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「AMAZON」 [映画(洋画)]

表題の作品は1991年フィンランド、ブラジル、アメリカの合作映画「アマゾン」である。日本では1992年1月に劇場公開され、後にビデオ化された時に「孤高の勇者 /アマゾン」というタイトルに変更されている。日本では殆ど紹介されていなかったM・カウリスマキ監督による人間ドラマである。

作品データを記しておくと、時間は92分、監督はミカ・カウリスマキ、脚本はミカ・カウリスマキとリチャード・レイティンガーの2人、撮影はティモ・サルミネン、音楽はナナ・ヴァスコンセロスである。そして出演は、カリ・ヴァーナネン、ロバート・ダヴィ、レイ・ドーン・チョン、ミナ・ソビオ、アイリ・ソヴィオ、ルイ・ポラナ、たちである。

フィンランドに住んでいたカリは、交通事故で植物状態になった妻を安楽死させ、2人の娘と共に全てを捨ててブラジルに逃げてきた中年男だった。しかし、リオ・デ・ジャネイロでひったくりにあって、所持金、パスポートなどを全て負しなっていた。アマゾンの奥地にやってきたカリたちだったが、食料と車の燃料が尽きてしまい、途方に暮れていた。そんな所に、ベトナム帰還兵であるアメリカ人のダンの乗ったプロペラ機が燃料不足で不時着してきた。両者は僅かに残った燃料を利用し合うという条件で、一緒に飛行機で移動した。で、カリたちはダンの家に居候することになり、ダンの仕事を手伝うようになる。2人の娘は北部のテペケム村の学校に行くことになり、カリはその学校の美人教師・パオラに一目惚れ。やがて2人は恋に落ちる。カリはパオラの大地に対する畏敬の念に虜になり、開発を考えるダンと次第に考えの違いが出てくることになり、対にダンとカリは衝突することになる。2人が乗った飛行機はアマゾンのジャングルに墜落し、ダンは死亡、カリは重症を負ったものの、インディオたちに助けられた。カリは九死に一生を得たことで、アマゾンを深く愛するようになり、愛するパオラと娘たちの待つテペケム村へと戻り、新たな人生のスタートを切った。

前半は運命の悪戯によってという印象があるのだが、それが「愛」を通して変わっていくことになり、夢を実現していこうとする男の人間くさいドラマである。派手な所は無いが、じっくりと丁寧に描かれているため、共感も持てるようになる作品である。

また、アメリカ映画とは異なる手法が使われていることもあって、そこが見所の一つにもなっている作品である。ただ、こういう作品がDVD化されていないのは残念である。(かつてはLDでリリースされていたのですが...)

 

↓輸入版のビデオですが...

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ケータイ刑事銭形舞1話[裏ネタ編]PART 6 [ケータイ刑事]

銭形舞」の第1話「舞姫登場! ~トップアイドル殺人事件」の「裏ネタ編」の再増補は今回限りです。で、「ケー刑事」ではすっかりお馴染みの台詞である「冷え性」について、五代さんはこれを食べろと言った「キムチ」について、ちゃんもオリジナルのこれを口にしたことから「回文」について、この事件ではこれが行われていたことから「盗聴」について、喉が渇いたと言ったちゃんがこれをと言った「メロンソーダ」について記します。尚、「冷え性」は「・3話[裏ネタ編]PART 7」で、「キムチ」は「零・10話[裏ネタ編]PART 7」で、「回文」は「・11話[裏ネタ編]PART 4」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(MBSでの再放送時に記したもの)は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/5/29、2009/7/21,23日付です。)

冷え性」:身体の特定部位(特に、手、足などの四肢の末端部が多い。)が特に冷たく感じる症状のことである。(全身では寒さを感じることは無いのだが、身体の特定部位のみで寒さを感じるものである。)また、この症状は女性に多く、男性には少ない。(男性でも冷え性の人はいますが...)

また、この症状に対しては、東洋医学の方が発達していて、漢方の方では進んでいるが、これは西洋では身体の自覚症状としか扱わなかったためである。そういうこともあって、西洋医学では女性ホルモンを投与するなどの治療法があるが、十分にその仕組みが分かっていないため、その治療法が全く効果がないという場合もある。この症状に対しては、適当な運動をすること、血流をよくする食材を多く食べることなどが推奨されていて、コーヒーやタバコは避け、過労を避けるようにすることが良いとされている。

一つの原因として、ホルモンの変動とそれに伴う自律神経のバランスの乱れが原因ではないかと考えられていて、この説に乗っ取ると、周期的なホルモン変動が大きい女性にみの症状が多いことが説明される。(但し、完全に証明された訳ではない。)

「ケータイ刑事」では、「頑固な女には冷え性が多い」と言う台詞を、相棒が銭形に言うことがお約束になっているが、これが正しいということは科学的には説明されていない。

英語では「Poor Circulation」、ドイツ語では「Schlechter Kreislauf」、フランス語では「Pauvre Circulation」、イタリア語では「Circolazione Povera」、スペイン語では「Circulación Pobre」、ポルトガル語では「Circulação Pobre」、中国語では「寒症」と言う。

キムチ」:白菜、大根、キュウリなどの野菜を薬味(ニンニク、生姜、唐辛子、塩辛など)で漬けた朝鮮を代表する漬物(食べ物)である。朝鮮の代表的な漬物ということから「朝鮮漬」と言われることもある。但し、現在では朝鮮半島だけでなく、世界中に広く知られていて、世界各地で消費されるようになっている。

一般的なキムチは唐辛子をたっぷりと使っているため、真っ赤な色をしているが、本来の「キムチ」の意味は「野菜を漬けたもの(漬け物)」であって、唐辛子を使用しているかどうかは関係ない。そのため、唐辛子が全く使われていないキムチも存在する。(例えば、水キムチなどがこれに該当する。)

キムチは、ビタミンCが豊富であり、乳酸菌による整腸作用があるということで、健康食品としても知られている。(漬物とはそういうものが多いのですけど...)そのため、最近の健康食ブームに乗って、世界中に定着するようになった。

単独で食べられるのをはじめ、付け合せ(特に焼肉店)として食されたり、豚肉と一緒に炒めた「豚キムチ」などの材料として、チゲの具(キムチチゲ)としても使用されている。

歴史は古く、4000年ほど前からあって、朝鮮半島が発祥の地とされている。しかし、文献に登場するのは13世紀初頭になってからである。(その当時のキムチは、唐辛子を使っていない。→その当時、朝鮮には唐辛子は存在しなかったためである。朝鮮半島に唐辛子が入ったのは16世紀になってからであって、唐辛子が伝えられると、早速、唐辛子を使った真っ赤なキムチが誕生した。→朝鮮半島への唐辛子の伝来は、豊臣秀吉の朝鮮出兵によるものであり、日本から伝わったものとされている。兵士たちが寒さ対策として唐辛子を懐炉のように使っていて、出兵で日本の兵士が使っていたものである。そしてその唐辛子が食材として朝鮮に広がったとされている。)

キムチは一年を通して作られるが、その中でも、冬に備えて初冬の頃にはキムチ作りがより盛んになる。特にこの時期に作られるキムチのことを「キムジャン」と言う。

英語では「Kimchi」と綴る。(現在は「Kimchi」となっているが、その前は日本が輸出した際に使用された「Kimuchi」とされていたが、韓国がこれにクレームをつけ、国際食品規格委員会が韓国の主張を認めたため、「Kimchi」と表記されることになり「Kimuchi」という言い方は無くなった。)また、英語で「Kimchi」となったことから、他の言語(フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、オランダ語など)でも「Kimchi」と言うが、ドイツ語に於いては「Kimchi」という場合と「Gimchi」という場合がある。尚、中国庫では「泡菜」または「韓式泡菜」と言う。

回文」:文字列を始めの部分から(通常通りの並びで)読んだ場合と、その逆となる終わりの部分から(通常とは逆の並びで)読んだ場合とで、文字や音節の出現する順番が変わらず、なおかつ、言語としてある程度意味が通る文字列のことを言う。またこれは言葉遊びの一種であって、原理的には全ての言語に於いて存在するものである。尚、1文字のもの、数字、記号だけのものは、構造上はどちらから呼んでも同じになっても、それは「回文」とは呼ばないことになっている。(例えば、数字の列は、あくまでも数字の列でしかない。)また、構造上はどちらから呼んでも同じとなるが、意味が通じない文章も、やはり「回文」とは言わない。

基本的に、全ての言語に於いて存在するものであるが、それぞれの言語では発音と表記の点でルールが異なることがある。そのため、それぞれの言語に於いて特有のルールがある。日本語回文の場合、濁音、半濁音、促音、拗音は清音と同一として考えることが多いが、これは日本語でのルールである。(特に、促音と拗音は逆から読むと自然に読めないことが多い。)濁音、半濁音に関しては、清音と同一と考える場合と、それは認めないとする立場の人がいるが、促音と拗音に関しては清音と同一とみなすのが一般的である。(これによって、例えば「つ」と「っ」が同じになる。)

言葉遊びの一つであるため、小説などの登場人物の名前にもいくつか見られるが、「ケータイ刑事」では分家シリーズに登場した鑑識の柴田束志(しばたたばし)はその典型的な例である。また、芸能人では、芸名として回文になっている名前を使う人もいる。(例えば「新野新」「菜葉菜」「三宅宅三」「このはのこ」などがいる。)尚、「こいけ・けいこ」という名前は(読みでは)回文となるが、筆者の知人の中に、この名前の人がいます。(苗字の「こいけ」の方は漢字で記すとほぼ「小池」となるが、名前の「けいこ」の漢字は1種類ではなくて数種類の漢字が使われいるため、例えば「小池恵子」「小池圭子」「小池景子」「小池慶子」「小池桂子」などは上から読んでも、下から読んでも「こいけけいこ」である。)

また、地名では、鹿児島県の「志布志」(しぶし)は、音でも表記でも回文となっている。また、「赤坂」はローマ字で表記すると「AKASAKA」となり、これも回文となる地名である。(これは「銭形泪」の時に出てきましたね。)

「ケータイ刑事」では「銭形愛」の時からいくつか登場しているものなので、完全にお馴染みになっているが、「・33話(2nd.7話)」では大量に回文が登場している。尚、「」で最初に登場した回文である「チンパンジイから怪人パンチ」が「ケータイ刑事」では代表的な回文と言うことになっているが、五代さんが言った「なんてしつけいいこいいケツしてんな」は五代さんが「」の時にも言っていましたね。

英語でも表記が回文となる単語は存在し、例えば「MADAM」などが該当する。

また、12/21は「回文の日」ということになっているが、これは「1221」という並びがどちらから読んでも同じということに由来している。→よくよく考えたら、4文字で日付が回文の条件を満たすのは、この「12/21」と「11/11」しか無い。(「11/11」では全て同じ数字だから、面白みがないし、3文字よりは4文字の方がハクが付くでしょうから、「12/21」が回文の日になるのも当然であって、他に選びようがないということですね。)

英語、フランス語、ポルトガル語では「Palindrome」(但し。発音は異なる。)、ドイツ語では「Palindrom」、イタリア語では「Palindromo」、スペイン語では「Palíndromo」、中国語では「回文」という。

盗聴」:会話をしている本人に気づかれることなく、盗み聞きをする行為のことである。尚、その会話をリアルタイムで聞く/聴かないに関係無く録音する行為も含まれる。(メーカーの問合せなどの電話を録音する行為は、最初に「録音することがある」と断っているため、「盗聴」にはならない。)また、人と人が直接話している会話だけでなく、電話を含む通信を用いた会話なども含まれる。この場合は盗聴器と呼ばれる道具を用いるだけでなく、無線の傍受も含まれる。但し、ラジオ放送などのように、不特定多数を対象にしたものは含まれず、家庭用のワイヤレス電話(子機)などのように特定の対象しか扱わないものの傍受は盗聴になる。

個人の会話を勝手に聞くことになるため、これはプライバシー権の侵害ということになるが、犯罪捜査に於いては色々と議論のある所であって、状況に寄って違法捜査になる場合と合法的捜査となる場合とがある。(少なくとも勝手に行うと違法であって、ある程度の容疑があって、捜査令状があれば合法捜査とされる傾向がある。)

英語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語では「Wiretapping」(但し。発音は異なる。)、ドイツ語では「Abhören」、フランス語では「Mise sur écoute téléphonique」、中国語では「竊聽」と言う。

メロンソーダ」:炭酸飲料の一つであって、メロン味の飲料である。基本的にメロン果汁は使っておらず、無果汁で緑色に着色されて、メロン風味の香料と甘味料が含まれているものである。

また、メロンソーダは合成着色料が含まれた無果汁の飲料の代表的なものとして知られている。(他にも無果汁のフルーツ風味の炭酸飲料は色々とあるのですが...)但し、近年では合成着色料の使用は少なくなって、天然系の着色料の使用に変わっている。

英語では「Melon Soda」、ドイツ語では「Melonenlimo」、フランス語では「Soda du Melon」、イタリア語では「Soda Carbonato di Melone」、スペイン語では「Refresco del Melón」、ポルトガル語では「Refrigerante de Melão」、中国語では「哈密瓜蘇打」と言う。

 

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: TBS
  • メディア: DVD

新・自分で治す「冷え症」 (マガジンハウス文庫 た 1-1)

新・自分で治す「冷え症」 (マガジンハウス文庫 た 1-1)

  • 作者: 田中 美津
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2008/12/05
  • メディア: 文庫
冷え性がみるみるよくなる100のコツ―冷え性のほか、むくみ、便秘まで解消!

冷え性がみるみるよくなる100のコツ―冷え性のほか、むくみ、便秘まで解消!

  • 作者: 主婦の友社
  • 出版社/メーカー: 主婦の友社
  • 発売日: 2009/11/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
冷え症治してキレイにやせる―1日5分3週間

冷え症治してキレイにやせる―1日5分3週間

  • 作者: 山口 勝利
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 2002/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
金日麗のキムチ入門―四季に楽しむ51のキムチとキムチ料理40

金日麗のキムチ入門―四季に楽しむ51のキムチとキムチ料理40

  • 作者: 金 日麗
  • 出版社/メーカー: 農山漁村文化協会
  • 発売日: 2005/02
  • メディア: 単行本
家庭で作る極上キムチ―キムチ19品とキムチ&薬念料理

家庭で作る極上キムチ―キムチ19品とキムチ&薬念料理

  • 作者: 豊田 久子
  • 出版社/メーカー: 文化出版局
  • 発売日: 2002/10
  • メディア: 単行本
キムチ百科―韓国伝統のキムチ100

キムチ百科―韓国伝統のキムチ100

  • 作者: 韓 福麗
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2005/09
  • メディア: 単行本
さかさ言葉「回文」のすべて―脳がちがうの

さかさ言葉「回文」のすべて―脳がちがうの

  • 作者: まさに何様
  • 出版社/メーカー: カットシステム
  • 発売日: 1998/11
  • メディア: 単行本
まさかさかさま動物回文集

まさかさかさま動物回文集

  • 作者: 石津 ちひろ
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2007/10
  • メディア: 単行本
めざせ!回文の達人―まさかさ、文全部さかさま?

めざせ!回文の達人―まさかさ、文全部さかさま?

  • 作者: ながた みかこ
  • 出版社/メーカー: 大泉書店
  • 発売日: 2007/10
  • メディア: 単行本
盗聴のすべて 炎の防御編 (三才ムック VOL. 204)

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 三才ブックス
  • 発売日: 2008/07/28
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新盗聴のすべて―個人情報防衛マニュアル (三才ムック (vol.121))

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  • 作者: ラジオライフ
  • 出版社/メーカー: 三才ブックス
  • 発売日: 2006/05
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サッポロ がぶ飲み メロンクリームソーダ 1500ml×8本

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  • 出版社/メーカー: サッポロ飲料
  • メディア: 食品&飲料

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ANIMOTION『STRANGE BEHAVIOR』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1986年に発表された彼らの2nd.アルバムである。2年ぶりの第2作であって、'80's中盤らしいエレクトリック・ロックという路線のサウンドを聴かせてくれている。しかし、当時のロック・シーンはパワー・バラードを中心としたものに移行していたこともあって、苦戦して伸び悩むことになった。(エレポップ・路線であれば違った結果になっていたと思われる。)チャート成績はBillboardで最高位71位に留まっている。(が、次作がチャートインせず、解散することになるので、チャートインした彼らの最後のアルバムということになる。)尚、スイスでは21位を記録している。

収録曲はオリジナル盤では全10曲であったが、2009年に再発された時に5曲のボーナス・トラックが追加されて、現在では全15曲となっている。収録曲は以下の通りである。『I Want You』『I Engineer』『Strange Behaviour』『Stealing Time』『Anxiety』『Out Of Control』『Stranded』『The Essence』『One Step Ahead』『Staring Down The Demons』。(以下、ボーナス・トラック)『I Engineer (12" Remix)』『I Engineer (Dub Version)』『Obsession (1986 Remix)』『I Want You (Dub Mix)』『I Want You (7" Remix)』。

この中からシングル・カットされたのは2曲である。1st.シングルの『I Engineer』は(西)ドイツで2位、スイスで6位、オーストリアで19位を記録したが、本国アメリカでは76位と伸び悩んだ。2nd.シングルの『I Want You』は(西)ドイツで27位、アメリカでは84位に留まった。

お薦め曲は、シングル曲の『I Want You』と『I Engineer』、そして『The Essence』と『Staring Down The Demons』、そしてアルバム・タイトル・ナンバーの『Strange Behaviour』をピックアップしておく。

エレポップに近いサウンドであるのだが、ポップと言うよりもロックに近いものである。そのため、ニューウェーブ系のバンドとされているが、これが彼らの不幸であった。というのは、'80's中期では既に「ニューウェーブ」は細分化されていて、「エレポップ」と呼ばれるものも完全に定着していたが、彼らのサウンドは「エレポップ」に含まれず、ロックとしてはシンセサイザーを使ったポップなものでありすぎたことから「ロック」にも含まれず、ジャンルとしては宙ぶらりんになってしまったため、陽の目が当たりにくくなってしまった。あと数年早く、'80's前半であれば「ニューウェーブ」としてもっと脚光を浴びたでしょうが...

が、全体的には聴きやすいサウンドであって、十分にポップなものであって、'80'sらしいものである。本国アメリカでは苦戦したが、(西)ドイツでは大ヒットを記録しているだけに、決して好まれないサウンドではない。(多少であるが、'80's終盤から'90'sをリードすることになる「ユーロビート」に影響を与えている。)ということで、'80'sサウンドがお好きであれば、チェックして起きたいアルバムの一つである。

 

Strange Behaviour

Strange Behaviour

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Cherry Pop
  • 発売日: 2009/09/22
  • メディア: CD

Strange Behavior

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Polygram
  • 発売日: 1989/10/06
  • メディア: CD


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ケータイ刑事銭形海10話[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]

今回からの「銭形海・裏ネタ編」の増補作業は、第10話「BS初! ついに舞台だ! ~超豪華!演劇者殺人事件・混迷編」に突入です。初回となる今回は、サブタイトルにある言葉から、「混迷」について、今回でクイーンがこの存在を主張した「幽霊」について、イタコが登場したことから「イタコ」について、「霊媒師」について、高村さんは「イタコ」のことをこう思っていたことから「イクラ」について記します。尚、「幽霊」は「・2話[裏ネタ編]PART 2」で、「イタコ」は「・10話[裏ネタ編]」で、「イクラ」は「・26話(2nd.13話)[裏ネタ編]」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(MBS放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。BS-i(当時)での本放送時に記した記事へのリンクもあります。また、この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/6/8付です。

混迷」:混沌として訳の分からないこと、混乱して見通しの立たないことをいう。また、「昏迷」と表記することが多いが(「混迷」と表記することもあって)、「道理に暗くて分別に迷うこと」「目がくらんで心が乱れること」を言うこともある。

この物語では高村さんであるるが、「ケー刑事」シリーズでは銭形の相棒刑事は(5人とも)いつも珍推理で混迷ぶりを晒していますね。

英語では「Confusion」、ドイツ語では「Verwirrung」、フランス語では「Confusion」、イタリア語では「Confusione」、スペイン語では「Confusión」、ポルトガル語では「Confusão」、中国語では「混亂」と言う。

幽霊」:日本の民間信仰で、人間が死んで肉体が消滅した後でも、現世に未練や恨みを持っているために成仏できず、浄土に行くことが出来ない魂が姿と声を持って因縁ある人の前に出現するもの、と定義されている。しかしその存在は科学的には証明されていない。しかし、現在まで「怪談」という形で数多く語り継がれている。(幽霊の姿は、基本的には生前の姿と同じであるが、足がないというものが一般的である。)

また、それ以外でも、死者の魂、おばけ、という意味でも使われていて、これらから派生した意味としては、「実体を持たず、名前だけ存在しているものの頭に付ける接頭語としても使われている。(例えば、幽霊会社、幽霊部員、幽霊会員などはこのようなして生まれた言葉である。)

死者が現世に姿を現すという考えは、洋の東西を問わず、古来からあるものである。そのようなものを西洋では「Ghost」と呼んでいる。しかし西洋では幽霊屋敷、幽霊船、などのように、人間以外のもの(物)に魂が宿ったというものが多く、死者が生前の姿で現れる、というものは意外と少ない。(死者が現れるというものは、西洋では妖怪の類の方が多くなっている。)→この点が日本とは違っている所である。尚、東洋では、もの(物)に宿るのではなく、生前の姿で直接現れるという幽霊が一般的である。

日本の幽霊では、そのイメージとしては、乱れた髪(長髪が一般的)、頭には三角頭巾(「天冠」と言う。)、足が無く、白装束である、というのが定着している。また、イメージとしては「女」というのが一般的である。これは江戸時代の浮世絵に記されたものであって、それが現代まで受け継がれている間に、広く浸透したためである。尚、江戸時代以前の幽霊には足があったとされている。(ちなみに、西洋の幽霊は足があるのが一般的であり、足がないというのは日本徳有の幽霊である。)

その「足がない幽霊」は、18世紀(江戸時代中期)の絵師・円山応挙(円山派の祖)が最初に記したとされているが、それ以前に足がない幽霊の絵は記されているので、これは間違った通説である。(彼の幽霊画が余りにも有名になったため、誤解されたということである。)

また、江戸時代には、百物語という形で怪談話が各地で語り継がれていて、ブームにもなり、いくつかの怪談話が生まれることになる。(「怪談新耳袋」の原作である「新耳袋」は江戸時代に「耳袋」という怪談話集を参考にして、原題の怪談話を集めたものであるが、「耳袋」も江戸時代の百物語の一例である。)「雨月物語」「牡丹燈籠」「四谷怪談」などは余りにも有名な怪談話となった。有名というのは江戸時代から芝居になっていたためでもあって、その代表的な「四谷怪談」は1825年7月26日に江戸・中村座という芝居小屋で「東海道四谷怪談」として初公演されていて、ここから芝居の世界でも幽霊が登場するようになった。現在では、これにちなんで、7月26日を「幽霊の日」ということになっている。(但し、1825年と言うと、旧暦であったので、現在の新暦では7/26ではないのですがね...)

また、日本の三大怪談として知られている「四谷怪談」(「東海道四谷怪談」)、「皿屋敷」(「播州皿屋敷」または「番町皿屋敷」)、「牡丹灯篭」にも幽霊は登場するが、「四谷怪談」と「皿屋敷」は怨念を残して死んだ女性が亡霊となって現れて、という物語であるが、「牡丹灯篭」は恋する男に焦がれ死にした女の亡霊と人間(男)との恋を描いたものである。よって、幽霊の全てが人間に対して恨みを晴らそうというものではない。また、数多くの幽霊が映画としても描かれていて、幽霊にも善悪がいる。日本映画では「四谷怪談」や「皿屋敷」のような幽霊が登場する作品が多いが、西洋では「牡丹灯篭」のような幽霊を描いた作品が多いという傾向がある。(例えば、1987年の香港映画「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」(ジョイ・ウォン(幽霊役が当たり役となり、他にも幽霊を演じた作品があることでも知られている。)主演)とその続編(「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー2」(ジョイ・ウォン主演)は1990年、「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー3」(ジョイ・ウォン主演)は1991年)、アニメの「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー スーシン」(1997年)、1990年のアメリカ映画「ゴースト ニューヨークの幻」(デミ・ムーア主演)などが該当する。)→幽霊の怖い話も良いが、たまには後者の心温まる幽霊が登場する作品も見てみましょう。一般的に「幽霊」は恐怖の対象となっているが、少しはそうではなくなっていくことでしょう。

英語では「Ghost」、ドイツ語では「Geist」、フランス語では「Fantôme」、イタリア語では「Fantasma」、スペイン語では「Fantasma」、ポルトガル語では「Fantasma」、中国語では「幽靈」と言う。

イタコ」:「いちこ」とも言うことがある。東北地方において、口寄せ(いたこよせ)を行う巫女のことを言う。死者や行方不明者の霊を自分に乗り移らせて、その霊の言葉を語る。口寄せとしては、毎年7月に行われる青森県・恐山大祭で行われるものは説くに有名である。

交霊術を使うということで、霊能力者とされているが、先天的または後天的な盲目の女性というのが多かった。(科学的な説明は出来ないが)弱視であることから厳しい修行を経て交霊能力を身につけた霊能力者ということに扱われている。

青森県・津軽のイタコの習俗、秋田県・羽後のイタコの習俗、等は、現在では国指定選択無形文化財となっている。

最近では「イタコ」が行う交霊術を、通常の通信方法では交信することが出来ない相手(神、霊、死者、宇宙人など)と交信することを「チャネリング」と呼び、「チャネリング」をする人の一つとして「イタコ」が語られている。(→何でもかんでも横文字にすれば良いというものではないと思うんですけどね...)但し、「チャネリング」では霊と交信すると言うよりも、神や過去の偉人という高次元の意識と交信することが一般的とされていて、霊と交信するのはやはり「イタコ」と呼ばれるのが一般的である。また、「チャネラー」は主に西洋の術と考えられていて、東洋(日本)の術は「イタコ」と考えるのが一般的になっている。

尚、英語をはじめ、殆どの言語では日本語をローマ字表記とした「Itako」と呼ばれている。

霊媒師」:神霊、死者の霊などの超自然的存在と意思を通じうる媒介者のことを言う。「口寄せ」「霊媒者」という言い方もある。

巫女、イタコ、祈祷師、シャーマンなどはその代表的なものである。また、一部の占い師も霊媒師とみられることもある。

英語では「Psychic Medium」、ドイツ語では「Reverend Mittler」、フランス語では「Révérend Moyen」、イタリア語では「Entusiasma Il Mezzo」、スペイン語では「Acelera El Medio」、ポルトガル語では「Acelere. Médio」、中国語では「靈媒師」と言う。

イクラ」:サケやマスの卵を塩漬けにした食品である。尚、「筋子(すじこ)」は卵巣に入ったままの状態の卵であるが、イクラは卵巣から取り出してバラバラの状態にした卵である。そのため「バラ子」とも呼ばれることもある。

ロシア(シベリア)で一般的に食されていたものであって、それが大正時代に日本に伝えられたものである。当時、樺太の水産試験場が実験的に塩漬け食品として製造したことから、それが広く普及することになったものである。また、現在では、海藻エキスとサラダ油を原料とした人工イクラも作られていて、食感、見た目、味は本物のイクラに似ている。→回転寿司で使われている「イクラ」は大抵が人工イクラであり、結構身近な所にもあります。(廻らないお寿司だと人工イクラではなく本物のイクラが多い。)

尚、ロシアではイクラ(鮭や鱒の卵の加工食品)のことを「赤いイクラ」、チョウザメの卵である「キャビア」のことを「黒いイクラ」と言い分ける場合もある。

英語では「Salmon Roe」、ドイツ語では「Lachsrogen」、フランス語では「Le roe de Saumon」、イタリア語では「L'uova di Pesce di Salmone」、スペイン語では「El Roe de Salmón」、ポルトガル語では「Ova de Salmão」と言うが、近年ではロシア語を元にした「Ikra」という言い方でも通じるようになっている。また、中国語では「鹽漬鮭魚子」と言う。

 

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 1

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  • メディア: DVD

混迷の時代を生きる君へ

混迷の時代を生きる君へ

  • 作者: 土屋廣幸
  • 出版社/メーカー: 大学教育出版
  • 発売日: 2011/11/20
  • メディア: 単行本
幽霊―或る幼年と青春の物語 (新潮文庫)

幽霊―或る幼年と青春の物語 (新潮文庫)

  • 作者: 北 杜夫
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1965/10
  • メディア: 文庫
幽霊を捕まえようとした科学者たち (文春文庫)

幽霊を捕まえようとした科学者たち (文春文庫)

  • 作者: デボラ ブラム
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
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  • メディア: 文庫
幽霊名画集―全生庵蔵・三遊亭円朝コレクション (ちくま学芸文庫)

幽霊名画集―全生庵蔵・三遊亭円朝コレクション (ちくま学芸文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2008/08/06
  • メディア: 文庫
幽霊学入門 (ハンドブック・シリーズ)

幽霊学入門 (ハンドブック・シリーズ)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 新書館
  • 発売日: 2010/09/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
西洋魔物図鑑

西洋魔物図鑑

  • 作者: 江口 之隆
  • 出版社/メーカー: 翔泳社
  • 発売日: 1996/12
  • メディア: 単行本
図鑑・日本の妖怪

図鑑・日本の妖怪

  • 作者: さこやん
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 1997/07
  • メディア: 大型本
下北のイタコ物語

下北のイタコ物語

  • 作者: 森 勇男
  • 出版社/メーカー: 北の街社
  • 発売日: 1991/06
  • メディア: 単行本
超入門 転生のひみつ―英国王室御用達の霊媒師(ミディアム)が語る (5次元文庫)

超入門 転生のひみつ―英国王室御用達の霊媒師(ミディアム)が語る (5次元文庫)

  • 作者: コンチェッタ バートルディ
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2009/08/06
  • メディア: 文庫
三幸 高級珍味 いくら醤油漬 240g M-2

三幸 高級珍味 いくら醤油漬 240g M-2

  • 出版社/メーカー: 株式会社三幸
  • メディア:
イクラ醤油漬け 100gパック

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  • 出版社/メーカー: 有限会社 石上水産
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品

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