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CARMEN(1983・スペイン)(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1983年のスペイン映画「カルメン」である。日本での劇場公開は1983年12月であった。メリメの原作で、ビゼーの作曲によるオペラが余りにも有名であって、サイレント映画の時代か何度も何度も映画化されている作品(最も古い作品は、製作から100年近くになる。→一の位を四捨五入すると100年になる。)そのため、製作年や製作国を記さないと区別できない様になっている作品である。その中からちょっと変わっているのが1983年のスペイン作品である。(フラメンコによるミュージカル仕立てとなっており、舞台劇とそのリハーサルという現実世界を交錯させて描いた物語である。)

作品データを記しておくと、時間は101分、原作はプロスペル・メリメ、監督はカルロス・サウラ、脚本はカルロス・サウラとアントニオ・ガデスの2人、撮影はテオ・エスカミーリャ、音楽はパコ・デ・ルシアである。そして出演は、アントニオ・ガデス、ラウラ・デル・ソル、パコ・デ・ルシア、クリスティーナ・オイヨス、ファン・アントニオ・ヒメネス、セバスティアン・モレノ、ホセ・イエペス、ペパ・フローレス、ホセ・ルナ・タウロ、たちである。

舞踊団を主宰するアントニオは、ビゼーのオぺラ「カルメン」のミュージカル化に取り組んでいたが、主演のカルメンを演じる女優が見つかっていなかった。ある日、彼は仕事仲間のギタリスト・パコと共に新人の発掘のために舞踊学校に行った。しかし、カルメンのイメージにあう女優は見つからなかった。帰ろうとしていたアントニオたちだったが、そこに遅刻してやってきた一人の娘・カルメンが彼らの目に留まった。彼女はカルメンのイメージにピッタリだったことで、彼女を主役にすることがその場で決まった。リハーサルが始まり、カルメンはめきめき戸城たちしていく。アントニやは五志かカルメンに弾かれていて、息もピッタリと合うようになる。そしていつしかカルメンもアントニオの愛情を感じるようになっていて、夜、稽古する彼の元に通い、結ばれる。が、カルメンには夫がいた。現在は服役中だったが、刑期を終えて出所してきた。夫を紹介されたアントニオの心には嫉妬心が芽生えた。しかし、カルメンはアントニオに「今好きなのはあなただけ」と言うが、それは言葉だけだったと知ったアントニオ。カルメンは束縛されることを嫌っていて、そのことをアントニオに告げた。リハーサルの間、アントニオの心の中では嫉妬が燃え上がり、遂に、劇中と同様にアントニオはカルメンを刺してしまった...

本作は、原作の「カルメン」を知った上で鑑賞すべき作品である。知っていれば、原作の物語、劇中の舞台劇(ミュージカル)、そしてそれ以外のストーリーとを絡ませながら「カルメン」のストーリーを立体的な堪能することが出来るようになる。それだけに、違った切口で見ることも可能となり、色々と楽しめる作品である。

また、「カルメン」というとやはりビゼーの音楽も必要不可欠なものであるが、本作のサントラ盤はスペインのギタリストであるパコ・デ・ルシアの奏でるギター・サウンドも独特の魅力を出していて、それも面白いところである。

ということで、映画とサントラ盤の両方で、色々と楽しめる作品である。尚、原作の「カルメン」の物語を全く知らないという方は、とりあえずはオペラの「カルメン」を見るか、他の映画「カルメン」を見るか、原作を読むかしてから本作に接することにしましょう。

最後に、本作のサントラ盤の収録曲を記しておく。収録曲は以下の全16曲である。『MEDLEY: The Search For Carmen/Introduction』『Stop Crying』『Bulerias』『Adagio』『MEDLEY: The Women's Knife Fight In "La Tabacalera De Sevilla"/The Soldiers Arrest Carmen』『Intermezzo』『Habanera』『Fiesta Popular』『Guitar Strumming』『The Company Rehearses』『Love Theme And Premonition』『Fight With Sticks』『Carmen's Infidelity』『El Gato Montes』『MEDLEY: Show-Down Between Escamillo And Don Jose/Cante Gitano/Mirabras』『Finale』。

 

Carmen

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Decca (Ims
  • 発売日: 1989/10/06
  • メディア: CD

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カルメン [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 東北新社
  • メディア: DVD

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カルメン (岩波文庫 赤 534-3)

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  • 作者: プロスペル・メリメ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1960/12/05
  • メディア: 文庫

カルメン (新潮文庫 (メ-1-1))

カルメン (新潮文庫 (メ-1-1))

  • 作者: メリメ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1972/05
  • メディア: 文庫


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「CAPER OF THE GOLDEN BULLS」 [映画(洋画)]

表題の作品は1967年のアメリカ映画「宝石を狙え! ゴールデンブル作戦」である日本での劇場公開は1967年12月であった。W・マッギヴァーンのベストセラー小説の映画化作品である。

作品データを記しておくと、時間は105分、原作はウィリアム・マッギヴァーン、監督はラッセル・ラウズ、脚本はエドワード・ウォーターズとポール・デヴィッド・メシンガーの2人、撮影はハル・スタイン、音楽はビク・ミッチーである。そして出演は、スティーヴン・ボイド、イヴェット・ミミュー、ジョヴァンナ・ラッリ、ヴィトー・スコッティ、J・G・デヴリン、アーノルド・モス、ウォルター・スレザック、クリフトン・ジェームズ、ロマックス・スタディ、たちである。

ピーターは、かつて国際的銀行泥棒として名を知られた男であったが、現在では足を洗い、南スペインの海辺の町・サンタ・マリアでレストランを経営し、美しい恋人・グレイスと共に暮らしていた。そんな彼の元に、ある日、昔の仲間のアンジェラが現れて、銀行襲撃の計画を語った。そして、仲間に加わらなければ、勝手の悪事をばらす、と脅した。更にアンジェラは、昔の仲間・フランソワを呼び寄せていたこともあった、ピーターはその計画に加わらざるを得なかった。その計画とは、近くの町・パンプローナの祭の当日に、スペイン銀行に保管される高価な宝石で飾られている聖処女マリアの像を奪ういうものだった。で、動き出したピーターだったが、数日後、銀行周辺の地理を調べていると、ブリサール大佐と名乗る男に連れ去られてしまう。大佐は、かつてアルジェでスパイ活動をしていた頃、フランソワもその仲間だったが、彼の裏切りによってフランスの将軍が殺されてしまったことがあり、その一件以来、フランソワを探し続けていたのだった。そして、ようやくフランソワの足取りと銀行襲撃計画を知ったということだった。で、大佐は、将軍の遺族に奪った金を渡したいので協力して欲しいと頼んだ。そして、祭の日がやってきた。一味は計画通りに行動して、宝石袋を奪い、持ち出そうとして用意しておいた仕掛けを使った。が、その宝石袋は消えてしまった。というのは、グレイスが、この計画を知って、ピーターを昔のような悪事を働く世界に戻さないように手を打ったためだった。宝石は結局、元に戻り、大佐の計画もふいになってしまったが、ピーターは昔の世界に戻ることは無かった...

アクションということでは今一つ乗り切れない所もあるが、犯罪サスペンス/アクションということではそれなりに見せてくれる作品である。ただ、緊張感がもう少し欲しい所である。まあ、南スペインの観光気分といったところもある作品と言ったらいいですかね...

で、LDではリリースされていたが、DVD化されていない作品の一つであるが、DVD化されないのはやっぱり、という作品でもある。それだけに見ようとすると苦労する作品である。まあ、絶対的に見なくても、という作品ですけど...

 

↓本作のソフトがないので、S・ボイド、I・ミミューの出演作品を拾っておきます。

ローマ帝国の滅亡 [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
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シャラコ [DVD]

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CHARLIE RICH『BEHIND CLOSED DOORS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1973年に発表されたアルバムであって、彼の発表したアルバムの中ではダントツにセールスの良かったアルバムである。また、彼の唯一の全米No.1ソングが生まれたアルバムでもあって、彼の代表作である。(グラミー賞も受賞している。)'50'sの終盤にデビューして、当時はキャリアも15年ほどになり、40歳を超えて、最も脂が乗った時期に発表された本作は、カントリー・アルバムでも名盤と知られている作品である。チャート成績は、Billboardでは最高位8位、カントリー・チャートでは1位を獲得、カナダでは最高位4位を記録している。また、1974年のBillboard年間アルバム・チャートでも8位にランクインしている。

収録曲は以下の全11曲である。『Behind Closed Doors』『If You Wouldn't Be My Lady』『You Never Really Wanted Me』『A Sunday Kind Of Woman』『Peace On You』『The Most Beautiful Girl』『I Take It On Home』『'Til I Can't Take It Anymore』『We Love Each Other』『I'm Not Going Hungry』『Nothing In The World (To Do With Me)』。

この中からシングル・カットされたのは全部で3曲である。1st.シングルの『I Take It On Home』はアメリカのカントリー・チャートでは6位、カナダのカントリー・チャートでは3位を記録しているものの、総合チャートにはチャートインしなかったが、2nd.シングルの『Behind Closed Doors』がアメリカとカナダのカントリー・チャートでは1位を獲得し、Billboardでは最高位15位、カナダでは5位、イギリスでも16位を記録する大ヒットになった。そして、次のアルバムからのシングル1曲を挟んでからシングル・カットされた『The Most Beautiful Girl』(邦題は「朝やけの少女」)はBillboardで2週連続の1位を記録下のをはじめ、カナダでも1位、イギリスでも2位を記録する大ヒットになり、彼のシングルの中では最大のヒットになった。また、この曲は1974年のBillboard年間シングル・チャートでは23位にランクインしている。

お薦め曲は、言うまでもない彼の代表曲である『The Most Beautiful Girl』、シングル・ヒットを記録しているBehind Closed Doors』、それ以外からは『You Never Really Wanted Me』『Peace On You』『'Til I Can't Take It Anymore』という所をピックアップしておく。

派手な所はないが、王道をいくカントリーであって、安心して聴いていることが出来るものでもある。また、キャリアを重ねたことから円熟味が出ていて、渋さと格好良さとが同居していて、それがまた泥臭さとスマートさという不思議なバランスが取れているのも面白い所である。カントリーであるが、ボーカル・アルバムとしても聴くことが出来るものである。(男性)ボーカルがお好きな方にもお奨めのアルバムである。

ただ、本アルバムの唯一の欠点としたら、カントリー・アルバムにある時間の短さである。11曲で約31分半という時間は短いとしか言いようがない...(カントリー・アルバムで31分だったら、十分標準的な時間なんですけどね...)

 

Behind Closed Doors

Behind Closed Doors

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 1992/06/10
  • メディア: CD

Behind Closed Doors (Exp)

Behind Closed Doors (Exp)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sbme Special Mkts.
  • 発売日: 2001/02/06
  • メディア: CD

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ケータイ刑事銭形愛1話[裏ネタ編]PART 7 [ケータイ刑事]

銭形愛」の第1話「消えた死体の謎 ~トップモデル殺人事件」の「裏ネタ編」の増補の3回目となる今回は、五代さんがこれで祝って貰っていたことから「栄転」について、「スニーカー」について、ちゃんが事件を解くヒントになったのがここからだったことから「自販機」について、「硬貨」について記します。尚、「栄転」は「・35話(2nd.22話)[裏ネタ編]PART 5」で、「スニーカー」は「・14話(2nd.1話)[裏ネタ編]PART 2」で、「自販機」は「・11話[裏ネタ編]PART 7」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。また、この物語に対する過去に記した裏ネタ編は2008/12/23、24、29、31付です。

栄転」:職務や職場が従来よりも上の地位に移る人事異動のことである。(逆に、地位がしたになる人事異動は「左遷」という。→中国の故事に由来していて、中国では「右」と「左」では「右」を尊び「左」を卑しんでおり、「遷」には「罰として低い官に移す」という意味もあるため、降格となる場合を「左遷」と言った。尚、「右遷」という言葉は存在しない。これは、「遷」には罰する、降格するという意味があるので、「右」はより高い地位になるが、罰して高い地位になるということはあり得ないためである。)

現在の職場で何らかの功績を挙げたために栄転すると言うことはよくあることである。五代さんは六曲署から転勤してきたということになっているが、警察署から警視庁の本庁に転勤してきたと言うことは、やはり栄転ということになりますね。

英語では「Change for the Better」と言うが、転任すると言う意味の「Transfer」を用いて、より高い地位を示す言葉と併用して表す場合もある。(逆に、降格された地位を表す言葉と併用すると「左遷」という意味にもなってしまいます。)または「Promotion」という言い方もある。ドイツ語、フランス語では「Promotion」(但し、発音は異なる。)、イタリア語では「Promozione」、スペイン語では「Promoción」、ポルトガル語では「Promoção」、中国語では「榮升」と言う。

スニーカー」:運動靴の仲間であって、靴の一つである。靴の底面は一般的に弾力性のあるゴムで出来ていて、足を覆う上層部は柔らかい革や布で出来ている。また、靴が足から脱げないように、紐で縛ることが出来るようになっている。但し、近年では紐を使わずにマジックテープを使い、より簡単に脱ぐことが出来るようにしたものもある。また、靴の内側は、汗を吸収するためにタオル地を使っているものが多い。

歴史は比較的新しく、20世紀初頭になって、柔らかい素材で作られた靴として、現在のスニーカーの原形となるものが登場している。それまでの靴というと、靴底が固い素材で出来ていたため、靴を履いて歩くと靴音が必ずしていたが、柔らかい素材を靴底に使ったスニーカーは、靴音がしないで背後から忍び寄るように歩くことが出来る靴として登場した。

尚、名前の「スニーカー」というのは、「忍び寄る」という意味の「Sneak」から派生してこの名称が付けられたものである。実際、これを売り出したKeds社は、販売するに当たり、「静かなクツ」ということをセールスポイントにしていた。ただ、「忍び寄る」と言うとどうしてもダークなイメージがあるため、これを嫌って「テニスシューズ」と呼んだり、「トレーナー」と言う場合もある。

しかし、そんなスニーカーモ当初はナカナカ普及しなかった。スニーカーが一般的になったのは1970年代になってからのことである。これはスポーツに適していて動きやすいということから売り上げを伸ばしていくことになった。また、アメリカでのプロバスケットボール・リーグ(NBA)のスター・マイケル・ジョーダンの人気と共に、'80年代に大ブームとなって、通常履く靴の一つとして完全に定着することになった。

それ以降、靴メーカーの開発競争が過熱して、陸上競技に適するように化学的な研究と新素材の開発競争、技術的なメスが入れられて、運動靴として進化していくことになる。現在では、スポーツの国際大会であるオリンピックや各種世界選手権がその技術を固辞する見本市のようになっている。(→もはや、選手の技量だけでなく、技術競争によって先端スポーツ技術が取り入れられていないと金メダルは取れないようなことになってしまって...)

五代さんのニックネームが「スニーカー」であるが、これは「太陽にほえろ!」に登場した五代さんがスニーカーを愛用して履いていたため、それがニックネームとなったものである。(「刑事の価値は履き潰した靴の数で決まる」と言っているのもやはり「太陽にほえろ!」に出てきた台詞であって、先輩からそのように教えられていました。この物語では、しっかりとその言葉を語っていましたね。)

英語では「Sneaker」、ドイツ語では「Sportschuhe」、フランス語では「Tennis」、イタリア語では「Chi Striscia」、スペイン語では「Zapato de Lona」、ポルトガル語では「Tênis」、中国語では「旅遊鞋」と言う。

自販機」:「自動販売機」のことであって、それを略した言い方として定着している言葉である。(昔々のことであるが、あるワープロ機で「じどうはんばいき」と入力して漢字変換を行ったら「児童販売機」となったことがあったのを思い出しました。→子供を売る機械って?)

貨幣やカードなどを投入口に入れると、販売している物品が自動的に出てくる装置のことである。対面販売ではなく、機械が販売するため、24時間、いつでも販売することが可能である。(但し、販売されている物品の一部は、時間制限を設けていて、夜間は販売しないというものもある。)販売店にすれば、商品を補充するだけで良くなるため、省力化が可能である。(但し、電気だけは消費する。)

現在、広く普及しているものは、ボタンで商品を選択するというものが当たり前になっているが、ガチャガチャの販売機のようなものも、当然ながらこれに含まれる。実際、世界で最初の自動販売機は、紀元前3世紀の古代エジプトに登場したものであって、神殿に置かれた聖水の自販装置である。(投入された貨幣の重みで内部の受け皿が傾き、その傾きが元に戻るまで弁が開いて水が出る、という仕組みである。)→(完全)機械式の自動販売機ということになる。

しかし、これは特別なものであって、現在のような形に近い自動販売機が登場したのは17世紀になってからである。更に、現在では当たり前となっているボタンによって商品を選択するという形の自動販売機は20世紀になってから登場した。(アメリカで、タバコの自動販売機である。)

また、日本で最初に登場した自動販売機は1888年に登場した「煙草自動販売機」である。(内国勧業博覧会に出展されたもの。やはりタバコの自販機だったんですね。)

現在では、鉄道の乗車券、映画の入場券、食堂の食券などのようなチケットの販売を行うものから、切手、飲料(酒類を含む)、タバコ、新聞や雑誌、乾電池、菓子、ガム、カップラーメン、アイスクリームなどの自動販売機などまである。但し、チケットの販売を行う自動販売機は「自動券売機」と呼ばれるのが一般的である。(が、これもっぱな「自動販売機」である。)

日本では、町中の至る所に自動販売機が設置されていて、様々な商品が販売されているが、自動販売機が幅を利かせているのは世界では日本だけである。治安の悪い所では、自動販売機は屋内で、しかも人の目の届く範囲にしか設置されない。また、販売している商品も、ガムや新聞などの極限られたもので、しかも安価なものしかない。治安の悪い国の人に言わせれば、日本の自動販売機は「屋外に置かれた金庫や倉庫」と考えられているぐらいである。(日本の場合、設置されている自販機の約半分が飲料の自販機である。)

その対策として、近年では携帯電話で決済出来るものが登場し、更には電子マネーやポストペイ方式のカードで決済を行う自動販売機も登場している。→「屋外に置かれた金庫」ということでは、内部に蓄えられている現金は少額になるが、「倉庫」と言う点では何ら変わらない。

また、2008年になってようやく規制されるようになったが、タバコの自動販売機に規制がなかったのは日本とドイツだけであった。また、酒の自動販売機があるのは日本だけである。(自動販売機では、未成年者でも簡単に購入できてしまうということが問題になる。)その対策として日本で導入されたタバコ自販機の成人識別カード「taspo」であるが、これの導入によって、タバコの販売がコンビニに移るようになり、町中のタバコ屋の廃業が増えている。自動販売機は、省力化のために導入されたものであるが、新しいシステムのおかげで、省力化に逆行する形である対面販売に戻っているというのは皮肉な所ですね。

いずれにしても、自動販売機の進化は目覚ましいものであるが、停電となったら販売することが出来ず、ただの箱になってしまいます。(一部では、停電した場合に備えて、バッテリーを内蔵した自販機もあるが、そこまでする必要性が本当にあるのでしょうか???)

尚、英語では「Vending Machine」、ドイツ語では「Automaten Eingeworfen」、フランス語では「 Distributeur Automatique」、イタリア語では「Macchina che Vende」、スペイン語では「Expendedor Automático」、ポルトガル語では「Distribuidor Automático」、中国語では「自動販賣機」と言う。尚、海外旅行する場合は自販機にお金を入れたのに商品が出てこないというトラブルはよくあることなので、「お金を入れたのに商品が出てこない」という苦情は現地語で覚えておくと、役に立つかもしれませんよ。(が、下手に現地語を使うと、その返事にも現地語で返されて、何を行っているのか全く分からないという事になる可能性もありますが...)

硬貨」:金属で作られた貨幣のことである。「コイン」と言うこともある。または「玉」と呼ぶこともある。(その硬貨の額面を付けて言うことが多い。(「1円玉」「10円玉」などと言う。))または、金貨、銀貨のことを指す。

昔は、貨幣というと硬貨であって、金貨や銀貨が一般的であった。これは素材となる金や銀の価値がその硬貨の価値とされていた。(所謂「金本位制」が確立していたためである。)しかし、現在では貨幣の中心は紙幣になっていて、硬貨は額面の低いものとして、紙幣の補助的な貨幣として使用されようになっている。そのため、素材の金属の価値よりもはるかに額面は少額である。(そもそも、素材の価値が額面よりも高ければ、誰もがその硬貨を貨幣として使用せず、解かして金属素材として売ってしまうでしょう。→記念金貨では時には素材の方が高額になる場合もなきにしもあらずである。→例えば、100円金貨などを作ろうとしたら、間違いなく素材の金の方が高額になるので、そういう記念金貨は作られず、1万円金貨とか10万円金貨というようなものとして作られ、金の素材の価値は額面よりも小さくするのが基本である。)

尚、1円硬貨は、製造するのに1円以上が掛かる(製造原価が額面以上となる。)が、素材のアルミニウムの価値は0.3円程度である。(アメリカの1セント硬貨も製造原価は1セント以上であるが、素材の価値としては1セント以下である。)→作れば作るほど赤字になってしまうが、通貨の最低単位である以上、作らざるを得ないものである。(しかし、紙幣の方は額面に対して製造原価ははるかに小さいので、そちらで金銭的価値は回収される。例えば1万円紙幣の製造原価は数十円とされている。)

英語では「Coin」、ドイツ語では「Münze」、フランス語では「Pièce」、イタリア語では「Moneta」、スペイン語では「Moneda」、ポルトガル語では「Moeda」、中国語では「硬幣」と言う。

 

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

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殿様の左遷・栄転物語 (朝日新書)

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銘品スニーカー図鑑 (エイ文庫)

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monoスペシャル スニーカー・クラブ・マガジン

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自販機の時代―“7兆円の売り子”を育てた男たちの話

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自販機CRMマーケティング―ビジネス成長へのIT革新

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自販機技術総覧

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自動販売機の文化史 (集英社新書)

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日本貨幣カタログ〈2012年版〉

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コインと紙幣の事典 (「知」のビジュアル百科)

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