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「BATTLING BUTLER」 [映画(洋画)]

表題の作品は1926年のアメリカ映画「拳闘屋キートン」である。ビデオとしてリリースされた時には「キートンのラスト・ラウンド」というタイトルでリリースされている。日本では1926年に公開されているキートンの長編作品としては第6作となる作品である。(現在の時間感覚からすると「長編」と言うよりも「中編」ということになりますが...)

作品データを記しておくと、時間は68分、白黒作品である。原作はスタンリー・ブライトマンとオースティン・メルフォードの2人、監督はバスター・キートン、脚本はアル・ボースバーグ、レックス・ニール、チャールズ・H・スミス、ポール・ジラード・スミスの4人、撮影はデイヴ・ジェニングスとバート・ヘインズの2人である。そして出演は、バスター・キートン、スニッツ・エドワーズ、サリー・オニール、ウォルター・ジェームズ、バッド・ファイン、フランシス・マクドナルド、メアリー・オブライエン、トム・ウィルソン、エディ・ボーデン、たちである。

富豪の息子のアルフレッド・バトラーは、やることなすこと全てが頓珍漢な軟弱者だった。ある日、召使いのマーティンを連れてちょっと外出をするが、その先で彼は素敵な美女と出会い、いきなり結婚を申し込んだ。しかし彼女はそれを拒否し、彼女は血気盛んな男の中の男でなければ結婚しないと言った。すると、マーティンは知恵を働かせて、新聞でバトリング・バトラーという拳闘選手が近々世界選手権試合に出るという記事を読んでいたことから、実はアルフレッドこそそのバトリング・バトラーであると告げた。すると彼女の良信は掌を返したようになって、あっという間に婚約が成立した。試合の日、アルフレッドは外出し、何食わぬ顔で戻って来ると、は愛でバトラーか勝っていたことら大歓迎された。アルフレッドは本当のことを言えないまま、彼女と結婚した。それからまもなく、彼はアラバマの人殺しという異名を持つ相手と試合をすることになる。アルフレッドはトレーニングのためと称してキャンプに行くが、そこで本物のバトラーと鉢合わせとなり、一悶着あったが、彼女の前ではアルフレッドが本物のバトラーということになったままだった。試合の日、アルフレッドは妻に見せまいとして部屋に閉じ込めてから出掛ける。試合は本物のバトラーが出て、相手を倒したことで、アルフレッドは感謝したが、バトラーは目に物見せてくれようとして、アルフレッドを部屋に引張り込んで殴り据える。しかし、アルフレッドも黙っておらず、最後に進撃に出て、何とバトラーを打ち倒してしまた。で、アルフレッドはチャンピオンということで妻に迎えられることになった。しかし、同時に2度と拳闘はしないと約束したのだった。

古き良き時代のコメディ作品と言うことが出来る。何せ、軟弱な男が世渡りの上手さを発揮してハッピーエンドを迎えるのですから... それなりの試練はあるものの、結局は上手いこといってしまうという展開は、現在では余りにもストレートすぎても白身が無いという言葉で片付けられてしまうが、それだけに、何も考えずにキートンの滑稽な動きなどを楽しむことが出来る。ということで、何も考えずに笑って楽しむ作品として悪くはないかと...(80年以上昔の作品ということで、それだけ昔の作品ということで歴史的な資料として捉えて鑑賞するのも良いんじゃ無いですか...)

 

キートン「拳闘屋キートン」/「キートンの大学生」 [DVD]

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ケータイ刑事銭形舞8話[裏ネタ編]PART 7 [ケータイ刑事]

銭形舞」の第8話「揺れる大捜査線! ~スイカップを確保せよ」の「裏ネタ編」の再増補の2回目となる今回は、不二子がこれにやってきたことから「墓参り」について、ちゃんは不二子の落としたお守りをこういったことから「忘れ物」について、五代さんが現れたことから不二子はちゃんをこうしたことから「羽交い締め」について、五代さんと柴田さんがこうなると言った「人質」について、柴田さんはこれは許さないと言った「抜け駆け」について記します。尚、「人質」は「・9話[裏ネタ編]PART 6」で記したものをベースにして加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(MBSでの再放送時に記した改訂版)は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語に対する過去に記した裏ネタ編は2008/6/19、2009/9/21,24,25付です。)

墓参り」:墓へ参って拝むこと、墓詣でのことである。墓参りは特に季節限定というものではないが、日本では故人の命日と、春と秋の彼岸に行うのが基本である。

尚、俳句の世界では「墓参り」「墓詣で」「墓参」「展墓」などは全て秋の季語になっているが、これはお盆のある月が(旧暦で)秋であるためである。

英語では「Visit to a Grave」、ドイツ語では「Besuch zu einem Grab」、フランス語では「Visite à une Tombe」、イタリア語では「Visita ad una Tomba」、スペイン語では「Visita a una Tumba」、ポルトガル語では「Visite a uma Sepultura」、中国語では「掃墓」と言う。

忘れ物」:その物の所有者が置き忘れた物のこと、うっかり落としてしまった物のことである。法的には「遺失物」と呼ぶが、一般的には「落とし物」または「忘れ物」のいずれかで呼ばれている。また、これを拾った人は拾得者と言う。尚、盗品の場合は「遺失物」には含まれない。

言葉の定義を考えると、ちゃんが「忘れ物」と言ったのは良いのだが、警視・銭形舞としては「遺失物」と言った方が良かった様に思うところである。が、「忘れ物」と言ったことが地位は警視であるが経験の浅いちゃんらしいというところですかね...

英語では「Thing Left Behind」、ドイツ語では「Thing Ließ Zurück」、フランス語では「La Chose a Laissé」、イタリア語では「La Cosa Dimenticò」、スペイン語では「La Cosa Dejaba Atrás」、ポルトガル語では「Coisa Deixou Para Trás」、中国語では「遺忘物」と言う。

羽交い締め」:拘束術、逮捕術の一つであって、相手の背後から、相手の両腋の下から自らの両腕を通し、相手の後頭部あたりでその両手を組んで固めることで、その相手に身動きが取れないようにすることである。

尚、レスリングでは相手の背後に回り、有利に試合を勧めようとするが、相手の背後から間接を決めて身動きを取れないようにする技(関節技)を「ネルソン・ホールド」と呼んでいて、基本的な技の一つになっている。また、プロレスではそれを発展させた「ネルソン・○○」という技がいくつかあり、「フル・ネルソン」「ハーフ・ネルソン」「クォーターネルソン」などの技がある。(いずれもがネルソン・ホールドの一つである。)また、プロレスではその状態から投げる技なども生まれ、使用されている。

英語をはじめ、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語では「Nelson」と言うが発音は異なる。また、中国語では「雙肩下握頸」と言う。

人質」:交渉を有利に進めるために、身柄を不法に拘束された人のことである。交渉の際、その人質になった人の命を担保にして、交渉が進められていくことが一般的である。(要求を突きつけて、それが通らないのであれば人質を殺害する、というように利用されることになる。)

歴史的にも古くからあるものであって、古代王国では国の安全のために相手国に王族の子弟たちを人質にして相手国に差し出していた。但し、古代王国では、人質として相手国に差し出された人物は、将来的には王位を継ぐ者であったり、将来の重臣たちの候補者たちであって、将来のための勉学/相手国を探るというような意味もあって、現代で言う所の「人質」とは趣が少し異なっている所もある。ただ、日本でも戦国時代には、隣国の大名家に対しては当たり前のように子弟たちを人質に出していたということが行われていたことである。

世界的には近世になってから、日本では江戸時代になってからであるが、国同士の争いが落ち着いたこともあって、人質に対する様子が変わってくることになる。特に盛んになったのは、借金の際の担保として人身を質入れすることが行われるようになったが、その際に相手の元に行くことになる人のことを「人質」と呼ぶようになる。古代王国での「人質」は将来のことを考えて大事にされていたが、この「人質」は物扱いのようになって、待遇は劣悪なものとなるという変化が起きた。そして、借金が返せなかったりした場合には、簡単に売り飛ばされるという人身売買の道具とされるようになった。

その後、人権が尊重されるようになって人身売買が禁止されると、それを逆手にとって、人質の命を担保として要求を突きつけて、相手にその要求を呑ませようとする際に利用される「人質」が出てくることになる。特に、身代金目的の誘拐事件や、政治犯の釈放を要求する人質事件やハイジャックなどが起きている。(要求が通らなければ人質を殺す、と突きつけることで脅すというパターンである。)

人質事件の対処方法としては、人質の人命を第一に考えて、相手の要求を丸呑みにするか、人質に多少の犠牲が出ても相手を取り押さえるかという2つの道がある。日本では前者の解決方法が採られたものがいくつかある。(その場合、「超法規的措置」と言って、法を無視した要求を受け入れることになる。)が、これを繰り返していると、味を占めて更に第二、第三の人質を使った更なる要求を突きつけてくるということになり、近年では後者の対処法を取る場合が多くなっている。(欧米では、以前から後者の姿勢である。)

この物語では、ちゃんが人質として捕まり、不二子は逃げるために脅していたが、五代さんと柴田さんが代わりに人質になる、と言ったのは良かったが、目的が不二子に抱かれるという不純なものだったことを考えると、ちゃんに変わって人質となって、要求を拒否されて殺されて「殉職した」ということになった方が名誉だったような気が...

英語では「Hostage」、ドイツ語では「Geisel」、フランス語では「Otage」、イタリア語では「Ostaggio」、スペイン語では「Rehén」、ポルトガル語では「Refém」、中国語では「人質」と言う。

抜け駆け」:元々の意味は、戦いに於いて、陣から密かに抜け出して、こっそりと先に敵を攻めることを言ったが、そこから転じて、人を出し抜いて物事を行うことを言う。

英語では「Steal a March」または「Getting a Scoop」、ドイツ語では「Das Bekommen eines Portionierers」、フランス語では「Obtenir une Pelle」、イタリア語では「Trovando un Scoop」、スペイン語では「Conseguir un Cucharón Grande」、ポルトガル語では「Adquirindo uma Concha」、中国語では「搶先」または「搶先立功」と言う。

 

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: TBS
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お墓参りは楽しい

お墓参りは楽しい

  • 作者: 新井 満
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • 発売日: 2005/08/05
  • メディア: 単行本

だれでも幸せになれる本―正しいお墓参りと正しい掛け軸の飾り方で

だれでも幸せになれる本―正しいお墓参りと正しい掛け軸の飾り方で

  • 作者: 石森 啓司
  • 出版社/メーカー: 文芸社
  • 発売日: 2003/08
  • メディア: 単行本

失敗のメカニズム―忘れ物から巨大事故まで (角川ソフィア文庫)

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  • 作者: 芳賀 繁
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2003/07
  • メディア: 文庫

マンガで詳しく・よくわかる最強の関節技入門

  • 作者: 三倉 佳境
  • 出版社/メーカー: 三天書房
  • 発売日: 2000/10
  • メディア: 単行本

人質―イラク人質事件の嘘と実

人質―イラク人質事件の嘘と実

  • 作者: 郡山 総一郎
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2004/09
  • メディア: 単行本

人質交渉人―ブルッサール警視回想録

人質交渉人―ブルッサール警視回想録

  • 作者: ロベール ブルッサール
  • 出版社/メーカー: 草思社
  • 発売日: 2002/12
  • メディア: 単行本

坂本龍馬―幕末を駆け抜け「日本」を作った男、龍馬の生涯。 (メイツ出版の「わかる!」本)

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  • 作者: 両洋歴史研究会
  • 出版社/メーカー: メイツ出版
  • 発売日: 2010/01
  • メディア: 単行本

 

 


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BOBBY CALDWELL『CAT IN THE HAT』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1980年に発表された彼の2nd.アルバムである。日本ではA.O.R.を代表するシンガーとして、ソロ・アルバムを発表した初期から人気のあるシンガーとして知られているのだが、本国アメリカでは本アルバム発表時からは低迷したこともあって、'80's前半の彼は日本と本国アメリカでの温度差が余りにも大きいシンガーとして有名な一人でもあった。本アルバムは日本では人気も高くプラチナ・ディスクに認定されるだけのセールスを記録したが、アメリカではBillboardでも最高位113位に留まり、後にゴールで・ディスクになったものの、発表当時は伸び悩むことになった。

収録曲は以下の全8曲である。『Coming Down From Love』『Wrong Or Right』『To Know What You've Got』『You Promised Me』『It's Over』『Open Your Eyes』『Mother Of Creation』『I Don't Want To Lose Your Love』。

この中からシングル・カットされたのは『Coming Down From Love』である。が、Billboardで42位に留まり、R&Bチャートでも28位を記録しただけで、セールスの点では失敗作というアルバムを象徴する結果であった。

お薦め曲はシングル曲の『Coming Down From Love』、そして『To Know What You've Got』『Open Your Eyes』『I Don't Want To Lose Your Love』というじっくりと聴かせる曲を、そして華やかな雰囲気のある『Wrong Or Right』をピックアップしておく。

捨て曲はなく、全編を通してトロピカルな雰囲気が漂うお洒落なアルバムとしてまとめられているが、トロピカルなアルバムとしてはもう少し派手な所が欲しいとも感じられる。まあ、派手さよりも大人の鑑賞に堪えうるボーカル・アルバムとしてまとめられているので、彼のボーカルをじっくりと聴き込むのにはもってこいのアルバムであり、大人の世界を楽しみましょう!

 

Cat in the Hat

Cat in the Hat

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sin-Drome Records
  • 発売日: 1991/08/26
  • メディア: CD

ロマンティック・キャット

ロマンティック・キャット

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2005/10/19
  • メディア: CD
ロマンティック・キャット(紙ジャケット仕様)

ロマンティック・キャット(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2004/12/29
  • メディア: CD

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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その242) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「自動車(小型車)」です。「その145」のテーマ(「自動車(大衆車)」)と同じようなテーマであるが、少し見方を変えたということで、別の「ケー刑事」の物語が該当しますから... で、取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・1話」、「007」からは「ユア・アイズ・オンリー」です。

ケータイ刑事」:「・1話」。「消えた死体の謎 ~トップモデル殺人事件」という物語。言うまでもなく、「ケータイ刑事」シリーズの記念すべき第1話である。現時点で206話(「銭形結」まで)ある「ケータイ刑事」の物語の中で、事件解決後にお馴染みの「済」ではなく「To be continued...」と出た唯一の物語である。(前後編の物語の前編では同じ表示があるが、それらは「事件解決後」ではない。)

午後3時、宅配ピザのバイトでちゃんは注文先のマンションにピザを届けたが応答が無かったので、ドアノブを回した。ドア・チェーンが掛かっていたのでドアは開かなかったが、鍵は掛かっていなかった。また、隙間から女性の死体と血の付いたナイフが見えたことで、ちゃんは近くに居た警官に通報しに行き、5分で戻って来たが、その時に被害者・原田佳奈のモデル仲間の皆川悦子がいて、死体は無かった。また、寝室からは血の付いたナイフが発見された。皆川は事情聴取ということで、それ以降はちゃん、五代さんたちと一緒にいた。

それから約1時間後の午後4時、遠く離れた八王子の雑木林で原田佳奈の死体が発見された。死亡推定時刻は午後2時、ナイフによる失血死だった。状況から、原田は自宅で殺され、八王子まで運ばれたと思われた。

で、ちゃんは「車を出して下さい。現場へ急行します」と五代さんに言い、2人は八王子の雑木林に向かった。この時、2人が乗ったのがミニパトであったので、小型車ということになる。運転するのは五代さんでちゃんは助手席だった。(ちゃんは17歳なので、車の運転免許はまだ持てる年令ではないですからね。)

ちゃんは、マンションから5分以内に行き来できる場所に死体が隠してあり、犯人は皆川だと考えていた。しかし、八王子までミニパトを飛ばしてきたが、1時間掛かったということ、更に皆川はさっきまで自分たちと一緒に居たことから、五代さんは皆川は犯人では無いと結論を出す。それでも犯人は皆川というちゃんに、五代さんは「冷え性?」と(「ケー刑事」ではお馴染みの台詞で「頑固な女には冷え性が多い」という台詞です。)口にした。

そんな五代さんは、皆川に共犯者が居たと言い出すが、愛ちゃんはそれを否定した。死体を見ると、靴を履いていることに疑問を持ったちゃんは「チンパンジイから怪人パンチ」(これは回文です。)を口にして、トリックに気づいた。

で、皆川のトリックを見抜き、午後2時に八王子の雑木林で皆川が原田を殺害し、原田のマンションに移動した皆川がアリバイ工作として3時にピザが届くように注文し、死体のふりをしてちゃんたちをアリバイ作りに利用した。また、雑木林は午後4時に新聞配達の男しか通らないことから、4時に死体が発見されるように選んだ場所だった。血の付いた衣服がマンションから5分の所で発見されたことで、皆川も犯行を認めざるを得なかった。

ミニパト(小型車)での移動中のやりとりは描かれておらず、現場に到着してからの少しだけであったが、五代さんの話から、必死に飛ばしてきたということになる。そして、現場への移動時間を調べるということにもなっていて、単に移動するだけで使われたのではいうことでした。

007」:「ユア・アイズ・オンリー」。1981年のシリーズ第12作であり、かつ、3代目ボンドの第5作である。海中での物語、雪山での物語など、ヨーロッパの広い範囲を舞台とした物語であって、夏冬両方のリゾートを堪能出来る物語と言うことでは貴重な作品と言うことが出来る1本である。

この物語に登場した小型車はシトロエン 2CVである。1948年に生産が始まり、1990年まで生産された超ロングセラー車であり、かつ大衆車として広くその名をし競れている車である。尚、この車はボンドの車ではなく、ボンドガールのメリナの車である。しかし、ボンドの車(=ボンドカー)であるロータス・エスプリ・ターボ(当然のことながら、いくつかの秘密兵器を搭載している。)はこれという活躍をすることなく、敵が窓ガラスを割って奪おうとした際、自爆装置が動作して爆発してしまった。

ボンドは、事件の鍵を握る暗殺者・ゴンザレスを追い、スペインのゴンザレスの別荘に潜入した。(行きはロータス・エスプリ・ターボで行き、駐めておいた。)そんな中、テキに発見され、脱出を試みる。その途中でボウガンを持ったメリナと出くわし、2人は一緒に逃げて行く。が、追っ手がボンドの車を発見し、窓を割ろうとし、自爆装置が動作して爆発してしまったため、逃げる手段を失ってしまった。

が、メリナが「こっちよ」と言って、自分が乗ってきた車(=シトロエン2CV)のある場所に向かった。車が小型車であるシトロエンと知ったボンドは不安になるが、メリナは運転席に乗り込み、ボンドを急かす。で、ボンドは助手席に座り、メリナは発進させた。

メリナの運転でゴンザレスの追っ手から逃げるが、追っ手も車(プジョーのセダン)で追いかけてくる。で、車の性能差もあって、あっという間に追いつかれてしまう。で、田園地帯の山道を、ショートカットしながら必死に逃げる羽目になる。途中でボンドが運転を代わり、必死に逃げるが、車の能力の差は大きく、ショートカットで逃げても、曲がりくねった道に沿って追ってくる追っ手に直ぐに追いつかれてしまう。

何とか、追っ手の運転を誤らせて、2台の追っ手の内の1台を木上に突っ込ませることに成功する。更に逃げるシトロエン。やがて山道から田舎町に差しかかった。か、今度は対向車としてバスがやってきた。脇道にハンドルを切ってバスを躱そうとしたボンドだったが、余りにも急激にハンドルを切ったため、車は横転してしまい、脇道に転がり、横転してしまった。(当然、停まってしまう。)が、幸いにも、すれ違ったバスもその場に停車したことで、結果的に道を塞ぐことになり、ボンドの追っ手の車も先に進めず、立ち往生となってしまった。直ぐに銃を空に向けて放ち、道を開けさせようとする追っ手。

一方ポンドは、地元の人たちの力を借りて、横転した車を起こすと、再出発しようとする。が、エンストを起こして動かない。で、人々に車を押して貰い、何とかエンジンも掛かり、再び逃げるていく。

が、銃で脅して道を開けさせた追っ手も直ぐに追いかけてきて、再びボンドとメリナのシトロエンに迫ってくる。再びカーチェイスとなる。銃弾を受けて、ボディもボロボロになったシトロエンだったが、ボンドの巧みな運転技術で、追っ手の車をクラッシュさせるのに成功し、逃げ切るのに成功したのだった。

メリナの黄色のシトロエン 2CVはボロボロとなってしまったが、堅牢な作りで横転しても壊れないという丈夫造り、軽自動車ならではの軽量ということ、そしてボンドの運転テクニックによって、追っ手から逃げるという役割を見事に果たした。

共通点は、運転者が男(「ケータイ刑事」では五代さん、「007」ではボンド)であって、助手席が女(「ケータイ刑事」ではちゃん、「007」ではメリナ)だったということ必死に飛ばして運転されたということ、そして「移動するだけ」ではなく別の目的(「ケータイ刑事」では移動時間を調べる、「007」では追っ手から逃げる)を達成しているということである。

相違点は、「ケータイ刑事」では運転は五代さん1人であった(ちゃんは運転免許を持てない年令であるためでもありますが...)が、「007」では、最初はメリナが運転していたが、途中でボンドに交代しているということである。また、「ケータイ刑事」ではミニパトであるため公用車ということになるが、「007」ではメリナ所有の個人所有の車であったということである。

次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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ユア・アイズ・オンリー [Blu-ray]

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ユア・アイズ・オンリー (アルティメット・エディション) [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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ユア・アイズ・オンリー (デジタルリマスター・バージョン) [DVD]

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