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「BORN TO SING」 [映画(洋画)]

表題の作品は1962年のアメリカ映画「青きドナウ」である。日本での劇場公開は1963年7月であった。ディズニーによるウィーン少年合唱団の少年たちの姿を描いた音楽映画である。

作品データを記しておくと、時間は93分、原作はR・A・ステムレ、製作はウォルト・ディズニーとピーター・V・ヘラルドの2人、監督はスティーヴ・プレヴィン、脚本はヴァーノン・ハリス、撮影はクルト・グリゴライト、音楽はハインツ・シュライターである。そして出演は、ヴィンセント・ウィンター、ピーター・ウェック、ハンス・ホルト、フリッツ・エケハルト、ショーン・スカリー、ブルーニ・ロベル、たちである。

トニーは憧れのウィーン少年合唱団のテストに合格し、汽車の運転手をしている父を説き伏せて入団した。また、ヨーデルのうまいフリーデルも新入団となり、2人は優等生の先輩・ピーターから合唱団のことを色々と教えられる。やがて、指揮のヘラー先生はトニーの声を気に入り、自分のクラスに入れ、ピーターに代わってソプラノのパートを指導するようになった。一方、ピーターは声変わりの時期になっていたこともあって、トニーに嫉妬するようになる。で、慈善音楽会で独唱することを与えられたトニーを閉じ込めて、舞台に出られないように仕組んだ。が、トニーは辛うじて脱出し、舞台に間に合った。トニーはこのこと誰にも告げなかったこともあって、それ以来、トニーとピーターは友情で結ばれるようになった。世界公演で合唱団が旅立つ日が近づいてきた。が、ピーターは声変わりを迎え、声が出なくなってしまった。声変わりをすると、合唱団を退団することになっているため、このままではピーターは世界旅行に行けなくなってしまう。で、トニーたちは、ピーターも旅行に行けるようにするため、ピーターの声の吹き替えを幕の後ろに隠して乗り切ろうとした。が、これは失敗してばれてしまった。しかし、少年たちの友情に感動した団長やヘラー先生は、ピーターを副指揮者として旅に連れて行くことに決定した、合唱団の旅立ちの日、一同はトニーの父の運転する汽車で出発していった。

世界的に有名なウィーン少年合唱団の内膜を描いた物語であって、当然のことながら、スレらの美しいハーモニーを堪能することが出来る作品である。また、少年ならではの友情の物語というのもまた清々しさを感じる所である。

かつてはLDでリリースされていたが、現在ではDVD化もされておらず、見ようと思うとちょっと苦労することになってしまうのは残念なところである。何とかソフト化して貰いたい作品の1つである。

 

↓ソフトが無いので、ウィーン少年合唱団関係のものをいくつか拾っておきます。

ヴォイス・オブ・エンジェルズ-少年合唱団の天使たち- [DVD]

ヴォイス・オブ・エンジェルズ-少年合唱団の天使たち- [DVD]

  • 出版社/メーカー: アップリンク
  • メディア: DVD

野ばら/ウィーン少年合唱団ベスト

野ばら/ウィーン少年合唱団ベスト

  • アーティスト: ライヒャルト,モントローズ,山田耕筰,梁田貞,J.シュトラウス,Jo.シュトラウス,バッハ,ウィーン交響楽団,ウィーン室内管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2005/06/22
  • メディア: CD
天使の歌声 ~ザ・ベスト・オブ・ウィーン少年合唱団

天使の歌声 ~ザ・ベスト・オブ・ウィーン少年合唱団

  • アーティスト: J.シュトラウス,メンデルスゾーン,マルシック(ペーター),マルシック(ペーター),マルシク(ペーター),マルシク(ペーター),ハラー(ウーヴェ・クリスティアン),ウィーン室内合奏団,ウィーン・フォルクスオーパー室内管弦楽団,ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団,ウィーン交響楽団
  • 出版社/メーカー: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1999/04/22
  • メディア: CD
ウィーンの森の物語 / ウィーン少年合唱団

ウィーンの森の物語 / ウィーン少年合唱団

  • アーティスト: シューベルト,ブラームス,グルーバー,メンデルスゾーン,フリース,J.シュトラウス,Jo.シュトラウス,J.シュトラウス(1世),マルシック(ペーター),トメック(ペーター)
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 1998/08/21
  • メディア: CD
ザ・ベスト・オブ・ウィーン少年合唱団

ザ・ベスト・オブ・ウィーン少年合唱団

  • アーティスト: J.シュトラウス,トメック(ペーター),ボリス(ヴァンソン),ヴェトヒャー(トーマス),マルシック(ペーター),オスビッチ(マルコ)
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2003/12/26
  • メディア: CD
ウイーン少年合唱団来日ベスト・2004

ウイーン少年合唱団来日ベスト・2004

  • アーティスト: シューベルト,ブラームス,ヘンデル,フリース,モーツァルト,エルガー,メンデルスゾーン,ロジャース,J.シュトラウス,瀧廉太郎
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2004/04/21
  • メディア: CD

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「BORDER RADIO」 [映画(洋画)]

表題の作品は1988年の映画「ボーダー・レディオ」である。日本での劇場公開は1993年2月であった。あるミュージシャンの失踪事件を通してる人間ドラマであるが、コメディ・タッチでも描かれていることからコメディと言うことも出来る作品である。

作品データを記しておくと、時間は85分、監督と脚本はアリソン・アンダース、ディーン・レント、カート・ヴォスの3人、撮影はディーン・レント、音楽はデイヴ・アルヴィンである。そして出演は、クリス・D、ルアナ・アンダース、クリス・シアラー、ジョン・ドー、デイヴ・アルヴィン、たちである。

シェフ・ベイリーというミュージシャンが突然失踪した。レコード会社は途方に暮れ、彼の妻・ルアンナに泣きついた。で、彼女は仕方なく夫を探し始めた。心当たりを探すが、手掛かりはない。逆に、マスコミが事件として取り上げようとしてルアンナにインタビューをしようとする。ルアンナは軽く考えていたが、周囲が騒ぎ出し、失踪事件として大きく取り扱われていくことから、本気で彼を探し出さなければならない、と感じるようになる。やがて彼女は、ミュージシャン仲間のデイヴから、ジェフが盗みを働いて逃げ回っていると教えられた。しかし、それはギグのギャラを支払わないライブハウスを襲い、1000ドル余りを結んだという事実を知った。で、ルアンナはその時の仲間のクリスに、ジェフを連れ戻しで来るように命じた。ジェフは国境沿いの寂れたメキシコの田舎町にいた。クリスとジェフは再会したが、クリスがルアンナと寝てしまったことを口にしたとから喧嘩別れとなってしまう。それを知ったルアンナは、クリスとディーンを連れて、3人が襲ったというライブハウスに行き、金を返そうとした。しかし、金の件はカタが付いていたためであり、ジェフは金のことで逃げ回っているのではないと分かる。で、単に、子供やレコード会社とのことが面倒になり、家出をしただけだった。ルアンナはジェフと別れる決心をし、バンドは解散、ジェフはソロ・ミュージシャンとして新たな道を進んでいくことわなった。

音楽ものであるが、音楽をメインにしたのではなく、あくまでも人間ドラマをメインにして描かれている。そのため、音楽の点では期待外れと言わざるを得ない。が、そんな中、クラブ・バンドとして意外なバンド(GREEN ON REDなど)が登場していて、演奏を披露している所はコアな音楽ファンには嬉しい所である。(普通の方には単なるクラブバンドにしか見えないでしょうが...)

見る人を選ぶ作品であるが、映像的な表現方法が面白い所もあるので、コアな音楽ファンと変わった映像を見たいという方にはお奨めの作品である。(LDでリリースされていたが、現時点ではDVD化されていないので、正にコアなファン向けですね。)

 

↓輸入版のビデオですが...

Border Radio [VHS] [Import]

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: VHS


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BUFFALO SPRINGFIELD『BUFFALO SPRINGFIELD』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1966年に発表された彼らの1st.アルバムである。彼ら自身は2年ほどの活動期間であったが、後の音楽シーンを代表するようなビッグ・ネームが所属していたことで知られるバンドである。(解散せずに活動を続けていたら、'70'sの音楽シーンは大きく変わっていたでしょうね...)そんな彼らは、バンドとしては大成功したとまでは言えないが、、本アルバムは解散後の活躍が凄いことから、後に伝説となったアルバムである。尚、本アルバムのチャート成績はBillboardで最高位80位を記録している。

収録曲は以下の全12曲である。『For What It's Worth』『Go And Say Goodbye』『Sit Down I Think I Love You』『Nowaday's Clancy Can't Even Sins』『Hot Dusty Roads』『Everybody's Wrong』『Flying On The Ground Is Wrong』『Burned』『Do I Have To Come Right Out And Say It』『Leave』『Out Of My Mind』『Pay The Price』。

この中からシングル・カットされたのは3曲である。1st.アルバムの『Nowaday's Clancy Can't Even Sins』はBillboardで最高位110位を記録したが、2nd.シングルの『Burned』はチャートインしなかった。しかし、3rd.シングルの『For What It's Worth』はBillboardで最高位7位を記録し、1967年の年間シングル・チャートでは27位にランクインするヒットを記録している。(彼らのシングル曲では最大のヒットになった曲であって、彼らのシングルでは唯一の全米TOP10(TOP40)入りを果たした曲である。)

お薦め曲は、彼らの代表曲である『For What It's Worth』を筆頭に、『Nowaday's Clancy Can't Even Sins』と『Everybody's Wrong』『Flying On The Ground Is Wrong』『Do I Have To Come Right Out And Say It』という所をピックアップしておく。

本アルバムはどちらかというと地味なアルバムであって、派手な所が無いこともあって、発表当時は余り評価されることがなく、後に再評価されることになった。地味ということが、食いつきが悪かったと言うことになったと言えるが、再評価されるということは、時間を掛けてじっくりと堪能することで分かる味が合ったと言うことである。

当時はともかく、現在では「名盤」と評価されているだけに、独特の'60'sサウンドを堪能する場合は聴いておきたい所である。(勿論、後のN・ヤングやS・スティルス、R・フューレイの祖運度を聴く場合、彼らの若かりし日のサウンドもということで、聴いておくべきですが...)

 

Buffalo Springfield

Buffalo Springfield

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Atco
  • 発売日: 2000/03/13
  • メディア: CD

Buffalo Springfield (Reis)

Buffalo Springfield (Reis)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: East/West Records
  • 発売日: 2000/05/18
  • メディア: CD

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ケータイ刑事銭形舞13話[裏ネタ編]PART 7 [ケータイ刑事]

銭形舞」の第13話「しりとり連続殺人事件」の「裏ネタ編」の再増補の3回目となる今回は、五代さんがちゃんにこれをすると言った「御馳走」について、ちゃんはこれらを食べたということから「ウニ」について、「イクラ」について、「トロ」について、「アワビ」について記します。尚、「ウニ」は「・26話(2nd.13話)[裏ネタ編]PART 8」で、「イクラ」は「・10話[裏ネタ編]PART 2」で、「アワビ」は「・26話(2nd.13話)[裏ネタ編]PART 9」で、「トロ」は「・26話(2nd.13話)[裏ネタ編]PART 9」で「大トロ」として記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(MBSでの再放送時に記した改訂版)は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語に対する過去に記した裏ネタ編は2008/6/28、2009/10/19,21,24付です。)

御馳走」:「馳走」の丁寧語であって、「ご馳走」または「ごちそう」と表記することも多い。(来客に対する)ふるまい、もてなしのことを指す。また、そこから転じて、「豪華な食事」「美味しい食べ物」特別な料理「山海の珍味」という意味が生じている。

または、豪華な食事をの接待を受けること、食事を奢られること、振る舞われることという意味も生まれている。

ただ、「馳走」の元々の意味は「駆け走ること」「あれこれ走り回って世話をすること」という意味であって、そこから「ふるまい」「もてなし」という意味が後から生まれている。

英語では「Feast」、ドイツ語では「Fest」、フランス語では「Fête」、イタリア語では「Festa」、スペイン語では「Fiesta」、ポルトガル語では「Banquete」、中国語では「盛宴」または「美味食品」と言う。

ウニ」:漢字で表記すると、「雲丹」「海栗」「海胆」などと表記されるが、それぞれの漢字で指しているものが異なっている。「海胆」と「海栗」は生きている状態のものを指していて、「雲丹」はバフンウニ、アカウニ、ムラサキウニなどの生殖巣を塩漬けにした食品のことを指している。(よって「海胆丼」と記すと、生きている海胆がご飯の上に乗っていることになってしまい、「雲丹丼」と表記するのが正しいということになる。また、寿司のネタに使われるのも「雲丹」であって、「海胆」や「海栗」ではない。(遠回しには「海胆」や「海栗」ということになりますが...))

「海栗」または「海胆」(もしくは区別するためにあえてひらがな表記にした「うに」も含む)は、棘皮動物ウニ綱に属する動物の総称である。多くは丸く、体表は棘で覆われている。(イガに包まれている栗に似ていることから「海栗」という表記が生まれている。)下面中央に口が、背面中央に肛門を有している。また、中には毒を持っているウニ(ガンガゼがこの一例です。)もいる。種類は約900種ほどがいる。

歴史的には古い生物であって、約4.6億年~5億年前のオルドビス紀に登場したとされている生物であり、胞胚で孵化し、幼生はエキノプルテウスと言うものがその起源とされている。エキノプルテウスは成長すると棘になる突起が出てくるようになり、海底に固着するようになる。そしてそこで成長し、トゲトゲの姿に変態する。

食用にされるのは「海栗」または「海胆」の中でも、バフンウニ、エゾバフンウニ、アカウニ、ムラサキウニなどである。これらの「うに」の生殖腺を取り出し、塩漬け加工などをしたものが「雲丹」であり、雲丹はそのままの生で食べることも出来る。(寿司ネタとして使われることも多い。)

英語では「Sea Urchin」、ドイツ語では「Meeresbengel」、フランス語では「Oursin」、イタリア語では「Birichino Marittimo」、スペイン語では「Erizo de Mar」、ポルトガル語では「Ouriço-do-Mar」、中国語では「海膽」と言う。但し、寿司ネタとしては日本食が世界に広まったこともあって、殆どの言語で「Uni」と言っても通じるようになっている。

イクラ」:サケやマスの卵を塩漬けにした食品である。尚、「筋子(すじこ)」は卵巣に入ったままの状態の卵であるが、「イクラ」は卵巣から取り出してバラバラの状態にした卵のことを指す。そのため「バラ子」とも呼ばれることもある。

ロシア(シベリア)で一般的に食されていたものであって、それが大正時代に日本に伝えられたものである。当時、樺太の水産試験場が実験的に塩漬け食品として製造したことから、それが広く普及することになったものである。また、現在では、海藻エキスとサラダ油を原料とした人工イクラも作られていて、食感、見た目、味は本物のイクラに似ている。→回転寿司で使われている「イクラ」は大抵が人工イクラであるため、結構身近な所にもあります。(廻らないお寿司だと人工イクラではなく本物のイクラが多い。)

尚、ロシアではイクラ(鮭や鱒の卵の加工食品)のことを「赤いイクラ」、チョウザメの卵である「キャビア」のことを「黒いイクラ」と言い分ける場合もある。

英語では「Salmon Roe」、ドイツ語では「Lachsrogen」、フランス語では「Le roe de Saumon」、イタリア語では「L'uova di Pesce di Salmone」、スペイン語では「El Roe de Salmón」、ポルトガル語では「Ova de Salmão」と言うが、近年ではロシア語を元にした「Ikra」という言い方でも通じるようになっている。また、中国語では「鹽漬鮭魚子」と言う。

トロ」:鮪の肉身の中で、腹身の脂質の多い部位のことである。また、その中を脂肪分の大小によって、特に脂肪分の多い部位を「大トロ」、それよりも少ない部位を「中トロ」と呼び、それ以外の鮪の部位は「赤身」と呼んで、区別される。

尚、「トロ」と言う言い方は、この部位の肉質がトロリとしていることに由来している。古くは脂身であることから「アブ」と呼ばれていた時代があるが、現在ではこのような呼び方はされなくなり、「トロ」と呼ばれるようになった。

牛肉でも同様に脂肪分の多い部位があって、脂肪分の多い部位の方が高級とされている。「大トロ」は一匹の鮪でも、それに該当する量は少ないため、販売価格も高くなっている。しかし、江戸時代では、大トロ、中トロは高級な部位とはされておらず、鮪というと「赤身」が最も好まれていて、トロは捨てられるか、食されても煮込み用として使用されるだけであった。トロは赤身よりも傷みやすいこともあって、当時は現在と比べて保存技術も低かったため、新鮮にトロを得ることが難しかったこと、更に、肉の脂身の旨みに関しては評価されていなかったためでもある。よって、江戸前寿司で「鮪」というと「赤身」のことを指し、「トロ」を使ったものは「トロ(大トロ/中トロ)」と呼んで「マグロ」とは呼ばない。

現在では「大トロ」を腹一杯食べようとすると、一体いくら必要になるのか分からない、というような心配があるが、江戸時代だと殆ど捨てるような部位であって、食べることが少ない部位であったため、「大トロ」を腹一杯食べたとしても安かったことでしょうね。何せ、現在ではトロは赤身よりもはるかに高く、大トロになると10倍以上するというのは当たり前ですからね...

最近では、鮪の養殖が行われているが、養殖鮪であれば、全身がトロということも可能である。→養殖魚であれば、運動量が少なくなり、また餌にも脂身が多いものを与えることも出来るので、肉に脂が乗りやすくなるためである。一方、天然鮪は外洋魚であって、運動量が多いため、脂が乗るのは一部だけになる。よって、天然物の「大トロ」は希少部位となる。養殖鮪が普及することになると、少しは「大トロ」も安くなるでしょうね。(逆に、「赤身」の方は、天然鮪の個体数の減少もあるだけに、現在よりも高くなるでしょうね。)

ちなみに、英語では「トロ」のことを「Fatty Flesh of Tuna Fish」、または「Fatty Tuna」といい、ドイツ語では「Fettiger Thunfisch」、フランス語では「Thon Gras」、イタリア語では「Tonno Grasso」、スペイン語では「Atún Graso」、ポルトガル語では「Atum Gorduroso」、中国語では「肥鮪魚片」と言う。

アワビ」:漢字で記すと「鮑」または「鰒」となる。ミミガイ科に属する巻貝の中でも大型のマダカ鮑、黒鮑、蝦夷鮑の総称である。マダカアワビ、メガイアワビ、クロアワビ、エゾアワビ、などがその代表的なものということになる。

形はほぼ楕円形であって、殻の色は、表面は褐色、内面は真珠光沢がある。また、殻表には管状になって立ち上がった出水孔(呼吸孔)が4~5個あって、ここから排泄物を外部に排出する。大きさは10~20cm程度であるが、マダカアワビとクロアワビの大きいものはそれ以上に達することもある。尚、雄と雌の区別は外見上はほぼ不可能であって、生殖腺の色(生殖腺が緑だと雄、白っぽいとメス)によって見分けることが出来る。

日本近海(北海道南部から九州、朝鮮半島、中国北部の干潮帯付近など)の岩礁部、水深が20mぐらいまでの辺りに生息している。餌となるのは、アラメ、ワカメ、コンブなどの褐藻類でありあり、主に夜行性であって、昼間は岩の間や砂の中に潜っていることが多い。

産卵時期は生息している場所で異なり、北海道近海では8月から9月、房総半島沖では11月から12月である。

貝殻は貝細工やボタンの材料として使われたり、螺鈿に用いられる。肉は食用となるが、乾燥させた半透明のものを明鮑、不透明のものを灰鮑と呼ぶ。

また、中国では、肝機能を改善する、または目の機能を高める効果があるとして、薬用として利用されていた時期があり、それが日本にも伝わり、薬用とされていた。(しかし、現在では薬としては試用されていない。)

肉は高級食材であって、歯触り(コリコリしている)が特徴で、生のまま刺身として食べられたり、水貝、酒蒸し、ステーキなどに調理される。また、茹でで乾燥させたものは乾鮑と呼ばれ、大変貴重なものとして珍重されている。

尚、回るお寿司でも「アワビ」があるが、本物のアワビではなく、南米に生息するロコガイ(アッキガイ科)やラパス貝(スカシガイ科)であることが多い。分類状もアワビとは全く別であり、食感が似ているために「アワビ」の代用であり、価格が安いことから使われているだけである。(1皿100円の回るお寿司のアワビは、ほぼ間違いなくこれらの代用貝である。→「鮑」はそんな価格で提供できるようなものではない。)

日本では、古来から高級食材とされているが、熨斗鮑(のしあわび)として、神事に使用されるものであった。熨斗鮑は、鮑の肉を薄く削ぎ、それを琥珀色の生乾きになるまで干し、竹筒で押して伸ばし、水洗いと乾燥、押し伸ばしという工程を何度も繰り返して作られていた。で、伸ばすこと(のし)は延寿に通じ、鮑は長寿をもたらす食べ物とされたために、古来から縁起物とされた。そのため神への供物として用いられた。その熨斗鮑を図案化したものを紙に印刷したものとして、「熨斗紙」が生まれ、祝い事の贈答品に使用されるようになった。尚、主に弔事などの贈答品には熨斗を付けないのは、仏教では生ものを避けるため、熨斗鮑は使用しないためである。また、魚介類を贈答品とする場合も熨斗を付けないが、これは熨斗鮑と魚介類の意味がダブるためである。更に、お見舞いに熨斗を付けないのは、弔事に熨斗を避けることから、熨斗が祝い事の意味に理解されているためである。→現在では、これらも気にされなくなりつつありますが...

尚、俳句の世界では、「鮑」「鰒」「あわび」は夏の季語である。英語では「Abalone」、ドイツ語では「Seeohr」、フランス語では「Ormeau」、イタリア語では「Abalone」、スペイン語では「Oreja de Mar」、ポルトガル語では「Abalone」、中国語では「鮑魚」と言う。

 

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: TBS
  • メディア: DVD

御馳走帖 (中公文庫)

御馳走帖 (中公文庫)

  • 作者: 内田 百けん
  • 出版社/メーカー: 中央公論社
  • 発売日: 1996/09
  • メディア: 文庫
魯山人御馳走帖 (広済堂文庫)

魯山人御馳走帖 (広済堂文庫)

  • 作者: 平野 雅章
  • 出版社/メーカー: 廣済堂出版
  • 発売日: 2004/09
  • メディア: 文庫
ウニ学

ウニ学

  • 作者: 本川 達雄
  • 出版社/メーカー: 東海大学出版会
  • 発売日: 2009/03
  • メディア: 単行本

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