi』はBillboardで最高位56位を記録し、ラップ・チャートでは10位を記録している。2nd.シングルの『By Myself』はHOT 100にはランクインしなかったが、ラップ・チャートでは25位を記録している。
お薦め曲は、シングル曲の『Say I Yi Yi』と『By Myself』、評判の高い曲として知られている『Atl Eternally』、更にアルバム・タイトル・ナンバーということになる『Alley』、そして『Playahatian』をピックアップしておく。
サザン系のサウンド(「サザン○○」と呼ばれるもの)は、他のジャンルもそうであるが、実に熱く、同時に大地の香りのするスケールの大きなサウンドを聴かせてくれるが、サザン・ヒップホップも独自の道を歩んでいて、スケールの大きい所が魅力である。また、シンセサイザーとベースラインを用いて、21世紀に入って少しした時期に定着する「クランク」の基礎が本アルバムにはあって、これもサザン系のスケールの大きさを感じさせるところである。
'80'sサウンドでは、シンセサイザーは「エレポップ」を生んでいるが、ヒップホップの世界では「サザン・ヒップホップ」を生んでいるだけに、ヒップホップという枠に捕らわれるだけでなく、シンセサイザーを中心にした音楽の一ジャンルとして、「サザン・ヒップホップ」を捕らえ、じっくりと堪能するのも面白い所である。で、「サザン・ヒップホップ」を聴く場合は、やはり外すことの出来ないアルバムであるのが本アルバムである。ヒップホップが好きではないという方はともかく、時にはこういうサウンドを聴いてみるのも宜しいかと...
Alley Return of the Ying Yang Twins
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Koch Records
- 発売日: 2002/03/26
- メディア: CD
Alley Return of the Ying Yang Twins (Clean) (Clean)
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Koch Records
- 発売日: 2002/03/26
- メディア: CD
ケータイ刑事銭形海6話[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]
今回からの「銭形海・裏ネタ編」の増補作業は、第6話「生きていた恐竜!? ~未確認生物殺人事件」に突入です。初回となる今回は、サブタイトルにある言葉から「恐竜」について、「未確認」について、そして「未確認生物」について記します。尚、「恐竜」は「雷・24話[裏ネタ編]PART 3」で、「未確認生物」は「泪・38話(2nd.25話・AS3話)[裏ネタ編]PART 10」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。
また、この物語について過去に記した記事(MBS放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。BS-i(当時)での本放送時に記した記事へのリンクもあります。また、この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/5/11付です。
「恐竜」:動物学上では爬虫類に属する陸生の化石脊椎動物である。現在から約2.1億年ほど前の三畳紀に出現し、ジュラ紀、白亜紀に生息した。(これらの3つの時代をまとめて「中生代」と言うことから、「恐竜」は中生代に生息した動物ということになる。)基本的に白亜紀の末期に絶滅したが、恐竜の一部から進化た鳥類の子孫は現在でも生息している。(但し、当時の姿というものは存在せず、進化した形の種類しか生存していない。)
尚、絶滅した原因についてはいくつかの説が提唱されているが、現時点では不明である。(環境激変説、隕石衝突説、伝染病説、激しい地殻運動の発生説、裸子植物から被子植物への変化説などがある。→以前はSF的な発想と思われていた「隕石衝突説」が現在ではその可能性が高いとされている。(地球上には存在が希な物質が特定の地層にのみ多く見られること、その年代が白亜紀末期であることで、これらは巨大隕石が地球に衝突したと考えられるものであり、その証拠が揃ってきたためである。)しかし、現時点ではその「可能性」があるということであって、まだまだはっきりとしたことは分かっていない。)
分類学上では、竜盤目と呼ばれるトカゲ型の骨格を有するものと、鳥盤目と呼ばれるトリ型の骨格を有するものとに大別される。しかし、その両者とも、種類は実に豊富である。小さいものは現在の鶏程度の大きさのものから存在し、大きいものはシロナガスクジラよりも大きく、体長が40m程度に達するものまでいた。また、食性も、肉食のもの、草食のもの、雑食のものまでいる。
恐竜は基本的に陸生動物であり、飛翔可能な翼竜や、海生である「魚竜」は動物学的には「恐竜」には含まれない。しかし、白亜紀に生息した動物として「恐竜」と捕らえた場合には、翼竜や魚竜も「恐竜」に含んで扱う場合もある。
恐竜は、昔から何度かのブームが決まってやってきている。最近では映画「ジュラシック・パーク」のヒットによって訪れた1990年代の恐竜ブームがある。それ以前では1970年代にもちょっとしたブームがありました。(20年から30年程度の間隔でブームが訪れているが、これは子供の頃にブームを迎えた世代が親となって自分たちの子供と一緒になって盛り上がっているということである。→この周期を考えると、2010年代の後半から2020年代には再び恐竜ブームがやってくるかも知れませんね。)
兎に角、恐竜というと、子供たちの間では人気の高いものの一つであり、展示会ということでは常に何処かで行われているというように人気の高いものである。人類は生きている恐竜を見たことは無いが、恐竜の化石などであれば、誰でも目にしたことがあるでしょうね。
その化石であるが、日本でも独自のものが発見されてる。但し、白亜紀と現代の地球では、陸地の形も異なっており、日本も現在のような島国ではなく、大陸と陸続きであった。そのため、現代と環境も全く異なるため、恐竜の化石が発見された土地の現在の気象条件を恐竜の生活環境と一致させるのには問題があり、恐竜の生活環境についても不明なことが多い。
尚、英語では「Dinosaurs」、ドイツ語では「Dinosaurier」、フランス語では「Dinosaure」、イタリア語とスペイン語では「Dinosauria」(但し、発音は異なる。)、ポルトガル語では「Dinossauros」、中国語では「恐龍」と言う。
「未確認」:確かにそうだということを認めていないこと、またははっきりと確かめていないことを言う。若しくは、未だに「確認」していないこと、という意味であり、「確認」ということが行われていない状態のことを言う。特に法律関係では、確認行為が行われているかいないかはとても重要であって、認定作業が行われていない「未確認」という状態は大きな問題となることもある。その一方で、未確認であれば法的な権利行使が出来ないなどという制限を受けることも多い。
学術的には、それが存在することが証明されていないもの、理論の説明が十分で無く、証明が完全に行われていない状態がこれに該当する。特に生物、植物などでは、存在が証明されることでその種の存在が認定されることになるだけに、重要である。
英語では「Unidentified」、ドイツ語では「Unidentifiziert」、フランス語では「Non Identifié」、イタリア語では「Non Identificato」、スペイン語では「No Identificado」、ポルトガル語では「Não Identificado」、中国語では「未確認」と言う。
「未確認生物」:「未確認動物」と言うこともある。「未確認飛行物体」に類似した言い方として「Unidentified Mysterious Animal」と言うことから、この頭文字を取って「UMA(ユーマ)」とも言う。(この物語で高村さんは「ウマ」と言っていたが、それでは通じない。「ユー・エム・エー」と言った方がまだ通じることがある。但し、この言い方は日本だけでしか通用しないので、和製英語と言うことも出来る。)
生物学的に存在が確認されておらず、目撃例や伝聞による情報のみがある生物のことをいう。当然のことながら、伝説として語り継がれている空想上の動物、神話などに登場するだけの動物、語り継がれている妖怪やお化けの類は全てこれには含まれない。(目撃例があることが前提条件である。→写真でも目撃例となるが、合成を含むインチキ写真の場合もあるので、それだけでは十分な目撃例とは言えない。)
尚、「生物学的に確認する」ということは、目撃(目撃写真やビデオ、足跡などの物的なものを含む)だけがあっても「確認」とはならず、学問的に、どういう分類がされるのか、進化の過程はどういうものなのか、類似した生物との関係は、等が明らかにされ、生物学的に分類された時点で「確認された」ことになる。(当然、生物学的に確認されると、その時点で「未確認生物」ではなくなるが、それまでの間は「未確認生物」ということになる。→実際、「未確認生物」だったのが、動物学的に確認されて「未確認生物」で無くなった動物がいくつかある。)
現在、「未確認生物」として知られているものとしては、アメリカ・ロッキー山脈の「ビッグフット」、イギリス・ネス湖のネッシー(近年ではこれを否定する意見が多くなっているが、完全には「否定」と結論づけられていないため、現時点では「未確認生物」である。)、ヒマラヤ山脈のイエティ(雪男)、中国のテンシー(チャイニーズ・ネッシー)などが知られている。また、日本では、北海道・屈斜路湖のクッシー、鹿児島県・池田湖のイッシー、ツチノコなどが「未確認生物」として知られている。(クッシーとイッシーは、現在では否定的な意見が多いが、やはり完全に否定された訳ではないため、一応「未確認生物」ということになる。)
ちなみに、以前は「未確認生物」とされていたが、生物学的に確認された動物としては、ジャイアント・パンダ、ローランド・ゴリラなどがある。これらの動物は19世紀以降に動物学的に確認されたものである。つまり、それまでは「未確認生物(動物)」であったが、確認されたことで「未確認生物(動物)」ではなくなった。
尚、未確認生物は、目撃談として語られているものであるため、伝聞されている間に尾ひれが付いて誇張された形で言い伝えられることがある。また、面白おかしく脚色されている場合もある。で、そうなると「謎の生物」ということでミステリーやオカルトの世界と融合しやすくなって、更に尾ひれが付くことが多くなる。→柴田太郎さんのようなマニアも生まれていることになる。(マニアの存在が悪いと言うことでは無いですが...)そのため、「未確認生物」と言われている動物については、語られていることを100%信じるというのには色々と無理があるのもまた事実である。(ただ、何処まで信じるかは、思想の自由もあるので、人それぞれですけど...)実際、ジャイアント・パンダのように、現在では世界中でアイドル的な存在となっている未確認生物もいた訳ですし...
英語では「Unconfirmed Animal」または「Unconfirmed Creature」、ドイツ語では「Unbestätigte Kreatur」または「Kryptozoologie」、フランス語では「Créature non Confirmée」または「Cryptozoologie」、イタリア語では「Creatura non Confermata」または「Criptozoologia」、スペイン語では「Criatura de Unconfirmed」または「Criptozoología」、ポルトガル語では「Criatura não Confirmada」または「Criptozoologia」、中国語では「未確認生物」または「未確認動物」と言う。
ペンブックス13 恐竜の世界へ。 ここまでわかった!恐竜研究の最前線 (Pen BOOKS)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ
- 発売日: 2011/07/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
面白いほどよくわかる恐竜―その分類・生態から発掘史秘話・最新の恐竜研究まで (学校で教えない教科書)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 日本文芸社
- 発売日: 2007/06
- メディア: 単行本
謎の未確認動物UMA―既存のUMAに対する概念が変わる科学的解説 (TOEN MOOK NO. 40)
- 作者: 佐久間 誠
- 出版社/メーカー: 桃園書房
- 発売日: 2007/04/21
- メディア: 単行本
未確認動物UMAの謎と真実 (GAKKEN MOOK―ヴィジュアル版謎シリーズ)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 学研
- 発売日: 2006/12
- メディア: 単行本