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BANANARAMA『TRUE CONFESSIONS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1986年に発表された彼女たちの3rd.アルバムである。アメリカをはじめ、数カ国でNo.1の座を獲得したカヴァー曲のヒット補生んだアルバムであって、アメリカでもブレイクすることになったアルバムである。(逆に、本国イギリスでは伸び悩むことになったアルバムでもある。)チャート成績は、イギリスでは46位、(西)ドイツで15位、豪州で19位、ニュージーランドで33位、アメリカでは15位を記録している。

収録曲は、オリジナル盤では全11曲であったが、2007年に再発された時に7曲ボーナス・トラックが追加されて全18曲になった。収録曲は以下の通りである。『True Confessions』『Ready Or Not』『A Trick Of The Night』『Dance With A Stranger』『In A Perfect World』『Venus』『Do Not Disturb』『Cut Above The Rest』『Promised Land』『More Than Physical』『Hooked On Love』。(以下、ボーナス・トラック)『Ghost』『White Train』『More Than Physical』『Scarlett』『A Trick Of The Night』『Set On You』『Riskin' A Romance』。

この中からシングル・カットされたのは4曲である。1st.シングルの『Do Not Disturb』はイギリスで31位、アイルランドで22位を記録しているものの、それ以外の国では今一つであった。が、2nd.シングルの『Venus』は、アメリカ、カナダ、豪州、ニュージーランド、スイス、南アで1位を獲得し、(西)ドイツで2位、ベルギーで3位、フランス、イタリア、オランダ、ノルウェーで4位、ニュージーランド、フィンランドで5位、スペイン、オーストリアで7位、イギリスで8位、スウェーデンで9位、アイルランドで12位、デンマークで14位、日本で43位を記録しているちなみにアメリカではBillboardで1週のみの1位で、1986年の年間シングル・チャートでは38位にランクインしている。そして、3rd.シングルの『More Than Physical』はアイルランドで25位、豪州で28位、(西)ドイツで38位、イギリスで41位、アメリカで73位を記録している。そして4th.シングルの『A Trick Of The Night』はアイルランドで24位、イギリスで32位、アメリカで76位、豪州で99位を記録している。また、ボーナス・トラックの1曲である『Set On You』はカナダのみで、その後にシングルとしてリリースされた曲である。

お薦め曲は、彼女たちの代表曲であって、オリジナルのSHOCKING BLUEのバージョン共々全米No.1ヒットとなった『Venus』(日本では、現在は演歌歌手になっている長山洋子(当時はアイドル路線でした。)がカヴァーしてヒットを記録している。)、シングル曲の『More Than Physical』と『A Trick Of The Night』、更に『Promised Land』とアルバム・タイトル・ナンバーの『True Confessions』をピックアップしておく。

どうしても『Venus』のヒットとダンサブルでテンポの良いダンス・ミュージックの方に目が入ってしまうのだか、本アルバムはダンス・ミュージックだけで無く、ミディアム・テンポの曲、じっくりと聴かせる曲、コーラスに注力した曲など、内容の方は意外とバラエティに富んでいて、それらが絶妙なバランスで上手く融け合っていて、完成度の高いアルバムとして仕上がっている。

ポップであり、ダンサブルであるが、それだけでは無い彼女たちの魅力が詰まったアルバムであって、何でもありという'80's中盤のアルバムらしい内容でもある。

彼女たちの代表曲が収録されているということで、'80'sサウンドを楽しむ上で外せないアルバムの一つであるが、ダンサブルな曲だけで無い彼女たちの持ち味をじっくりと堪能することも出来るアルバムであるため、じっくりと聴いてもらいたいと思うアルバムである。

 

True Confessions (Reis)

True Confessions (Reis)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino/Wea UK
  • 発売日: 2007/04/30
  • メディア: CD

True Confessions

True Confessions

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Razor & Tie
  • 発売日: 1995/04/18
  • メディア: CD
ヴィーナス~バナナラマ3

ヴィーナス~バナナラマ3

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2006/11/22
  • メディア: CD

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「BADGE 373」 [映画(洋画)]

表題の作品は1973年のアメリカ映画「バッジ373」である。日本での劇場公開は1974年5月であった。実話を元にしたバートボイルド・タッチの刑事アクション・ドラマである。そのモデルとなった本人(E・イーガン)も出演していることも話題になった作品である。

作品データを記しておくと、時間は116分、監督はハワード・W・コッチ、脚本はピート・ハミル、撮影はアーサー・J・オーニッツ、音楽はJ・J・ジャクソンである。そして出演は、ロバート・デュヴァル、ヘンリー・ダロウ、エディ・イーガン、ルイス・コンセンティノ、ヴァーナ・ブルーム、フィリップ・ルシアーノ、ティナ・クリスティアニ、たちである。

ニューヨーク市警のエディ・ライアン刑事は一匹狼的なところがあるタフなことで知られている刑事である。そんな彼は麻薬の手入れの指揮をしていて、あるダンスホールを取り囲んでいた。作戦通りに突入し、客たちは麻薬を投げ捨て、売人と思われたスイートは麻薬を持っていなかった。しかし、スイートの手下のチコが飛び出して行ったことから、エディはチコを追い、屋上で格闘となって、チコを転落死させてしまった。で、エディはチコの件で法廷に立たされることとなり、死因の究明が済むまでは停職となり、彼は仕方なくバーテンとして働き始めた。そんなエディの元に、相棒だったジジが尋ねてきて、事件の証拠を握ったような口ぶりで色々と話す。が、そのことは新しい相棒のディアズには話していないと言うことだった。翌朝、エディはスキャロン警部からの電話でたたき起こされて、ジジが殺されたことを知る。葬儀で、ジジにはリタという女がいたことを未亡人となったマリーから聞かされたエディは、そのアパートを訪ね、麻薬患者のために必要な道具があった。リタを捜すことにしたエディは、ロング・アイランドの安ホテルでリタをようやく捕らえるが、彼女は麻薬で意識がもうろうとしていて、スイートの名前を口にするだけだった。リタを置いてアパートから出たエディは何者かに狙撃されたが、とっさに身を躱して無事だったものの、リタは殺されていた。で、リタの兄・ルーベンを捜すことにした。ルーベンはプエルトリコ人の革命家であった。ルーベンと別れたエディは尾行され、逃げようとしたが、捕まって半殺しにされて歩道に捨てられた。病院に運ばれたエディは、身の危険を感じ、恋人のモーリーンと共に、一時的にニューヨークを離れ、傷の癒えるのを待つことにした。その間に左で射撃の練習をして腕を磨き、右と斗変わらぬまで腕を上げる。傷も癒えたことで、スイートを捜すことを、モーリーンの協力で始める。が、モーリーンは何者かに殺されてしまう。で、エディは復讐に燃える。怪しいと睨んだディアズのアパートに乗り込み、その夜に銃をプエルトリコに送る取引があることを知る。そのことをスキャロン警部に知らせ、現場の港に向かう。そして、銃の積み込みを行っていた手下たちを襲い、銃撃戦に発展する。次々に敵を倒していくエディは、遂にスイートを追いつめ、恋人と友人の仇として射殺し、恨みを晴らしたのだった...

内容としてはよくある'70'sの刑事アクションものである。本作は内容としても'70'sを代表する「フレンチ・コネクション」を思い出させてくれる所が多々あるが、本作のモデルとなったE・イーガンは実は「フレンチ・コネクション」のモデルでもある。ただ、その「フレンチ・コネクション」と比べると、スケールダウンしていて、小さく纏まっていると言わざるを得ず、B級作品に近いと言った方が良いですね。そういう所が、本作がDVD化されていない一つの理由なのかも...(かつてはLDでリリースされていた作品ですが...)

まあ、'70'sの作品であるだけに、'70'sテイストを味わいたいという方には宜しいかと...

 

↓ビデオですが...

バッジ 373 [VHS]

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: VHS

Badge 373 [VHS] [Import]

  • 出版社/メーカー: Paramount
  • メディア: VHS
Badge 373 [VHS] [Import]

Badge 373 [VHS] [Import]

  • 出版社/メーカー: Paramount Studio
  • メディア: VHS

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B-52'S『B-52'S』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1979年に発表された彼らの1st.アルバムである。ニューヨークにあった伝説のライヴ・ハウス・CBGBに出演していた所をスカウトされたということで、正にニューウェーブ系のバンドとして注目されたが、デビュー当時は本国アメリカよりも、豪州、ニュージーランド、更にイギリスで大きなヒットになったバンドでもある。ただ、ポスト・パンクという路線では、USよりもUKで支持された方が、そういう系統のバンドらしいと思われることになっただけに... 本アルバムはそんな彼らの待望のアルバムとしてリリースされたものである。チャート成績はニュージーランドで3位、豪州で7位、イギリスで22位を記録しているが、アメリカではBillboardで最高位59位であった。

収録曲は以下の全9曲である。『Planet Claire』『52 Girls』『Dance This Mess Around』『Rock Lobster』『Lava』『There's A Moon In The Sky (Called The Moon)』『Hero Worship』『6060-842』『Downtown』。

この中からシングル・カットされたのは3曲である。1st.シングルの『Rock Lobster』はデビュー・シングルであって、1978年にアルバムに先行してリリースされたものである。この曲は豪州で3位、イギリスで37位、ニュージーランドで38位を記録し、本国アメリカではBillboardで最高位56位を記録するヒットになった。アルバムと同時リリースという形になった『Planet Claire』は豪州で43位、ニュージーランドで35位を記録、アメリカではBillboardのダンス・チャートで24位を記録しただけで、HOT 100にはランクインしなかった。そして、その次のシングルの『Dance This Mess Around』はチャートインは記録していない。

お薦め曲は、シングル曲である『Rock Lobster』と『Planet Claire』『Dance This Mess Around』、更に『Hero Worship』と『Downtown』をピックアップしておく。

サウンドの方は好き嫌いが分かれる所があるのも事実であるが、結構ポップな所があって、親しみやすいサウンドである。また、彼らは'50'sを意識した衣装というのも特徴であるが、そういうところも懐かしさを感じさせると共に、親しみやすさを与えている所である。

'80'sになると、音楽的な要素にヴィジュアルという部分も大事な要素になっていくが、彼らもヴィジュアルを意識していたということでは'80'sという時代を見越していたバンドと言うことにもなる。ということで、本アルバムは'79年の発表であるが、'80'sと言う事態を見通しているということも出来るアルバムでもあって、'80'sサウンドがお好きな方は聴いておくべきアルバムの一つである。('70'sサウンドや、ポスト・パンクのバンドがお好きな方も当然ですけど...)

 

B-52's

B-52's

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Reprise / Wea
  • 発売日: 1987/07/07
  • メディア: CD

The B52's

The B52's

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Island
  • 発売日: 1990/05/16
  • メディア: CD

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ケータイ刑事銭形舞7話[裏ネタ編]PART 6 [ケータイ刑事]

銭形舞」の第7話「忙し過ぎる死体 ~チーフ脚本家殺人事件」の「裏ネタ編」の再増補の3回目となる今回は、この物語では途中で、本人から役者へのキャスティングの変更が行われたことから、「本人」について、「本職」について、「役者」について、「バトンタッチ」について、そしてこのようだと言っていたことから「学芸会」について、「放送倫理」について記します。尚、「役者」は「・14話[裏ネタ編]PART 2」で「俳優」として記したものを、「学芸会」は「・12話[裏ネタ編]PART 9」で、「放送倫理」は「・7話[裏ネタ編]PART 3」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(MBSでの再放送時に記したもの)は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語に対する過去に記した裏ネタ編は2008/6/17、2009/9/14,18付です。)

本人」:その人自身のこと、当人、当該者のことである。また、テレビ、映画の出演者や写真などの人に対して、その本物の人のこと、実物の人のことを指す。

英語では「The Person Himself(/Herself)」、ドイツ語では「Die Person Selbst」、フランス語では「La Personne Lui-Même」、イタリア語では「La Persona Stesso」、スペイン語では「La Persona Él」、ポルトガル語では「A Própria Pessoa」、中国語では「本人」と言う。

本職」:その人の本業のこと、主とする職のこと、本業のことを言う。(サブでやっている職のことは「副業」と言い、それに対する言葉として「本業」という言い方をすることもある。→公務員であれば、副業は禁止であるので、「本職」と言えばその人の仕事のことになる。)

または、歌舞伎に於いて、その俳優に最も適した役のこと、それを専門とする人のこと、玄人のことという意味、更には官職にある人が自称として言う言葉でもある。

英語では「Main Occupation」、ドイツ語では「Main Beruf」、フランス語では「Principale Occupation」、イタリア語では「Occupazione Principale」、スペイン語では「Ocupación Principal」、ポルトガル語では「Ocupação Principal」、中国語では「本職」と言う。

役者」:(特定の)役割を与えられた者のこと、役目に当たる人、役人のこと、という意味と、能、歌舞伎、演劇で演じる人のこと、俳優という意味、及び、知略や駆け引きなどに優れた人のことを比喩的に言う意味とがある。現在では、2番目の意味である「俳優」のことを指すのが一般的になっている。(古語では「役人」という第一の意味となる。)

基本的に「役者」及び「俳優」と言うと、男女は関係無く、男性俳優、女性俳優を含めた言い方である。男女の俳優を分けて言う場合には、「男優」/「女優」と呼ぶが、「男優」という言い方を使うことはその割りに少なく、「男優」のことを「俳優」と言うことが多い。(一般的に「俳優」と言うと男というイメージがある。)これは「男優」と言うと、AV男優のことが連想されてしまうためであり、普通の男優はAV男優とは別ということもあって、「男優」という言い方が避けられているためである。

英語では「Actor」と言うが、やはりこの言い方は男女関係無い言い方である。しかし「女優」のことは「Actress」と言い、「男優」のことは「Actor」と言うことから、日本語と同様で、男女を含む場合と男だけの場合の両者がある。(近年では、女優の方が自ら「Actor」と呼んでいることもあって、「Actor」は男女関係無い、という考えが定着している。)また、ドイツ語では「Schauspieler」、フランス語とオランダ語では「Acteur」(但し、発音は異なる)、イタリア語では「Attore」、スペイン語では「Actuación」、中国語では「演員」という。

バトンタッチ」:本来の意味は、リレー競技で、次の走者に引き継ぐ時にバトンを渡すことを言う。(「バトン・パス」という言い方もある。)それが転じて、仕事、委員などを後継者に引き継ぐことを言う。

この物語では、ドラマの登場人物を本人から本職の役者に引き継いでいるということなので、転じた意味のツン系的な使い方と言うことになる。

英語では「Takeover」、ドイツ語では「Übernahme」、フランス語では「Prise de pouvoir」、イタリア語では「Rilevamento」、スペイン語では「Toma」、ポルトガル語では「Aquisição」と言う。

学芸会」:学校行事の一つであって、主に初等教育の学校(主に小学校)で行われる演劇や音楽などの発表会のことである。特に「劇」を行うことが多い。尚、小学校では一般的に「学芸会」と呼ばれるが、学校によっては「学習発表会」と呼ぶこともある。また、幼稚園や保育所(これらも初等教育を行う場である。)では「生活発表会」または単に「発表会」と呼ぶことの方が多い。→中学校や高等学校になると「文化祭」と呼ぶことの方が多くなり、「学芸会」と言うと小学校というイメージが定着している。

これは小学校と中学校の学習指導要領に於いて「学芸的行事」の一つとされていて、正規の履修科目となっているものである。そのため、履修しなければならず、参加は義務である。(大学祭となると課外活動であるため、不参加であっても全く問題はない。)

1年に1回行われるが、その時期は主に秋(9月から11月)に行われることが多く、秋の歳時記というイメージがあるが、これは法律で定められているものではない。そのため、春に行う学校もある。(そのため「秋」の季語にはなっていない。)また、学校によっては、学校全体で同時に行うのではなく、学年事、または学級単位で別々に行う所もある。

「学芸会」と言うと、主に小学生で行われるものであるため、そこで劇が行われても、出演者(=生徒)には演技力が求められるものではなく、それに参加して学ぶことが優先される。そのため、あくまでも素人が行うものであって、演劇の世界で行われる(有料の)上演(興行)とは全く異なるものである。よって、演技力については全く問われることがない。このことからプロの世界の演劇でも演技の技量が低いものの例えとして使われる言葉となっている。

英語では「The School Plays」または「Literary Arts Exhibition」、ドイツ語では「Schulkünste-Fest」、フランス語では「Festival des Arts Scolaire」、イタリア語では「Festa di Arti di Scuola」、スペイン語では「Fiesta de Artes Escolar」、中国語では「文藝匯演」と言う。

放送倫理」:「放送」とは一般公衆に向けて、直接受信されることを目的とした無線通信のことであって、ラジオ放送、テレビ放送とがある。(有線放送も一応含まれる。)一方、「倫理」とは、道徳の規範となる原理であり、善悪の基準、人として守るべき道のことである。

ラジオ放送やテレビ放送は不特定多数の人(=公衆)を相手に行われるものであり、社会に対して大きな影響力を持つものである。そのため、どんな内容でも構わないとして放送すると、様々な問題が生じることになる。また、放送は、福祉の増進、文化の向上、教育・教養の進展、産業・経済の繁栄に役立ち、平和な社会の実現に寄与するという使命がある。そのため、民主主義の精神に乗っ取り、放送の公共性を重んじ、法と秩序を守り、基本的人権を尊重し、国民の知る権利に応えて、言論・表現の自由を守るために、何らかのルールが必要となる。しかし、その一方で、「表現の自由」という権利も有している。ということから、放送業界が自主的に、問題にならない様に定めたルールのことを「放送倫理」と言う。言い換えると、自主的に設けた放送業界に於ける番組内容のガイドラインであり、ルールである。但し、このルールは適宜手が加えられている。(ある意味では放送業界の自主規制ルールということになる。)

尚、性的描写、差別用語、特定の人、団体に対する攻撃的な報道、犯罪を誘発するような内容などは厳しくチェックされることになる。また、報道番組では真実性が重要であるが、やらせ、でっちあげ、捏造などは問題としてチェックされる。

人権を守るということでは、1972年に放送された「超人バロム1」という特撮ヒーロー番組で「ドルゲ事件」と呼ばれる問題が起こり、それ以降、放送局は自主規制という形で色々と力を入れるようになった。「ドルゲ事件」というのは、「超人バロム1」の劇中に登場する魔人ドルゲが、当時日本に在住していたドイツ人の子ども(ドルゲ君という名前だった)がイジメを受けるが、その原因がこの番組だとして、抗議をしたものである。これを受けて、番組の方は、「この番組はフィクションである」という旨のテロップを入れるようになり、劇中には人間体の魔人ドルゲの登場を無くすということを行った。また、フィクショントイウ旨のテロップはこれ以降は必ず入れられるようになった。→このテロップは自主規制ということになる。

また、1997年にはアニメ「ポケットモンスター」の放送中、視聴者の一部が体調不良を訴え、各地で合わせて135人の児童が入院するということが起こった。原因は、番組内での激しい光の点滅を断続的に見たことによる光過敏性発作ということが分かり、以後、番組製作の段階で、光の点滅に対する規制を強化したり、番組内で「テレビを見るときは離れて、明るい部屋で見る」という旨のテロップが挿入されるようになった。
尚、それらの事件以前に製作された番組(テロップが入っていない。)を再放送する場合、現在ではその旨のテロップが追加挿入されるようになっている。(これも放送業界の自主規制のひとつということになる。)

英語では「Broadcasting Ethics」、ドイツ語では「Das Ausstrahlen von Ethik」、フランス語では「Diffusant Éthique」、イタリア語では「Morali che Trasmette」、スペイン語では「Ética Transmitiendo」、ポルトガル語では「Éticas Radiodifundindo」、中国語では「廣播倫理」と言う。

 

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: TBS
  • メディア: DVD

魂の演技レッスン22 〜輝く俳優になりなさい!

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  • 作者: ステラ・アドラー
  • 出版社/メーカー: フィルムアート社
  • 発売日: 2009/04/22
  • メディア: 単行本
俳優になりたいあなたへ (ちくまプリマー新書)

俳優になりたいあなたへ (ちくまプリマー新書)

  • 作者: 鴻上 尚史
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2006/05
  • メディア: 新書
しあわせのバトンタッチ 障がいを負った犬・未来、学校へ行く  (イワサキ・ノンフィクション 16)

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  • 作者: 今西 乃子
  • 出版社/メーカー: 岩崎書店
  • 発売日: 2009/11/26
  • メディア: 大型本
親から子への経営バトンタッチ

親から子への経営バトンタッチ

  • 作者: 黒川 鍾信
  • 出版社/メーカー: 同友館
  • 発売日: 2000/03
  • メディア: 単行本
必ず成功する!学芸会の指導マニュアル

必ず成功する!学芸会の指導マニュアル

  • 作者: 大前 暁政
  • 出版社/メーカー: 学陽書房
  • 発売日: 2007/08
  • メディア: 単行本

デジタル時代の放送を考える―制度・倫理・報道

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 学文社
  • 発売日: 1997/12
  • メディア: 単行本

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