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CONNIE FRANCIS『VERY BEST OF CONNIE FRANCIS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは2010年にリリースされた彼女の2枚組のベスト・アルバムである。数多くのベスト・アルバムがリリースされている彼女であるが、内容的には「帯に短したすきに長し」という状態で、色々と良いものもあるが、絶対的なベスト盤というと悩んでしまう。本ベスト盤は2枚組であるが、曲数が多く、しかも安価であることから、ベスト盤としてはお得というものである。但し、本ベスト盤には、夏をイメージするあの彼女の代表曲をはじめ、これぞという曲が収録されていないところが不満点であるのは言うまでも無いですが...

収録曲は、2枚のDISCにそれぞれ25曲ずつが収録されている。DISC 1の収録曲は以下の通りである。『Lipstick On Your Collar』『Stupid Cupid』『Among My Souvenirs』『Fallin'』『My Happiness』『Who's Sorry Now?』『Hallelujah I Just Love Him So』『If I Didn't Care』『Frankie』『You're Gonna Miss Me』『Carolina Moon』『Heartbreak Hotel』『Tennessee Waltz』『Silhouettes』『The Bells Of St. Mary's』『My Special Angel』『Hearts Of Stone』『My Thanks To You』『Sincerely』『I'm Nobody's Baby』『Faded Orchid』『Eighteen』『Rock-A-Bye Your Baby With A Dixie Melody』『All By Myself』『The Song Is Ended』。

一方、DISC 2の収録曲は以下の通りである。『I'm Beginning To See The Light』『Time After Time』『I Leaned On A Man』『These Foolish Things』『Cruising Down The River』『No Other One』『Half As Much』『It's The Talk Of The Town』『The Very Thought Of You』『Just A Dream』『A Tree In The Meadow』『Blame It On My Youth』『Heartaches』『I Miss You So』『Forgetting』『Believe In Me (Credmi)』『My First Real Love』『Lock Up Your Heart』『Never Before』『How Did He Look?』『Hold Me, Thrill Me, Kiss Me』『I Never Had A Sweetheart』『Little Blue Wren』『Come Rain Or Come Shine』『That's All』。

いくつかの有名なヒット曲が欠けていると言っても、彼女が放った主だったヒット曲はしっかりと収録されているので、それなりに彼女の歌声を堪能できるものである。夏の定番ソングであるあのヒット曲が無いため、彼女のベスト盤といいながら「肉の無いスキヤキ」とまでは言わないが、それに近いものがあるのも事実である。が、だからこそ、彼女の他の曲にも気が行くことになるので、これはこれで彼女の魅力を違った意味で楽しめることになる。また、あの曲以外での彼女を知ることにもなる。

まあ、100%の満足をとなると、全曲集にでもならないとあり得ないでしょうから、そこまではということになるでしょうし、本アルバムは内容的には90%は満足できるだけに、これはこれで宜しいかと...

 

Very Best of

Very Best of

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Not Now UK
  • 発売日: 2010/08/03
  • メディア: CD

 

↓同名のベスト盤ですが、全く別物です。

Very Best of Connie Francis

Very Best of Connie Francis

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: K2 Hd
  • 発売日: 2011/10/18
  • メディア: CD

Very Best of Connie Francis

Very Best of Connie Francis

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Polygram Records
  • 発売日: 2003/01/01
  • メディア: CD


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ケータイ刑事銭形愛4話[裏ネタ編]PART 6 [ケータイ刑事]

銭形愛」の4話「お面でゴメン殺人事件」の「裏ネタ編」の増補の2回目となる今回は、被害者はこれのようなもので殺されたことから「日本刀」について、五代さんはこの人に描かせていたことから「目撃者」について、「似顔絵」について、それはこれを着ていたことから「着物」について、それは芝居のこれだったことから「衣装」について記します。尚、「日本刀」と「着物」は「・4話[裏ネタ編]PART 2」で、「目撃者」は「・2話[裏ネタ編]PART 7」で、「似顔絵」は「・2話[裏ネタ編]PART 6」で記したものをベースらして、それぞれ加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。また、この物語に対する過去に記した裏ネタ編は2009/1/24、26、29、30付です。

日本刀」:日本古来の方法で鍛えられた刀のこと全般を指して言う。刀質が優秀なこともあって、古くから海外でも知られている。

日本刀は日本で生まれたものであるが、刀剣が日本に登場した3、4世紀頃から存在したものではなく、現在の形となって登場したのは12世紀の平安時代末期になってからである。(丁度、武士の台頭という時期に合うことになる。)また、慶長年間(1596年~1615年)を境にして、それよりも古いものを「古刀」、新しいものものを「新刀」と呼ぶ。

日本刀と言っても、その種類は多く、「太刀」「刀」「合口」「短刀」「刀子(とうす)」「脇差」などが含まれる。広義では「長巻」「薙刀(長刀)」「剣」「槍」を含めることもある。

ちなみに、「太刀」と「刀」の違いは、共に長さが2尺以上という共通点があるが、前者は刃を下にして腰にはくものをいい、後者は刃を上にして腰にさすものをいう。また、「太刀」の方が歴史が古く、日本刀が生まれた頃から室町時代初期に隆盛を極め、「刀」は室町時代中期以降に作られるようになったものである。

武器としての役割を果たしてきた日本刀であるが、「折れず、曲がらず、良く斬れる」と言われるようにするためには非常に高度な製造上の技術が必要であり、戦国時代に終わりを告げて、戦が殆ど無くなった江戸時代になると、武器としてよりも、芸術品として扱われることが増えてきて、幾多の名刀とよばれるものが生まれている。

尚、現在では「銃砲刀剣類所持等取締法」(所謂「銃刀法」と呼ばれている法律です。)によって規制されていて、法令に基づき職務のため所持する場合などを除き、原則として所持は禁じられる。所持しようとすると、厳格な基準を満たした上で、所持しようとする銃砲、刀剣類ごとに、住所地を管轄する都道府県公安委員会の許可を受けなければならないと定められている。

一応、どのような者が規制されているかというと、刃渡り15cm以上の刀、やり、長刀、刃渡り5.5cm以上の剣、合口、45度以上に自動的に開刃する装置を有する飛出しナイフが該当する。また、2009/1/5からは刃渡り5.5cm以上15cm未満の剣(ダガーナイフなどが該当する)についても所持が禁止された。(これには日本刀は当然含まれているが、現在では日本刀以外の刃物も色々と規制されている。)

英語では「Japanese Sword」、ドイツ語では「Japanisches Schwert」、フランス語では「Épée Japonaise」、イタリア語では「Spada Giapponese」、スペイン語では「Espada Japonesa」、ポルトガル語では「Espada Japonesa」、中国語では「日本刀」と言う。

目撃者」:「目撃」とは、事件や事故などの出来事を実際にその場で見ることを言う。(生で見ることである。最近流行りのパブリック・ビューイングやテレビの生中継などで見ることは、オンタイムであっても「目撃」とは言わない。)

「目撃者」とは、事件や事故などの出来事をその場で直接見た(=目撃した)人のことを言う。事件や事故を生で直接見ており、また、基本的に事件や事故の当事者にはならないということで、目撃した出来事に関する証言は重要なものになる。

英語では「Eyewitness」または「Witness」、ドイツ語では「Augenzeuge」、フランス語では「Témoin」、イタリア語では「Testimone Oculare」、スペイン語では「Testigo Ocular」、ポルトガル語では「Testemunha Ocular」、中国語では「目擊證人」と言う。

似顔絵」:人の顔を描いた絵の総称であって、その人物の容貌や特徴をとらえて描いたもの、またはその特徴をデフォルメして描いたものである。または「肖像画」の一つでもあって、似せて描いたものということから「似絵(にせえ)」のひとつでもある。また、江戸時代では、流行した浮世絵の人物画(役者絵や美人絵など)のことを指すことになる。(これらは特に「似顔絵」という言い方はされないが、意味的には「似顔絵」である。)

漫画に登場する人物絵の一部では、その人の特長をデフォルメして描いたもの(主にブラック・コメディにしたものが多い。)は典型的な「似顔絵」ということになる。

それ以外では、子供が描いたテレビ番組の登場キャラクターの絵を募集して紹介している番組があるが、それらの子供が描いた絵は、キャラクターの特徴を絵にしていることから、これらも立派な「似顔絵」の要件を満たしている。

写真はその時に、リアルタイムで撮影していないと得られないものであるが、似顔絵であれば、リアルタイムで見たときの記憶を辿っていき、色んな所で利用されることになる。この物語のように、事件の目撃者に作成を依頼すると言うことは、犯罪捜査では極一般的なことである。尚、捜査で用いられるモンタージュ写真も、似顔絵と同様の方法で、目撃者の記憶をダ採っていって製作されるものであるため、ある意味では「似顔絵」の一種と言うこともできる。また、犯罪捜査以外では、行方不明者の捜索で当人の写真が得られない場合、復顔した顔や成形した後の想像絵として利用することもある。

また、似顔絵はその場で比較的簡単に作成されるものであるため、パリなどの画家の卵が多く住む地区では、修行中の画家、無名の画家たちが観光地などの街角で似顔絵を描いて収入を得るということが行われていて、それらも観光のスポットになっている所もある。

尚、「肖像画」は写実主義で忠実に描くことが基本であるが、「似顔絵」の場合は忠実に描くのではなく、特徴を持たせて、似せて描くのが基本であるため、極端な話、「へのへのもへじ」で描いた顔絵も、目鼻口という人間の顔の特長を抽出しているので「似顔絵」ということになる。(しかし、それは誰なのか分からないなど、写実的でないことから「肖像画」とは言うことは出来ないのは言うまでも無い。)

英語、フランス語では「Portrait」(但し、発音は異なる。)、ドイツ語では「Porträt」、イタリア語では「Ritratto」、スペイン語では「Retrato」、ポルトガル語では「Retrato」、中国語では「肖像畫」と言う。

着物」:広義では、身につける衣服全般のことを指して言うが、特に断らずに言う場合は、洋服に対して、日本の古来からの衣服である「和服」のことを指して言うことの方が多い。そのため、「着物」と言うと「和服」のことという認識で間違いではない。(それ以外の衣服は「洋服」と言う。)

この物語でも、「和服」という意味での「着物」である。

「和服」は、日本古来からの衣服である。時代と共に変化をしているのは言うまでもない。また、明治になるまでは、日本の衣服は全て「着物」と呼ばれていて、「和服」という言葉はなかったが、明治になって西洋の衣服(所謂「洋服」)が入って来たことから、区別する必要が生じるようになった。そして洋服が普及していくにつれて、「洋服」と区別するということから「和服」という言葉が生まれることになった。これによって、日本古来の着物については「着物」と「和服」という2つの言い方がされるようになった。

実際、「洋服」については「服」と呼ばれることもあるが、「着物」と呼ばれることは殆ど無い。一方、「和服」については「着物」または「和服」と呼ばれる。また、英語をはじめ、殆どの言語では「和服」のことを「Kimono」という。中国語でも「和服」と言う。

衣装」:「衣」と「裳」のこと、則ち、一式揃った衣服のことである。また、芝居の世界では、俳優が演技の際に用いる衣服のことを指す。尚、能や舞楽の世界では「衣装」とは呼ばずに「装束(しょうぞく)」と言う。

日常生活で着用する衣服のことは特に「衣装」とは呼ばないが、祭などの文化的な催しで着用する衣服や、芝居で用いる衣服、更には宗教的な儀式の際に着用する衣服であれば、「衣装」と言う。則ち、日常着用する衣服ではなく、特別な場合に着用する衣服のことということになる。そのため、年に一度しか着用しない衣服も「衣装」と言う。→例えば、正月に着る晴れ着、ハロウィンでの仮装用の衣服、夏祭りで着ることの多い浴衣などは「衣装」と言って良い。

英語では「Clothes」、ドイツ語では「Kleidung」、フランス語では「Vêtements」、イタリア語では「Vestiti」、スペイン語では「Ropa」、ポルトガル語では「Roupas」、中国語では「服裝」と言う。

 

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

図説・日本刀大全―決定版 (歴史群像シリーズ)

図説・日本刀大全―決定版 (歴史群像シリーズ)

  • 作者: 稲田 和彦
  • 出版社/メーカー: 学研
  • 発売日: 2006/03
  • メディア: ムック
図解 日本刀事典―刀・拵から刀工・名刀まで刀剣用語徹底網羅!!

図解 日本刀事典―刀・拵から刀工・名刀まで刀剣用語徹底網羅!!

  • 作者: 銀座長州屋
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2006/12
  • メディア: 単行本
萌える日本刀大全

萌える日本刀大全

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: コアマガジン
  • 発売日: 2009/10/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
図説・日本刀大全 2 決定版 (歴史群像シリーズ)

図説・日本刀大全 2 決定版 (歴史群像シリーズ)

  • 作者: 歴史群像編集部
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 2007/04
  • メディア: ムック
美術模造刀剣 黒石目 大刀

美術模造刀剣 黒石目 大刀

  • 出版社/メーカー: 北正
  • メディア: おもちゃ&ホビー
似顔絵描き込み練習帳―驚くほどカンタン!

似顔絵描き込み練習帳―驚くほどカンタン!

  • 作者: 小河原 智子
  • 出版社/メーカー: 大泉書店
  • 発売日: 2011/06
  • メディア: 単行本
カラー版 似顔絵 (岩波新書)

カラー版 似顔絵 (岩波新書)

  • 作者: 山藤 章二
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2000/05/19
  • メディア: 新書
かんたん似顔絵教室

かんたん似顔絵教室

  • 作者: 小河原 智子
  • 出版社/メーカー: ベストセラーズ
  • 発売日: 2008/07/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
知識ゼロからの着物と暮らす入門 (幻冬舎実用書―芽がでるシリーズ)

知識ゼロからの着物と暮らす入門 (幻冬舎実用書―芽がでるシリーズ)

  • 作者: 石橋 富士子
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2005/11
  • メディア: 単行本
着物の事典―伝統を知り、今様に着る

着物の事典―伝統を知り、今様に着る

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 池田書店
  • 発売日: 2011/04
  • メディア: 単行本
民族衣装 (マールカラー文庫 (1))

民族衣装 (マールカラー文庫 (1))

  • 作者: オーギュスト・ラシネ
  • 出版社/メーカー: マール社
  • 発売日: 1994/10
  • メディア: 文庫
続 民族衣装 (マールカラー文庫)

続 民族衣装 (マールカラー文庫)

  • 作者: オーギュスト ラシネ
  • 出版社/メーカー: マール社
  • 発売日: 2009/12
  • メディア: 文庫

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COMSAT ANGELS『FICTION』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1982年に発表された彼らの3rd.アルバムである。UKのポスト・パンクのグループとしてニュー・ウェーブに分類される彼らであるが、時代に乗りきれなくなってしまい、伸び悩むことになってしまったアルバムである。当時は第二次ブリティッシュ・インヴェージョンの勢いがあったものの、その波の主流を行くサウンドとは一線があったことで、その波に乗りきれなかったのは残念なところであった。尚、本アルバムは本国イギリスでは最高位94位を記録しているが、他の国ではチャートインしなかった。

収録曲は、オリジナル盤では全10曲であったが、1995年にCD化された時には4曲のボーナス・トラックが追加された全14曲になり、2006年に再発されたときには、1995年版のボーナス・トラックの1曲が削除され、更に5曲がボーナス・トラックとして追加された全18曲となっている。(オリジナル盤の10曲はそのままである。)オリジナル盤の収録曲は以下の通りである。『After The Rain』『Zinger』『Now I Know』『Not A Word』『Ju Ju Money』『More』『Pictures』『Birdman』『Don't Look Now』『What Else!?』。(以下、1995年版のボーナス・トラック)『It's History』『After The Rain (Remix)』『Private Party』『Mass』。(以下、2006年版のボーナス・トラック)『(Do The) Empty House』『Red Planet Revisited』『It's History』『Private Party』『For Your Information』『After The Rain (Remix)』『(Do The) Empty House (Live)』『What Else!? (Live)』。

この中からシングル・カットされたのは『After The Rain』であるが、特に大きなヒットにはならなかった、尚、ボーナス・トラックの『(Do The) Empty House』、そして『It's History』がアルバム未収録のシングル曲としてリリースされていて、それに続いてのシングルが『After The Rain』である。

お薦め曲はシングル曲の『After The Rain』、それ以外からは『Zinger』『Pictures』『What Else!?』という所をピックアップしておく。(あくまでもオリジナルの10曲の中からのチョイスである。)

サウンドの方はポップで聴きやすいものであって、纏まっているのだが、纏まっていることが逆に彼らの個性を埋没させてしまい、当時の流行に乗れなかったということになってしまったのは実に残念であるのだが、聴きやすいサウンドであるため、コアな'80'sUKサウンドがお好きな方であれば、特に毛嫌いすること無く楽しめる'80'sサウンドである。と言うことから聴いておいても悪くないアルバムの一つである。

 

Fiction

Fiction

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Renascent
  • 発売日: 2006/04/11
  • メディア: CD


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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その255) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「」です。(これには「恐竜」の「竜」という意味もあり、また、「ドラゴン」と言う意味もあるので、それらを含みます。)で、取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・1st.6話」、「007」からは「ドクター・ノオ」です。

ケータイ刑事」:「・1st.6話」。「生きていた恐竜!? ~未確認生物殺人事件」という物語。現在の観光地が抱えている問題を題材にして、シニカルに、更にギャグの要素(ネタ)もたっぷりと取り入れて、上手くまとめている物語でもある。ある意味ではこれも「ケータイ刑事」らしい物語と言うことが出来るものである。

世田谷区にある下北沢湖で謎の生物が目撃された、という記事が「赤坂スポーツ」という新聞に載った。(東スポ/大スポのような新聞です。)ちゃんは「下北沢湖って言ったら、前々から謎の巨大生物がいるっていう噂の湖ですよね」と言うが、高村さんはその新聞記事を信じていなかった。するとちゃんは「いたら楽しいじゃないですか」と返していた。

そんな所に、下北沢湖で変死体事件発生という入電が入り、ちゃんと高村さんは現場に向かった。現場では、いきなり、おみやげ売りのおばちゃんたちに取り囲まれてしまうちゃんと高村さん。「アンド竜・サブレ」「アンド竜饅頭」などを売っていた。(更に、「アンド竜との記念撮影コーナー」「アンド竜と行くドイツの旅」などもあった。)高村さんが弁当を買おうとするが、ちゃんは「いりません」と言うと、売り子のおばちゃんたちはちゃんを睨みつけて「けっ」と言い、ちゃんは「怖っ」ともらした。

ちゃんは、木陰から湖を撮影しているカメラマンに気づいたが、一応事件現場に足を向けて、捜査を開始した。で、被害者は近くのペンションにシェフとして勤めている男だった。また、彼は大量のアルコールを摂取していたが、頭を殴られていて、殺されて湖に捨てられたものと分かる。しかも、錘を付けて湖に沈められたのが、錘が取れて浮かび上がったということが判明した。で、被害者が勤めるペンションに向かった。

関係者に話を聞き、色々と捜査を進めていき、被害者は3年前からペンションで働き出していて、またその当時、湖に巨大生物がいつという噂が出たことが分かる。しかし、地元の人たちは誰一人として、巨大生物が居るとは信じておらず、商売になるから調子合わせているだけという証言も得られた。

で、ちゃんは「謎は解けたよ、ワトソンくん」ということで事件を解いた。3年前、ペンションのオーナーと被害者は、誰も訪れることもなく閑散とした湖に客を呼ぶために噂を流した。すると、その噂に次々と尾ひれが付いて、湖には多くの人が訪れるようになった。商売は上手くいくようになったが、被害者が独立したいと言いだし、噂を流したのは自分たちだとバラす、と脅して金を出させようとした。これに起こったオーナーが殺してしまったのだった。

ということで、「謎の巨大生物」は恐竜・フタバアンド竜ということにして、観光地として人を集めるものに利用していたのでした。また、実際には存在しないものでもあった。

007」:「ドクター・ノオ」。1962年の記念すべきシリーズ第1作である。この作品も、本年2012年に製作50年ということになったが、流石に時代を感じさせるようなものが色々と出てくる。しかし、本作の持っている作品の魅力の方は現在も色褪せていない。

ドクター・ノオが所有する島・クラブ・キーは、火を噴く竜がいると指されていて、近くの漁師たちは誰も近づこうとしなかった。が、ボンドはクラブ・キーが怪しいと睨み、調査を進め、密かに上陸した。そして調べていくが、浜辺でハニー・ライダー(=ボンドガール)と出会う。彼女は密かに貝を採りに来ていたのだった。が、ドクター・ノオの手下たちに発見されて、一緒に逃げて行く。そして、島の湿地に潜入したが、火を噴く竜が目の前に現れた。ハニーは怖がるが、冷静なボンドは、それが火炎放射器を搭載した装甲車であって、ボディにドラゴンに似た絵を描いていて、竜のように見せていたものだった。→「ドラゴンタンク」と呼ぶことにする。

が、ボンドの仲間で、CIAのクォレルはそのドラゴンタンクの火炎放射器の火に焼き殺されてしまう。で、流石のボンドも降参して、ドクター・ノオの手下たちに連行されていった。

クラブ・キーはドクター・ノオの秘密基地がある島であって、原子力施設や妨害電波を送信する施設があって、アメリカの宇宙計画を壊滅させる作戦が進められていた。そんな場所に人がやってくることは邪魔でしか無い。そのため、「竜がいる」という噂を流し、人が近づかないような工作をし、そのためにドラゴンタンクまで用意していたのだった。

ボンドはこの後、基地に連行されると、まずは除染を受けることになった。その後、ドクター・ノオの野望を叩き潰し、ドクター・ノオを原子炉のプールに落として倒し、秘密基地を破壊したのだった。

共通点は、「竜」というものが噂として利用されていることその竜が関係する場所で人が死んでいること(「ケータイ刑事」では撲殺され、「007」では焼き殺されている。)、更に主人公(銭形/ボンド)によって「竜」は偽物と言うことを見抜かれ、野望を潰されている、ということである。

一方、相違点としては、「ケータイ刑事」ではその噂は人を集めるために利用していたが、「007」ではその逆で人が集まらないように移用していたということ、また、「ケータイ刑事」ではあくまでも噂だけであって、竜を実際に作ってということまで行われていなかったが、「007」ではその噂を具現化するものとしてドラゴンタンクが作られて利用されていたということである。

次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 1

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ドクター・ノオ (デジタルリマスター・バージョン) [DVD]

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ドクター・ノオ [Blu-ray]

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