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「CAT PEOPLE」(1981) [映画(洋画)]

表題の作品は1981年のアメリカ映画「キャット・ピープル」である。日本での劇場公開は1982年7月であった。本作は1942年の同名タイトル作品のリメイク作である。(日本では、オリジナル作品が、当時は劇場未公開であって、リメイク作である本作の方が結果的に、先に劇場公開されることになった。→オリジナル作は劇場未公開であったが、TVで放送されたり、ビデオ・ソフトとしてはリリースされていたので、知られている作品ではありましたが...)

作品データを記しておくと、時間は118分、原作はドゥウィット・ボディーン、監督はポール・シュレイダー、脚本はアラン・オームズビー、撮影はジョン・ベイリー、特殊効果はアルバート・ホイットロック、音楽はジョルジオ・モロダー、主題歌はデヴィッド・ボウイである。そして出演は、ナスターシャ・キンスキー、ジョン・ハード、マルコム・マクダウェル、アネット・オトゥール、フランキー・フェイソン、ルビー・ディー、エド・ベグリー・Jr.、スコット・ポーリン、ジョン・ラロクエット、リン・ローリイ、レイ・ワイズ、たちである。

アイリーナは、別々に育った兄・ポールのいるニューオリンズにやって来た。新しい生活に期待を膨らます彼女は、ポールの家で暮らし始めた。その夜、フレンチ・クォーターで1人の娼婦が黒ヒョウに襲われるという事件が起こった。朝になると、ニューオリンズ動物園から園長のオリヴァー、助手のアリス、係員のジョーが黒豹を捕獲するためにやってきて、オリヴァーが捕獲した。その日、アイリーナは町を見学し、動物園にやってきて、無意識のうちに黒豹の檻の前に来ていた。そして彼女は黒豹のスケッチを始めた。夜、オリヴァーがスケッチしているアイリーナを見掛け、声を掛けた。そして食事をして、アイリーナに売店の仕事を世話した。暫くして、例の黒豹がジョーの腕を喰いちぎるということが起こった。その場に居あわせていたアイリーナは、その黒豹がポールであることに気づいた。オリヴァーは黒豹を射殺しようとしたが、黒豹は折りにはいなかった。帰宅したアイリーナの部屋にポールがやってきて、ポールは、自分たち猫族の呪われた運命を語り聴かせた。猫族の者は、人間を愛した時は、その相手を食いちぎらなければ元の人間の姿に戻ることは出来ないというのだった。アイリーナは既にオリヴァーのことを愛し始めていたのだった。で、ポールが迫ってくることを拒否したアイリーナだった。町では再び黒豹に人が襲われる利伊事件が発生した。警察はポールの末を創作し、黒豹が飼われていた檻を発見した。その頃、アイリーナはオリヴァーの所に避難していたが、ポールが彼女を追って現れる。が、オリヴァーとアリスにゆってポールは殺されてしまう。アイリーナは愛するオリヴァーを殺してしまうと言う恐怖から、1人で町を出て旅にでるが、彼のことが忘れられずに戻って来ると、男女の関係を持った。その途中でアイリーナは黒豹に変身してしまうが、オリヴァーを殺すことはなく、そのまま去ってしまった。オリヴァーはアイリーナとの思い出の場所の釣り小屋へ行くと、予想通り、アイリーナはそこにいた。オリヴァーは彼女の手足をベッドに縛り付けると、彼女を抱いた。動物園に戻ったオリヴァーは、黒豹の檻の前に足を止めて黒豹を見ると、目が合ったのだった...

約40年前のオリジナル盤のリメイクであるが、物語の舞台をニューオーリンズという南部の街としたことで、ミステリアスな雰囲気が更に翌でるようになっている。また、N・キンスキーが美しく、彼女の美貌もミステリアスな雰囲気をより深いものにしている。撮影技術の進歩もあるとはいうものの、結局はN・キンスキーの美しさによるものが大きく、彼女を見るための作品の一つと言っても良い作品である。

また、出来ることならば、オリジナル盤と見比べてみましょう!

 

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ケータイ刑事銭形海23話(2nd.10話)[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]

今回からの「銭形海・裏ネタ編」の増補作業は、通算では23話となる2nd.10話の「BS初のサイレント! ~パントマイム爆弾事件」に突入です。この物語については以前にPART 2まで記しているので、PART 3からということになります。で、初回となる今回はサブタイトルにある言葉から、「BS」について、「」について、「サイレント」について、「パントマイム」について、「爆弾」について記します。尚、「BS」は「・13話[裏ネタ編]PART 4」で「放送衛星」として、「サイレント」は「・23話(2nd.10話)[裏ネタ編]」で「サイレント映画」として記したものをベースに、「パントマイム」は「・23話(2nd.10話)[裏ネタ編]PART 2」で、「爆弾」は「・22話[裏ネタ編]PART 6」で記したものをベースに、それぞれ加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(MBS放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。BS-i(当時)での本放送時に記した記事へのリンクもあります。また、この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/9/7、12付です。

BS」:「放送衛星」を意味する英語の「Broadcasting Satellite」の頭文字をとった略語である。が、それだけでなく、放送衛星を用いたテレビ放送のことを「BS放送」と言うが、その意味での略語でもある。尚、ややこしい話であるが、「放送衛星」の英語では「Broadcasting Satellite」といい、衛星放送のことは「Satellite Broadcasting」という。2つの単語の順番が異なると、一応違った意味になります。また、「BS放送」という言葉を英語に当てはめると「Broadcasting Satellite Broadcasting」ということになるが、BSBと言うような言い方はされない。これを考えると「BS(ビーエス)」という言葉は和製英語であると言っても良い一面もある。

使用される放送衛星は、赤道上空の高度約36000km(正確に記すと35786kmである。)の円軌道を地球の自転と同じ周期で公転している静止衛星である。静止衛星であるので、受信アンテナの方向を固定することが出来る。

日本では、1978年に実験用放送衛星の「ゆり」が打ち上げられたのが最初であり、ここから衛星放送の歴史が始まる。初期は衛星に搭載した中継器の故障もあって、計画通り進まず、1984年に衛星試験放送が1チャンネルで始まる。(言うまでもなく、アナログ放送である。)1986年に「ゆり2号b」が打ち上げられて、NHKの2チャンネル体制がスタートする。1990年に「ゆり3号a」が打ち上げられ、初の民放JSB(=WOWOW)の放送が始まり、1991年4月からはJSBはスクランブルを書けた有料の本放送となる。1997年に現在も使用されているBSAT-1aが打ち上げられ、衛星放送の24時間放送が始まる。また、その予備機が1998年に打ち上げられ、2000年12月からBSデジタル放送がスタートする。2007年9月末でNHKのアナログ・ハイビジョン放送が終了し、12月に新局が加わり、2011年4月にNHKがHDの2波に改編され、同年7月にアナログBS放送が終了、10月にWOWOWのHD放送の3チャンネル化と新局の開局があり、2012年3月に更に新局が加わった。現在は無料放送、有料放送を含めて29チャンネル(内1チャンネルはSDの3ch放送を行う時には31チャンネルになる)が放送されている。

英語では「Satellite Broadcasting」、ドイツ語では「Satellite, der Ausstrahlt」、フランス語では「Radiodiffusion du Satellite」、イタリア語では「Radiodiffusione di Satellite」、スペイン語では「Radiodifusión del Satélite」、ポルトガル語では「Radiodifusão de Satélite」、中国語では「衛星廣播」と言う。

」:はじめてであること、さいしょであることである。また、接頭語としても使われて、その後に続く言葉が「はじめての」または「新しい」という意味を添えることになる。

「コロンブスの卵」の逸話で語られているが、物事を一番最初に行うことはとても難しいことであるだけに、「初」ということは特別な意味合いがある。スポーツでも、「初優勝」というものは、何度も優勝しても、特別な扱いを受けることになる。

「ケータイ刑事」では「BS初」ということに拘っているが、最初の頃はアイデアといい、表現方法といい、物語も面白くなっていたが、分家も後の方になると、「BS初」ということが先にあって、内容的には不十分であったり、技術に走ったりとして空回りしていましたね...

英語では「For the First Time」、ドイツ語では「Zum ersten Mal」、フランス語では「Pour la Première Fois」、イタリア語では「Per la Prima Volta」、スペイン語では「Para la Primera Vez」、ポルトガル語では「Pela Primeira Vez」、中国語では「首次」と言う。

サイレント」:「サイレント映画」の省略した言い方である。「無声映画」と言うこともある。台詞をはじめ、音声の無い映画のことである。音楽は、映像とは別に、オーケストラなどが上映中に同時演奏を行うことがあるが、劇中の台詞は字幕として画面に表示されるか、活動弁士と呼ばれる人が、上映時に語るという手法が採られていた。

映画が発明されたのは1895年であって、フランスのリュミエールが発明したシネマトグラフが原形である。当時は音声は無く、全て無声映画であった。(また、言うまでも無く白黒である。)則ち、映画創生期から30年ほどの間の映画は全て無声映画であった。

状況が変わったのは、1927年に「ジャズシンガー」という作品が世界で初めて、音声のある映画(「トーキー」と言う。)として登場した時である。以後、あっという間にトーキーが主流になり、トーキーが当たり前となった。尚、現在では、表現や演出の工夫の一手法として、音声のない映画が製作される場合があるにはあるが、ごく一部である。但し、2012年2月に発表された第84回アカデミー賞では、サイレント映画が作品賞を受賞しました。

サイレント映画の特徴は、台詞は字幕で表現するということ、見た目で何をしているのかがわかるようにするため、登場人物の動きが大袈裟になっている、ということが挙げられる。

有名なサイレント映画としては、1902年の「月世界旅行」、1903年の「大列車強盗」は歴史に残る作品として有名である。また、D・W・グリフィス監督の「国民の創世」や「イントレランス」、チャップリンの作品群、キートンやロイドのコメディ作品は見ておきたい所である。

英語では「Silent Film」、ドイツ語では「Schweigsamer Film」、フランス語では「Film Muet」、イタリア語では「Film Muto」、スペイン語では「Película Silenciosa」、ポルトガル語では「Filme Silencioso」、中国語では「無聲電影」と言う。

パントマイム」:演劇形態の一つであって、言葉(台詞)を使わずに、身振りと表情のみで表現を行う芸能である。大道芸として多くが見られる。また、「黙劇」「無言劇」「マイム」と言われることもある。

歴史は古く、古代ギリシャ時代にまで遡り、ミモス劇と呼ばれる座興芝居が起源である。(物まね風に扱った芸である。)これがローマ時代に発展する。更に、16世紀のイタリアのコメディア・デラルテ(仮面を使った即興演劇)に取り入れられ、一つの芸能ジャンルとして確立し、欧州各地に広がる。18世紀になるとコメディア・デラルテは衰退していくが、フランスの道化芝居で、ドビュローたちがピエロを演じたことで、全盛期を迎えることになった。(現在、パントマイムでは白塗りで、笑いを誘うものになっているのは、この時期のピエロの道化芝居がベースになっている。)

20世紀になると、チャップリンが映画でこの動きを用い、サイレント映画時代に再び流行する。また、そのチャップリンを見たマルセル・マルソーが受け継ぎ、今日のパントマイムの浸透に大きく貢献した。

尚、バレエ用語に「マイム」という言葉があるが、やはり「黙劇」のことを指している。ストーリー性のあるバレエの中で、身振りによって物語の筋を語る手法で、19世紀以前に多く見られる。これも19世紀のフランスの道化芝居に影響したものである。

英語、ドイツ語、フランス語では「Pantomime」(但し、発音は異なる。)、イタリア語では「Pantomima」、スペイン語、ポルトガル語では「Pantomima」(但し、発音は異なる。)、中国語では「啞劇」と言う。

爆弾」:殺傷や破壊を目的とした爆発物の総称である。爆薬を容器内に充填し、それを爆発させることで目的を達する兵器、武器である。色んな種類の爆弾があるが、狭義の爆弾は、航空機から投下して使用する炸裂弾のことを言う。

大別すると「通常爆弾」と「核爆弾」とに分けられる。また、使い方で分類すると、人が投げて使用するような小形のものを「手榴弾」、水中に投下するものを「爆雷」、大砲から投射するものを「榴弾」、推進装置を備えたものを「ロケット弾」、誘導装置を備えて目標に向かっていくものを「ミサイル」と呼んでいて、様々なタイプのものが存在している。

また、焼夷弾、毒ガス爆弾、細菌爆弾、照明弾、ナパーム弾、ボール爆弾、などという種類があって、それぞれの爆弾の使い方に応じて使用される。(手榴弾に関しては、使用者にも影響が出ることから、毒ガス爆弾や細菌爆弾が使われることはまず無い。)

爆弾は内部に充填された火薬を爆発させることで、殺傷や破壊が行われることになるが、爆弾を爆発させるには起爆装置が使われる。(爆薬に点火するのは信管が行う。)信管が動作すると、急速な化学反応が起こり、爆薬が爆発する仕組みになっている。(タイマーなどを用いて、ある時間が経過してから信管が動作する用にしたりすることもある。)

しかし、爆弾は機械的に作られたものであるため、信管が動作しても爆発を起こさない場合がある。このように爆発しなかった爆弾のことを「不発弾」と言う。これは、何らかの原因で、化学反応で進行せずに火薬に着火しなかったものと、信管が正しく動作しなかったということがその原因である。現在でも第二次大戦中に投下された「不発弾」が発見された、というニュースが時々流れることがある。不発弾は、安全装置が解除された状態であるため、いつ爆発を起こしてもおかしくない状態にあるものである。(→何らかの衝撃を与えると、直ちに爆発する可能性がある。)とても危険なものであるため、不発弾を発見した場合は勝手に処理をすることは厳禁である。日本で不発弾が発見されると、その不発弾のある位置から一定範囲内を立入禁止とし、その中に住む人を一時的に非難させ、自衛隊が解体処理を行うことになる。また、その一定範囲内に鉄道路線が通っていた場合は、その鉄道は一時的に運休される。また、高速道路なども通行止めになる。

殺傷兵器以外の「爆弾」としては、第二次大戦中に出回った粗悪な密造焼酎のことを指す俗称として用いられたり、米やトウモロコシなどを加圧加熱して急激に大気圧に戻すことで破裂させて作るお菓子のことを指して言う。(「ポン菓子」「爆弾あられ」とも呼ばれている。)また、突然起こる非常に恐ろしいことの例えとして使われることもある。(「爆弾発言」という言葉があるが、これは兵器の爆弾が破裂した場合のように周囲を大混乱に陥れる発言のことであって、爆弾が爆発した時の様な状態となって恐ろしい状態になることから使われている言葉である。)

英語では「Bomb」、ドイツ語とフランス語では「Bombe」(但し、発音は異なる。)、イタリア語とスペイン語、ポルトガル語では「Bomba」(但し、発音は異なる。)、オランダ語では「Bom」、中国語では「炸弾」と言う。

 

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 2

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地デジ・BS・CSコピー&最強活用テクニック (超トリセツ)

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  • 出版社/メーカー: インターナショナル・ラグジュアリー・メディア
  • 発売日: 2011/11/26
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なるほどBSデジタル放送Q&A―あなたの疑問に全部答えます

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  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 2000/07
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映画史探究 よみがえる幻の名作 日本無声映画篇

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  • 出版社/メーカー: アーバンコネクションズ
  • 発売日: 2003/01
  • メディア: 単行本
サイレントからトーキーへ―日本映画形成期の人と文化

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  • 作者: 岩本 憲児
  • 出版社/メーカー: 森話社
  • 発売日: 2007/10
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DVD>名作映画サイレント劇場 (<DVD>)

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: コスミック出版
  • 発売日: 2012/04
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パントマイムのすべて

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  • 作者: クロード キプニス
  • 出版社/メーカー: 晩成書房
  • 発売日: 2000/12
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おしゃべりなパントマイム―表現力10倍、勇気100倍!

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  • 作者: カンジヤママイム
  • 出版社/メーカー: 大月書店
  • 発売日: 1994/02
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ザ・パントマイム (シリーズ・子どもとつくる)

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  • 作者: カンジヤママイム
  • 出版社/メーカー: 大月書店
  • 発売日: 1996/09
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ユナボマー 爆弾魔の狂気―FBI史上最長十八年間、全米を恐怖に陥れた男

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日本海軍の爆弾―大西瀧治郎の合理主義精神 (光人社NF文庫)

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CLASSIX NOUVEAUX『LA VERITÉ』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1982年に発表された彼らの2nd.アルバムであり、かつ、彼らのアルバムの中では最もセールスの良かったアルバムである。チャート成績は、本国イギリスで最高位44位を記録している。'80's初頭の第二次ブリティッシュ・インヴェージョンの嵐が吹き荒れた時、その中心となったニュー・ロマンティックのバンドの一つである。ただ、アメリカの方ではその並には乗りきれなかったですが...

収録曲は、オリジナル盤では全11曲であったが、2002年に再発された時に2曲のボーナス・トラックが追加されて全13曲になった。収録曲は以下の通りである。『Foreward』『Is It A Dream』『To Believe』『Because You're Young』『Six To Eight』『La Verité』『Never Again』『It's All Over』『1999』『I Will Return』『Finale』。(以下、ボーナス・トラック)『It's Not Too Late』『Where To Go』。

この中からシングル・カットされたのは3曲である。1st.シングルの『Never Again』はイギリスで最高位44位を記録している。そして2nd.シングルの『Is It A Dream』は同11位を記録し、彼らのシングルの中では最大のヒットになった。3rd.シングルの『Because You're Young』は同43位を記録している。

お薦め曲は、彼らの代表曲である『Is It A Dream』とシングル曲の『Because You're Young』と『Never Again』、更に、アルバム・タイトル・ナンバーの『La Verité』、そして『It's All Over』と『1999』をピックアップしておく。

サウンドの方は、テンポが良く、ノリの良いものであるが、同時にSAL SOLOのボーカルもなかなかどうして聴かせてくれいて、聴き所がたっぷりである。

ニューロマンティック派となると、サウンドよりもビジュアルの方が重視される傾向があって、特に初期のニューロマンティック派の音楽は、音楽的には期待出来ないものもあるが、本作はアルバムとしても2作目になり、こなれた所を見せていて、完成度の方もハイレベルにある。

ということで、世界的にはマイナーな存在である彼らであるが、ニューロマンティック派の音楽でも彼らのように音楽的に高いレベルの者もあったということで、聴いておきたいアルバムの一つである。

 

La Verite

La Verite

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  • 出版社/メーカー: Cherry Red UK
  • 発売日: 2002/10/08
  • メディア: CD


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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その254) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「歴史のあるもの?」です。(疑問符を付けている所が今回のポイントです。)取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・1st.5話」、「007」からは「007は二度死ぬ」です。

ケータイ刑事」:「・1st.5話」。「本家VS元祖、女将の戦い! ~フグ毒殺人事件」という物語。ちゃんが河豚の真似をするという所があって、それが見所にもなっている遊び心満点の物語である。また、ちゃんが、従姉妹のちゃん(同じ次女ですね。)の必殺技(嘘泣き)を繰り出すが、相棒の高村さんはそれに負けず、逆にちゃんを玩具にしていたが、シリーズでも珍しい所が見られる物語でした。

河豚料理の食事券を手に入れた高村さん。が、誘った相手がキャンセルということで、結局、ちゃんと行くことになった。2人がやってきたのは「鉄砲フグ本家」という河豚料理店だった。が、高村さんが手に入れた食事券は「元祖鉄砲フグ」という河豚料理店のものであった。鉄砲フグ本家と元祖鉄砲フグは向かいにあるライバル店であって、両店の女将はいつも対立していて仲が悪かった。

鉄砲フグ本家の女将は、高村さんが出した食事券が元祖鉄砲フグだったことから、態度が急変し、自分の店を自慢気に語った。「鉄砲フグ本家は元禄3年(=1690年)創業で、古くは8代将軍吉宗公が足繁くお通いになられた、老舗中の老舗にございます」そして、玄関脇に飾られている色紙を見せた。その色紙には葵の御紋が入っていて、「元祖鉄砲フグさん江~ 八代将軍徳川吉宗」と記されていた。

それを見た高村さんは「わぉ~!これ、歴史的なお宝?」と言って感激し、女将は直ぐに「はい」と自慢げに返した。しかしちゃんは、色紙を見ると呆れたという表情となって、「江戸時代にサインペンはありませんよ」と冷静にその色紙がインチキであることを口にした。

で、2人は食事券のある元祖鉄砲フグに行くことにした。すると、女将は「よく、フグの毒が当たるという噂がございます。お覚悟なさった方がようございますよ」とイヤミたっぷりに言っていた。

で、元祖鉄砲フグにやってきた海ちゃんと高村さん。その店の看板を見てお店を確認した高村さん。しかし、その日はテレビ撮影のために休業するという貼り紙をちゃんが見つけた。そんな所に、テレビ・レポーターのキャッシー若村がやってきて、高村さんに近づき、「草刈正雄似のイケメンが」と言って笑顔を見せた。これに高村さんは「僕、よく言われる」と返し、飛び跳ねて嬉しいという気持ちを表した。で、高村さんとちゃんはテレビのロケに参加することになった。(出演料として、キャッシー若村のサイン入りの番組特製タオルを貰った。)→高村さんを演じているのは草刈正雄だからこそ成り立つギャグでもある。

で、料理番組の撮影が始まるが、河豚を食べたキャッシー若村が突然苦しみだし、その場を少し歩くと倒れた。で、ちゃんが調べると、キャッシーの心臓は停止していて「亡くなってます」と告げた。高村さんは「フグ毒?当たり?」と口にしていた。で、キャッシー若村が変死したことで、ちゃんと高村さんは直ちに捜査を開始した。

で、元祖鉄砲フグの女将に話を聞くことにしたちゃんと高村さん。女将は「あの女の陰謀よ。本家の女将が仕組んだに違いないわねぇ」と証言し、本家の女将とは何だって張り合ってくると言うことを語った。更に、「うちが水戸のご老公のサインを飾ったら、向こうは八代将軍のサインを飾ったり。こっちが副将軍だから、向こうは将軍にして勝ったつもりでいるのよ」と言った、で、これを聞いた高村さんはその言葉に驚いて立ち上がり、壁に飾ってあったご老公のサイン色紙(「副将軍 水戸光圀 1699.11.29」と記されてある。)を見た。で、「これ、黄門様のサインですか」と感激していた。しかしちゃんは「本物の黄門様は西暦は使わないと思いますよ」と、即座に、インチキを見抜いていた。

ということで、対抗心向きだしのそれぞれの河豚料理店には、歴史のある人物の名前を使った偽物の色紙を飾り、それを店の宣伝として利用していた。

尚、事件の方は、元祖鉄砲フグでの撮影の前に鉄砲フグ本家で撮影をしていて、本家の女将が毒の相殺効果を利用して、罪を元祖の方になすり付けようとしたものでした。

007」:「007は二度死ぬ」。1967年のシリーズ第5作であり、初代ボンドの5作目である。日本で大々的なロケが行われたが、高度経済成長期の日本であって、色々と時代を感じる所がある。また、日本のイメージも、時代的なものがごちゃ混ぜになっていて、独特の異様な雰囲気がある作品にもなっている。(それでいて、SF的な所もあって、そのギャップが面白いのですが...)

日本の秘密情報部のボス・タイガー田中は、地下鉄丸ノ内線のトンネルの真下に秘密基地を設置していた。また、秘密裏に移動するために、専用地下鉄車両(車両のデザインは丸ノ内線の車両と同じである。)尚、自宅は豪邸であるが、純日本風の屋敷である。

更に、秘密情報部としての兵力として、忍者部隊を有していた。忍者部隊の訓練は姫路城であって、ここには忍者部隊の訓練施設が設けられている。(当然、城を改造して使っていることになる。)ただ、秘密の部隊であるため、外見は姫路城であるが、姫路城ソックリのものを別の場所に作っているのかも知れないですが...

忍者部隊は、柔道、剣道、合気道などの武術は当然であるが、日本刀を使った剣術や手裏剣というものから、ライフル銃(普通のライフル銃ではなく、特別に開発されたものであって、容易に分解することも可能な銃である。また、普通の銃弾だけでは無く、手榴弾を発射することも可能な銃でもある。)を使った射撃訓練も行っている。で、それらの訓練が出来るだけの施設が用意されていた。(特に、手裏剣や射撃は、城内に人型の的が並べられていて、実際に手裏剣を投げたり、射撃訓練のための発砲が行われていた。)

実際、ボンドも、その忍者部隊の訓練所にやってきて、忍者の訓練を受けている。尚、その時、スペクターの回し者が忍び込んでいて、訓練の時にボンドの暗殺を企み、ボンドの訓練相手としてボンドに襲いかかっている。ボンドは身を守るためにその相手を倒して殺した。タイガー田中は直ぐにボンドが殺した者は自分の部下では無いことに気づき、敵が身近なところにまで忍び込んでいることから、作戦実行を早めるためにも訓練を急がなければならないことを痛感していた。(尚、敵が簡単に忍び込めることを考えると、場所的にも広く知られている姫路城がその場所であって、姫路城をもして別の場所に作られたものという可能性は低いでしょうね...別の場所であれば、姫路城もどきとして何かあると誰もが気づくため、警戒がより厳重になって、簡単には紛れ込めないでしょう。広く知られている姫路城だと、そんな所に秘密の訓練所があると、逆に考えないでしょうし...)

ということで、姫路城を改造していることから、国宝でもある歴史のある姫路城を利用していた。尚、城を改造しているということでは、現在では、殆どの城は、内部を観光のために資料館として改造(中には、エレベーターまである現代ビルのようになっている城もありますからね...)して利用しているのが当たり前になっているので、現代らしい利用法ということになる。

共通点は、歴史のあるものを利用しているということである。(但し、「ケータイ刑事」では歴史上の人物の名前を利用しているだけであって、利用しているものは偽物ですが...)また、どちらも(「ケータイ刑事」ではその内の一方の場所でしたが...)それのある所で人が死んでいる(「ケータイ刑事」では殺人事件、「007」では襲われての正当防衛である。)という所である。

一方、相違点としては、「ケータイ刑事」では歴史上の人物の名前を利用したインチキ色紙の利用であるが、「007」は本物の城の敷地を利用しているということがある。

次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 1

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007は二度死ぬ (デジタルリマスター・バージョン) [DVD]

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007は二度死ぬ (アルティメット・エディション) [DVD]

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