杏里『TIMELY!!』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1983年12月に発表された彼女の6枚目のあり、かつ、角松敏生プロデュースの第3作である。角松プロデュースもすっかり馴染み、彼女の魅力をたっぷりと引き出してアルバムであって、傑作として知られているアルバムの一つである。
収録曲は全10曲であったが、現在ではボーナス・トラック1曲が追加された全11曲となっている。収録曲は以下の通りである。『CAT’S EYE(Album Version)』『WINDY SUMMER』『STAY BY ME』『A HOPE FROM SAD STREET』『YOU ARE NOT ALONE』『悲しみがとまらない』『SHYNESS BOY』『LOST LOVE IN THE RAIN』『DRIVING MY LOVE』『GOOD-NIGHT FOR YOU』。(以下、ボーナス・トラック)『Remember Summer Days』。
この中のシングル曲は『CAT’S EYE』と『悲しみがとまらない』である。但し、『CAT’S EYE』は別バージョンであって、アルバムよりも4ヶ月先行してのリリースであり、『悲しみがとまらない』もアルバムよりも一ヶ月先行してのリリースであったため、「シングル曲を収録している」という形と言う方が良いですね。
お薦め曲は、シングル・バージョンとは異なっている『CAT’S EYE(Album Version)』、シングル曲である『悲しみがとまらない』、そして『WINDY SUMMER』『SHYNESS BOY』『LOST LOVE IN THE RAIN』『GOOD-NIGHT FOR YOU』という所をピックアップしておく。
彼女の代表曲の一つである『CAT’S EYE』の別バージョンが本アルバムではポイントの一つになっているが、この曲を始めとして、捨て曲の無い内容のあるものになっており、粒ぞろいの佳曲が集まっているだけに、じっくりと聴いておきたいアルバムである。
杏里『杏里-apricot jam-』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1978年11月に発表された彼女の1st.アルバムである。(デビュー・シングルから約2週間遅れでのリリースであった。)尾崎亜美による『オリビアを聴きながら』のオリジナル・シンガーである彼女の記念すべきアルバムである。
収録曲は全10曲であったが、現在ではボーナス・トラック1曲が追加された全11曲となっている。収録曲は以下の通りである。『オリビアを聴きながら』『ラプソディー』『そぞろ寒』『西日うすれて』『So Long』『Flying 午前10時発』『中国人形』『キーワードを探せ』『Blue City』『フェイド・アウト』。(以下、ボーナス・トラック)『遠い日のイマージュ』。
この中からシングル・カットされたのは、デビュー・シングルであり、現在ではスタンダード・ナンバーとなって多くのシンガーがカヴァーしている名曲『オリビアを聴きながら』である。オリコンでは最高位65位を記録しているが、チャート順位以上に知名度の高い曲となって知られている。(ロング・ヒットとなったため、ピークは低いが、ヒットの規模としてはそれなりのものということである。)
お薦め曲は、彼女の代表曲の一つになっている『オリビアを聴きながら』、そして『ラプソディー』『So Long』『中国人形』という所をピックアップしておく。
名曲『オリビアを聴きながら』はゆっくりとしたバラード・ナンバーであるため、デビュー・アルバムとしては地味な印象となっているが、粒ぞろいの佳曲が集まっているアルバムである。派手な所は無く、控えめと言うことが出来るが、各曲のクオリティは高く、アイドル歌手とは一線を引くアーティスト性の高いアルバムである。
彼女の代表曲『オリビアを聴きながら』が収録されているアルバムであるものの、彼女は初期はヒットに恵まれなかったこともあって、彼女のアルバムを聴く場合は、他のヒット曲も収録されているベスト盤の方に走ってしまうことが多いが、やはり彼女のスタートである本アルバムはじっくりと聴いておきたい所である。ヒットに恵まれなかったこともあって、忘れられているアルバムであるが、内容の方はしっかりとしているだけに、再評価されるべきアルバムの一つですね。
BON JOVI『KEEP THE FAITH』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1992年に発表された彼らの5枚目のスタジオ・アルバムである。前作から4年2ヶ月ぶりということで、随分と待たされることになったアルバムでもあった。(解散も噂されていましたからね...)前作の出来が余りにも良かったことから、期待も高かったが、十分期間を置いたことで期待に応えてくれることになったアルバムでもある。チャート成績の方は、豪州、フィンランド、イギリスで1位、オーストリア、ドイツで2位、ハンガリー、日本、スウェーデン、スイス、オランダで3位、アメリカで5位、ノルウェーで7位、カナダで8位を記録している。尚、一部の国では前作を上回っている国もあった。)
収録曲はオリジナル盤では全12曲であったが、ボーナス・トラックとして2曲追加された全14曲のものが2バージョンある。収録曲は以下の通りである。『I Believe』『Keep The Faith』『I'll Sleep When I'm Dead』『In These Arms』『Bed Of Roses』『If I Was Your Mother』『Dry County』『Woman In Love』『Fear』『I Want You』『Blame It On The Love Of Rock & Roll』『Little Bit Of Soul』。
また、ボーナス・トラックとして『Save A Prayer』と『Starting All Over Again』が収録されているものと、2010年にリリースされた「Special Edition」では『Keep The Faith (Live)』と『I'll Sleep When I'm Dead (Live)』が収録されている。
この中からシングル・カットされたのは全部で6曲である。1st.シングルが『Keep The Faith』で、以下、『Bed Of Roses』『In These Arms』『I'll Sleep When I'm Dead』『I Believe』『Dry County』の順でシングル・カットされている。チャート成績は北米と欧州で差があって、アメリカで最高の10位、カナダで2位を記録した『Bed Of Roses』は、欧州ではTOP 10入りをしているが、『Keep The Faith』の方がより大きなヒットになっている。(フィンランドとスイスで3位、イギリスとアイルランドで5位など。)それ以外の曲も欧州でのほうがより大きなヒットになった。また、アメリカとカナダでは『I Believe』と『Dry County』の2曲はチャートインしていない。
お薦め曲は、シングル・ヒットを記録している『Keep The Faith』『Bed Of Roses』『In These Arms』『I'll Sleep When I'm Dead』というところ、シングル曲である『Dry County』、更に『If I Was Your Mother』をピックアップしておく。
サウンドの方はキャッチーであって、聴きやすいのはこれまでと変わらないが、ハード寄りの曲からバラード・ナンバーまでのバランスが良く、動と静の魅力に満ちており、構成も上手くまとめられている。
前作が傑作として知られているが、本作も決してそれに負けているような内容ではなく、充実しているだけに、しっかりと聴いておきたいアルバムである。
キープ・ザ・フェイス+ライヴ・トラックス(紙ジャケット仕様)
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
- 発売日: 2010/06/23
- メディア: CD
Keep the Faith [Special Edition]
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Island
- 発売日: 2010/05/11
- メディア: CD
ケータイ刑事銭形舞13話[裏ネタ編]PART 6 [ケータイ刑事]
「銭形舞」の第13話「しりとり連続殺人事件」の「裏ネタ編」の再増補の2回目となる今回は、犯人からの挑戦状にあった言葉から「退屈」について、「暇つぶし」について、「ゲーム」について、「ハンディ」について、「ターゲット」について、「ゲームオーバー」について記します。尚、「ハンディ」は「雷・5話[裏ネタ編]PART 6」で記したものをベースにして加筆しました。
また、この物語について過去に記した記事(MBSでの再放送時に記した改訂版)は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語に対する過去に記した裏ネタ編は2008/6/28、2009/10/19,21,24付です。)
「退屈」:何もすることがなくて、時間を持て余しているという状況に飽きて、嫌気を感じている状況のこと、うんざりしている状況のことを言う。(映画などで、つまらない作品の場合にも、この状態になることがありますね。TVだったら消してしまうが、映画のように金を払っている場合では、退屈であっても最後まで見てしまうことが多いですね。で、そういう映画を見たことを後悔するものです...)
元々の意味は、仏教用語で、仏道修行の苦しさや難しさに負けてしまい、精進しようとする気持ちを失ってしまうことを言った。で、そこから転じて、「暇を持て余す」という意味が生まれることになった言葉である。
英語では「Boredom」、ドイツ語では「Langeweile」、フランス語では「Ennui」、イタリア語では「Noia」、スペイン語では「Fastidio」、ポルトガル語では「Enfado」、中国語では「寂寞」と言う。
「暇つぶし」:時間を無駄に費やすこと、または、有り余った時間を過ごすために行う些細な事柄のこと、時間を消費するために行う行為のこと、である。特に、意味なく、「無駄に時間を消費すること」という意味で使われるため、有意義な行為(勉強、読書など)は「暇つぶし」とは言わない。
よく知られているものとしては、エアキャップを潰すこと、すれ違う車の台数を数えること、などは誰でもやったことがあるでしょうね...
英語では「Time Killing」、ドイツ語では「Zeittötung」、フランス語では「Meurtre du Temps」、イタリア語では「Uccisione di Tempo」、スペイン語では「Matanza de Tiempo」、ポルトガル語では「Matança de Tempo」、中国語では「消磨時間」と言う。
「ゲーム」:遊技、勝負事、競技、試合のことである。大別すると、遊びごとになる「遊技」と、スポーツの「競技」とに分けられる。(家庭用ゲーム機などは全て前者に含まれることになる。)
前者の「ゲーム」は遊技であるが、ルールがある遊びであるということが特徴であり、ルールに従って勝敗が付けられることになる。そのため、玩具で子供が遊ぶという「遊技」とは別物ということになる。また、そのルールが整備されて発展していったものが「競技」と呼ばれる後者の「ゲーム」ということになる。
スポーツ競技は後者の代表的なものである。ただ、一部の競技は現在でも更にルールを変更していって、より参加しやすくしたり、複雑なルールを簡潔にしたりという改良が行われている。(または、一部の強者が余りにも勝ちすぎるため、その不均衡を解消するためのルール改定が行われることもある。→水泳、柔道ではこのルール改正が行われることが多い。)
また、カードゲームやボードゲームなどでは、仲間内でその場限りのルール(「ローカルルール」という。)が採用されることも多々ある。(仲間内で楽しむ場合、参加者の全てが同意していれば、これはこれで宜しいかと...)
英語では「Game」、ドイツ語では「Spiel」、フランス語では「Jeu」、イタリア語では「Gioco」、スペイン語では「Juego」、ポルトガル語では「Jogo」、中国語では「遊戲」と言う。
「ハンディ」:「ハンディキャップ(Handicap)」の省略形である。(「ハンデキャップ」と表記されることもあるが、近年では英単語の発音により近い「ハンディキャップ」という表記が一般的に使われる。よって、省略形としても以前は「ハンデ」と記される場合もあったが、近年ではこれも「ハンディ」と表記するのが一般的になっている。)
ゲームや競技などで、競技の参加者の間の実力差が明らかに大きい場合、その差を埋めるために、実力のある者(=「優者」)に対して付加される負担条件のことである。または、そこから派生して「不利な条件」という意味にも使われる。更に、日常生活で不利な条件となることから、身体的な障害のことを「ハンディキャップ」と言うようにもなった。
競技では、これを設けることで能力に差がある者同士の対戦でも、能力が劣っている者に対しても勝てる可能性を大きくすることで、見る側にも面白くしている。
例えば、競馬の場合では、強い馬は負担重量(斤量)を重くするというハンデキャップ競走があったり、オートレースでは早い選手のスタート地点を後方に移動させることがあったり、ゴルフでは一定の打数のマイナスを実力に応じて付けるネットスコアでの競技を行うものがある。(アマチュアの場合に限られるが...)また、ボクシングでは体重が重い方の選手の使用するグローブを重くするということがある。また、ゲームの場合では、それぞれに応じて様々なものがあって、将棋の「駒落ち」、囲碁の「置き碁」「逆コミ」などは広く知られているハンディキャップである。
英語では「Handicap」、ドイツ語では「Behinderung」、フランス語では「Handicap」、イタリア語では「Handicap」、スペイン語では「Impedimento」、ポルトガル語では「Impedimento」、中国語では「障礙」と言う。
「ターゲット」:標的、的、目標のこと、または商品の性格から決まる購買対象者のことをいう。また、フェンシングでは「有効命中面」のことを指す。尚、「標的」という意味では様々な範囲で使われていて、攻撃対象とする相手のこと、狩猟で狙う獲物のこと、射撃、アーチェリー、弓道などの的のことなどから、物理学では衝突現象における標的のことで、目に見えない微小な物(原子核などがターゲットになる。)を指す。
この物語では、殺人目標ということで、犯人の攻撃目標人物ということになる。
英語では「Target」、ドイツ語では「Ziel」、フランス語では「Cible」、イタリア語では「Obiettivo」、スペイン語では「Blanco」、ポルトガル語では「Objetivo」、中国語では「目標」と言う。
「ゲームオーバー」:ゲームが終了していることをいう。これは、勝敗が付いた場合は当然であるが、ゲームに失敗して途中で終了した場合について言うことの方が一般的である。
尚、この言葉は、元々は英語の「Game is over.」という言い方が縮まった言葉である。
英語では「Game Over」、ドイツ語では「Spiel Hinüber」、フランス語では「Joue Partout」、イタリア語では「Gioca d'azzardo Su」、スペイン語では「Juego Encima de」、ポルトガル語では「Jogo em Cima de」、中国語では「遊戲結束」と言う。
ゲームオーバー宣言 アメリカ式グローバリズムの終焉とウェブ社会の未来
- 作者: 田中 秀範
- 出版社/メーカー: ランダムハウス講談社
- 発売日: 2008/07/25
- メディア: ハードカバー