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「BEN」 [映画(洋画)]

表題の作品は1972年のアメリカ映画「ベン」である。日本では1973年1月に劇場公開された作品である。また、1971年の「ウィラード」(原題は「WILLARD」)の続編である。作品としては、続編は今一つ、というジンクス通りの作品になってしまったが、本作の主題歌をマイケル・ジャクソンが歌っていることで、その曲が大ヒットしたことで、名前だけはよく知られている作品である。

作品データを記しておくと、時間は95分、原作はスティーブン・ギルバート、監督はフィル・カールソン、脚本はギルバート・ラルストン、撮影はラッセル・メティ、音楽はウォルター・シャーフ、主題歌はマイケル・ジャクソンである。そして出演は、リー・ハーコート・モンゴメリー、ジョセフ・カンパネラ、アーサー・オコンネル、メレディス・バクスター、ローズマリー・マーフィ、カズ・ガラス、たちである。

前作「ウィラード」の生き残りのねずみのボス・ベン。ウィラード殺害の犯人はねずみであることがわかり、巡査部長・カートランドを悩ませることになった。そして、鼠が人を襲う事件は続いて発生した。そんな中、警察はベン一族の巣を発見するも、ねずみによる新たな被害者が出た。町の住民たちも恐怖のどん底に叩き落とされるが、ダニー少年だけはねずみの脅威に何の反応も示さなかった。というのは、ダニーは心臓手術を受けたばかりでもあったためで、彼は子供心に死の危機を予知してて、孤独であった。そんなダニーの心の空白を埋めたのがベンであって、少年とねずみのベンとの交流が深くなっていく。ベンはダニーを信頼し、ダニーも、その鼠が悪名高い集団のボスと知っても、愛情は変わらず、『ベンの歌』を作った。そんな中、警察はねずみの駆除を勧めるため、ベンたちの住み処である下水道掃除作戦を計画する。そして、消防の協力の下、火炎放射器を使って焼き払っていく。ダニーは、ベンたちが危ないことを知って駆けつけるが、既に遅かった。ベンたちは炎に包まれていき、ダニーは何もすることが出来なかった。ダニーの部屋の片隅に、傷つきて血に染まった瀕死のベンが現れた。駆け寄ったダニーを振り仰いだベンの眼には涙が光っていた。

前作が動物パニック映画という所か強かったが、本作ではその要素が弱まって、少年とねずみとの交流を描いた作品になっている。内容的にも決して悪い作品ではないのだが、前作の続編ということでは、期待するものがその延長線上にくることになるため、評判は悪いのも仕方ないところですかね...→ソフトの点でも冷遇されていますし...

ただ、マイケルの歌う『ベンのテーマ』は全米No.1ヒットになるというように、名曲であることに変わりはない。実際、本作は前作とは別で、マイケルが主題歌を歌った作品というように、切り離されて認識されるようになっているだけに...

 

↓映画ソフトが無いので、こちらを拾っておきます。

ベンのテーマ ~ベスト・オブ・マイケル・ジャクソン

ベンのテーマ ~ベスト・オブ・マイケル・ジャクソン

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルミュージック
  • 発売日: 2005/05/25
  • メディア: CD

ベンのテーマ

ベンのテーマ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2011/06/08
  • メディア: CD

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ケータイ刑事銭形海17話(2nd.4話)[裏ネタ編]PART 5 [ケータイ刑事]

銭形海」の第17話(2nd.4話)「明日のスターを目指せ! ~芸能プロダクション社長殺人事件」の裏ネタ編・増補の4回目となる今回は、五代さんが口にした言葉から「バイプレーヤー」について、「一撃」について、柴田さんが持ってきた女子トイレから発見された物である「ハンカチ」について、「手袋」について、「小瓶」について記します。尚、「バイプレーヤー」は「・39話(2nd.26話・AS3話)[裏ネタ編]PART 10」で、「ハンカチ」は「・15話(2nd.2話)[裏ネタ編]PART 3」で、「手袋」は「・18話(2nd.5話)[裏ネタ編]PART 3」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(MBS放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。BS-i(当時)での本放送時に記した記事へのリンクもあります。また、この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/7/27付です。

バイプレーヤー」:、映画、演劇、テレビドラマの脇役のことである。尚、英単語「Byplayer」というものは無く、これは和製英語である。英語では「Supporting Actor」と言う。

脇役とは、劇(映画、テレビドラマを含む)において、主役以外の全ての役ということになる。(一応、主役を助けて副次的な役割をする役者、ということになる。)そのため、厳密に言うと、主役と絡む重要な役の場合から、主役とは絡まないもののそれなりに重要な役、更には台詞もない通行人、店の客、殺されただけの死体役、なども全てが含まれることになる。しかし、一般的には、台詞もない役の場合は「エキストラ」と呼んで、「脇役」には含まない考えをすることになっている。

また、主役では無くて副次的な役割を務める、という意味から転じて、表面に出ることのない補佐役、縁の下の力持ち、ということを指して言う言葉でもある。

能や狂言では、主役のことを「シテ(漢字では「仕手」と記すが、カタカナ表記をするのが一般的)」と呼んでいて、その相手を務める役者のことを「ワキ(漢字では「脇」と記すが、カタカナ表記をするのが一般的)」と言うが、この「ワキ」が「脇役」の語源である。

ただ、日本語で「脇役」と言うと、イメージが悪いこともあって、連続ドラマなどでは、その登場の頻度によって、毎回登場する場合は「レギュラー」、毎回では無いが時々登場する場合を「準レギュラー」、1回きりの登場の場合を「ゲスト」などと呼んでいる。

脇役は、主役を引き立たせる重要な存在である。舞台では1人舞台と呼ばれて、主役しか登場しないという作品もあるものの、映画やテレビドラマであれば、登場人物は1人ではない。(確かに、主役が登場するのが時間的には最も多いですが...)主役と脇役が噛み合ってこそ、作品として成立するものである。そのため、主役を引き立てるのが上手い脇役のことを「名脇役」と言い、主役を務める俳優と同等、時にはそれ以上に評価される。(これが「助演男優/女優賞」として定着している理由の一つでもある。)また、主に脇役を務めている俳優のことを「バイプレーヤー」と呼び、評価の高い人のことを「名バイプレーヤー」と呼んでいる。

英語では「Supporting Actor」、ドイツ語では「Unterstützen von Spieler」、フランス語では「Joueur secondaire」、イタリア語では「Giocatore che sostiene」、スペイン語では「Jugador de apoyo」、ポルトガル語では「Jogador apoiando」と言う。

一撃」:ひとうち、一回の打撃や攻撃のことである。「一」という漢字が入っているとおり、あくまでも1回きりの打撃であって、複数回の打撃ではない。攻撃であって一回きりのものであるため、弱いものではなく、強烈な打撃による攻撃というのが一般的である。軽く叩くという場合もなきにしもあらずであるが、基本的には強烈なパンチ、キックなどが主となる。そのため「一撃必殺」という言葉もある。

英語では「Single Blow」、ドイツ語では「Einzelner Schlag」、フランス語では「Coup Seul」、イタリア語では「Solo Colpo」、スペイン語では「Solo Soplo」、ポルトガル語では「Único Sopro」、中国語では「一撃」と言う。

ハンカチ」:「ハンカチーフ(Handkerchief)」の略した言い方である。(ある意味では和製英語として定着した言葉である。英語では「Handkerchief」と言わないと通じない。)小形で方形の布であって、手を拭いたり、汗を拭うのに使われるものであって、身だしなみを整えるための日常品である。また「ハンケチ」と呼ばれる場合もある。尚、日本では手を拭くのに広く使われるが、欧米では鼻をかむのに使われるのが一般的な使い方である。また、素材は綿、絹、麻などの吸水性に優れた織物素材が使われている。

起源は古く、紀元前3000年頃のエジプトで飾りが施された麻製の布が発掘されていて、高貴な人が身だしなみのために使用していたことが分かり、古くから利用されていたみのということが明らかになった。(実用品と言うことでは、単に普通の布が利用されていたのですが...)中世になると、貴族階級の間で、布に凝った装飾が行われていき、これが次第に装飾競争へと発展していくことになる。そのため、この時代には実用品ではなくて装飾品といった方がよい豪華なものが生まれている。そんな中、フランスのルイ16世の王妃マリー・アントワネットが、様々な形があったものを四角形の規格に統一させて、現在の形が定着することになった。(現在のハンカチの誕生である。)

日本では、手ぬぐいがこれと同じ用途で長い間使用されていたが、明治になって西洋の服(所謂洋服)が入って来た時に一緒に入って来て、その後、広く普及することになった。(ただ、欧米と違っているのは、「手ぬぐいの代替品」として普及したため、欧米のように鼻をかむのに使われることは少なく、手拭き、汗拭きというのが一般的である。→鼻をかむのはティッシュペーパーが一般的に使われる。)

また、「ハンカチ」をはじめ、「汗拭い(あせぬぐい)」「汗拭き」などは俳句の世界では全て夏の季語である。英語では「Handkerchief」、ドイツ語では「Taschentuch」、フランス語では「Mouchoir」、イタリア語では「Fazzoletto」、スペイン語では「Panuelo」、ポルトガル語では「Lenço」、中国語では「手帕」(「ポケットチーフ」と同じであって区別されていない...)と言う。

手袋」:手の装飾のため、または手の防寒のため、若しくは保護のために用いるものであって、手に装着する衣服の一つである。特に、防寒具としてのものは古くからあるものである。

構造としては、指の部分が5本の指が1本ずつ独立しているものと、親指のみが他の4本の指と独立しているものとがあり、前者を「手袋」「グラブ」「Glove」と言い、後者を「ミトン」「Mitten」と言って一応区別されている。(但し、両者とも広義の「手袋」の仲間である。)防寒用のものは両者があるが、装飾用のものと保護用のものは基本的に5本の指が独立しているのが普通である。また、装飾用のものでは指先の部分が露出するような構造になっているものもある。(「オープンフィンガーグローブ」と呼ばれている。)

使用される素材は、基本的には布であって、使用される布の種類も様々である。また、革製のものもある。(防寒用のものでは毛皮を使ったものもある。)その一方で、保護用の手袋としては、ビニール、ゴム、金属などを素材としているものもある。(素手で掴むと危険なものを扱うためでもあるので、丈夫な素材が使われることになる。)また、その仲間として、医療従事者が感染症を防ぐ目的で使用するものがあって、手術などの微妙な指先の動きを阻害しないように、手をピッタリと多う薄い素材(ゴム)を使用しているものもある。また、西欧では飲食店、特に厨房の従業員が手袋をして調理を行うことは珍しいことではなく、そこでも薄手のビニールやゴム製のものが使用されている。(食品工場での作業者の手袋着用は当たり前になっていて、家庭で御握りを作るのも手袋が当たり前として使用される。)

尚、「軍手」と呼ばれるものがあるが、これは「軍用手袋」の省略形であり、旧日本軍が使用していた日本独自のものである。戦後になって、軍は無くなったが、軍で使用していた軍手が一般用の作業手袋として広まったものである。(当然、「手袋」の仲間である。)

歴史は古く、記録のあるものとしては古代ギリシア時代まで遡る。防寒具として、または手の保護のためとして使用されていたが、13世紀頃になると、ファッションの一つとしての利用が見られるようになる。そしてこの用途での使用はヨーロッパの王侯貴族の間で広まっていき、競い合うように派手な飾りが付いていったり、宝石を使用したような手袋まで生まれている。(王侯貴族の間では、見た目の豪華さが最優先であって、実用性という観点ではまったく使えないものへと進んで行くことになった。)一方、防寒用、及び保護用としての手袋は、一般庶民の間では定着し、広く普及した。

俳句の世界では、手袋は基本的に防寒具ということになっているため、冬の季語である。また、英語では「Glove」若しくは複数形の「Gloves」(一部のものは「Mitten」と言う。)、ドイツ語では「Handschuhe」、フランス語では「Gants」、イタリア語では「Guanti」、スペイン語では「Guantes」、ポルトガル語では「Luvas」、中国語では「手套」と言う。

小瓶」:「瓶(びん)」の中でもサイズの小さいもののことである。但し、言葉上、どのぐらいの大きさよりも小さければ「小瓶」と言うような基準はなく、感覚的に小さなものに対して使われる言葉である。(よって、人によっては「小瓶」とは呼ばないサイズのものもあることになる。)

概ね、内容量が数mlの薬剤容器、50~70ml程度の乳性飲料の容器などは小瓶と呼ばれている傾向が強いことから、100ml以下で、大きさも10cm以下で掌の中に隠れてしまうようなものであれば「小瓶」と呼んでいる。(それでも「瓶」であることから「瓶」と言う人もいますけど...)

尚、「瓶(びん)」とは陶器、ガラス、金属などで作られた液体を入れる容器であり、輸送するために密閉することが出来るような蓋をすることが出来るものである。(但し、開栓するとそれっきりというような蓋と、何度でも開閉することが可能な蓋の両者がある。→前者は王冠、後者はペットボトルの回転式の蓋がある。)また、口が大きい(主に)陶器製の容器は「瓶(かめ)」(「甕(かめ)」と表記する場合もある。)と呼ばれることもある。

英語では「Small Bottle」、ドイツ語では「Kleine Flasche」、フランス語では「Petite Bouteille」、イタリア語では「Piccola Bottiglia」、スペイン語では「Botella Pequeña」、ポルトガル語では「Botella Pequeña」、中国語では「小瓶」と言う。

 

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 2

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 2

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD

懐かしいハンカチ

懐かしいハンカチ

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 文化出版局
  • 発売日: 2006/02
  • メディア: 大型本

スウィート ハンカチーフ-レトロでかわいい、ハンカチ・コレクションとたのしみ -

スウィート ハンカチーフ-レトロでかわいい、ハンカチ・コレクションとたのしみ -

  • 作者: コレクション:ブルーミング中西
  • 出版社/メーカー: ピエブックス
  • 発売日: 2010/11/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

手編みのてぶくろ

手編みのてぶくろ

  • 作者: 嶋田 俊之
  • 出版社/メーカー: 文化出版局
  • 発売日: 2011/11/26
  • メディア: 大型本

小学生のための音楽劇・物語集 手ぶくろを買いに/赤いろうそく

小学生のための音楽劇・物語集 手ぶくろを買いに/赤いろうそく

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 音楽之友社
  • 発売日: 2009/03/10
  • メディア: 楽譜

ムーンライト・セレナーデ 茶色の小瓶

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: フェアリ-
  • 発売日: 1995/07
  • メディア: 単行本

ガラス瓶10個入り(Penny)

ガラス瓶10個入り(Penny)

  • 出版社/メーカー: グラスマーブル
  • メディア: おもちゃ&ホビー


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BOBBY SHERMAN『VERY BEST OF BOBBY SHERMAN』(2000) [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは2000年にリリースされた彼のベスト・アルバムである。表題に発表年まで記したのは、1991年にも同名のベスト盤(別のレコード会社のリリースで、全12曲の収録でした。)がリリースされているので、それと区別するためである。彼は'60's中盤から'70's前半にアイドルとして活躍し、特に'60'sから'70'sに変わった頃が絶頂期として人気を集めたシンガー、ソングライター、俳優である。シンガーとしてもそれなりのヒット曲を生み出しているということで、'60's後半から'70's前半(日本で言うと、昭和40年代ということになる。)を語る上では外せない1人である。本ベスト盤はそんな彼のヒット曲を集めたものであって、かつ、収録内容も充実しているものてあるので、彼を知る上ではもってこいのベスト盤ということが出来るものである。(1枚もののベスト盤という条件もありますが...)

収録曲は以下の全18曲である。『Little Woman』『Sounds Along The Way』『La La La (If I Had You)』『Seattle』『Easy Come, Easy Go』『Hey, Mister Sun』『Julie, Do Ya Love Me?』『Cried Like A Baby』『The Drum』『Bubble Gum And Braces』『Waiting At The Bus Stop』『Jennifer』『Getting Together』『Together Again』『(She Let's Her Hair Down) Early In The Morning』『Mr. Success』『Our Last Song Together』『Goin' Home (Sing A Song Of Christmas Cheer)』。

彼の代表曲が前半に集まっているが、本ベスト盤には'69年から'75年の作品が集められている。(彼のキャリアの初期の曲は収録されていないが、ヒットの規模を考えると、特に気になることでもない。)ということで、お馴染みのポップで親しみやすい曲ばかりであるので、彼を知っている方にとっては嬉しい所である。

また、収録曲は基本的に発表年代順になっているので、資料としての価値も十分高いものになっている。(彼の発表したシングル全曲という訳ではないが、それを1枚ものに求めるには無理なので、「1枚もの」ということでは ほほベストと言って良い。)ということで、入門者向けにも、また、彼をよく知っている方には懐かしい曲を気軽に聴くために、ということで、手元にあるとその価値を感じられるベスト盤である。('91年リリースのものと間違えないように、収録曲数をチェックしてから購入しましょう!)

 

Very Best of Bobby Sherman

Very Best of Bobby Sherman

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Varese Fontana
  • 発売日: 2000/06/06
  • メディア: CD


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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その244) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「仮死を用いたトリック」です。(トリックと言う言葉を使っているので、誰かを騙そうという意図がその背後にあることが前提と言うことになります。)取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・6話」、「007」からは「007は二度死ぬ」です。

ケータイ刑事」:「・6話」。「ステージママ・ダブルブッキング殺人事件」という物語。本放送が2002/11/10であって、当時、芸能ニュースとして話題になっていたネタを使った物語である。TVは時代を映す鏡と言われるが、その当時の時事ネタを使うと、「そういえば、そんなのあったね」となるか、「そんなのあったっけ...???」となっちゃうかということになるが、あなたはどちらですか?

三味線家元・鵲(かささぎ)流宗家で、人気三味線奏者・鵲元彦(かささぎ・もとひこ)が自殺したと通報があって、ちゃんと五代さんは現場にやってきた。元彦は鵲流六代目を継いでから人気は鰻登りだったが、先月、人気女優の烏山なつみと電撃婚約して、人気は急落ということになった。また、この日の公演は北海道の網走と沖縄の石垣島でダブル・ブッキングになっていた。手書きの遺書には、ダブル・ブッキングに責任を感じての自殺ということが記されていた。そんな所に婚約者のなつみがやってきて、「自殺なんてあり得ない」と主張する。というのは、今夜、元彦から食事に誘われていたというのであった。が、なつみと口論になって、追い返してしまった。

ちゃんは、他殺の可能性を考えるが、「あり得ない」と五代さん。そして、自殺の死因を調べるために、解剖の準備が進められていた。で、元彦を運びだそうとすると、母・満子は頑なに拒否し、五代さんたちを追い払ってしまった。

また、ちゃんは現場にオブラートが落ちていることに気づくが、それがどういうものなのか分からなかった。で、そのオブラートを持ってきて、それがどんな紙なのかと色々と調べていた。そんな中、テーブルの水がこぼれ、オブラートが溶けたことから、五代さんが「オブラート」と口にした。で、ちゃんは「オブラート」の使い方を知ると閃いた。

夜、なつみが鵲家へ再びやって来た。満子は先ほどのことを謝り、なつみ宛の遺書を見つけたことを伝え、それを渡した。ワープロで作られた遺書に目を通すなつみ。遺書には、「死んで永遠の愛を誓いたい。あなたを待つ」と記してあり、なつみが元彦と結婚したいと伝えに来た日に、なつみが「死んでも元彦さんと一緒についていきます」と言った言葉から、満子はなつみにそっと毒薬を渡し、後追い自殺をさせようとした。が、なつみはそれを口にするのを躊躇する。満子は色々と言葉巧みに語って、毒薬を何とかして飲ませようとする。で、なつみは薬を手にしてゆっくりと口に入れようとした。

その瞬間、銭形ストラップが飛んできて、なつみの右腕に巻き付き、毒薬が床に転がった。ちゃんは、満子に「犯人はあなたですよね」と言って、満子がなつみを殺すために仕組んだことということを見抜いた。

自分の手を汚さずになつみを殺害する方法として満子が考えたのは、後追い自殺をさせることだった。元彦ガダブル・ブッキング・トラブルで自殺するというのは動機にはもってこいであり、満子にとっては好都合であって、満子はオブラートにくるんで元彦に毒を飲ませた。そして、ワープロでなつみに後追い自殺を迫るような文面の遺書を作り、なつみを自殺させようとした。

なつみは、元彦が可哀想過ぎると言い、帰ってこない、と言って泣き崩れるが、ちゃんは「それが帰ってくるんですよ」と言った。その時、横になっていた元彦の顔が動き、ゆっくりと目を開けると起き上がった。それを見た五代さんは「うわわわわわ...幽霊だ...」と大慌て。が、ちゃんは、元彦が飲んだ薬は一時的な仮死状態に陥るものだった、と説明した。仮死状態であることを満子は分かっていたので、どうしても元彦の解剖を拒否したのだった。

息子の婚約者が気に入らなかったことで、邪魔な婚約者を殺害するため、満子は「仮死」を使ったトリックを用いたが、ちゃんがそれを見抜き、なつみを救ったことで、満子は殺人未遂で逮捕された。元彦はマザコンから脱して、なつみと共に強く生きていくことを決心した。

007」:「007は二度死ぬ」。1967年のシリーズ第5作で、初代ボンドの第5作であり、連続しては本作までということになる。(次作は2代目となり、次々作のみ復帰することになる。)日本を舞台にした物語であり、更にSF的な要素がこれまでの物語よりも色濃くなった物語である。(何せ、垂直離着陸出来るロケットが登場するのですから...)

米ソのロケットがそれぞれ消えたことで、両国間に緊張が走る。互いに相手国の仕業と主張して、戦争も辞さないという状態になる。しかしイギリスは、謎の宇宙船が日本方面に消えていたことを掴んでいて、米ソ対立させている何者かがいると考えていた。

その頃ボンドは、香港で休暇を過ごしていた。しかし、女と一緒にホテルにいるところを襲われて、ベッドでマシンガンの餌食となって死亡した。で、「英国海軍中佐死亡」というニュースが世界を駆け巡った。(ボンドの死亡記事で写真まで載った。)

ボンドは海軍中佐であることから、葬儀は香港で海軍式に行われた。ボンドの遺体は海軍葬で、空砲に続いて海中に流された。海に沈んでいくボンドの遺体。が、直ちにボンドの遺体は海中で準備していた男たちによって回収されて、ある潜水艦に収容された。直ちにミイラのように遺体を包んでいる外側の布が破られる。すると、その中には潜水マスクをつけて、更にビニールの袋に包まれていたボンドがいた。マスクが外されると、ボンドは目を開けて「乗艦許可願います」と申請した。で、艦長が許可した。ボンドは立ち上がり、艦長は「士官室に案内しろ」と命じ、ボンドは直ちに案内されて行った。

士官室の手前にはマネーペニーが控えていて、奥にはMがいた。で、ボンドは死人ということになっているので自由に動ける。で、例の謎の宇宙船は日本に降下したという前提で、その調査を行うという任務を命じられたのだった。で、潜水艦は日本の近くに来ていて、ボンドは魚雷の発射口から海中に射出され、日本に潜入して任務を開始した。

ボンドが任務を遂行しやすくするために、死んだことにするという大がかりな芝居として計画されたことであるが、当然、ボンドは一時的には仮死状態になっている。それが真実のようにするために、海軍葬までもが芝居として行われるという手の込みようであった。まあ、「敵を欺くにはまず味方から」という言葉があるが、実に大がかりな芝居を仕組んだMI-6でした何せ、新聞社に、嘘の死亡記事まで掲載させて欺こうとしたのですから...

共通点は、「仮死状態」を作り出して、その人が死亡したことにして人を欺いたと言うことである。(「ケータイ刑事」では別人の殺害を目論み、「007」では任務をやりやすくするために敵の目を欺くことが目的であった。)また、この部分に関しては死者が1人も出ていないということも共通している。(「ケータイ刑事」の物語としたら珍しい「殺人事件」ではなくて「殺人未遂事件」でした。)

一方、相違点としては、「仮死」の背後に「ケータイ刑事」では失敗に終わったものの、人を殺そうとした計画が存在していて、愛ちゃんの活躍によってそれを阻止したが、「007」では人を殺害するという計画はそんざいしていない。(ボンドの死は芝居でしたから...)

次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

007は二度死ぬ (デジタルリマスター・バージョン) [DVD]

007は二度死ぬ (デジタルリマスター・バージョン) [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD
007は二度死ぬ (アルティメット・エディション) [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD

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