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「博奕打ち」(その8) [映画(邦画)]

今回は、1970年4月に劇場公開されたシリーズ第8作についてです。

シリーズ第8作博奕打ち 流れ者」(1970年)
作品データを記しておくと、1970年の東映京都の作品であって、時間は100分、監督は山下耕作、脚本は鳥居元宏と志村正浩の2人、撮影は鈴木重平、美術は富田治郎、音楽は渡辺岳夫てある。そして出演は、鶴田浩二、若山富三郎、水島道太郎、待田京介、天津敏、北村英三、藤純子、北林早苗、内田朝雄、北竜二、八名信夫、国一太郎、宮城幸生、潮健児、中村錦司、那須伸太朗、島田秀雄、山田みどり、須賀不二男、汐路章、山岡徹也、阿波地大輔、江上正伍、村居京之輔、野口貴史、小島慶四郎、天王寺虎之助、池田謙治、古閑達則、北川俊夫、村居京之輔、たちである。

明治の中頃の九州小倉。博徒・舟木栄次郎は、渡世の義理から、篠崎一家の親分・弥平を刺す。この時、一緒に組んでいた熊谷剛平、清水新五、山形市造、石田仁助と共の行動したのだったが、熊谷は途中で逃亡してしまい、石田は深手を負い、昔の女・きくに五百円の金を渡すように栄次郎に託して死んでしまった。で、栄次郎は石田の遺言に従ってきくを探すが、きくは数歩に故人となっていたことを知る。また、きくの娘・ど東京に移ったものの行方不明になっていることを知り、上京して深川の木場政一家へ草鞋を脱いだ。その頃、深川ではでは、辺りを仕切っている岩佐一家が、賭場の客引きを巡り、木場政と対立していた。しかもその背後には、金万一家の二代目にのし上った熊谷が糸を引いていた。熊谷は、小倉での殴り込みで逃亡した渡世上の恥を、当時助けて連れ帰った客分・市造に被せ、自身は関東博徒会の大御所・菊地駒之助から親子の盃を受けようと画策していた。そして、木場政が取持人となって、熊谷と菊地との仮盃が執りおこなわれることになった。とみを探していた栄次郎は、そのことを知り、恩人の木場政の顔に泥を塗ることに耐えがたく、熊谷に辞退を迫ったが拒否された。更に栄次郎は、とみが材木商・総州屋に嫁ぎ、亭主の賭博狂いに苦労していること、総州屋は岩佐のイカサマの餌食となって、多額の借金の証文を書かされていることを知る。で、栄次郎は岩佐とサシの勝負を付け、証文を取り返した。が、熊谷は勝負に敗れた新吉に、栄次郎殺しを命じる。が、これに市造が反対し、怒りの熊谷によって殺される。栄次郎の言葉から熊谷の実体を知った木場政は熊谷に詰問するが、逆上した熊谷に殺されてしまい、栄次郎の怒りが爆発と、熊谷の元にやってきて対決し、凄絶な死闘の末に熊谷と岩佐を倒した。

任侠映画としたら、これと言うところも無くなってしまい、教科書通りと言った任侠映画ですね。もう少し「博奕打ち」ということから賭博の勝負の所に重きを置いたような展開を期待したいのですが...ということで、ごく普通の任侠映画であって、それ以上でも以下でも無い作品である。

 

↓本作はソフトが無いので、シリーズ中の傑作を拾っておきます。

博奕打ち [DVD]

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博奕打ち 総長賭博 [DVD]

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「CHAPPAQUA」 [映画(洋画)]

表題の作品は1966年のアメリカ映画「チャパクア」である。日本では長年劇場公開されなかったが、1999年5月になってようやく劇場公開された幻の作品である。本作はヴェネチア映画祭で新人監督賞と審査員特別賞を受賞しているが、本作と1972年の「シッダールタ」(日本では1997年に劇場公開された。)の2作だけで映画界から姿を消したC・ルークスの処女作である。現在ではカルト的な作品として幻の作品となっているものである。

作品データを記しておくと、時間は82分、製作、監督、脚本はコンラッド・ルークス、撮影はロバート・フランク、美術はレギ・パグニズ、音楽はラヴィ・シャンカール、フィリップ・グラスである。そして出演は、コンラッド・ルークス、ジャン・ルイ・バロー、オーネット・コールマン、ウィリアム・S・バロウズ、アレン・ギンズバーグ、ラヴィ・シャンカール、ポーラ・プリシェット、オーネット・コールマン、スワミ・サッチナンダ、ムーンドッグ、ジル・レイター、ジョン・イーサム、ザ・ファグス、たちである。

アルコールトドラッグ中毒に陥っているラッセル・ハーウィックは、それを治療して狂乱の日々から抜けだそうとして、フランスのあるサナトリウムを訪れた。早速ラッセルはブノワ医師の治療を受けて、催眠療法が始まった。治療でラッセルは様々な夢を見ることになり、様々な人物たちに誘われていく...

ストーリーは、主人公がサナトリウムで治療を受けるというものであるが、本作はそのストーリーよりも、そこで見る様々な夢の幻想的な表現方法を堪能するものである。(ストーリーはあってないようなものである。)

現在では何でもCGに頼ってという表現が多くなっているが、45年も前にCGの無い時代に厳格を表現するのに用いられた様々な手法が見所となっていて、職人技術による映像表現は面白い所である。

ということで、作品(物語)を堪能するだけで無く、撮影技法、映像表現方法などを学ぶ(知る)ためにも色々と教えてくれるところがある作品である。

 

チャパクア [DVD]

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  • 出版社/メーカー: キングレコード
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COMMANDER CODY『LOST IN THE OZONE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1971年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。(「彼ら」というのは、名義こそ「COMMANDER CODY」となっているが、実際は「COMMANDER CODY AND HIS LOST PLANET AIRMEN」というバンドであるためである。)ロカビリーからブルースロックを聴かせる彼らであるが、ダイナミックな無礼を堪能できるアルバムである。尚、チャート成績は、アメリカではBillboardで最高位82位を記録、また、カナダでは最高位75位を記録している。

収録曲は以下の全12曲である。『Back To Tennessee』『Wine Do Yer Stuff』『Seeds And Stems (Again)』『Daddy's Gonna Treat You Right』『Family Bible』『My Home In My Hand』『Lost In The Ozone』『Midnight Shift』『Hot Rod Lincoln』『What's The Matter Now』『Twenty Flight Rock』『Beat Me Daddy (Eight To The Bar)』。

この中からシングル・カットされたのは3曲である。デビュー・シングルであり、かつ、アルバム・タイトル・ナンバーでもある『Lost In The Ozone』はチャートインを記録しなかったが、2nd.シングルの『Hot Rod Lincoln』は彼らの最大のシングル・ヒットを記録する曲となって、Billboardで最高位9位、1972年の年間シングル・チャートでは70位にランクイン、カナダでは最高位7位を記録する大ヒットになった。そして3rd.シングルの『Beat Me Daddy (Eight To The Bar)』はアメリカで81位、カナダで87位を記録している。

お薦め曲は彼らの代表曲である『Hot Rod Lincoln』とシングル曲の『Beat Me Daddy (Eight To The Bar)』、更に『Back To Tennessee』『My Home In My Hand』『Midnight Shift』『What's The Matter Now』とアルバム・タイトル・ナンバーの『Lost In The Ozone』をピックアップしておく。

彼らの持ち味であるブルースをベースにしたロック、カントリー系のロック、そしてロカビリーとが混在しているが、共通しているのはダイナミックであり、パワフルで豪快なサウンドであると言うところである。

また、発表から40年を超える歳月が流れているが、若さ来るエネルギーは熱いものがあって、現在でも十分通用する若さのエネルギーがある。ということで、様々なロックを楽しみたいという方にはもってこいのアルバムである。

 

Lost in Ozone

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Mca
  • 発売日: 1987/12/07
  • メディア: CD


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ケータイ刑事銭形海23話(2nd.10話)[裏ネタ編]PART 8 [ケータイ刑事]

銭形海」の第23話(2nd.10話)「BS初のサイレント! ~パントマイム爆弾事件」の裏ネタ編・増補の6回目となる今回は、対決の二回戦に関するネタから、「二人羽織」について、「わんこそば」について「早食い競争」について、客席は全員こうなっていたことから「居眠り」について記します。尚、「早食い競争」は「・15話(2nd.2話)[裏ネタ編]PART 4」で、「居眠り」は「・15話(2nd.2話)[裏ネタ編]PART 4」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(MBS放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。BS-i(当時)での本放送時に記した記事へのリンクもあります。また、この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/9/7、12付です。

二人羽織」:演芸の一つであって、二人一組となって行う芸である。1人が袖に手を通さずに羽織を着ていて、その人の背後にもう1人の人が羽織の中に入って袖を通す。そして、背後の人が前にいる人に食べ物を食べさせるものである。背後にいる人は、両手は使えるが、状況を見ることが出来ないということ、及び前にいる人(=食べさせられる人)は目は見えるが手を使うことが出来ないため、なかなか上手く食べることが出来ない状態になる。そのため、なかなか上手く食べることが出来なくなり、その滑稽な様子を楽しむ芸となっている。

特に、これで食べられるものの代表的なものが「わんこそば」である。(箸を使うこと、汁物でもあることから、滑稽なことになるため、寄席の余興として定着している。)

英語など殆どの言語で、日本語をローマ字表記として「Ninin-Baori」といい、中国語では「二人短外罩」と言う。

わんこそば」:岩手県の郷土料理として知られているものであって、蕎麦料理の一つである。給仕人が椀に盛った蕎麦を、客が手にしている椀に次々に投げ入れ、客はそれを満腹になるまで食べ続ける、というものである。満腹になってそれ以上食べられないという場合は、次を椀に入れられるまでに蓋をすることで終了となる。尚、椀は一口程度の量という少量である。(店舗によって1杯の量が異なっているが、わんこそばの7杯から15杯が普通のかけそばの1杯分ぐらいの量である。→大会では1杯の量は等しくされるが、異なる大会となると、1杯の量が異なるため、例えば100杯食べたと言っても、普通のかけそばに換算した場合、量が異なることになる。)

尚、名称の「わんこ」とは、「お椀」のことである。(方言である。)

この物語では、28杯の早食い競争ということであったが、この量は、普通のかけそばだと2杯~4杯のいずれかと言うことになる。これを考えると、極端に多い量とは言えないが、4杯になるようだったら、ちゃんが食べる方だったら食べきることが出来たでしょうかね?(大食いのちゃんだったら問題なく食べられるでしょうけど...)

英語をはじめ殆どの言語で、日本語をローマ字表記として「Wanko-Soba」といい、中国語では「狗旁邊」と言う。

早食い競争」:「早食い」とは、食物を早く食べることを言う。但し、どの程度の速さで食べたら「早食い」と言うのかという明確な基準はない。一般的には、食べ物を、そのものを味あわず、あまり噛むことをしないで流し込むように食べるといった「食事時間」を短縮した食べ方のことを言う。→戦国時代の武士や軍隊では短時間で食事を終えた方が効率的であるとされたため、当時は推奨された食べ方であった。その「効率的」という考えは現在にも受け継がれている。しかし、現在では、推奨されていたような早く食べる方法では、十分に食物を噛んでいないため、消化するのに胃腸に負担が掛かり、消化器疾患の原因になると指摘されていて、早食いは良くない、とされている。また、あまり噛まずに呑み込むことが多ため、喉に詰まらせてしまう(酷い場合は、それによって窒息死してしまう一因にもなる。特に餅などはその危険が高い。)という事故が発生することもあって、危険がある食べ方でもあると指摘されていて、推奨しない食べ方となっている。

現在では、これを競技にして、特定の食べ物を早く食べ、早く食べた人が勝ち、という競争として行われている。これが「早食い競争」である。

この場合は、2人の対決という場合と、それ以上の大勢が同時に食べ始め、最も早く食べ終わった人が優勝という方法とがある。(基本的にルールは変わらない。)

これらの競技では、「早く食べること」が最優先であるため、やはり味わって食べるということは行わず、殆ど噛まずに胃の中に流し込む、というようなことになっている。実際、食べ物を流し込むために水を使い、それで流し込んでいると言ったようなものになっている。(当然、消化するには良くない形である。)

また、「早食い競争」と須子と違う形のものとして「大食い競争」がある。これは定められた時間内で最も多くの量を食べた人が勝ちという競争である。食物で競争というものはこれらの2つがあって、一緒にされることが多いが、「早食い競争」は「決められた量を早く食べる」というものであって、時間的な競争になる。一方、「大食い競争」は「決められた時間で量を多く食べる」というものであって、得点を競う競争と同じである。但し、「大食い競争」は早く食べた方がたくさん食べられるため、「大食い競争」は実質的に「早食い競争」と同じようになっている。(その逆は言い切れない。)

「早食い競争」で食べられるものは色んなものがあるが、「わんこそば」「ホットドッグ」などはその代表的なものとして知られている。

英語では「Fast Eating Contest」、ドイツ語では「Wettbewerbsfähiges Essen」、フランス語では「Manger Compétitif」、イタリア語では「Mangiando Competitivo」、スペイン語では「Competidor Comiendo」、ポルトガル語では「Comendo Competitivo」、中国語では「快食競爭」と言う。

居眠り」:椅子などに座ったままで、または腰掛けた状態で眠ることを言う。例えば、学校の授業中、車の運転中などに眠ってしまう場合は、椅子に座った状態であるため、「居眠り」と言うことになる。これは、夜に睡眠を取るための姿勢とは異なった姿勢での睡眠であり、かつ、本来はその状態では寝てしまうことがダメなのに寝てしまったという失態とされる。

そのため、「仮眠」「仮寝」のように、寝ようという意思の元で寝ることと、横になった状態で寝てしまう「うたた寝」とは区別される。(「うたた寝」は無意識の間に寝てしまうということは同じであるが、体勢が違っているので区別される。(→車の運転中に寝ることを「居眠り運転」と言うが、「うたた寝運転」とは言わない。))

英語では「Doze」、ドイツ語では「Döse」、フランス語では「Petit Somme」、イタリア語では「Sonnellino」、スペイン語では「Sueño Ligero」、ポルトガル語では「Cochile」、中国語では「打瞌睡」と言う。

 

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