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「THE ADVENTURES」 [映画(洋画)]

表題の作品は1970年のアメリカ映画「冒険者」である。日本での劇場公開は1970年11月であった。「007」シリーズの「007は二度死ぬ」「私を愛したスパイ」「ムーンレイカー」というSF設定の濃い作品の監督として知られているL・ギルバート監督による、革命に夢を託した男の波瀾に満ちた半生を描いた冒険アクション作品である。

作品データを記しておくと、時間は171分、原作はハロルド・ロビンズ、製作と監督はルイス・ギルバート、脚本はマイケル・ヘイスティングスとルイス・ギルバートの2人、撮影はクロード・ルノワール、音楽はアントニオ・カルロス・ジョビンである。そして出演は、ベキム・フェーミュ、キャンディス・バーゲン、アーネスト・ボーグナイン、オリヴィア・デ・ハヴィランド、リー・テイラー・ヤング、デリア・ボッカルド、ロッサノ・ブラッツィ、アンナ・モッフォ、トミー・ベルグレン、ジャクリン・スミス、シャルル・アズナヴール、アラン・バデル、たちである。

1950年代の中南米のある小国・コルテガイ。権力と貧困が激突して、革命が繰り返されているその国に、スケールの大きな男が現れた。彼はダックス・ゼノスという男であり、幼いときの革命騒動で、政府軍兵士に母と姉を虐殺され、ロホや父が率いるゲリラ軍に参加し、政府を倒し、盧甫は新しい大統領に就任、ダックスはイタリア大使に就任した父たちと共にローマに行くことになった。ローマでは特権階級の子弟が学ぶ学校に入り、そこでリーダーシップを発揮したダックスはリーダーとなる。そして社交界に参加すると、社交界を征服し、女たちがいくらでも集まってくるようになる。しかし、父が暗殺されたことで、故国に戻ることになる。しかし、故国ではロホの独裁となっていて、国民は爆発寸前となっていた。が、ダックスは再びローマに渡り、暫く気ままな暮らしをした後、巨万の富を相続するスー・アンと結婚する。が、結婚生活は直ぐに破綻して離婚する。そんな中、コルテガイでは、新しいゲリラのリーダーとなったエル・ロボが立ち上がろうとしていた。ダックスはそのエル・ロボに味方して、情報を提供する。そしてエル・ロボはロホ政権を倒し、コルテガイは新しい自由が訪れる。しかし、大統領となったエル・ロボは独裁政治へと傾いていき、ダックスは暗殺されてしまうのだった...

スケール大きく描いているのだが、結構冗長のある描きスタをしていて、途中でだれてしまい、突如物語が動くということが数度ある。人生は一定のリズムで動くものではないので、こういう描き方は決して悪いとは言わないが、3時間近い作品でこれをやられると、眠ってしまっても仕方が無いところである。色々と描きたいのは分かるが、120~130分ぐらいに編集したら、ずっと良くなったでしょうね。

ということで、長尺作品の問題に陥っている作品の一つとしか言いようが無い。が、映画関係を学ぶ時、このようにならないようにという反面教師的な作品として取り上げたらいいんじゃないですかね... ソフトとしても冷遇されていますし...

 

↓かつてはLDでリリースされていましたが、これはビデオです。

冒険者 [VHS]

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ケータイ刑事銭形舞6話[裏ネタ編]PART 5 [ケータイ刑事]

銭形舞」の第6話「闇の暗殺者! ~皆殺しの砦殺人事件」の「裏ネタ編」の再増補の2回目となる今回は、ちゃんたちの任務がこれということから「護送」について、そしてその人物はこれということから「凶悪犯」について、長年こうしていたということから「逃亡」について、通称がこれということから「モリアーティ」について記します。尚、「護送」と「モリアーティ」は「・6話[裏ネタ編]PART 2」で、「逃亡」は「・26話[裏ネタ編]PART 2」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(MBSでの再放送時に記したもの)は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語に対する過去に記した裏ネタ編は2008/6/12、2009/9/7,11付です。)

護送」:貴重なものや大事なものを保護して護りながら別の場所に送ることを言う。また、囚人や刑事事件の被告など、身柄を拘束されている人を、拘束された状態のまま、別の場所に送ること(連れて行くこと)をいう。(この場合は「押送(おうそう)」と言うこともある。)刑事ドラマや映画の世界に於いては「囚人護送」はお馴染みのものですね。(この物語はそういうことでは珍しくないが、「ケータイ刑事」としては珍しい物語と言うことになる。)

「護送」という言葉を聞くと、「護送船団」という言葉が浮かぶが、これは戦争中、船団の中で最も速度が遅い船の速度に合わせて全体を統制して守りながら進んで行くということから「護送船団」という言葉が生まれている。戦後、バブルの崩壊までの時期の日本の金融政策で、企業体力の最も弱い所も経営が成り立つように、業界全体をコントロールしていて金融機関を守っていた時代があるのはご承知の通りであり、これを「護送船団方式」と呼んでいたが、これは「護送」という言葉から生まれた言葉である。

尚、英語では「Convoy」または「Escort」と言う。(但し、「Escort」は護られるのが女性の場合にのみ使われるのが一般的である。)特に、アメリカでは大型トラック(トレーラーなど)の集団のことを「Convoy」と言い、1978年の映画「コンボイ」が知られている。(「コンボイ」はトラックの集団のことであって、大型トラック単体のことではない。)また、ドイツ語では「Geleitschutz」、フランス語では「Escorte」、イタリア語では「Scorta」、スペイン語では「Escolta」、ポルトガル語では「Escolta」、中国語では「護送」と言う。

凶悪犯」:「兇悪犯」と表記することもある。残忍な犯罪、むごたらしい犯罪を行った犯人のことを特に言う。しかし、どこからを「凶悪」と言うのかは明確な基準はない。そのため、同じ犯罪を行っても、単に「犯人」と呼ばれることもある。(要するに、相対的に重度な場合は「凶悪犯」と呼ばれることになる。)

ただ、傾向としては、罪として死刑が適用される犯罪を犯した場合、またはそれに準ずる犯罪を犯した場合、もしくは数回以上(少なくとも2、3回は含まない。)の犯罪に手を染めている場合などに使われるようである。

この物語では、27件の殺害事件に関与しているということだったので、事件の内容でも、回数でも、十分すぎるだけの「凶悪犯」と呼ぶ条件を満たしている。(ちなみに、スリを27回というのであれば話は別で、そうであれば「常習犯」と呼ぶのが適当である。)

英語では「Brutal criminal」、ドイツ語では「Brutaler Verbrecher」、フランス語では「Criminel brutal」、イタリア語では「Criminale brutale」、スペイン語では「Delincuente brutal」、ポルトガル語では「Criminoso brutal」、中国語では「兇惡犯」と言う。

逃亡」:束縛や義務から逃げて身を隠すことを言う。(単に逃げるだけでは「逃亡」とは言わず、「逃走」と言う。)「身を隠す」という行動があってはじめて「逃亡」ということになる。よくあるのが、犯罪者が逃げて身を隠す(=潜伏する)ことであり、国内に身を隠す場合(=国内逃亡)と外国に身を隠す場合(=海外逃亡)とがある。

古くは奈良時代の律令体制の元でも起こっていて、重税から逃れるために公民が有力諸侯の荘園に逃亡ている。そのため、各地の荘園が力を付けることになり、朝廷は財政の収入源となって弱体化に繋がった。外国でも、圧政体制の国では住民が流出(=逃亡)して、国の衰退に繋がったという例は中世でも多数ある。(現代では、東ドイツの崩壊や東欧諸国の崩壊につながる原因になったのが集団逃亡であった。)

英語とスペイン語では「Escape」(但し、発音は異なる。)、ドイツ語では「Flucht」、フランス語では「Fuite」、イタリア語では「Fuga」、ポルトガル語では「Fuga」と言い、「逃走」と特に同じ言葉が使用されているが、中国語では「逃跑」という。

モリアーティ」:コナン・ドイルの小説「シャーロック・ホームズ」シリーズに登場するキャラクターであり、ジェームズ・モリアーティ(JAMES MORIARTY)が本名である。ホームズの小説では「モリアーティ教授」と呼ばれることも多く、ホームズの強力なライバル・キャラである。

元々は、ホームズ・シリーズの作者であるコナン・ドイルが、シャーロック・ホームズのシリーズを完結させるために生み出したキャラクターであって、対決させてホームズが命を落とす(相打ち)ということにして、シリーズに幕を引くつもりであった。(「最後の事件」)

しかし、ホームズの高い人気のため、シリーズは終了とならず、ホームズは生きていたことにして、(ホームズの)新作が生まれている。

モリアーティのキャリアとしては、21歳にして二項定理に関する数学論文を発表し、地方の大学で数学教授となる。論文としては「小惑星の力学」というものを発表している。が、同時に犯罪者としての才能も発揮して、ロンドンに暗躍する悪党の黒幕として君臨し、犯罪計画を手下に与え、自らはその計画には加わらなかった。しかし、犯罪に関係したということが明るみになると、大学教授の職を追われ、ロンドンに戻ってきて予備校の教師となる。予備校はアリバイにもなり、彼は犯罪の方には黒幕という存在で手を染めていくことになる。

彼の容姿については、ホームズが語っていて、「背が高く、痩せていて、白くカーブを描く突き出た額を持ち、深く窪んだ眼をしている。ひげは綺麗に剃られ、青白く、苦行者のようであり、顔立ちにおよそ教授らしきものを漂わせている。彼の背は長年の研究から曲がり、顔は前へ突き出て、爬虫類のように奇妙に、いつでもゆらゆらと左右に動いている」と記している。(「最後の事件」)

また、ホームズと同等の知能を持っているという設定であるため、ホームズもモリアーティには苦戦した。何度かの勝負をしていて、いずれもがホームズが勝利しているが、ホームズを苦しめている。そして「最後の事件」でホームズと共にスイスのライヘンバッハの滝に転落し死亡した。(ホームズも死んだはずだったが、復活を望む声によって、ホームズは生きていたことにされて復活、以後はモリアーティの残党と対決していくことになる。)

尚、コナン・ドイルが一切関係していない映画作品で、「ヤング・シャーロック ピラミッドの謎」(1985年、バリー・レヴィンソン監督、ニコラス・ロウ主演。)において、少年時代のホームズとワトソンが対決したレイス教授(ホームズの学校の教師でもあった。)が後に「モリアーティ」を名乗ったが、この作品自体は番外編であり、シャーロキアンの間では全く認められていないので、このモリアーティのキャリアはあくまでも番外であって公式なものではない。

 

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: TBS
  • メディア: DVD

囚人護送艦、流刑大陸へ〈上〉―英国海軍の雄ジャック・オーブリー (ハヤカワ文庫NV)

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  • 作者: パトリック オブライアン
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2005/05
  • メディア: 文庫
囚人護送艦、流刑大陸へ〈下〉―英国海軍の雄ジャック・オーブリー (ハヤカワ文庫NV)

囚人護送艦、流刑大陸へ〈下〉―英国海軍の雄ジャック・オーブリー (ハヤカワ文庫NV)

  • 作者: パトリック オブライアン
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2005/05
  • メディア: 文庫
されど護送船団は行く―巨大銀行と官僚の真実

されど護送船団は行く―巨大銀行と官僚の真実

  • 作者: 岡田 康司
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1997/05
  • メディア: 単行本
凶悪犯から身を守る本―あなたと、あなたの家族のための読むサバイバル・トレーニング

凶悪犯から身を守る本―あなたと、あなたの家族のための読むサバイバル・トレーニング

  • 作者: サンフォード ストロング
  • 出版社/メーカー: 毎日新聞社
  • 発売日: 2005/09
  • メディア: 単行本
逃亡

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  • 作者: 帚木 蓬生
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1997/05
  • メディア: 単行本
逃亡のガルヴェストン (ハヤカワ・ミステリ)

逃亡のガルヴェストン (ハヤカワ・ミステリ)

  • 作者: ニック・ピゾラット
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2011/05/09
  • メディア: 単行本
ヤング・シャーロック・ホームズ~対決!モリアーティ教授[DV

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: コスミック出版
  • 発売日: 2010/08
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シャーロック・ホームズの謎―モリアーティ教授と空白の三年間

  • 作者: マイケル ハードウィック
  • 出版社/メーカー: 原書房
  • 発売日: 1995/08
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ヤング・シャーロック ピラミッドの謎 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • メディア: DVD
完訳版 シャーロック・ホームズ全集 全14巻

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 2003/04
  • メディア: 単行本
詳注版 シャーロック・ホームズ全集〈7〉最後の事件・空き家の冒険 (ちくま文庫)

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  • 作者: アーサー・コナン ドイル
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1997/10
  • メディア: 文庫

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ALYSON WILLIAMS『RAW』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1989年に発表された彼女の1st.アルバムである。ニューヨーク出身のR&Bシンガーである彼女は、バンドリーダーであった父親譲りの音楽的なセンスを発揮して、ゴスペル系のソウルフルでパワフルなボーカルで上手さを感じるシンガーである。しかもサウンドの方は'80'sもまもなく終わろうという時期であるのに'70'sのテイストたっぷりのR&Bである。(ただ、'80'sの技術を用いているため、実際には'70's風のアルバムと言うべきですが...)ただ、セールスやチャート成績は、本国アメリカでは伸び悩み、イギリスの方が上であった。本アルバムは、アメリカではBillboardのR&Bチャートで25位を記録しているが、総合アルバム・チャートにはランクインせず、イギリスでは最高位29位を記録している。

収録曲は以下の全13曲である。『Just Call My Name』『We're Gonna Make It』『I Looked Into Your Eyes』『Not On the Outside』『Masquerade』『I'm So Glad』『My Love Is So Raw』『On The Rocks』『Still My No. 1』『I Need Your Lovin'』『Sleep Talk』『Make You Mine Tonight』『How To Love Again』。

この中からシングル・カットされたのは3曲である。1st.シングル(デビュー・シングルではなく、3枚目のシングルである。)は『Sleep Talk』で、BillboardのR&Bチャートとダンス・チャートでいずれも3位を記録し、イギリスでは最高位17位を着めくした。2nd.シングルの『My Love Is So Raw』はUKでは34位、アメリカではBillboardのR&Bチャートで12位、ダンス・チャートで28位を記録した。3rd.シングルの『Just Call My Name』はBillboardのR&Bチャートで4位を記録している。(但し、いずれもがBillboardのHOT 100にはランクインせず、本国アメリカよりもイギリスの方がより大きなヒットとなった。)

お薦め曲は、シングル曲の『Sleep Talk』『My Love Is So Raw』『Just Call My Name』の3曲と、『Masquerade』『Still My No. 1』『Make You Mine Tonight』をピックアップしておく。

パワフルな彼女のボーカルに圧倒されるが、まさにゴスペル畑で育った彼女の本領が発揮されている聴き所たっぷりなボーカル・ナンバーはしっかりと聴いておきたいところである。また、'80'sのテクノロジーを多用している所ももう一つの彼女の顔であり、そのミスマッチングさという所がユニークであり、また、'90'sに向かって行くサウンドとらしい所でもある。

女性ボーカルでも、ソウル、ゴスペル寄りのものがお好きな方は必聴であるが、ゴスペル系のものが苦手という方はちょっと苦しいかもしれませんね...(この点では、好みが分かれるところであるが、だからこそ面白いのですが...)

 

Raw

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Def Jam
  • 発売日: 1995/05/30
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Raw

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  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その239) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「足が...」です。(これだけでは意味不明なところがあるが、「墓穴」ということをヒントにしておきます。)で、取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・2nd.11話」、「007」からは(今回もまたまた)「リビング・デイライツ」です。

ケータイ刑事」:「・2nd.11話」。「キャの三宝を守れ! ~銭形雷探偵団VS怪人3面相事件」という物語である。「・2nd.5話」に初登場した怪人十面相はその後「・1st.4話/2nd.3話」「・1st.24話」にも登場している(但し、それぞれの物語で顔がばれていることから、「八面相」「六面相」「5面相」「3面相」というように、数が減ってきている。)が、この物語はその完結編となった物語である。(要するに、これまでは逃亡していたが、この物語で遂に逮捕されたと言うことである。)物語の方は、部分的に怪人十面相が登場した物語と同じパターンという所と、それを少し捻ったところというように、実に上手く展開された物語である。(パターンを流用しつつ、変形もあって、過去の物語を知っていれば知っているほど、より楽しめる物語となっている。)

いつもの展開で、ちゃん宛に挑戦状を送り、犯行予告を行った怪人3面相。(但し、これまではビデオだったがDVDを使うというように、色々と学習しているところもある。)が、今回もちゃんに見抜かれて、御用となる。

いつものように「ジャスト・モーメント」で着替えを行った後、手錠が掛けられる。しかし、いつものように腕が抜けて、それと同時に逃走していく怪人3面相。しかし、ちゃんも前回の対決(その時は怪人5面相でした。(「・1st.24話」です。))の時ことから、そのように逃亡を図ることを見越していた。

ちゃんは素早く反応して、前転宙返りを決めて素早く追いかける。そして3面相の右足に手錠を掛けた。逃げようとした3面相は倒れ、そして「足は用意していない...」と呟き、逃亡に失敗して、遂に逮捕された。

ちゃんは「やったぁ!!、遂に怪人を逮捕、従姉妹たちにも知らせなきゃ」と言ってVサインをして笑顔を見せていた。

3面相は、「今回ばかりは美学もへったくれも無かったんだ。これラストだろう。どうしても三宝全部を盗み出して有終の美を飾りたかった...」と言って、今回の犯行が過去の犯行と違う所があったことの理由を説明していた。すると高村さんは「残念でした」と言い、ちゃんから手錠に繋がっているロープを受け取り、引っ張って連行していこうとする。が、ここでちゃんが「ちょっと待って。」と待ったを掛けた。そして「怪人の本当の顔、見たいと思いませんか?」と言って、逮捕した怪人3面相をいじろうとする。3面相は「嫌だ、それだけは恥ずかしいから止めてください」と小心者という所をさらけ出した。が、ちゃんをはじめ、探偵団(ボームズ二世、ポアレ、柴田束志がいた。)の面々に抑えられて、なすがままとなり、高村さんに仮面を外されて素顔を見せることになった。(ちゃんたちはちょっと驚いた表情をして目を丸くしていた。)

結局、怪人3面相は、いつものように手首はダミーを用意していたが、ダミーの足の方は用意しておらず、「足が...」ということで足に手錠を掛けられたことで、ついに御用となったのでした。(ダミーの足を用意しなかったことで墓穴を掘ったことになった。)

007」:「リビング・デイライツ」。1987年のシリーズ第15作であって、2作ある4代目ボンドの最初の作品である。もともとは4代目は3作製作されるはずであったが、3作目の製作が、裁判沙汰になったことで製作が完全にストップすることになってしまい、その間に4代目のT・ダルトンとの契約期間が終了してしまったため、4代目の第3作は流れてしまった。(5代目となって、6年ぶりに製作されることになったが、その間に東西冷戦の終結ということで、シリーズとしては設定が大きく変わることになった。)

ソ連・KGBの殺し屋・ネクロスは、計画を進めるコスコフ将軍と、コスコフ将軍と手を組んでいる武器商人・ウィティカーに雇われて仕事をしていた。で、ボンドがアフガンに護送される時も付いていくが、アフガンのソ連基地からボンドは、カーラ(=ボンドガール)と共に脱走した。

コスコフ将軍は、アヘンの取引を行うことになっていて、現地のレジスタンスとその取引を終えるが、そこに人夫に化けたボンドが潜り込んでいたことには気づかなかった。基地に戻ってきて、取引したアヘンを空輸するため、輸送機に積み込むが、ボンドが紛れ込んでいたことに気づく。

しかし、大事なアヘンを積んだ輸送機にいるボンドを撃つことは出来ず、その間にボンドは輸送機を奪い、離陸しようとする。ボンドを追ってシープで疾走するカーラを拾い、輸送機は離陸する。が、ネクロスは離陸する輸送機を追いかけ、何とか潜り込んだ。

離陸したボンドは一安心して、貨物扉を閉じようとするが、潜り込んだネクロスがボンドを襲う。そして2人の死闘が始まる。貨物扉を開いたまま飛行する輸送機から、アヘン包を包んでいる集荷ネットが機外に出て、ぶら下がり、そのネットにボンドとネクロスもぶら下がることになる。空中で2人のバトルは続くことになるが、それと同時に2人はいつ落下するか分からない集荷ネットから輸送機本体に戻ろうとしながら、相手を倒さなければならないことになり、死闘が続く。

やがて、ボンドがネクロスを蹴落とそうとして蹴るが、落ちまいとしてボンドの足にしがみつくネクロス。そして手が滑って、ボンドの靴(ブーツ)にしがみつくことになる。ボンドはネクロスを始末するため、ナイフを手にして、それで靴紐を切っていく。そしてついに、靴にぶら下がっているネクロスは、ボンドの足から靴が脱げると同時に、そのまま落下していった。

ネクロスの最後の命綱になったのがボンドの足(靴)であったが、ボンドが靴紐を切っていくことで、ネクロス自体が錘になり、靴が脱げてしまい、それでネクロスは墜落死することになったが、掴んだのがボンドの足だったということが運の尽きで、「足が...」ということになった。

尚、状況から考えて、ボンドはナイフでネクロスを始末することも十分可能な状況になった(例えば、ナイフをネクロスに投げるなど。)が、そういうことをしないで、靴紐を切って、靴と一緒にネクロスを始末使用とするところに、ボンドのユーモアがあるところでした。

尚、その後、ボンドは集荷ネットを異動して、何とか輸送機の内部に戻ったのでした。

共通点は、その物語の悪役というポジションであるということ主人公(「ケータイ刑事」では銭形、「007」ではボンド)によってトドメを刺されているということである。また、そもそもが今回のテーマである「足が命取りになる」という発想自体が特異なものであるが、その特異な同じ発想があるということ自体が「類似点」であるということが出来る。

一方、相違点としては、「ケータイ刑事」では自分の足が命取りになったが、「007」では自分の足ではなくて主人公(=ボンド)の足が命取りになったということと、「ケータイ刑事」では逮捕されたものの、生存している(素顔を雷ちゃんたちに見られるという屈辱を受けてはいるが、それでも死んでいない。)が、「007」では上空を飛行する輸送機からパラシュートも無く空中に放り出されたことから、(作品中では描かれていないが)墜落死を遂げていることは明白であるため、死亡している、というところである。

次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 3

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リビング・デイライツ (アルティメット・エディション) [DVD]

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