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「BEAU GESTE」(1966) [映画(洋画)]

表題の作品は1966年のアメリカ映画「ボージェスト」である。(「ボー・ジェスト」ではない。)1926年のサイレント作品、1939年のそのリメイクに続き3度目の映画化であるが、この作品は原作に翻案が入り、過去2作のように原作に忠実なものとは別物になってしまった。また、この作品はカラー作品であるので、同じ原作の映画化作品の中では唯一のカラー作品と言うことになった。

作品データを記しておくと、時間は104分、原作はパーシヴァル・クリストファー・レン、監督と脚本はダグラス・ヘイズ、撮影はバッド・サッカリー、音楽はハンス・J・サルターである。そして出演は、テリー・サヴァラス、ガイ・ストックウェル、ダグ・マクルーア、レスリー・ニールセン、レオ・ゴードン、マイケル・コンスタンティン、たちである。

愛人の罪を被って外人部隊に入り、アフリカ戦線にやってきたボー。そんな彼に対して曹長のダジノーは目の敵にする。そんな彼らの部隊は、原住民の武装蜂起が起こったことで、砂漠に孤立する砦に派遣されることになる。が、隊長が負傷したことで曹長が部隊の指揮を執ることになる。か、これまでの曹長の行いに兵士たちは氾濫を起こした。しかし、敵の攻撃は激しくなり、部隊の面々は次々に倒れていき、遂に曹長とボーの2人だけが生き残ったのだった...

原作の3兄弟という設定が無くなり、ボート曹長の対立を中心にした戦争アクション映画になってしまったことで、原作がどうでも良くなってしまった。そこまでやるのなら、もっと大胆に翻案したら良かったでしょうに...キャストがキャストであるだけに、違った展開から面白さを引き出せたでしよう...

ということで、中途半端な翻案だったことが全て悪い方向に出てしまい、ありきたりの戦争映画になってしまい、残念でした。(ソフトの方もLDではリリースされていたが、DVDは無いですし...)救いは、過去2作の邦題は「ボー・ジェスト」であるが、本作は「ボージェスト」になったことで、一応、過去2作とはキレているというところですかね...???

 

↓本作はソフトがありません。ということで過去2作を拾っておきます。

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「BEAU GESTE」(1939) [映画(洋画)]

表題の作品は1939年のアメリカ映画「ボー・ジェスト」である。1926年の同名タイトルのサイレント映画のリメイク作品であり、かつ、同作の最初のトーキー作品である。尚、日本での劇場公開は1952年12月であった。G・クーパーは頑張っているが、作品としてはサイレント作品の方が上であり、この時代でも「リメイク作品は今一つ」という言葉に当てはまる作品になってしまった。(本作の後、27 年後の1966年に更にリメイクされているが...)

作品データを記しておくと、時間は102分、白黒作品である。原作はパーシヴァル・クリストファー・レン。製作と監督はウィリアム・A・ウェルマン、脚本はロバート・カーソン、撮影はセオドア・スパークルとアーチー・スタウトの2人、音楽はアルフレッド・ニューマンである。そして出演は、ゲイリー・クーパー、レイ・ミランド、ロバート・プレストン、スーザン・ヘイワード、ブライアン・ドンレヴィ、J・キャロル・ネイシュ、ヘンリー・ブランドン、ブロデリック・クロフォード、アルバート・デッカー、ドナルド・オコナー、たちである。

ストーリーは'26年のサイレント版に準じている。(細かい所では設定が変わっていますが...)しかし、トーキーになったことで、人間ドラマとして余韻を漢字ながら味わうことが出来るようになり、人間的な一面がより深く描かれることになっている。(サイレントだと、どうしても字幕をもとにしたり、弁士がいれば、その語りにどうしても内容の方が左右されてしまうことになってしまう。また、当然のことながらトーキー作品よりもより多くの脳内補間も必要ですし...)

また、キャストも豪華な顔ぶれであり、しかも芸達者な面々が集っていることで、悪くはない。が、細かい所に荒唐無稽な所があって、時代考察がいい加減になっている所が残念である。で、そのためにどう見ても物語の時代があっていないという疑問から、ストーリーに入っていけない(脱出したくなってしまう、ということでもある。)ことになってしまう。これが本作の評価の低いところであって、脚本や演出の問題点でもある。

本作単独で見るよりは、'26年のサイレント版とセットにして見るべき作品であって、物語を見比べるということと共に、サイレントとトーキーの違いを味わうということをするのには宜しかと...(ということで、本作については、あえて内容については言及しないことにしました。)

 

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BOBBY McFERRIN『THE VOICE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1984年に発表された彼の2nd.アルバムである。楽器を使わずに声だけで音楽を奏でるという彼独特のスタイルが確立したことで知られているのが本アルバムである。チャート成績としては全くであったが、アルバムの内容、及び後に彼がこのジャンルで大きな栄光を掴むことになっただけに、無視できないアルバムとして知られている。

収録曲は以下の全10曲である。『Blackbird』『The Jump』『El Brujo』『I Feel Good』『I'm My Own Walkman』『Music Box』『Medley: Donna Lee/Big Top/We're In The Money』『I'm Alone』『T.J.』『A-Train』。

お薦め曲はビートルズのカヴァーである『Blackbird』、そして7分を超えているということでたっぷりと彼の歌声を聴くことが出来る『Medley: Donna Lee/Big Top/We're In The Money』、更に『I Feel Good』『I'm Alone』『A-Train』をピックアップしておく。

音楽的には派手な所が無く、地味な印象のアルバムであるが、声を楽器として使うという彼独特のスタイルがはっきりとしたものになったアルバムであるだけに、音楽史に於いて重要なアルバムと言うことになる。また、そんな中にBEATLESの楽曲を頭にもってくるという心憎いことをやっているのが何とも言えない所である。

声をメインにしたものとしてはコーラスものもその一つであるのだが、コーラスは複数人のボーカリストか必要である。彼はそれを1人でやっているところが凄いところである。また、それだけ発生技法、歌唱技術も高いレベルにあるからこそ実現できることでもある。

ということで、ボーカル・アルバムとは少し異なっているもののもボーカルがお好きな方、更にはアコースティックなサウンドがお好きな方にも聴いておいて貰いたいと思うアルバムである。また、楽器が無くても音楽は成立するということを改めて教えてくれるアルバムでもあるだけに、例え興味本位であっても構わないので、本アルバムとは接しておくべきですね。

 

Voice

Voice

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Nonesuch
  • 発売日: 1988/08/02
  • メディア: CD


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ケータイ刑事銭形舞9話[裏ネタ編]PART 6 [ケータイ刑事]

銭形舞」の第9話「最強の心理学者VS銭形舞」の「裏ネタ編」の再増補の2回目となる今回は、古糸教授が劇中で語った人の分析結果として出てきた言葉から「服従的」について、「受け身的」について、「反抗的」について、「几帳面」について、「猟奇的」について記します。

また、この物語について過去に記した記事(MBSでの再放送時に記した改訂版)は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語に対する過去に記した裏ネタ編は2008/6/21、2009/9/28,10/1,2付です。)

服従的」:「服従」とは、上からの命令や意思に従うことを言う。特に、支配者や支配集団のような力を持った者たちに平伏して従うことになる。(「従う」という言葉は命令や意思以外のものにも従ったり、行動としてついていく、適応する、従事する、等の意味があって、より広い意味を持つが、「服従」は命令などに限定される。)

また、「的」とは前に付けた名詞や言葉に対して、その性質を帯びること、その状態をなすという意味である。

ということで、「服従的」とは、人の性質で、上の者のからの命令に対して従う性質ということになる。つまり、あくまでもその人はトップに立つことにはならず、トップの命令に従って行動するという人になる。

→柴田太郎さんらしいともいえますね...

英語では「Obedient」、ドイツ語では「Gehorsam」、フランス語では「Obéissance」、イタリア語では「Obbedienza」、スペイン語では「Obediencia」、ポルトガル語では「Obediência」、中国語では「服從的」と言う。

受け身的」:「受け身」とは、他から働きかけられる立場のこと、他から先に攻撃を受けてそれを防ぐ立場になることである。(自分から動くのではなく、他人から働きかけられて初めて動くことになる。→主体性が無いと言うことになる。)

また、「的」とは前に付けた名詞や言葉に対して、その性質を帯びること、その状態をなすという意味である。

ということで「受け身的」とは、他人から働きかけられないと動かず、自分からは動こうとはしない性質のことという意味になる。機械的な作業を行うことであれば、受け身であったほうが何かと良いことが多いが、受け身的であると、要するに前例従って処理をするだけと言うことになって、イレギュラーなことには対応できないというような役人的なイメージということになっちゃいますね...

ただ、五代さんは捜査に於いても、その他のことにしても、受け身にはなっておらず、積極的に頓珍漢なことをしているだけに、古糸教授の分析も今一つ的外れとしか...

英語では「Passiveness」、ドイツ語では「Passivität」、フランス語では「Passivité」、イタリア語では「Passiveness」、スペイン語では「Pasividad」、ポルトガル語では「Passividade」、中国語では「被動的」と言う。

反抗的」:「反抗」とは、手向かうこと、背くこと、逆らうこと、抵抗すること、反発することを言う。但し、「手向かう」は物理的や肉体的な力の場合に用いられ、「反抗」「逆らう」「背く」は精神的な現象の場合に用いられる言葉である。また、「服従」とは反対の意味になる。

また、「的」とは前に付けた名詞や言葉に対して、その性質を帯びること、その状態をなすという意味である。

よって、「反抗的」とは、人が(上からの)命令や意思に対して逆らう、反発する、服従しないという性質のことになる。この場合「不従順」「不服従」などと言われることもある。

反抗的な人は、それなりのリーダーシップがあって、人を引っ張っていくような立場であれば、それに付いていく人も出てくるが、そういう能力が無ければ、グループでは浮いてしまい、仲間はずれにされることが多いのも事実である。

ちゃんのように「優秀な人材」であれば大きなマイナスにはならないですね。が、それ以上に、古糸教授のに対して素直じゃ無いだけで、古糸教授の方がひがんでこのように言ったように思えるのですけど...

英語では「Rebellious」、ドイツ語では「Rebellisch」、フランス語では「Rebelle」、イタリア語では「Ribelle」、スペイン語では「Rebelde」、ポルトガル語では「Rebelde」、中国語では「反抗的」と言う。

猟奇的」:「猟奇」とは、怪奇なもの、異常なもの、不気味なものを好んであさり探すこと、あさり求めることを言う。それがグロテスクなものである場合や、普通の感覚ではない異常な感覚の場合にも使われる言葉である。
また、「的」とは前に付けた名詞や言葉に対して、その性質を帯びること、その状態をなすという意味である。

ということで「猟奇的」とは怪奇的な、異様な、グロテスクな性質が出ている事柄や状態のことを言う。言い換えると、普通では無い異様なことということになる。(ただ、殺人という行為も普通ではないことであり、十分「異様なもの」と言うことが出来ますが...)

ただ、猟奇的なものとしては、ホラー映画、怪奇映画には色々と登場していますね。

英語、フランス語では「Bizarre」(但し、発音は異なる。)、ドイツ語では「Bizarr」、イタリア語では「bizzarro」、スペイン語では「Raro」、ポルトガル語では「Estranho」、中国語では「獵奇的」と言う。

几帳面」:「木帳面」という表記がされることもあった。(現在では殆どありませんが...)元々の意味は、建築用語の一つであって、建具、器具などの角を丸く削り、その両側に刻み目を入れて段を付けたもののことである。そしてこれは几帳(平安時代には部屋の仕切りとして利用されたものであって、現在の室内用カーテンに近いものと言うことが出来る。)の柱として利用されたことから「几帳面」と言う言葉となった。

そこから転じて、角にまで気を配って面取りと段を付けると言うことを行っているため、物事の隅々にまで気を使い、きちんとすることという意味が生まれることになった。更に、何事も規則正しくきちんとするさま、という意味も生まれた。

英語では「Preciseness」、ドイツ語では「Genauigkeit」、フランス語では「Précision」、イタリア語では「Precisione」、スペイン語では「Precisión」、ポルトガル語では「Precisão」、中国語では「規規矩矩」と言う。

 

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