「CALL ME BWANA」 [映画(洋画)]
表題の作品は1963年のアメリカ映画「腰抜けアフリカ博士」である。ボブ・ホープ主演のコメディ作品群である「腰抜けシリーズ」の最終作である。また、本作は、当時、既にスタートしていた「007」シリーズのA・R・ブロッコリとH・サルツマンの2人が製作しているという所も注目の一つである。
作品データを記しておくと、時間は102分、製作はアルバート・R・ブロッコリとハリー・サルツマンノ2人、監督はゴードン・ダグラス、脚本はネイト・モナスターとジョアンナ・ハーウッドの2人、撮影はテッド・ムーア、音楽はミュア・マシースンとモンティ・ノーマンの2人である。そして出演は、ボブ・ホープ、アニタ・エクバーグ、ライオネル・ジェフリーズ、エディ・アダムス、アーノルド・パーマー、ポール・カーペンター、バリ・ジョンソン、たちである。
アメリカの宇宙カプセルが軌道を外れ、アフリカ大陸に墜落してしまった。そのため、そのカプセルに積まれた月の秘密情報を回収するため、アメリカは、作家兼探検家で、アフリカに詳しいマットにカプセルの回収を依頼し、彼はボディガード兼助手の情報部員・フレッド嬢と共にアフリカに向かった。一方、その情報を密かに狙っていた某国は、その資料を盗むために秘密女情報部員・ルーバを派遣したが、彼女には、彼女の父親と称するマンゴー博士も同行させていた。同じ物を狙う2組はアフリカに入り、争奪戦を展開することになるが、カプセルは人食い種族と恐れられるイキール族の集落にあった。が、イキール族はそのカプセルを、神から賜れた魔除けとして大事に敬っていて、それを回収することが出来ないでいた。そんな中、ある日の饗宴の席から姿を消したマンゴー博士は、隙を見て、部下の運んできたトラックにカプセルを積んでいた。マットに惚れたルーバの助力もあって、被せるに気づいたマットはトラックに飛びかかる。が、マットとマンゴー博士はもみ合っている内に被せるに閉じ込められてしまう。また、イキール族も異変に気づき追ってきた。マットたちは何とか逃げようとするが、マットの手がカプセルに触れた瞬間、カプセルはトラックを抱いたまま大空に飛び上がり、そのままアメリカ上空へと向かったのだった。
スパイものであるが、本作はドタバタ・コメディである。プロデューサが「007」の2人であり、「スパイもの」であるが、内容は全く違うジャンルのものであって、コメディアンのB・ホープの持ち味を前面に出したものである。よって、「スパイ・アクション」を期待してはいけない。ドタバタ・コメディとして笑って楽しむ作品である。
ただ、製作から50年近くが経過した現在では、一部の表現などは大きな問題になってしまうであろう。そういうこともあるのか、ソフトということでは恵まれていない(LDではリリースされていました。)のも残念に感じる所である。(TV放送は「製作者の意図を尊重して、そのまま放送しました」という断りの字幕を出すことになるでしょうが、地上波ではそういうことを嫌って放送される可能性は低いでしょうし...)
↓輸入版のDVDとビデオです。(日本盤は現在なし)
ケータイ刑事銭形舞13話[裏ネタ編]PART 11 [ケータイ刑事]
「銭形舞」の第13話「しりとり連続殺人事件」の「裏ネタ編」の再増補は今回限りとなります。(則ち「銭形舞」については幕ということです。)で、舞ちゃんが事件を解くヒントになったものから「シーツ」について、「ウォーターベッド」について、「氷」について、五代さんは毒をこれだけ飲んだことから「致死量」について、そしてこれを受けていたことから「点滴」について記します。尚、「ウォーターベッド」は「舞・13話[裏ネタ編]PART 3」で、「氷」は「海・2話[裏ネタ編]PART 5」で、「点滴」は「結・7話[裏ネタ編]PART 4」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。
また、この物語について過去に記した記事(MBSでの再放送時に記した改訂版)は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語に対する過去に記した裏ネタ編は2008/6/28、2009/10/19,21,24付です。)
「シーツ」:(蒲団などの)敷布のことである。(一応、洋風の敷布ということになっている。)尚、英語で単数形となる言い方の「シート」と言うと、一枚物の敷布という琴似なり、屋外で使用するビニール製のもの等のことを指すようになって、寝具として使用するシーツのことは指さなくなる。
シーツは蒲団を包だけの大きさがある布であるため、洗濯した後、これを干そうとすると結構苦労することがあるが、その場合は長さがあることを利用して、長い帯状に四折りぐらいにしたものを複数のハンガーに蛇腹状に掛けて干すと、風通しが良く、バタバタすることもなく、乾くのも早くなる。(大きいまま干すことが出来なくても知恵を働かせましょう!)
英語では「Sheet」、ドイツ語では「Laken」、フランス語では「Drap」、イタリア語では「Foglio」、スペイン語では「Hoja」、ポルトガル語では「Folha」、中国語では「」と言う。
「ウォーターベッド」:寝台(ベッド)の一つであって、スプリングに水を使ったベッドのことである。(普通のベッドではマットレスを使うが、そのマットレスとして、水を詰めたものを使用したものである。)水を使っているため、重量が重くなる(一般的に500~700kgほどの重量になる。)、水を温めて使用する必要がある、という欠点があるが、寝心地がよい、水温を調節することによって夏は涼しく、冬は暖かく寝られる、というなどの長所があって、愛用者も多いベッドの一つである。
水をマットレスとして使っているが、袋に入れた水はその形を自由に変えることが出来るため、これの上に寝ると、身体の凸凹に沿った形で身体を支えることになるため、特定の部位で体重を支えるということがなくなり、身体に余計な負担を掛けないという所が最大の利点とされている。近年は低反発マットレスというスポンジを素材にしたマットレスも登場しているが、スポンジのように長時間の使用によって型が付くことが一切ないので、長期間の使用にも問題はない。
但し、水を使っているため、それを入れている袋が破れてしまうと、水浸しになってしまうという使用上の欠点と、重量があるため、一度設置したら簡単には移動できないということになる。(寝室のレイアウト変更は基本的には出来ないと考えておくべきである。)
英語では「Water Bed」、ドイツ語では「Bewässre das Bett」、フランス語では「Lit de l'eau」、イタリア語では「Innaffia Letto」、スペイン語では「Cama de Agua」、ポルトガル語では「Molhe Cama」、中国語では「水床」と言う。
「氷」:「こおり」と読む。(「こうり」というのは誤ったものである。)また、漢字では「冰」という表記もある。(この漢字は「氷」という漢字の元になったものである。また「にすい」(「ひょう部」という言い方もある)はこの漢字のへんを取ったものであって、「水が凝固したもの」という意味がある。但し、一部の「にすい」の漢字は「二」が変形したものもあるため、「にすい」を持つ漢字の全てが「水が凝固したもの」という意味を持っている訳では無い。)
水以外の物質についても、温度が下がって固体になったものを「○○の氷」と言うこともあるが、「氷」と言う言い方をしたら「水の氷」のことを指す。(水以外の物質を指場合は、その物質名を必ず言うことになる。)
「氷」は水の固体のことである。1気圧の元では、摂氏0゜C以下の水ということになる。(高圧になると、より高い温度での氷も存在し、低圧になると氷点下でも液体(水)のままということもある。)比重は0.917で、液体の水よりも比重が小さく、同じ重量であれば水に比べて約9%体積が増えることになる。(液体よりも固体の方が体積が増えるという物質は実は珍しいものである。)
通常は無色透明であるのだが、巨大な固まりとなると薄い青色になる。尚、家庭の冷凍庫(製氷機)で作られる氷が(部分的に)白く濁っていて透明でないのは、水に溶けている空気が氷の中に閉じ込められている状態であるためであって、水分子以外の不純物を含んでいるということになる。→南極の氷床では、それが出来た時の大気を閉じ込めたままになっているため、地下深くに存在する氷や不純物の成分を分析することで、過去の大気成分などを知ることが出来るということになる。
近代になって、製氷機や冷凍庫によって人工的に氷を作ることが可能になる以前は、氷はとても貴重なものであって、天然に存在する氷しか存在しなかった。よって、熱帯地方などの常夏という地域ではあり得ない物質であった。冬の間に自然に存在する氷(雪山など)を運び出し、それを保冷効果のある場所に保管して、夏場に利用していたのだが、得るためにも、保管するのにも大がかりな設備が必要になったため、庶民が日常的に使えるものではなく、王侯貴族だけの贅沢品であった。日本でも江戸時代に、幕府の将軍に献上されたという記録もあるとても貴重なものであった。(富士山から運ばれたという記録がある。)
尚、地球上には自然には大量の氷が氷河や万年雪、氷床という形で存在しているが、高山や寒冷地、南極などにあるのが殆どであり、人間が製氷機などによって作り出した氷の量というのは、地球上に存在する氷の量と比べるとほんの微量ということになる。
俳句の世界では「氷」は冬の季語である。尚、「かき氷」のことを「氷」と言うこともあるが、俳句の世界では「氷」と言うと「かき氷」のことではない。(「氷」と「かき氷」は別ものである。尚、「かき氷」という言葉は言うまでもなく夏の季語である。)また、英語では「Ice」、ドイツ語では「Eis」、フランス語では「Glace」、イタリア語では「Ghiaccio」、スペイン語では「Hielo」、ポルトガル語では「Gelo」、中国語では「冰」と言う。
「致死量」:それ以上の量を用いると、死に至ることになる薬物の量のことである。尚、同じ量であっても人によって個体差がある(特に、大人と子供では身体の大きさが違うことで、差があるのは当然であるが、同じ体格の大人であっても差がある。)ため、一般的に言う「致死量」というのは「50%致死量(半数致死量)」と呼ばれるものである。(「LD50」と呼ばれている。)これは、この量を複数の個体に与えた場合、与えた全数の半数が死に至る量のことである。但し、これの正確な数字(有効数字が数桁)には余り意味がない。(半数が死に至る量であるが、それより少ない量でも死に至ることもありますからね...また、動物実験と人間とでは、正確な換算は出来ないためでもある。そもそも、記念では、動物実験を行うにしても、動物愛護団体がクレームを付けるため、実験で用いる個体数も少なくなっているため、数学的な統計学での計算値でしかなく、正確な数字は算出できないですから...)
だからといって、危険が低くなるということではない。(致死量(LD50)の半分以下であっても死に至ることもありますから...)
この物語では、五代さんが致死量のウラリを飲んだが死ななかったというのは、五代さんがラグビーで鍛えていたというだけでなく、「致死量」という言葉は「50%致死量」のことであって、100%死に至るという量ではないということを、柴田太郎さんは忘れているようですね。(まあ、仕事仲間の突然出来事に冷静さを失っているから、と解釈しておきましょう。)
英語では「The Fatal Dose」、ドイツ語では「Die Tödliche Dosis」、フランス語では「La Dose Fatale」、イタリア語では「La Dose Fatale」、スペイン語では「La Dosis Fatal」、ポルトガル語では「A Dose Fatal」、中国語では「致死量」と言う。
「点滴」:正式には「点滴静脈注射」と言い、その省略した言い方である。(「点滴注射」という省略した言い方もあるが、一般的に省略した言い方は「点滴」である。)
これは栄養分の補給のために行われるものであって、高所に置いた薬液からその液を滴下させてゴムチューブを通して患者の静脈内に注入する方法、及びその装置のことである。尚、輸血を行う場合も基本的な仕組みは同じであるが、その場合は「輸血」と呼ばれて、「点滴静脈注射」とは区別されるのが一般的である。
名前に「注射」とあるが、これも注射の仲間である。普通の「注射」と異なるのは、時間を掛けて体内に薬液を注入するということである。また、注射器を用いた注射では、薬液の量はそれほど多く、数mlていどまでであるが、点滴はある程度以上の量を投与する場合には点滴が用いられる。これは、急激に大量の薬剤を投与すると、血中の薬剤濃度が急激な上昇をすることになり、その副作用の危険があるが、時間を掛けて投与することで、副作用を回避するためである。(それでも100%の副作用回避ということはない。→同じ量でも時間を掛けて投与した方が副作用の可能系が下がる。)
英語では「Intravenous Therapy」、ドイツ語では「Intravenöse Fütterung」、フランス語では「Alimentation Intraveineuse」、イタリア語では「Cibo Endovenoso」、スペイン語では「Alimento Intravenoso」、ポルトガル語では「Alimentação Intravenosa」、中国語では「点滴」と言う。
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CAROLE BAYER SAGER『CAROLE BAYER SAGER』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1977年に発表された彼女の1st.アルバムである。彼女はシンガーとしてよりも作詞家として数多くのヒット曲を生み出しているが、シンガーとしてもなかなかの表現力があって、A.O.R.と呼ばれるものを歌っている。本アルバムは彼女が他のシンガーに提供した曲を自身でカヴァーしたのをはじめ、けっこう有名な曲も収められている。ということで、音楽通にとっては実においしいアルバムである。
収録曲は以下の全10曲である。『Come In From The Rain』『Until The Next Time』『Don't Wish Too Hard』『Sweet Alibis』『Aces』『I'd Rather Leave While I'm In Love』『Steal Away Again』『You're Moving Out Today』『Shy As A Violet』『Home To Myself』。
この中からシングル・カットされたのは『You're Moving Out Today』である。
お薦め曲は「全部」と言っておくが、それだけ全ての曲がポイントになる所があり、かつ、クオリティも十二分の出来になっている。確かに、大きなヒットを記録したということにはならなかったが、玄人好みの楽曲と、玄人を唸らせるだけのボーカルを披露しており、通好みのアルバムとなっている。
尚、彼女は'80'sになると、バート・バカラックとのコンビで数多くのヒット曲を生むソングライターとして活躍することの方が大きくなるが、シンガーとしても非凡なところを示しているだけに、シンガーとしてももっとアルバムをリリースして貰いたかった所ではありますが...(シンガーとしては3枚のオリジナル・アルバムしか発表していない。)まあ、それだけ貴重なアルバムと言うことなので、聴く方も気合いを入れて聴きましょう!(女性ボーカルがお好きな方、A.O.R.がお好きな方であれば、気に入ることでしょう。)
「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その251) [ケータイ刑事]
今回のテーマは「主人公と同格の新顔」です。(ここで言う「同格」というのは作品のポジションではなく、物語に於ける地位が主人公と同格である、という意味です。)で、取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「海・3rd.9話」、「007」からは引用として「オクトパシー」を、そして本題として「ワールド・イズ・ノット・イナフ」です。
「ケータイ刑事」:「海・3rd.9話」。「女子高生刑事はケータイ電話の夢を見るか ~銭形海の悪夢」という物語。「零・2nd.8話」、「雷・2nd.7話」に続いて「ケー刑事」で3度目となった「悪夢」シリーズの1本である。「悪夢」シリーズとなると、主役の銭形よりも、佐藤二朗さんの存在感で主役を食ってしまうような物語にもなっていて、シリーズではお馴染みの物語である。
この物語の新顔というのは「ケータイ刑事 諏訪太朗」である。(「悪夢」に登場するものなので、現実ではなく、あくまでも海ちゃんの夢の世界に登場したのですが...)
寝ている海ちゃんが目にしたのは、「ケータイ刑事」のオーディション会場だった。そして、諏訪太朗さんがオーディションを受けていて、「ケータイ刑事」をやりたいということを言っていた。監督を務める海ちゃんが「合格」という判断を下すと、即座に撮影開始となった。
で、完成した物語「ケータイ刑事 諏訪太朗」が始まる。サブタイトルは「初めまして、さようなら~諏訪刑事死す!」というタイトルだった。オープニングで特命刑事であるケータイ刑事の携帯電話を貰った諏訪さん。で、警視庁の廊下を歩いていたら、突然何者かに撃たれて死んでしまった。(「ケータイ刑事 諏訪太朗」の物語はそれで終わりとなった。)
が、これは青葉台学園の制服を着ていた諏訪太朗の夢だった、という夢を海ちゃんが見たものだった。が、夢の世界であっても、「ケータイ刑事」となった新顔の諏訪太朗は、何もしないうちに死亡したということで、余りにも短命な存在でした。
「007」:「オクトパシー」。1983年のシリーズ第13作であって、3代目ボンドの第6作である。本作公開時には、初代ボンドのS・コネリーが久しぶりにボンドを演じた番外作品ノ「ネバーセイ・ネバーアゲイン」と競合することになったが、興行成績は本作の圧勝だったことで、3代目になっていたもののシリーズ本家の強さを改めて示した作品となった。
この物語単独では今回のテーマに合致しないが、この作品があるからこと語れる部分がある。ということで、今回のテーマに合致するように「ワールド・イズ・ノット・イナフ」に繋がる部分というのは、ボンドの同僚である009がベルリンで、東側から脱出してきた009は、貴重な宝石である「ファベルジュの卵」を手にしてイギリス大使館に駆け込んだが、途中で受けた傷のため、息絶えた。(殉職した。)が、そのファベルジュの卵は偽物であって、本物はオークションに主ピンされると言うことから、ボンドが任務に就くことになる。
この物語では、「ワールド・イズ・ノット・イナフ」に対して前任者の009が登場し、ここで殉職している。よって、「ワールド・イズ・ノット・イナフ」に登場する009は少なくとも本作以降で代替わりしていると言うことになり、長期にわたって009ではないということになる。(但し、本作の009の後任の009と、「ワールド・イズ・ノット・イナフ」の009とが同一人物であるのかは不明であり、更に代替わりが行われている可能性もある。但し、そうなると、「ワールド・イズ・ノット・イナフ」の009は、より在任期間が短いことになる。)
「007」:「ワールド・イズ・ノット・イナフ」。1999年のシリーズ第19作であって、5代目ボンドの第3作である。ボンドガールとして登場したソフィー・マルソーが大女優ぶりをいかんなく発揮して、本来のメインとなる(はずだった)ボンドガール(=クリスマス・ジョーンズ博士・、演じたのはデニス・リチャーズ)を完全に喰ってしまい、D・リチャーズは存在感のないボンドガールとして知られるようになってしまった作品であった。
元KGBの雇われ殺し屋として活動していたレナード(ヴィクター・ゾーカス)は、ソ連のアフガン撤退後、余りにも冷酷な殺しをしていたことから厄介払いされてしまい、フリーのテロリストになった。そして石油を牛耳るロバート・キング卿の娘・エレクトラ・キングを誘拐した。が、身代金の支払いを拒否されたことをエレクトラが知ると、エレクトラはレナードを利用して、ある計画を開始した。そして、レナードの元から脱出した。MI-6はレナードの元に009を派遣した。(当然、「オクトパシー」の後であるから、いつから009となったかは不明であるが、少なくとも007・ボンドよりは後から00要因になった新顔であることに変わりはない。)
009はエレクトラの脱出から1週間、レナードのアジトに潜入し、レナードの頭に銃弾を撃ち込んだ。しかし、レナードの反撃があって、009はレナードに撃たれて殉職している。
一方、頭に銃弾を受けたレナードだったが、奇跡的に彼は死ななかった。銃弾が頭の中に残り、それが少しずつ頭の中を移動していたことで、神経を圧迫し、レナードは痛みを全く感じなくなっていた。しかし、MI-6はその状況では、長くは活きられないと判断したため、トドメを刺すための00要員の派遣はしなかった。
共通点は、主人公(銭形/ボンド)と同格の肩書きを、主人公よりも後から貰った人物(「ケータイ刑事」では諏訪太朗、「007」では009)が撃たれて死亡(殉職)しているということである。そして、その在任期間は主人公(銭形/ボンド)よりもはるかに短い短命であったということである。(特に諏訪太朗は「ケータイ刑事」になったと思ったら死んでいるので、何もしていないということになる。)
一方、相違点は、「ケータイ刑事」ではその肩書きでは本当に何もすることなく殉職してしまったが、「007」では暗殺に失敗しているものの、少なくともレナードというターゲットに対して頭に銃弾をぶち込んだということで、多少なりにも任務を遂行しているということである。(但し、頭に残った銃弾のため、レナードを痛みを感じないモンスターにしてしまったのも事実であった。)更に、「ケータイ刑事」では夢での出来事であって、現実に起こったことではないが、「007」では現実に起こったことである。
次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。
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