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「AMERICAN GOTHIC」 [映画(洋画)]

表題の作品は1986年のアメリカ映画「アメリカン・ゴシック」である。日本では1989年2月になって劇場公開されたサイコ・ホラー作品である。

作品データを記しておくと、時間は89分、監督はジョン・ハフ、脚本はジョン・ハフとテリー・レンズの2人、撮影は、ハーヴェイ・ハリソン、音楽はアラン・パーカーである。そして出演は、ロッド・スタイガー、イヴォンヌ・デ・カーロ、マイケル・J・ポラード、フィオナ・ハッチソン、サラ・トーゴフ、マーク・リンゼイ・チャップマン、たちである。

自分の不注意で、赤ん坊を風呂場で溺死させてしまい、精神を病んだ若妻・シンシアは、夫とその友人夫妻たちの6人でバカンスに向かった。行き先はあるキャンプ場だったが、彼らが乗った水上飛行機は故障のために、ある小島に不時着した。その島にはある老夫婦とその子供たちが隠れるように住んでいて、6人は老夫婦一家にもてなしを受けることになる。が、その老夫婦一家は'20年代のままの時間が止まったような殺人一家であって、6人たちを襲っていく。1人、また1人と殺されていき、シンシア以外は全て殺されてしまう。で、シンシアは対に反撃に出て、一家を皆殺しにし、その島に1人で残ることになった...

グロテスクな所もあるサイコ・ホラー作品である。物語の舞台となる場所が、島ということにしていて、なかなか上手い設定を使っている。ただ、生き残った主人公(ヒロイン)が立ち上がって、そして倒してしまうというところは、'80's作品では本当に一つのパターンとして定着しているが、本作もそういう作品の一つである。これの全てが悪いとは言わないが、上手いを使っているだけに、もう一ひねり欲しい所でもある。が、このスタイルというものが'80'sらしい所でもあるだけに、これはこれで宜しいかと...

 

American Gothic [DVD]

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GARO~MAKAISENKI~#6 [特撮]

今回は番外編と言った雰囲気の物語でした。(鋼牙ではなく零が主役になっているのと、物語が昭和30~40年代のレトロな雰囲気(雰囲気だけであって、当時には存在していないアイテムも登場しているので、物語は昭和では無いですが...)に満ちていて、いつもの物語と別世界という感じでした。)まあ、ワンパターンにならないということで、これはこれで良いでしょう。が、3本出てで劇場で見た場合では、ラッキーという解釈と、損をしたという解釈も出来るだけに...

郊外の一軒家に住む庄内治・直恵の老夫婦。2人にはカメラマンとして世界を飛び回っている息子・眞人がいた。久しぶりに帰ってきた眞人を囲んで、久しぶりの団欒の夕食だったが...

引っかかるものがあった零は鋼牙の元を訪れた。鋼牙と剣を交えてそれを吹っ切ろうとし、その痕でカオルとレオと言葉を交わした。(一応、この前のコルトのことを話題にしていたのは、細かいことであるが良かったですね。)

ゴンザは食事のために腕を振るうと言い、カオルもそれを手伝うと言うが、それを拒まれていた...(今回の唯一のカオルが目立った所でした。)
零は鋼牙の屋敷を後にして、庄内の家にやってきた。

庄内の家には、庭に不思議な形の枝振りの木があった。直恵はその木を見に来る人たちに声を掛けて、家の中から見ると、違った形に見えると言って、家に招き入れ、食事を出し、話をしながらもてなす。そして最後にお茶を出す。しかし、そのお茶には毒が盛られていて、飲んだ者は即死、そして庭の木の元に埋められていた。

零に対しても同様にもてなし、最後にお茶を出したが、零に毒は通用しなかった。で、木がホラーであるとして、零は剣を手にして立ち向かっていった。庄内夫妻は、その木は戦場で死んだ息子が送ろうとした種が成長した木であって、息子が帰ってきて、家族団欒の夢に浸っていたこともあって、ホラーを倒さないように頼むが、零はホラーを退治した。

庄内夫妻はホラーと一緒に殺してくれるように零に頼むが、零はホラーしか斬らないと言うと立ち去っていった。

ノスタルジックな雰囲気の影に、戦場で命を落としたカメラマンという全く別の社会問題を語っていて、そんな息子を思う老夫婦の心取り憑いたホラーということで、今回の物語は奥が深く構築されている。実際、高き理想を持って戦場で命を落としたカメラマンと、不思議な木を見に来て犠牲となった(今や死滅しているはずの)ヤマンバ女子高生などを考えると、いずれの命も大事であるのは言うまでも無いが、前者はともかく、後者はホラーの餌食になってしまっても、なんて言う考えが頭をよぎらないでもないが、そういう所の不条理さをノスタルジックな雰囲気の中で上手く描いていましたね。

ただ、今回は鋼牙ではなく、零がホラー狩りを行ったということで、今回のホラーは元老院が動くまでのことはないホラーだったということなのか、あくまでも管轄内の定まった場所にいるホラーだったので、担当の零が対応したのか、そのどちらかですね。(後者と考えるのが妥当だと思いますが...)

奥深いメッセージのある物語であるのだが、主役である鋼牙が殆ど絡まなかったため、そのメッセージも軽いものに感じられてしまうことになるのが残念な所でもあった物語でした。

 

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牙狼<GARO>~MAKAISENKI~ vol.1 [Blu-ray]

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ANNE MURRAY『I'LL ALWAYS LOVE YOU』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1979年10月に発表された彼女の14枚目のスタジオ・アルバムである。前々作の大ヒットから11ヶ月の間を置いて発表した前作が1979年1月の発表であり、そこから9ヶ月で発表されたアルバムである。彼女の黄金期のアルバムであって、本国カナダでは最高位18位を記録し、アメリカでもBillboardで最高位24位を記録している。また、カントリー・チャートでは、カナダでは1位、アメリカでは4位を記録している。(カナダではプラチナ・ディスクに、アメリカではゴールド・ディスクになっている。)

収録曲は以下の全10曲である。『You've Got Me To Hold On To』『I'll Always Love You』『Stranger At My Door』『Good Old Song』『Why Don't You Stick Around』『Broken Hearted Me』『Easy Love』『Daydream Believer』『Wintery Feeling』『Lover's Knot』。

この中からシングル・カットされたのは2曲である。1st.シングルの『Broken Hearted Me』はカナダでは15位、アメリカでは12位を記録している。また、カントリー・チャートでは、カナダとアメリカのいずれとも1位を獲得している。続く2nd.シングルの『Daydream Believer』は言うまでも無く、MONKEESのヒット曲のカヴァーであり、日本でも多くのミュージシャンがカヴァーしていることもあって、すっかりお馴染みの曲である。チャート成績は、カナダでは17位、アメリカでは12位、イギリスでは61位、オーストラリアでは94位を記録していて、カントリー・チャートではカナダで1位、アメリカでは3位を記録している。

お薦め曲は、シングル・ヒットを記録している『Broken Hearted Me』と『Stranger At My Door』『Good Old Song』『Easy Love』を、更に、『Daydream Believer』はオリジナルであるMONKEESや、その他のカヴァーしている人のバージョンと聴き比べるということを是非ともやって貰いたいということでお薦め曲にしておく。(男のボーカルが多いだけに、女性ボーカル版ということでも注目である。)

彼女は'60'sから活躍しているカントリー・シンガーとしてその名前を知られているが、日本ではそれなりの知名度はあるものの、アルバムの方は意外と知られていないところがある。本アルバムは、有名なMONKEESのカヴァー曲を始め、カントリー色の強いアルバムであって、優しい彼女の歌声をたっぷりと堪能できる内容となっている。また、本アルバムは彼女の黄金期の作品でも合って、完成度も良く、捨て曲は無く、粒ぞろいの秀曲が集まっている。ということで、じっくりと聴き込みたくなるアルバムである。

また、幸にも本アルバムは、本アルバムから僅か5ヶ月後に発表された次作(これも内容のあるアルバムである)と2 in 1で1枚ものとしてリリースされているだけに、実にお買い得でもある。前々作、前作と共に彼女のオリジナル・アルバムの中では絶対に聴いておきたいアルバムである。(手元に置いておくだけの価値のあるアルバムの一つでもある。)じっくりと聴き込みましょう!

 

↓次作との「2 in 1」です。

I'll Always Love You / Somebody's Waiting

I'll Always Love You / Somebody's Waiting

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI Import
  • 発売日: 2001/08/28
  • メディア: CD


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ケータイ刑事銭形海10話[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]

銭形海」の第10話「BS初! ついに舞台だ! ~超豪華!演劇者殺人事件・混迷編」の裏ネタ編・増補の2回目となる今回は、平野田の取り調べに関する事柄から「取り調べ」について、動機の所で出てきた「予算」について、「ケチ」について、「身銭」について、それに対してしじみが口にした「逆恨み」について記します。尚、「ケチ」は「・15話(2nd.2話)[裏ネタ編]PART 4」で記したものをベースにして加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(MBS放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。BS-i(当時)での本放送時に記した記事へのリンクもあります。また、この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/6/8付です。

取り調べ」:詳しく調査すること、詳しく尋ねることである。調べる内容は様々であるが、それらの中でも特に、事件捜査に於いて、担当係官が事件関係者から事情を尋ねて詳しく調査することを特に言う。(容疑者、被疑者に対して詳しく尋ね聴くことを指す。)

尚、事件捜査では、事件関係者に話を聞くこと全般を「事情聴取」と言うが、それらの中でも容疑者に対して行う場合を「取り調べ」と言い、目撃者、参考人などに話を聞く場合は「事情聴取」と言うのが一般的である。(「事情聴取」が上位概念であって、「取り調べ」は「事情聴取」の中の1つと言うことになる。)

英語では「Investigation」、ドイツ語では「Untersuchung」、フランス語では「Enquête」、イタリア語では「Investigazione」、スペイン語では「Investigación」、ポルトガル語では「Investigação」、中国語では「調査」と言う。

予算」:予め算定しておいた数量や金高のことをいう。特に、金銭的なことに対して言うのが一般的であって、費用の見積、収支の見積、財政計画のことを指すのが一般的である。(特に断らずに「予算」と言ったら、国や地方公共団体の年度計画に基づく財政計画のことを言う。)

また、個人や家庭の場合でも、ある一定単位の期間の支出に対して、項目毎にどのように使うのか、それぞれの項目の予定出費額をいくらにするのか、などを予め計画することを「予算」と言う。(家計であれば一ヶ月単位、国や自治体であれば1年単位というのが基本である。)

尚、同じ読みで「余算」という言葉と「予参」という言葉があるが、これらは全く異なる意味である。(前者は「余命(の数)」、後者は「参加すること」である。)→表意文字の漢字ならではというところであって、文字が意味しているものが異なると意味が変わるというものであって、感じならではのことである。但し、一般的には「余算」「予参」という言葉を使うことは少ないため、「よさん」と言うと「予算」となるのが一般的である。

英語では「Budget」、ドイツ語、フランス語では「Budget」、イタリア語では「Bilancio」、スペイン語では「Presupuesto」、ポルトガル語では「Orçamento」、中国語では「預算」と言う。

ケチ」:金品を必要以上に惜しむこと、しみったれなこと、しぶちんなこと、吝嗇なこと、またはそのような人のことを指して言う言葉である。(それ以外にも「しぶちん」「しみったれ」「しぶきち」「しわんぼ」「けちんぼ」「にぎり」「しびたがれ」というような言い方もある。(これらは方言ですけど...))尚、漢字では「吝嗇」と記して「けち」と読む場合もある。(本来は「りんしょく」と読むのですが...)

一般的には上記の意味であるが、それ以外にもいくつかの意味があって、「縁起が悪いこと」「不吉の前兆」「不景気」「みすぼらしい様子」「くだらないこと」「いまいましいこと」という意味がある。(例えば、「けちな道具を自慢する」という場合の「けち」は「みすぼらしい」という意味である。また、「世の中がケチ」と言うと不景気な状況のことを意味している。)

ある程度、物に対して惜しむという気持ちがあることは大事なことであるが、何事にも限度というものがある。(金銭的な)「ケチ」というのは必要以上に惜しむということであって、「必要以上」という所が一般常識という範囲の限度を超えている所が問題である。(小さい「ケチ」(金品を惜しむこと)であれば誰でもあることであって、特に問題とは言えないが、限度を超えた「ケチ」と言うことになると、やはりこれも問題ということである。→「もったいない」という考えとの間でのバランスが問題ということになる。)

英語では「Stinginess」、ドイツ語では「Geiz」、フランス語では「Avarice」、イタリア語では「Avarizia」、スペイン語では「Tacañería」、ポルトガル語では「Mesquinhez」、中国語では「吝嗇」と言う。

身銭」:個人のお金、自分のお金のことをいう。また、自分のお金という意味から、その人の小遣いのことを指したり、支払いの時に自分が負担して出すお金のことも指す。尚、自分の金で支払いをする場合は「身銭を切る」という言い方をして、「払う」「使う」という言葉は使わない。

英語では「Own Money」、ドイツ語では「Besitze Geld」、フランス語では「Propre Argent」、イタリア語では「Propri Soldi」、スペイン語では「Propio Dinero」、ポルトガル語では「Próprio Dinheiro」、中国語では「個人的錢」と言う。

逆恨み」:恨みに思う人から逆に恨まれることをいう。例えば、加害者が被害者を恨むことがその典型的な例である。

本来は、非があって事象の原因となっている側の人が、そのことを棚にあげておいて、他に原因となることがあって、そのために事象が引き起こされたという考えで、他の原因となった方に対して問題視して、敵対的な行動を起こすことである。尚、この行為は、不当なものであると認識されていることである。→この考えは、ある意味では「風が吹けば桶屋が儲かる」ということや、「バタフライ効果」に通じるものがある。

ただ、この物語では、しじみの言い分についても問題がありますね。(まあ、過失相殺でどっちもどっちという気がしますけど...)

英語では「Think ill」、ドイツ語では「Denke krank」、フランス語では「Pense mal」、イタリア語では「Pensa malato」、スペイン語では「Piensa mal」、ポルトガル語では「Pense doente」、中国語では「反被怨恨」と言う。

 

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 1

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なぜ取り調べにはカツ丼が出るのか? (メディアファクトリー新書)

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元刑務官が明かす東京拘置所のすべて―取り調べ、衣食住、死刑囚の処遇…知られざる拘置所暮らしの全貌

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  • 作者: 坂本 敏夫
  • 出版社/メーカー: 日本文芸社
  • 発売日: 2006/03/30
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取調べの心理学―事実聴取のための捜査面接法 (法と心理学会叢書)

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  • 作者: レベッカ ミルン
  • 出版社/メーカー: 北大路書房
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将来予測重視の予算マネジメント

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 中央経済社
  • 発売日: 2004/04
  • メディア: 単行本
予算管理の進め方 (日経文庫)

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  • 作者: 知野 雅彦
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2007/10
  • メディア: 単行本
フランス人のケチの美学

フランス人のケチの美学

  • 作者: もたい ようこ
  • 出版社/メーカー: 長崎出版
  • 発売日: 2008/11/20
  • メディア: 単行本
ケチじょうず―美的倹約暮らし

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  • 作者: 小笠原 洋子
  • 出版社/メーカー: ビジネス社
  • 発売日: 2003/06
  • メディア: 単行本
損から学ぶ株式投資―身銭を切って学んだ知恵 (同友館投資クラブ)

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  • 作者: 近藤 克也
  • 出版社/メーカー: 同友館
  • 発売日: 2005/02
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