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「THE BAD SEED」 [映画(洋画)]

表題の作品は1956年アメリカ映画「悪い種子(たね)」である。日本での劇場公開は1957年4月であった。のちに、少女が悪魔と繋がって、壮絶なことを行うという作品がちょっとしたブームになることがあるが、本作はそういう作品の先駆けとなった作品である。また、舞台劇の映画化作品でもある。

作品データを記しておくと、時間は130分、白黒作品である。原作はウィリアム・マーチ、製作と監督はマーヴィン・ルロイ、脚本はジョン・リー・メイヒン、撮影はハル・ロッソン、音楽はアレックス・ノースである。そして出演は、パティ・マコーマック、ナンシー・ケリー、ヘンリー・ジョーンズ、アイリーン・ヘッカート、イヴリン・ヴァーデン、ウィリアム・ホッパー、ポール・フィックス、ジェシー・ホワイト、ゲージ・クラーク、フランク・キャディ、たちである。

ローダという8歳の娘を持つケネス・ペンマーク大佐と妻のクリスティーン。大佐がワシントンに行くことになって、クリスティーンは娘と留守を預かることになる。ある日、ローダの学校でピクニックに行くが、その時、デイグル夫妻の息子・クロードが桟橋から落ちて溺死するという事件が起こる。当初は事故とみられていたが、調べると、クロードの額に打傷があったこと、クロードがペン習字で貰った金メダルが無くなっていること、ローダが事件の直前にクロードと一緒にいたことから、女教師のファーンがクリスティーンの所にやってきて、その話を伝えた。これにクリスティーンはショックを受けたものの、思い当たる節があった。というのは、ローダは過去に、同居していた老婆を階段から突き落として、飾りのガラス玉を手に入れたことがあったのだった。で、クリスティーンはローダの机を捜してみた。すると、そこにはクロードのメダルがあった。ということで、ローダがメダルほしさで少年を桟橋から突き落としたものと察知した。しかし、母親としてはそのことを表沙汰にすることは出来ず、クロードのメダルを深夜に、こっそりと桟橋の近くの沼に捨てに行った。そんな時、父・ブラヴォが訪ねてきて、衝撃的な事実を語った。というのは、かつて、世間を騒がした美貌の殺人鬼ベッシー・デンカーがいて、新聞記者であったブラヴォはその事件を追っていた。そんな中、偶然にも偶然にもデンカーの子供を拾い、養女として育てたのがクリスティーンだというのである。自分が美貌の殺人鬼・ベッシー・デンカーの遺児ということで、ローダの性格は、自分の母(=ベッシー・デンカー)の血を引いていて、どうしようもないものと悟った。一方、ローダは子供のカンで、家の掃除男のルロイが、自分の犯行を嗅ぎつけたと覚り、ルロイを地下室に誘って閉じ込め、火を放つ。ルロイは焼死したが、これは過失と言うことで処理される。しかし、クリスティーンはローダの犯行と言うことを感じていた。で、意を決したクリスティーンは、ローダに睡眠薬を飲ませ、銃でローだと共に無理心中する。が、夫のケネスがワシントンかせ急いで戻ってきて、ローダもクリスティーンも助かった。ケネスは娘が無事だったことを喜び、重症のクリスティーンを病院に残して、ローダを連れて帰宅する。が、ローダは、クリスティーンが、メダルを捨てたことに気づき、メダルを回収するために桟橋の近くの沼に嵐の中出掛けていった。必死にメダルを捜すローダだったが、落雷がローダを襲い、ローダは倒れたのだった...

何と言っても、本作はローダを演じるP・マコーマックである。普段はどこにでも居るような可愛い少女であるのだが、実に憎たらしいところをたっぷりと出していて、子役であるのに悪役としての存在感がたっぷりである。こういう作品は悪役の存在感で作品が決まってしまうのだが、彼女の演技は申し分が無いものである。(受賞はならなかったが、アカデミー助演女優賞にノミネートされて、高く評価された。)ちなみに、当時のP・マコーマックは11歳であった。'70年代中盤までは映画出演が多かったが、'70's終盤からはTVドラマへの出演を中心に、現役女優として活動を続けている。

結末としては、子供に対してどういう形で決着をつけるのか、ということになって、ちょっと甘い所もあるが、「天罰」的な結末ということであるのは、上手く逃げたとも癒えるが、上手く決着を付けたとも言えるもので、無難な所ですね。(一応、公開時には3通りの結末が用意されていて、その中から選ばれたということになった。)

後の「エクソシスト」等の悪魔憑き、「炎の少女 チャーリー」の超能力などと比べると、隔世遺伝というのは、より現実的に感じられるものである。普段のローダが可愛いだけに、ホラー映画などとは異なる怖さを感じる作品である。

 

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ケータイ刑事銭形舞7話[裏ネタ編]PART 7 [ケータイ刑事]

銭形舞」の第7話「忙し過ぎる死体 ~チーフ脚本家殺人事件」の「裏ネタ編」の再増補は今回限りです。で、ちゃんが口にした「変態」について、個々で死体が発見されたと言うことから「屋上」について、メッセージに書かれていた言葉である「天下一品」について、取調室にはこれがあって、これ越しにちゃんは容疑者を見ていたことから「マジックミラー」について、真犯人は大学でこれを専攻していたことから「国文学」について記します。尚、「屋上」は「・16話(2nd.3話)[裏ネタ編]PART 9」で記したものをベースにして加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(MBSでの再放送時に記したもの)は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語に対する過去に記した裏ネタ編は2008/6/17、2009/9/14,18付です。)

変態」:生物学では昆虫などに多く見られるものであって、元の姿や形を変えることである。元々はドイツ語である。(この意味の英語は「Metamorphosis」、ドイツ語は「Metamorphose」、フランス語は「Métamorphose」、イタリア語は「Metamorfosi」、スペイン語は「Metamorfosis」、ポルトガル語は「Metamorfose」、オランダ語は「Metamorfose 」、中国語では「変態」である。)という。

それ以外の意味として、「正常ではない状態のこと」「変態性欲の省略した言い方」「多形を有する物質に於いて、それぞれの結晶構造が変化すること」をいう。

尚、「正常ではない」というのは何が「正常」であるのかということで人それぞれに認識の差があるため、統一した基準はない。また、「変態性欲」についても、何処までが健全であって、どこからがこれに該当するのかという基準は曖昧なものである。

この物語では「変態性欲」のことを指しているが、生物学者、化学者、及びその分野に関係している人でなければ、普通に「変態」と言うと「変態性欲」のことを言う。

英語では「Abnormal Sexuality」、ドイツ語では「Abnormale Geschlechtlichkeit」、フランス語では「Sexualité Anormale」、イタリア語では「Sessualità Anormale」、スペイン語では「Sexualidad Anormal」、ポルトガル語では「Sexualidade Anormal」、中国語では「變態性慾」と言う。

屋上」:本来の言葉の意味としては「屋根の上」という意味である。しかし、現在では、特に建物の最上部であって、人の出入りが可能となっている平らな場所のことを言う。(貯水槽、空調機器などが設置されていて、普通は人が入らない場合であっても「屋上」と言う。)

最近では大きなビルであればヘリポートを設けている場合もある。また、デパートなどでは屋上を遊園地にしている場合や、緑地にして庭園(「屋上庭園」と言う)にしている場合があり、高級マンションではプールがある場合がある。ということで、その利用方法は様々である。(まあ、周囲の景色が見渡せて、気持ちがいいのは確かだから、色々と利用するというのは当たり前ですね。)

戸建て住宅の場合はこれが設けられるのは少ないが、マンションになると、出入りは自由とはならないものの、何らかの設備を設置することが多く、基本的に存在していると言って良い。同様に、学校の校舎をはじめ、ビルと呼ばれるものには大抵存在している。

しかし、屋上に簡単に人が入れるとなると、ちょっとした問題が生じる。それは飛び降り自殺をしようとする人が容易に入ってくるということである。そのため、屋上を利用出来るようにした建物では、安全性確保のためにしっかりとしていて簡単に乗り越えられないような柵を設置していたり、屋上があっても何らかの入場制限を設けているのが現状である。(→芸能人(アイドル)の飛び降り自殺から、若者の後追い自殺が続いて社会問題になったこと(1986年のことで、当時、人気絶頂現役アイドルの飛び降り自殺、その1週間前の若手タレントの飛び降り自殺は、連鎖的な後追い自殺を多数引き起こした。)がありました。)

英語では「Roof」と言うが、ビルの屋上のことは「Rooftop」と言う場合もある。また、ドイツ語では「Flachsach」、フランス語では「Sur la Terrasse」、イタリア語では「Terrazza」、スペイン語では「Azotea」、ポルトガル語では「Telhado」、中国語では「屋頂」、韓国語では「オクサン」(ハングルは省略します。)と言う。

天下一品」:天下(世の中、全国)でただ一つというほど優れていること、比類無く優れていることを言う。

ただ、現在では関西を中心として、北海道と東北、関東、北陸、九州の一部の県を除いた広い地域にフランチャイズ展開をしているラーメン店「天下一品」のことを指すのが普通になっている。(京都で創業したチェーン店である。「天一」という言い方が一般的になっている。→大阪では、「天一」はラーメン店、「天六」は地名、若しくは駅名(天神橋筋六丁目)である。)

英語では「The Best Specimen in Existence」、ドイツ語では「Das Beste Exemplar in Existenz」、フランス語では「Le Meilleur Spécimen Dans l'Existence」、イタリア語では「Il Più Buon Campione in Esistenza」、スペイン語では「El Espécimen Mejor en Existencia」、ポルトガル語では「O Melhor Espécime em Existência」、中国語では「天下第一」と言う。

マジックミラー」:ガラスの一つであって、鏡として使用できるものであるが、明るい側からは鏡のように見えて向こう側が見えないが、暗い側からは向こう側が見えるというガラス板(ビームスプリッター)である。(明るい側は鏡であるが、暗い側からはガラス板ということになる。)

尚、「マジックミラー」と言う言い方は和製英語であって、英語では通じない。また、「マジック・ガラス」「ミラーガラス」という言い方もある。

構造は、ガラス板にごく薄い金属反射膜を形成する。そしてその上から保護層としてガラスを重ねたものである。普通の鏡と構造としては同じであるが、反射膜の厚さが異なっていて、これに用いられるものはとても薄い。(この厚さで反射光と透過光の割合を制御することになる。→厚くなると普通の鏡(=透過光が0になったもの。)となり、薄いほど透過光が増えてマジックミラーとなる。)

用途としては、この物語のように警察での面通しのための部屋に使用するのと、サングラスへの利用、ビルの外壁への利用、光ディスクなどの光学部品のピックアップ、プロジェクターの光学系への利用などがある。また、以前はこれを手品に利用していた時期もある。(マジックミラーがまだ珍しかった時期ですが...)

英語では「One-Way Mirror」、ドイツ語では「Einwegspiegel」、フランス語では「Oneway Reflètent」、イタリア語では「Oneway Rispecchiano」、スペイン語では「Los Oneway Reflejan」、ポルトガル語では「Oneway Refletem」、中国語では「哈哈鏡」と言う。

国文学」:日本の文学のこと、または日本文学を研究する学問のことである。日本人が書いた文学作品、日本で発表された文学作品、日本語で書かれた文学作品である。一応、日本人が日本語以外の言語で書いたもの、外国人が日本語で書いたものについては除外されるが、これらの扱いに関しては議論もあるところである。(漢文についても、含む場合と含まない場合とがある。)

歴史的なことから、主に、奈良時代までの「上代文学」(「古事記」「日本書紀」などがある。)、平安時代の「中古文学」(「源氏物語」「枕草子」などがある。)、鎌倉時代から戦国時代の「中世文学」(「徒然草」「平家物語」などがある。)、江戸時代の「近世文学」、明治以降の「近現代文学」に大別される。

英語では「Japanese Literature」、ドイツ語では「Japanische Literatur」、フランス語では「Littérature Japonaise」、イタリア語では「Letteratura Giapponese」、スペイン語では「Literatura Japonesa」、ポルトガル語では「Literatura Japonesa」、中国語では「日本文學」と言う。

 

 

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

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変態SEX図鑑

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魚の変態の謎を解く (ベルソーブックス)

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昆虫たちの変態―成長のたびに姿を変えるのは何のため? (子供の科学サイエンスブックス)

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遊び尽くし 手打ちそば天下一品 (Cooking & home made―遊び尽くし)

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国文学入門―日本文学の流れ

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BELINDA CARLISLE『HEAVEN ON EARTH』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1987年に発表された彼女の2nd.アルバムである。GO-GO'Sのメンバーとして、'80'sという時代をリードし、ガールズ・バンドを定着させることになったが、そんな彼女が1986年にソロ・デビューを果たし、順調にヒットを飛ばして、彼女のソロ・アルバムとしては最大のセールスを記録する作品が本アルバムである。(何せ、本アルバムからは全米No.1ソングも生まれていますし...)チャート成績は、ニュージーランドとスウェーデンで3位、イギリスとスイスで4位、カナダで12位、アメリカ、豪州、オーストリアで13位、日本で21位を記録している。また、Billboardでは1988年の年間アルバム・チャートで17位にランクインしている。

収録曲は、オリジナル盤では全10曲であったが、2009年にリリースされたものでは6曲のボーナス・トラックが追加されて全16曲になっている。収録曲は以下の通りである。『Heaven Is A Place On Earth』『Circle In The Sand』『I Feel Free』『Should I Let You In?』『World Without You』『I Get Weak』『We Can Change』『Fool For Love』『Nobody Owns Me』『Love Never Dies...』。(以下、ボーナス・トラック)『Heaven Is A Place On Earth (Heavenly Version)』『Circle In The Sand (Beach Party Mix)』『World Without You (Extended Worldwide Mix)』『I Get Weak (12" Version)』『World Without You (Panavision Mix)』『Circle In The Sand (Sandblast Multi Mix)』。

この中からシングル・カットされたのは6曲である。1st.シングルである『Heaven Is A Place On Earth』は世界的な大ヒットになって、アメリカ、イギリス、アイルランド、スウェーデン、スイス、ノルウェーで1位を獲得し、豪州では2位、カナダと(西)ドイツで3位、ニュージーランドで7位、オーストリアで10位を記録している。尚、Billboardでは1週のみの1位であったがイギリスでは2週連続の1位を記録している。また、1988年のBillboard年間シングル・チャートでは7位にランクインしている。2nd.シングルの『I Get Weak』もBillboardでは2位を記録して1988年の年間シングル・チャートでは57位にランクイン、また、カナダでは4位、アイルランドで5位、イギリスで10位、スイスで24位、豪州で34位、(西)ドイツで38位を記録している。3rd.シングルの『Circle In The Sand』はイギリスで4位、カナダで5位、アイルランドで6位、アメリカで7位、(西)ドイツで9位を記録している。4th.シングルの『I Feel Free』はアメリカで88位を記録しただけで、『World Without You』はアイルランドで21位、イギリスで34位を、『Love Never Dies...』はイギリスで54位を記録しただけであった。

お薦め曲は、彼女の最大のヒット曲となり、本アルバムのタイトル・ナンバーでもある『Heaven Is A Place On Earth』と、ヒット・シングルの『I Get Weak』と『Circle In The Sand』、更に『Love Never Dies...』を、シングル曲以外からは『We Can Change』をピックアップしておく。

『Heaven Is A Place On Earth』は現在でもよく耳にする一曲であって、'80'sを代表する1曲として知られている爽やかで、綺麗なメロディラインと彼女のボーカルが印象に残る曲である。本アルバムの代表曲でもあるが、この曲を聴くためだけでも本アルバムは存在価値がある。しかも、この曲以外にもヒット曲満載であって、GO-GO'Sのベリンダから、ソロ・シンガーとしてのベリンダに大きく飛躍することになった記念すべきアルバムでもあるだけに、じっくりと聴きましょう。

'80'sらしいキャッチーで親しみやすいサウンドであるため、万人に好まれるサウンドであって、たっぷりと彼女の魅力を堪能できるアルバムである。

 

Heaven on Earth

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  • 出版社/メーカー: Mca
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD

ヘヴン・オン・アース

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2007/10/03
  • メディア: CD

 

↓ボーナス・トラックありのDVDとのセット

Heaven on Earth: Special Edition

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI
  • 発売日: 2010/02/22
  • メディア: CD


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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その241) [ケータイ刑事]

今回のテーマは正月と言うことで「新年」に関することです。で、そのテーマはずばり「1月1日(元旦/ニューイヤーズ・デイ)」です。で、取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・1st.1話」、「007」からは「女王陛下の007」です。

ケータイ刑事」:「・1st.1話」。「カミナリ刑事登場! ~お天気クイーン殺人事件」と言う物語。本家四姉妹に続いて分家の長女しとて、5代目ケータイ刑事として登場したらのがちゃんである。また、相棒刑事も本家四姉妹の時には登場しなかった岡野さんが、鑑識も柴田太郎から柴田束志へと交代し、レギュラー・キャラクターが総入れ替えとなった。また、この物語の本放送は2006/1/1であったことから、元旦の物語としてスタートしていて、事件に巻き込まれるという形になった。尚、「ケータイ刑事」で元旦に放送があったのは「銭形雷」だけである。(「銭形結」も元旦に放送するチャンスはあったのに、放送休止となって、折角の機会を放棄してしまった...)ということなので、1月1日の出来事として扱います。(捜査過程では翌日になっていますが...)

元旦ということで、晴れ着を着たらちゃんは神社にお参りをしていた。その時、悲鳴を聞いたので、声のした方に向かう。そこではお天気ニュースの中継の準備が行われていて、お天気クイーンの宮本晴江と岡野さん、そして中継スタッフがいたが、誰も悲鳴は聞いていないと言うのだった。(この後、岡野さんは「君、冷え性ですか?」ということをちゃんに言っていた...)

その後、その場所から近くの海岸で男性の死体が発見されたという入電が入り、現場に向かったちゃんは、またも岡野さんと会うことになる。「さっきのお天気おじさん」「今朝の冷え性くん」というやりとりを経て、「君のような女子高生の来る所ではない」と言ってちゃんを追い出そうとする岡野さん。ちゃんは「おじさんこそ、こんな所で何をしているんですか?」と返し、岡野さんは警察手帳を見せることになる。この時、「警部補」の「補」の文字の所を指で隠している岡野さんは、ちゃんに再び出ていくように言う。しかしちゃんは「指、どけてください」から、警察手帳を奪い、岡野さんが警部補と言うことを確認した。で、「現場の状況を説明して下さい、岡野警部補」と尋ねるちゃんに「何で君に説明しなきゃならないんだ」と岡野さん。

ちゃんは警察手帳を見せるが、(お約束で)青葉台学園の生徒手帳を見せてしまい、「間違えた」と言うと、改めて警察手帳を見せた。「警視正・銭形雷。以後、お見知りおきを」と言って敬礼するが、そんなちゃんの右手に岡野さんは手錠を掛けた。「公文書偽造で逮捕する。お見知りおきをお仕置きに変えてやるよ」と言い、ちゃんの警察手帳を見ながら「何が銭形雷だ」と呟き、ちゃんを連行しようとする。が、突然思い出した様に「銭形って、ひょっとして、まさか?」と気づいた。

ちゃんは「そのまさかは多分当たっていると思いますよ」とクールに言った。岡野さんは「確認させていただきますが、あなたのおじいさまは銭形警視総監様でいらっしゃいますか?」と尋ね。「そうですよ」と返すちゃんに、「伝説の銭形四姉妹か...?」と岡野さんは気づいた。しかし、ちゃんは「岡野さんの知っている銭形四姉妹は、私のお父さんのお兄さんの娘さんたちです。だから従姉妹ってことですよ」と説明した。「従姉妹?」と言う岡野さんに「お仕置きをお見知りおきに戻して下さい。さあ捜査です、行きますよ」とちゃんは素早く次の指示を出し、捜査を始めようとして、発見された。死体の方に歩いていく。岡野さんは「従姉妹って、なんて人材豊富なんだ、銭形家は...」と漏らしていた。

第1話のお約束のシーンであるが、ちゃんは直ぐに誤解は解けたものの、岡野さんに一度手錠を掛けられるという災難に遭った。しかし、その災難も跳ね返して、翌日には事件を解決した。

また、事件解決後、岡野さんはちゃんと組むことになったことを含めて「悪夢だ~!」と言っていた。そんな所にちゃんから携帯メールが届いた。目を通すと、「雨が降ると思います 急いで帰りましょう これからもよろしくです 銭形雷」という文面だったが、岡野さんは「甘いね、雨の予報なんて無いでしょう」と笑っていた。しかし、そんな岡野さんの顔に雨粒が落ちてきたのだった。

007」:「女王陛下の007」。1969年のシリーズ第6作、2代目ボンドのデビュー作であり、かつ2代目の最後の作品、則ち、2代目は本作のみの登場である。ボンドが本気で女性に惚れたという作品でもあって、シリーズの中でも異色中の異色作である。何せ、この作品ではボンドは結婚を決断し、MI-6を辞めることまで考えていたほどである。尚、公開当時は2代目ということで、初代ではないとして、酷評されて、失敗作とまで言われることになった作品であるが、現在では全く見方が変わり、純愛を貫いたボンドということ、初代のイメージが強烈すぎた当時では誰が2代目を演じても酷評されることになる、と言われるようになり、更に細菌兵器を用いた展開が先進性があるとして、掌を返したように「傑作」と呼ばれるようになっている。

また、映画シリーズの中でも原作小説に最も忠実な作品であって、原作小説を用いた一部の脳内補間も通用する作品である。で、映画でははっきりと描かれていないラストのボンドとテレサ(=ボンドガール)の結婚式の日付であるが、原作小説の日にち(1962/1/1)と、「ユア・アイズ・オンリー」の冒頭でボンドがテレサの墓参りを行ったときの墓標(「TERESA BOND 1943-1969」とある。)から、その日時は1969/1/1というように考えられるので、この日時を採用している。(よって、物語のラストの部分は1月1日)

ブロフェルドの野望を潰し、テレサを救出したボンドは、遂にテレサと結婚式を挙げる。そして、大勢の人たち(MやQ、マネーペニーもその中にいた。)に祝福されて、車で新婚旅行に旅立っていった。

新婚の2人の車中での会話は、「男の子と女の子を3人ずつ欲しい」と言うテレサ。ボンドは「世界は2人のためにある」と言う甘い言葉を口にしていた。また、そんな中にも博学という所もさりげなく出しているのもボンドらしいところであった。

2人の乗った車は見晴らしの良い場所に停まっていたが、その時、ブロフェルドが運転するベンツがやってきて、追い越しざまに秘書のブントがマシンガンで発砲して通り過ぎて行った。車外にいたボンドは車の影に身を隠して難を逃れ、直ちにブロフェルドの車を追おうとして運転席に乗った。が、助手席に座っていたテレサは、フロントガラスを破ったマシンガンの1発の銃弾が頭部に当たっていて、即死だった。

ボンドのショックは余りにも大きく、ブロフェルドを追うこともなく、テレサを抱きしめていた。そんな所に、白バイ警官がやってきて、ボンドに声を掛けたが、ボンドは「(テレサは)疲れたので眠っているだけだ」と言い、何でも無いことと口にした。(で、警官は去って行った。)

新年を迎えた日であり、数時間前に結婚したばかりのボンドの結婚生活は、僅か数時間ということで余りにも悲しい形で終わってしまい、決して癒えることの出来ない大きな心の傷になり、「結婚」という言葉に過敏に反応するようになった。→次作「ダイヤモンドは永遠に」の冒頭では、復讐の鬼になったボンドがプロフェルドを捜しており、「ユア・アイズ・オンリー」の冒頭ではテレサの墓参りをしていた。「消されたライセンス」の冒頭のフィリックスの結婚式の後、フィリックスの新妻・デラ(彼女も新婚間もない時期に殺されている。)がボンドに結婚のことを訪ねていたが、テレサの一件を知っているフィリックスが気を使って対応していた。

共通点は、主人公(銭形/ボンド)が災難に遭っているということ(「ケータイ刑事」では手錠を掛けられる、「007」では新妻を殺される、ということで、程度の差が余りにも大きすぎますが...)、主人公の相棒となる人物(「ケータイ刑事」では岡野さん、「007」では新妻のテレサ)も災難に遭っていること(「ケータイ刑事」では雨に降られた、「007」では殺された、ということで、やはり程度の差が余りにも大きすぎますが...)である。→主人公も相棒も新年の初日から災難に遭っているということである。

相違点は、「ケータイ刑事」での災難は、それほど大きく無いものであり、主人公はまもなく誤解も解けており、相棒も些細なことであったが、「007」では主人公は一生残る心の傷となり、相棒は人生を終えてしまうという余りにも大きすぎる災難(「災難」と言う言葉では片付けられない不幸な出来事)となったということである。→シチュエーションとしては同じであるが、「007」では余りにも大きなことなので、同列に述べても良いものか、とも思ってしまうほどの出来事でした。

次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

ケータイ刑事 銭形雷 DVD-BOX 1

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女王陛下の007 (アルティメット・エディション) [DVD]

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女王陛下の007 (デジタルリマスター・バージョン) [DVD]

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