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「THE CARPETBAGGERS」 [映画(洋画)]

表題の作品は1964年のアメリカ映画「大いなる野望」である。日本での劇場公開は1965年6月であった。大富豪ハワード・ヒューズをモデルにしたH・ロビンズの小説の映画化作品でで、ハリウッドの内幕を描いた作品である。

作品データを記しておくと、時間は150分、原作はハロルド・ロビンズ、監督はエドワード・ドミトリク、脚本はジョン・マイケル・ヘイズ、撮影はジョセフ・マクドナルド、音楽はエルマー・バーンスタインである。そして出演は、ジョージ・ペパード、キャロル・ベイカー、エリザベス・アシュレイ、アラン・ラッド、ラルフ・テーガー、マーティン・バルサム、マーサ・ハイヤー、リュー・エアーズ、ロバート・カミングス、リーフ・エリクソン、ボブ・カミングス、ルー・エイヤース、たちである。

時は1923年、ジョナス・ゴード・ジュニアは急死した父の後を継いで、若くしてコード化学の社長に就任した。また、かつての自分の恋人で、父の妻になったリナと金で縁を切ると、リナはジョナスの幼馴染みのネバダと共に去って行った。ジョナスは多方面にわたって会社を発展させると共に、自身では航空機によるアメリカ大陸横断のスピード記録を更新するという快挙を成し遂げ、航空技師の娘・モニカと結婚する。一方、ネバダは映画界に入って、カウボーイ・スターになっていた。しかし映画界はサイレント映画からトーキーへの移行期と言うことで、経済的に苦境に陥っていた。ネバダはジョナスに援助を求め、ジョナスはそれを受けて映画界に進出することを決断した。そしてリナを女優にしてネバダと共演させた作品を作り、その作品は大成功して、リナは人気スターとなる。ジョナスはモニカに離婚を承諾させ、他の事業と平行して映画会社への大々的な進出をするために乗っ取り工作を始める。しかし、部下の裏切りがあって、予定していた以上の高値で買収することになった。一方、スターになったリナはネバダと結婚するが、飲酒運転で事故を起こして死んでしまう。ジョナスはコールガールのジェニーを新たなスターに育てる。そして、モニカの父に仕事を頼もうとして、モニカと娘に会うが、その場にジェニーが現われたことで、モニカは誤解したまま去ってしまった。ジョナスは過去を承知した上でジェニーに求婚するが、ジェニーは、ジョナスは自分を求めているのでは無く、野望を実現するために結婚しようとしていることを知り、去ってしまった。遂に、ジョナスを理解しているのはネバダだけになってしまうが、ある日、ネバダの言葉から喧嘩になってしまう。ジョナスは兄が狂い死にしたことから、自分もそうなるかも知れない恐怖から逃れるために必死に仕事をしていたが、ネバダの言葉がその不安を払拭させた。で、ジョナスモニカと娘の元に帰っていった。

人間ドラマとしては十分描かれているが、2時間半という時間が少し長く感じてしまう作品でもある。もう少しまとめるなどの工夫をした方がよいと思ってしまうのだが、作品としてはけっして悪いものではない。内幕ものということもあって、色々と説明している部分なども必要なのは分かるが、ということでちょっと残念な残念な作品である。まあ、1964年というまだどちらかというとのんびりしていた時代らしい作品だとは思いますが...

 

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ケータイ刑事銭形愛2話[裏ネタ編]PART 7 [ケータイ刑事]

銭形愛」の第2話「死者からの伝言 ~天才物理学者殺人事件」の「裏ネタ編」の増補の3回目となる今回は、真犯人がこれをしていたことから「くしゃみ」について、愛ちゃんが変装でこれを着ていたことから「割烹着」について、被害者の発見したこれはこうだったことから「定理」について、「根底」について、これを破ったものだったことから「常識」について記します。尚、「くしゃみ」は「・24話(2nd.11話)[裏ネタ編]PART 10」で、「割烹着」は「・21話(2nd.8話)[裏ネタ編]PART 8」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。また、この物語に対する過去に記した裏ネタ編は2009/1/5、8、10、13付です。

くしゃみ」:漢字で記すと「」(画数が多いので、大きく表示しおきます。)となる。しかしこの漢字は難読漢字であり、かつ常用漢字でもなく、第二水準の漢字であるため、普通はひらがな表記をするのが一般的になっている。

鼻粘膜の刺激によって起こる激しい呼気運動のことであって、呼吸器が起こす反射的な運動でもある。鼻腔内にウイルスや埃などが侵入した場合、それらの侵入物を排除するために、激しい呼気を起こして体外に排出しようとするものである。風邪を引いたときや、アレルギー性鼻炎の場合には、これが頻繁に起こることになる。また、強い光を見た場合や急激に視界が明るくなった場合にも起こることがあって、視神経とも関係しているとされている。(光が原因となって起こるくしゃみについては詳しくは分かっていない所があって、そのメカニズムはまだ解明されていない。)

尚、くしゃみの擬声語は様々なものがあって、言語が異なると全く違うものとなっている。日本語でも「ハックション」「ハクション」「クシュン」などいくつかの擬声語があるが、言語が異なると全く違う言葉となっている。が、不思議なことであるのだが、全く似ているとは感じられない擬声語であっても、実際にくしゃみをする場合には、それが上手く表現されているように聞こえるのだから、言葉って面白いものである。

尚、俳句の世界では「くしゃみ」をはじめ、同義語である「嚔(くさみ)」「くしやみ」「はなひる」は全て冬の季語である。これは、冬になると風邪をひくことが多くなり、冬では日常的に見られることになるためである。尚、昔はアレルギー性鼻炎については全く知られていなかったのをはじめ、花粉の飛散量も少なかったものとされていて、認識されていなかったこともあって、春先のスギをはじめ、初夏にかけてのヒノキ、秋のブタクサなどの花粉が原因で起こるものは、それらは全て夏風邪と思われていたため、くしゃみというと全て風邪が原因で、冬のものと考えられていた。

また、日本では、他人に噂されているとくしゃみが出る、と考えられていた。(医学的な説明は全くなく、迷信の一つである。)また、その時のくしゃみの回数で、他人がしている噂の内容がどういうものかという解釈もされていた。(「一そしり二笑い三惚れ四風邪」と言われていて、1回だったら批判されていて、2回だったら笑われていて、3回だったら惚れられていて、4回だったら風邪を引いている、というものである。)しかし、これらは全て医学的な説明が出来ないものであって、言い伝えであり、迷信である。尚、地域によっては、1回だと褒められていて、2回だと憎まれている、と解釈する所もある。(3、4回は同じで、惚れられている/風邪を引いている、である。)

英語では「Sneeze」、ドイツ語では「Niesen」、フランス語では「Éternuement」、イタリア語では「Starnuto」、スペイン語では「Estornudo」、ポルトガル語では「Espirrando」、中国語では「噴嚏」と言う。

割烹着」:日本で、料理や家事を行う際、着物の上から着るものであって、これによって衣服が汚れるのを防ぐ役割をするものである。役割から考えると、前掛け、エプロンの仲間ということになる。

サイズは、おおむね着物の袂が納まる袖幅と袖丈であり、身丈は膝までというのが一般的である。また、袖口にはゴムが通っているものもあり、簡単に着る/脱ぐことが出来る。紐が付いていて、それを肩の後ろで結んで使用する。

歴史は比較的新しく、大正時代の初頭に生まれたものである。当時、家庭用仕事着として考案されたものであり、それが広がっていくことになる。昭和になると、国防婦人会が成立し、割烹着がその会服となったことから、女性は普段着(和服)の上に着るものということになり、誰もが着るお馴染みのものとなる。が、太平洋戦争の戦況の悪化によって、割烹着の材料となる木綿が不足し、女性の服装は次第にもんぺへと変わっていくことになって、見かけることが少なくなっていった。しかし、戦後になると、再び復活することになる。と同時に洋服の一般化とエプロンが広く普及していくことになって、戦前の様に大復活とまでは行かなかったが、割烹着は袖がある(エプロンは前掛けでしか無い)ということもあって、現在でも好まれて使われ続けられているものの一つとなっている。

尚、割烹着は、昭和初期から戦中には広く着られていたことから、昭和の臭いのするものというイメージが定着している。

英語では「Japanese-style Apron」、ドイツ語では「Coverall-Schürze」、フランス語では「Tablier Coverall」、イタリア語では「Grembiule di Coverall」、スペイン語では「Delantal de Coverall」、ポルトガル語では「Avental de Coverall」、中国語では「烹飪服」と言う。

定理」:既にそれが「真」であると証明された一般的命題のことを言う。特に数理学の世界で証明された命題が多く、それぞれについて「○○の定理」というように名称が付けられている。(数理学以外の世界にも当然存在する。が、数学と関係ないと思われる分野の定理も、それが真であると理論的に証明されている。)

数学や物理学の世界には多数の定理が存在しているが、三平方の定理(ピタゴラスの定理)などは誰でもが真っ先に名前が浮かぶ定理として知られている。(「ケー刑事」では「フェルマーの最終定理」という名前が後に出てきていますね。)尚、物理学では「○○の法則」と呼ばれている定理も多数ある。

英語では「Theorem」、ドイツ語では「Grundsatz」、フランス語では「Théorème」、イタリア語では「Teorema」、スペイン語では「Teorema」、ポルトガル語では「Teorema」、中国語では「定理」と言う。

根底」:「根柢」という表記もある。物事の土台になっている事柄、根元、根本、基礎中の基礎のことである。これらがあるからこそ、学術の世界が成立、発展していることになるものである。

例えば、注せ手までは地球は静止していて、太陽が地球の周りを回っているという天動説が当然と考えられていた時代に、地球が太陽の周りを回っているという地動説は異端な説として扱われることになったが、地動説が証明されると、それまでの天動説で理論体系づけられていた世界は全て崩壊し、地動説による新たな理論体系が構築されることになったが、この事例は物事の根底が変わったことを示すじれての代表的なこととして知られている。(それまでの常識は全て否定されてしまった。)

英語では「Root」、ドイツ語では「Wurzel」、フランス語では「Racine」、イタリア語では「Radice」、スペイン語、ポルトガル語では「Raiz」(但し、発音は異なる。)、中国語では「根底」と言う。

常識」:普通、一般的な人が持っている知識や思慮分別のことを言う。一般的な人ということは、普通に教育を受けた人のことであって、特に専門知識の有無は関係ない。

または、ある社会に於いて、その構成員であれば誰もが受け入れている意見や知識のことをいう。また、この意味では、社会の変化によって「常識」と捕らえられている知識の内容も変化していくことになる。→現代社会でも、国によって「常識」というものは異なっている。特に独裁体制の国家では、一般的な国の常識とは大きくかけ離れたことが常識になっていることがある。(特にどの国がそうだとは言わないが、言わなくても分かりますよね...)

尚、この考えは比較的新しいものであって、18世紀のイギリスの啓蒙学者のトマス・ペインの政治論で語られた言葉である。(アメリカ独立運動に多大な影響を与えることになった。)日本では明治中期の1890年に福沢諭吉が「人生の常情」という言葉を使って語ったのが最初である。以後、数年後に「常識」と言う言葉となって定着する言葉になった。

英語では「Common Sense」、ドイツ語では「Gesunder Menschenverstand」、フランス語では「Bon Sens」、イタリア語では「Senso Comune」、スペイン語では「Sentido Común」、ポルトガル語では「Bom Senso」、中国語では「常識」と言う。

 

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

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ペニシリンはクシャミが生んだ大発見―医学おもしろ物語25話 (平凡社新書)

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  • 作者: 百島 祐貴
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2010/02
  • メディア: 新書
日々、きものに割烹着

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  • 作者: 猪谷 千香
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2010/01
  • メディア: 単行本
服飾考察”ニッポンの美”シリーズ[割烹着] [DVD]

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  • 出版社/メーカー: タカラ映像
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きもの用割烹着

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定理と法則101―ピタゴラス、フェルマー、アインシュタインから現代まで (大人の「科学」と「学習」)

定理と法則101―ピタゴラス、フェルマー、アインシュタインから現代まで (大人の「科学」と「学習」)

  • 作者: 白鳥 敬
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2009/02
  • メディア: 単行本
ピタゴラスの定理―4000年の歴史

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  • 作者: E. マオール
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2008/02/27
  • メディア: 単行本
価値と倫理を根底に置いたソーシャルワーク演習

価値と倫理を根底に置いたソーシャルワーク演習

  • 作者: 川村 隆彦
  • 出版社/メーカー: 中央法規出版
  • 発売日: 2002/01
  • メディア: 単行本
図解 マナー以前の社会人常識 (講談社プラスアルファ文庫)

図解 マナー以前の社会人常識 (講談社プラスアルファ文庫)

  • 作者: 岩下 宣子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/09/21
  • メディア: 文庫
これだけは知っておきたい! 大人の「常識力」

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 青春出版社
  • 発売日: 2007/12/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
わかる!!わかる!!わかる!!一般常識〈2012年度版〉

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 新星出版社
  • 発売日: 2010/04
  • メディア: 新書
今さら他人には聞けない大人の常識力630+α (光文社知恵の森文庫)

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2009/03/12
  • メディア: 文庫

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CHRIS REA『WHATEVER HAPPENED TO BENNY SANTINI ?』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1978年に発表された彼のデビュー・アルバムである。イギリス出身で、ハスキー・ボイスとスライドギターということで知られている彼であるが、不思議なことに、本国イギリスとアメリカとでは、レコード会社の力もあるとはいうものの、どちらか一方でのヒットしか記録していないという傾向が強い。本国イギリスでは、本アルバム以外は好調であったが、アメリカはその逆である。本作はそんな彼のデビュー・アルバムであって、数少ないアメリカでの方がチャート成績やセールスが良かったアルバムである。チャート成績の方は、アメリカではBillboardで最高位49位を記録し、ゴールドディスクを獲得しているが、本国イギリスではチャートインしていない。(次作からは、イギリスではチャートインするが、アメリカではチャートインしないということが続くことになります。)

収録曲は以下の全10曲である。『Whatever Happened To Benny Santini?』『The Closer You Get』『Because Of You...』『Dancing With Charlie』『Bows And Bangles』『Fool (If You Think It's Over)』『Three Angels』『Just One Of Those Days』『Standing In Your Doorway』『Fires Of Spring』。

この中からシングル・カットされたのは2曲である。1st.シングルの『Fool (If You Think It's Over)』は、本国イギリスとニュージーランドでは最高位30位、アメリカではBillboardで最高位12位を記録して1978年のBillboard年間シングル・チャートでは84位にランクインしている。また、2nd.シングルの『Whatever Happened To Benny Santini?』はアメリカのものチャートインであって、最高位71位を記録している。

お薦め曲はシングル曲の『Fool (If You Think It's Over)』と『Whatever Happened To Benny Santini?』、更に『Because Of You...』と『Just One Of Those Days』をピックアップしておく。

若さから来るエネルギッシュなロックンロール・ナンバーと、瑞々しく繊細なところがあって、そのバランスがまた魅力的である。また、ハスキーボイスが渋さを出していて、本作製作時は20代後半であったにも関わらず、大人の味(30代から40代と感じられるものである。)もたっぷりと出している。

彼の作品の中では、本アルバムは忘れられがちとなっているが、最も瑞々しさがあるのは何と言っても本作である。また、'80's中盤のA.O.R.としてのヒット曲以降の渋さとは曲がった独特のも力もあるだけに、忘れずにチェックしておきたいアルバムである。じっくりと聴きましょう!

 

WHATEVER HAPPENED TO BENNY SANTINI ?

WHATEVER HAPPENED TO BENNY SANTINI ?

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wea International
  • 発売日: 1989/05/17
  • メディア: CD


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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その253) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「流行のグッズ」です。(但し、「流行」というものは年代によって変わっているだけに、ここでは「同一の物」ということにはならず、あくまでもその当時に「流行している物」ということになります。)で、取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・1st.10話」と「・2nd.2話」の2本を、「007」からは「ドクター・ノオ」と「死ぬのは奴らだ」の2本です。

ケータイ刑事」:「・1st.10話」。「爆弾魔からの挑戦状 ~手錠は爆弾を結ぶ」という物語。この物語のパターンは「・15話」を発展させたものである。後に、更にこのパターンを発展させた物語もシリーズには登場している。

17歳で女子高生のちゃんは、流行に敏感で、トレンドハンターとして、流行している物に対してのチェックをいつもしていた。この物語では、柴田太郎さん宛てにプレゼントが届くが、ちゃんはその箱を見て、ホワイトデーのお返しで、自分へのプレゼントだと勝手に判断する。が、五代さんが、それは柴田さんに届いたものであって、と言うことを代わりに受け取って預かっていたことを告げた。すると、ちゃんは、その箱が綺麗な包み紙に包まれていて、リボンが付いていたことから興味を持った。そして、それは女性からのプレゼントだと判断した。すると五代さんがその箱を開けてしまった。

中から出てきたのはピンク色をした小箱に2つの手錠が繋がったものであって、五代さんはそれが何なのか、全く分からなかった。ちゃんはそれを見ると、現在女子高生の間で流行っている「開運手錠」というものだと説明した。(手に入れるのに3ヶ月待ちという人気商品で、手錠を掛けたその人の運を知ることが出来るというものと、ちゃんと説明までしてくれた。)

五代さんはそれに対してすっかり興味を失ってしまったが、ちゃんは逆に、流行のものということで「試してみましょう」と言って、すかさず手錠の1つを開き、自分の左腕にはめ、もう一方をの手錠を五代さんの右腕にはめてしまった。そしてスタートボタンを押した。(柴田さん不在で、勝手に使ってしまいました。)

しかし、それは本物の開運手錠ではなかった。占いの結果が出るのでは無く、2時間のカウントダウンが始まったのだった。そんな所に柴田さんがやってきて、荷物を受け取ろうとして尋ねた。しかし、直ぐに荷物が開封されたことを知った。(これで怒らないのが柴田さんの優しい處でもある。)そして、箱に同封されていたメッセージカードに気づき、差出人が「名無権兵衛」だと知る。また、ちゃんは箱の蓋に付いていたメッセージカードに気づき、それに目を通し、これが(時限)爆弾ということを知ったのだった。

ケータイ刑事」:「・2nd.2話」。「音で人を殺せるか? ~売れっこ漫画家殺人事件」という物語。新パートナーの高村さんを迎えて、その2話目となった物語である。早くもちゃんと高村さんとの新・ケー刑事黄金コンビぶりが出ている物語である。

住宅街を散歩していた高村さんがトラブっている所に姿を現したちゃんは、近所に住んでいるという人気漫画「プリマをねらえ!」の作者の漫画家・胡桃割一郎にサインを貰おうということでやってきたのだった。人気漫画ということでちゃんはそれに填まっていたが、高村さんは「漫画に夢中になれるとは子供の特権だね」と言って、ちゃんを子供扱いするだけだった。これに対してちゃんは「(漫画は)大人だって読んでますよ」と反論したが、流行のものは何でも手を出すのが泪ちゃんである。また、流行のものを追いかけて、相棒に「知らないんですか~?」と、ちょっと馬鹿にした言い方もちゃんらしいところであった。

今回はちゃんしか取り上げていないが、本家四姉妹は、ちゃん、ちゃん、ちゃんも同じようなところがありました。また、分家四姉妹は、自分が興味を持って入れことであれば本家四姉妹と同様であるが、興味の無いものであれば全く知らないということになっていた。

007」:「ドクター・ノオ」。1962年の記念すべきシリーズ第1作である。製作から50年という時間が流れたこと、また本作は低予算作品であったことで、流石に現在では、劇中に登場する車をはじめ、グッズの数々には時代を感じてしまうが、物語の面白さは色褪せてはいない。

ロンドンにあるボンドのアパートが登場する数少ない作品である。(ジャマイカに飛ぶ前に、一旦自宅に戻ってきているところで登場する。)高級アパートメントに住んでいるボンドであるが、なかなか豪華な暮らしをしている。アパートは高級アパートであって豪華な作りであるが、彼の部屋には、当時はまだ高級品であるテレビが設置されていた。(テレビ放送が始まったのは1950年代後半であって、まだそれほど時間が経っていない時期である。)流行の品となるのはもう少し後であるが、既に手に入れている所が、流行に敏感なボンドらしいところである。

また、当時流行していたのがヴィンテージ・カーであったが、ボンドはそのヴィンテージ・カーの写真を自室にいくつか飾っていた。写真を撮って、それを飾るということから、カメラに対しても並々ならぬ力の入れようであって、流行しているものには手を出すのがボンドということを語っているところである。

007」:「死ぬのは奴らだ」。1973年のシリーズ第8作であり、3代目ボンドのデビュー作である。3代目ボンドの作品も、40年近くが経過していて、劇中に登場しているグッズには時代を感じさせるようになっているが、「ドクター・ノオ」と同様に、物語の面白さの方は全く色褪せていない。

この物語も、ボンドの自宅(アパート)が登場する。早朝にもかかわらず、Mがマネーペニーを連れて、ボンドに緊急の任務ということを告げるためにやってきた。(前の任務の女性と、いつものパターンになっていたが、マネーペニーの好フォローで助けられている...)

ボンドのアパートは「ドクター・ノオ」の時とは変わっていて、近代的な('70'sの)最新設備を備えたアパートであった。キッチンは(当時の)最新式のシステム・キッチンであって、電化キッチン製品が備えられており、自宅でコーヒーをということで流行していたコーヒーミルとエスプレッソ・メーカーまで備え付けられていた。

嗜好品には不快拘りのあるボンドだけに、コーヒーに対しても自分で拘った入れ方をしていて、そのためには再審の装置を導入して、深い造詣と拘りを見せている。で、Mが尋ねてきたこの時にも、その拘った入れ方で入れたコーヒーをMに出していた。

尚、I・フレミングの原作小説では、ボンドのアパートには年配のスコットランド人で、名前はメイという家政婦がいるが、映画では「ドクター・ノオ」、「死ぬのは奴らだ」のいずれにも家政婦は登場していない。

共通点は、主人公のキャラクターとして、流行に敏感であること流行の物に関しては拘りを持っていることそれらには手を出していることである。また、その具体例である今回取り上げた物語では、その流行の物(「ケータイ刑事」では開運手錠、「007」ではコーヒー)について、その場にいた相手(「ケータイ刑事」では相棒の五代さん、「007」では上司のM)に対して語っている所である。

尚、主人公が流行に敏感であるというのは、キャラクターというだけでなく、話題となるものを取り入れることで作品時代への注目度を高めることにもなるだけに、ある意味では主人公というキャラクターならではという大人の事情があるのかも知れないですが...

一方、相違点としては、「ケータイ刑事」(ちゃん)は女子高生で小遣いが少ないこともあると思われるが、流行の物を全て手に入れると言うことまではしていない(漫画や本などは手に入れているが、開運手錠までは手に入れていない。)が、ボンドはさりげない形て流行の物を手に入れているということが違いとなる。

次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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