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毒姫とわたし#39(Final) [ドラマ]

最終回。今回は本作の持ち味であるコメディ色を強くした物語でした。(特に今週はコメディ色だけに、コメディということをかなり意識したようでしたね。)市長選挙がどうなったかということと、主な登場人物のその後ということが描かれていたが、やっぱり主役の小麦の存在感と、美姫との強い絆が全てでしたね。尚、オー・ラスの大団円というところは今一つと感じたんですが...

ところで、本作のDVD-BOX(9枚組+特典映像)が来年早々(2012/1/18)に発売になるとのことです。特典映像など色々とあるそうですが、DVDだと所詮SD画質なんですよね...

小麦は結婚式というのに美姫のことが気になり、美姫は美姫で小麦のことが気になっていた。式場ではそんな小麦の気持ちを察した倉田が、美姫の元へ行くことを許した。で、花嫁ドレスのママ小麦は、美姫が演説をする潤のライヴ会場に走って行く。
潤のライヴが終わると、「潤は結婚する」と発表し、相手の美姫を紹介した。美姫は語り始めるが、市長の手先で、実希夫陥れようとする輩が紛れ込んでいて、美姫を糾弾する声を叫び、会場は「帰れコール」が起こる。

こんな所にウエディングドレス姿の小麦が飛び込んできた。誰もが声が出ず、小麦は舞台に上がり、みんなに訴えた。完全に小麦が場を持っていった。

翌日、ネット上では、昨日の小麦のことがアップされていて「ウエディングおばさん」として話題になっていた。(それをいじる小豆たちと、いじられる小麦が面白い。)

そんな中、市長選の方は、市長は汚職の一件で警察に連行され、投票率も上がったことで那珂川と美姫の拮抗した争いとなる。開票率50%では美姫が20票リード、99%の報告が入る。そして結果は...

「1年後」、小麦が全てを語る。選挙は希に見る接戦で、12票差で哲也が当選した。哲也は美姫の公約も取り入れて、天使園も残り、病院は移転した。こな屋は小豆の旦那が会社を辞めて手伝うようになり、佐伯が哲也の秘書になり、次の市議選を目指していた。佐伯が抜けた君嶋出版電子書籍部の部長は倉田となり、小麦は専業主婦に、美園はニースへ休暇に言っているという手紙が小麦に届いていた。そんな中、君嶋家にはみやびを始め、みんなが集まっていた。その日は潤が帰国すると言うことだった。美姫は1年ぶりにハワイから帰国すると、小麦のマンションに翔んできていた。そして、新たな作品をということを言うが、小麦は求職中だった。

その後、こな屋では、美姫が直川賞受賞を祝うパーティが行われ、(殆どの登場人物が)一同に集まっていた。その席で、小麦と美姫は誰も間に入ることが出来ない採光のコンビぶりを見せていた...

形の上では、ヨストが大団円ということで結ばれていて、「めでたしめでたし」ということになるのであろうが、前回まで、何人かが入れ替わるように悪役のポジションがいて、小麦と美姫をいじめるという所があったが、最終回ではそういう悪役的なポジションとなる人物が1人もいなくなり、余りにも良い子の集まりで終えてしまったようで、肩すかしを食らったように感じられた。

が、最初から一貫していた小麦と美姫の友情(愛情といってもいいようでしたが...)がぶれることなかったので、それなりに楽しむことが出来た。

欲を言うと、日本を離れて、同性婚が認められる国に小麦と美姫が行き、この2人が結婚するということで締めたら、破天荒なエンディングとなって、本作のテンポの良さとパワーが暴走したと言うことになって面白かったと思うのだが、1年後を目処に、続編を作るという考えがあるのかもしれませんね...???(DVD-BOXのリリースもあることですし...)

本作では「ハート」の岸本沙羅二宮ゆかりの再会、かつ、「名曲探偵アマデウス」のファイルNo.007の依頼人・恋路ゆき乃響カノンの再会にはじまり、「銭形泪」と「銭形雷」の競演に、と岡野さんの顔合わせ、ちゃんと岡野さんのケー刑事第三の黄金コンビが親子になり、「不良少女とよばれて」の笙子と哲也が夫婦に、そして更に仮面ライダー威吹鬼とドレイクが絡んでいるというように、過去作品での絡みもあって、色々と楽しませて貰いました。それらの中では、やっぱり、小麦と美姫のテンポの良いマシンガントーク、ボロクソに言い合う所が一番でした。

8週間(二ヶ月弱)があっという間で、全体的には楽しめたが、細かい所では残念に感じたところもあったが、久しぶりに元気が出る作品として楽しめました。→未見の方は、DVDで見るだけの価値はありますね。

※次の銭形競演としては、11/1(火)の「謎解きはディナーのあとで」(第3話)で、ちゃん(黒川芽以さん)がゲストということなので、ちゃんとちゃんのツーショットは見られるのでしょうか???

 

毒姫とわたし (リンダブックス)

毒姫とわたし (リンダブックス)

  • 作者: 立見 千香
  • 出版社/メーカー: 泰文堂
  • 発売日: 2011/08
  • メディア: 文庫

毒姫のことば―残酷な世界で生き抜くための77の方法 (リンダブックス)

毒姫のことば―残酷な世界で生き抜くための77の方法 (リンダブックス)

  • 作者: 桜井 美姫
  • 出版社/メーカー: 泰文堂
  • 発売日: 2011/09
  • メディア: 文庫
毒姫とわたしDVD-BOX

毒姫とわたしDVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD

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ケータイ刑事銭形海8話[裏ネタ編]PART 5 [ケータイ刑事]

銭形海」の第8話「BS初! ついに舞台だ! ~超豪華!演劇者殺人事件・事件編」の裏ネタ編・増補の4回目となる今回は、この物語の登場人物であって会場で殺された四谷幸喜のモデルである「三谷幸喜」についてと「東京サンシャインボーイズ」について、そしてしじみ慶太のモデルである「浅利慶太」についてと「劇団四季」について記します。尚、「三谷幸喜」と「浅利慶太」は「・8話[裏ネタ編]」で記したものをベースにて、それぞれ加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(MBS放送時に記した[改訂版])は「
ここをクリック」してご覧下さい。BS-i(当時)での本放送時に記した記事へのリンクもあります。また、この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/5/25付です。

三谷幸喜」:1961年生まれ。現在は劇作家、脚本家、放送作家、演出家、俳優、映画監督として活動を行っている。

日芸在学中の1983年に「東京サンシャインボーイズ」を旗揚げした。この時には「一橋壮太朗」の名前で俳優としても活動をしていた。(劇団旗揚げ時には、一人で多くの役を務めるのは当たり前です。)また、劇団活動と並行して、TVのバラエティ番組(『アイアイゲーム』『欽ドン!』『お笑いマンガ道場』など、いずれもが一世を風靡した番組である。)で番組構成を担当して、放送作家としての活動も行う。更に、「サザエさん」をはじめ、脚本家としての活動もある。(但し、「サザエさん」に関しては、内容がプロデューサの逆鱗に触れて降板させられたという逸話もある。)

彼の感性による独特の演出で人気を得て、「東京サンシャインボーイズ」は人気劇団へとなり、'90'sをリードする劇団へとなった。しかし、彼自身は劇団に息詰まりを感じるようになり、1994年の「東京サンシャインボーイズの罠」の公演を最後に30年間の充電期間に突入した。(「解散」ではなく、あくまでも「充電期間」である。2024年に復活公演が予定されていたが、2009年3月に復活予定の作品となっていた「老境サンシャインボーイズの『リア玉』」の上演予定だった新宿THEATER/TOPSが閉館することになったため、2024年まで待たずに、東京サンシャインボーイズの新作公演として「returns」を上演するために一時的に復活して公演を行った。この公演後は再び「充電期間」に突入し、その終演後に戸田恵子のアナウンスで「これより15年間の休憩に入ります……」との言葉が流れた。)

'90年代になると、脚本家としていくつかのドラマで脚本を書くようになって、人気を得る。そして1994年にはヒットした「古畑任三郎」の脚本を執筆して、人気脚本家となる。以後、次々とヒット・ドラマを手掛けている。

1997年には「ラヂオの時間」で映画監督としてもデビューし、それが評価されて、いくつかの賞を受賞したことで、映画監督としての名声も得て、以後、時々映画監督としての作品の発表も行っている。

2000年代になっても益々精力的に活動を行い、2004年のNHKの大河ドラマ「新撰組!」の脚本を担当したことは話題となった。

2011年は50歳になると言うこと(誕生日は7/8である。)で、例年以上に精力的に活動をしていて、最新監督作品である映画「ステキな金縛り」が劇場公開になったところである。

東京サンシャインボーイズ」:1983年に、当時、日本大学芸術学部に在籍していた三谷幸喜を中心に旗揚げされた劇団である。現在は「充電期間」と称して活動停止状態になっているが、あくまでも「充電期間」と称していて、解散はしていない。

活動は1983年から1994年にかけてと、2009年に一時的な活動再開があって、次回作は2024年の予定となっている。(だから、現在は「充電期間」なのである。)

池袋を中心に活動をする小劇団の一つであったが、三谷幸喜の独特の感性による脚本と演出によって評判を呼び、洗練された喜劇を中心とするスタイルが人気を得ていくことになる。また、小劇場で活動していたこともあって、「チケットのとれない劇団」と言われるような人気劇団に成長する。

人気を集め、順調な活動が続いていたと思われたが、三谷自体は行き詰まりを感じていて、1994年の「東京サンシャインボーイズの罠」の公演を最後にして、30年間の充電期間に突入した。そしてこの時に、次回公演は2024年で、新作の「老境サンシャインボーイズの『リア玉』」を上演すると発表されている。しかし、2009年3月に、2024年になって「老境サンシャインボーイズの『リア玉』」を上演予定だった劇場(THEATER/TOPS)が閉館することになったため、急遽活動を再開して、新作である「returns」をその劇場の最終公演作品として上演した。(但し、その終演後に「15年間の休憩に入る」という言葉が流れ、2024年までの充電期間に戻った。)

三谷幸喜は様々な作品で活躍を続けているが、彼以外にも、西村雅彦、梶原善、相島一之、甲本雅裕、伊藤俊人、小林隆、阿南健治、小原雅人、宮地雅子、松重豊、たちという俳優が所属していて、最近では俳優として人気を得て活動を続けている人もいる。

浅利慶太」:1933年生まれ。現在は劇団四季の運営管理会社の社長でもあるが、日本を代表する演出家として知られている。

1953年に劇団四季の創設者の一人として劇団四季を旗揚げし、日本での商業公演の先駆者的な劇団へと発展させる。(尚、1967年に劇団四季はプロ化している。)特に1979年の「コーラスライン」のヒットがきっかけとなって、ミュージカル作品中心の劇団へと変わり、専用劇場を持ってロングラン公演を行うという現在のスタイルを確立させた。

劇団四季の上演作品の演出を手掛け、それらが大ヒットしたこともあって、日本を代表する演出家として知られるようになったが、実業家としての才覚も発揮して、劇団四季の運営・管理のマネージメントの方でも新たなスタイルを確立させて、劇団四季を日本を代表する大劇団に成長させた。(現在は、芸術総監督の肩書きも持っている社長となっている。)

「劇団四季」:現在は日本で最大規模を誇る劇団であり、「コーラスライン」「CATS」「オペラ座の怪人」などのミュージカルのビッグ・ヒット作品で知られている日本を代表する劇団である。

創設は1953年で、当時は大学生だった浅利慶太、日下武史たちを中心として結成された学生演劇集団であった。当初はストレートプレイ専門の劇団であって、ミュージカルを上演していた訳ではなかった。学生劇団から職業劇団へと変化していって、1967年に株式会社となってプロの劇団へと衣替えを果たす。また、上演作品の方も高水準のものを目指していって、安定するように成る。

大きく変わったのは、1971年に上演した越路吹雪主演のミュージカル「アプローズ」のヒットによってであって、ここから現在のスタイルであるミュージカルを中心に工業を行うように成る。そして、1979年のミュージカル「コーラスライン」の大ヒットによって人気劇団と成。また、「コーラスライン」のヒットは公演スタイルにも変化をさせるきっかけとなって、専用劇場を持って、そこで面グラン公演を行うというスタイルを見出し、1993年の「CATS」がこのスタイルを用いて大成功をする。

更に、専用劇場でのロングラン上演は、劇団の年間の上演回数を大幅に増やすことになって、より大きなヒットに繋がることになった。

現在は、東京、横浜、名古屋、大阪、北海道に専用劇場を持ち、年間の上演回数も3000回を越えるようになっていて、ミュージカル作品を中心にして、大々的な興行を行っている日本を代表する大劇団になっている。(言うまでも無く、海外公演も行っている。)

所属する俳優の数も多く、その人たちは舞台活動にほぼ専念する形で俳優活動を行っているが、かつて所属していた俳優たちの中には、現在ではテレビや映画を中心に活動をしている人、声優として活動する人も数多い。

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 1

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  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD

ラヂオの時間 スタンダード・エディション [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 東宝
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THE 有頂天ホテル スタンダード・エディション [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 東宝
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みんなのいえ スタンダード・エディション [DVD]

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ザ・マジックアワー [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
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監督だもの 三谷幸喜の映画監督日記

監督だもの 三谷幸喜の映画監督日記

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2011/10/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
三谷幸喜のありふれた生活9 さらば友よ

三谷幸喜のありふれた生活9 さらば友よ

  • 作者: 三谷幸喜
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2011/04/28
  • メディア: 単行本
オンリー・ミー―私だけを (幻冬舎文庫)

オンリー・ミー―私だけを (幻冬舎文庫)

  • 作者: 三谷 幸喜
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 1997/04
  • メディア: 文庫
劇団四季 嵐の中の子どもたち [DVD]

劇団四季 嵐の中の子どもたち [DVD]

  • 出版社/メーカー: NHKエンタープライズ
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劇団四季と浅利慶太 (文春新書)

劇団四季と浅利慶太 (文春新書)

  • 作者: 松崎 哲久
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2002/11
  • メディア: 新書
時の光の中で―劇団四季主宰者の戦後史 (文春文庫)

時の光の中で―劇団四季主宰者の戦後史 (文春文庫)

  • 作者: 浅利 慶太
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2009/01/09
  • メディア: 文庫
浅利慶太の四季〈著述集1〉演劇の回復のために

浅利慶太の四季〈著述集1〉演劇の回復のために

  • 作者: 浅利 慶太
  • 出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会
  • 発売日: 1999/07
  • メディア: ハードカバー
劇団四季 ミュージカル 夢から醒めた夢 [Blu-ray]

劇団四季 ミュージカル 夢から醒めた夢 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: NHKエンタープライズ
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劇団四季 昭和の歴史三部作 DVD-BOX

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キャッツ スペシャル・エディション [DVD]

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劇団四季 シェイクスピア DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: NHKエンタープライズ
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ALISON MOYET『RAINDANCING』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1987年に発表された彼女の2nd.アルバムである。前作から3年ぶりと言うことになったが、その間に色んなことがあったこともあって久しぶりと言うことになった。チャート成績は、イギリスで最高位2位を記録し、ノルウェーとニュージーランドでは1位、(西)ドイツで3位、スウェーデンとスイスで4位というように欧州ではヒットを記録しているが、カナダでは36位、アメリカでは94位と苦戦した。また、1995年にイギリスで再発された時には98位を記録している。

収録曲は以下の全10曲である。『Weak In The Presence Of Beauty』『Ordinary Girl』『You Got Me Wrong』『Without You』『Sleep Like Breathing』『Is This Love?』『Blow Wind Blow』『Glorious Love』『When I Say (No Giveaway)』『Stay』。

尚、上記はUK盤の収録曲順であって、US盤では収録曲は同じであるが、曲順が大きく異なっている。(UK盤の6、10、8、9、7、1、2、3、4、5曲目という順番である。)

この中からシングル・カットされたのは全部で4曲である。1st.シングルの『Is This Love?』はイギリスとノルウェーで3位を記録したのをはじめ、欧州ではヒットを記録している。2nd.シングルの『Weak In The Presence Of Beauty』はイギリスで6位、アイルランドとノルウェーで4位を記録している。3rd.シングルの『Ordinary Girl』はイギリスで43位、4th.シングルの『Sleep Like Breathing』はイギリスで80位を記録している。尚、アメリカでは4曲いずれもがチャートインしていない。

お薦め曲はシングル・ヒットを記録している『Is This Love?』と『Weak In The Presence Of Beauty』、それ以外からは『Glorious Love』と『Stay』をピックアップしておく。

前作はYAZOO時代のよい所が出ていたが、本作ではそういう所が消えてしまって、ごくありふれたシンセサイザー・ミュージックになってしまい、彼女の魅力が十分に出ていないのが残念である。一応、豊かな表現力は発揮されていて、歌の上手さという部分は片鱗を見せているが、持ち味が半分しか出ていないと言うことでは一度聴けば十分と言うことになってしまう。それだけに、実に残念なアルバムになってしまった。まあ、'80'sのUKシンセ・サウンドを楽しむ場合には、YAZOOを含めて彼女の存在は欠くことが出来ないということで、チェックだけはしておかなければならないのだが、YAZOO時代の冴えを考えると、ちょっと...

 

Raindancing

Raindancing

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony/Bmg Int'l
  • 発売日: 2006/01/31
  • メディア: CD

↑ UK盤 | US盤 ↓

Raindancing

Raindancing

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その231) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「オペラの影で」です。(オペラが関係しているという意味です。また、「その120」で「オペラ」として記した時と「ケータイ刑事」は別の物語を取り上げています。)取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・2話」、「007」からは「慰めの報酬」です。

ケータイ刑事」:「・2話」。「アモーレ! ~イタリア語教室殺人事件」という物語。トリックにはちょっと無理があると感じられる物語であるが、ある意味ではこの物語によって、力業任せということも「ケータイ刑事」らしい顔になったと言うことの出来る物語でした。

五代さんが通っている後白河イタリア語教室で殺人事件が発生した。それは、教室でリスニングの授業中に怒った。生徒はみんなヘッドホンをして会話を聞いていた。教壇にいた講師の後白河が突然大きな声を上げて、教室の後ろを指さし、それに気づいた五代さんが問うと、「人殺しだ!」と声を上げる後白河。そして教室の一番後ろの席に座っていた赤城の頭にナイフが突き立つように刺さっていて、赤城は倒れ込んだ。

そんな現場にちゃんがやって来たが、五代さんは、後白河の証言で、犯人は逃走したが、その似顔絵が作られていて、既に手配済ということで、事件解決は時間の問題と言って、ちゃんを煙たがった。が、似顔絵は余りにも漫画チックで、ちゃんは疑問を持った。で、五代さんを無視して独自に捜査を開始した。

被害者は座ったまま殺されていて、凶器のナイフからは指紋は出なかった。また、似顔絵は後白河の証言に基づいたものであって、他の生徒は誰一人として犯人の姿を見ていなかった。(赤城は一番後ろの席にいて、みんなヘッドホンを付けていたので物音も聞こえなかった。)

後白河に話を聞いたちゃんは、後白河が元オペラ歌手のイタリア語教室の講師であったことを知る。また、赤城のフィアンセの花島みどりは、赤城は人に恨まれるような人ではないということだった。

そんな中、近所を徘徊していた似顔絵に似た男が確保されたという知らせが入った。が、その男は浴衣姿で、「宇宙人を信じますか?」と訳の分からないことを口にしていた。五代さんは署に連行するように言うが、ちゃんが待ったを掛けた。容疑者が確保されたと知ったときの後白河の反応に不自然さを感じたちゃんは、そのことを問う。更に、浴衣姿の男は裸足であったことで、教室の床に男の(足の)指紋が残っているかを調べさせようとした。すると後白河が証言を変えて、「あんな男など見ていません。」と言い、それはみどりを庇うためであって、本当はみどりが赤城を刺した、と証言した。しかし、みどりはそれを否定した。しかし、五代さんはみどりを連行した。

しかしちゃんは、後白河が犯人と考えていて、事件の検証を行い、不自然さを指摘した。特に、どうして頭を刺したのか、ということを重要視し、ナイフは真上から落としたみたいだったことから、赤城の座っていた席の周辺の天井を調べた。すると、何かを引っかけたような跡があって、凶器のナイフの柄の部分と完全一致した。そして、後白河がナイフを仕掛けておいて、赤城を殺害したと考えた。しかし、どうやってナイフを落としたのかまでは分からなかった。

そんな中、教室の窓に貼ってあった紙が落ちていることからちゃんはそのトリックに気づいた。ちゃんの結論は、後白河が教室全体を揺らしたというものだった。しかし五代さんは「流石銭形、見事な推理だ、とでも言って欲しいのか。馬鹿馬鹿しい」と切り捨てた。そんなことは不可能で、偶然にも地震でも起こしたのか?と言ってちゃんを馬鹿にした。柴田さんも犯行時刻に地震は無かったと告げた。

夜になってちゃんは後白河を確保して、再現実験を行った。で、声を使ったというちゃんはレコードを使って再現実験をした。後白河はバリトンであって、殺害時に後白河は歌った。で、豊かな声量と音域によって部屋全体が揺れてナイフが落ちたという。で、実験では後白河の歌っている曲が入ったレコードを掛けた。すると部屋全体が振動を始め、まもなく仕掛けてあったナイフが落ちた。

すると、後白河は犯行を認めた。動機は、みどりがこの教室に通うようになった2年前からみどりに恋して思いを寄せていたが、みどりは赤城と結婚してイタリアに行ってしまうことになったため、赤城を殺し、その罪をみどりに着せて、みどりを刑務所という鳥かごの中に閉じこめたかったということだった。

バリトンの声で共振周波数を計算すれば特定の物を揺らすことは可能であることは分かるが、部屋全体を揺らすというのは余りにも力業過ぎるトリックとしか言いようがないが、「ケータイ刑事」ではこの物語のような力業というるトリックを使ったものは他にもある。ということで、「ケータイ刑事」らしいトリックの物語でした。

007」:「慰めの報酬」。シリーズ第22作で、6代目の第2作である。現時点では、公開されたシリーズ最新作となっているが、現在は第23作の製作が進行中である。(6代目の第3作となる。)

謎の組織はボリビアの資源を狙って行動を開始していたが、組織自体が謎の存在であって、メンバーは世界各国の政財界の大物たちであるが、誰が組織のメンバーであるのかまでは秘密で、例えメンバーであっても他のメンバーが誰なのかまでは知らないという組織であった。そんな組織が作戦の進捗に関しての打合せが必要である。で、その会議として選ばれたのが、オーストリアのブレゲンツで上演されるオペラ『トスカ』の会場だった。メンバーたちは、オペラの観客として客席に入る。そして、オペラの上演中に、メンバーが身につけた秘密の通信装置を使って、声だけで会議を行うというものだった。これならば、他のメンバーの顔を知らなくても問題無く、同時に、他のメンバーに顔を知られることもない。また、一般の観客席でなく、貴賓席であれば、正体がばれる可能性も低いという訳である。

組織で作戦を進めるドミニク・グリーンは『トスカ』の客席に紛れ、無線装置を使って会議を進めていた。そして、現在進行中の作戦である「ティエラ計画」という名前や、「カナダの件」「ボリビアの資源」という言葉が飛び交っていた。

が、ボンドはこの場所で秘密会議が行われるという情報を得ていて、参加予定の1人を倒して、無線装置を身につけて、会場にいた。会議が始まると、黙って会議のやりとりを聴いていたが、突然口を開いたことで、会議は即座に打ち切り、解散となる。で、グリーンたちはオペラの上演中であるにも変わらず、中座して会場から逃げるように去って行こうとする。が、ボンドはグリーンを追う。で、去って行こうとするグリーンと追うボンドが鉢合わせとなったことで、追っかけっこが始まった。(当然、グリーンの用心棒がボンドを追い、グリーンは好きに会場を去って行くことになる。)

ボンドと用心棒は、劇場のレストランに入り、更に厨房を経て、劇場の舞台裏での追っかけっことなる。ボンドは屋上に向かい、用心棒が追ってくる。一方、グリーンは部下と共に車に乗り込み、会場を後にしようとしていた。

が、ボンドは用心棒を捕らえ、走って行くグリーンの車に向けて用心棒を突き落とした。で、グリーンの乗った車に用心棒は落下した。が、グリーンは、ボンドに顔を見られたと言うことで、その男を消すように命じていたが、結果的にはその男は消された形になり、正体はイギリスの特命大使の護衛の任務に就いていた男だった。

共通点は、「オペラ」にかこつけて重要な犯罪が行われていたこと(「ケータイ刑事」では殺人が行われており、「007」ではボリビアの水資源の利権が絡んだ陰謀が進行中であった。)、その場で人が死んでいること(「ケータイ刑事」は赤城(=被害者)、「007」では用心棒)、そして「オペラ」自体は隠れ蓑に使われたと言うことである。また、「ケータイ刑事」では凶器のナイフを被害者に向けて天井から落とし、「007」では人自体を屋上から落としたということで、殺された人物に対して「落とした」という共通事項がある

相違点は、「ケータイ刑事」では犯人が実際に歌っているため、オペラは犯行に直接的に利用されたが、「007」では事件関係者はあくまでも観客という立場であって、歌うということはなく、上演会場が利用されたということである。また、「ケータイ刑事」では犯行は声だけであって、楽器の演奏という部分は事件には関係なく、検証時のレコード使用時に出たが、「007」では上演自体が理法されたため、楽器の演奏部分はバックで流れ続けているということである。

次回からは本連載の18クール目(4年半に届くことに成る。)の最終月にということになるが、まだまだネタはあるので、このまま続きます。で、次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

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007 / 慰めの報酬 (2枚組特別編) 〔初回生産限定〕 [DVD]

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007/慰めの報酬 [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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007/慰めの報酬 (1枚組) [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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007/慰めの報酬 アルティメット・エディション [DVD]

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