THE CHURCH『BLURRED CRUSADE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1982年に発表された彼らの2nd.アルバムである。豪州出身の彼らが世界的にブレイクするのは'80's終盤になってからであるが、1980年の結成から'80's中盤までの間は本国では人気のあるバンドとして実績を積んでいた。本アルバムはポスト・パンクの流れを受けたサウンドであって、本国豪州では最高位10位を、ニュージーランドで最高位17位を、そしてスウェーデンで24位を記録している。(アメリカではチャートインせずだった。)
収録曲は、オリジナル盤では全10曲であったが、現在では3曲のボーナス・トラックが追加収録されて、全13曲になっている。収録曲は以下の通りである。『Almost With You』『When You Were Mine』『Fields Of Mars』『An Interlude』『Secret Corners』『Just For You』『A Fire Burns』『To Be In Your Eyes』『You Took』『Dont Look Back』。(以下、ボーナス・トラック)『Life Speeds Up』『The Golden Dawn』『The Blurred Crusade』。
この中からシングル・カットされたのは2曲である。1st.シングルの『Almost With You』は豪州で最高位21位を記録する大ヒットになったが、'80'sのシングルでは、豪州でキャリア・ハイを記録している。('90年に19位まで上昇したキョンが生まれて、現在では2nd.ハイということになっている。)そして2nd.シングルの『When You Were Mine』は同77位を記録している。尚、本国豪州以外ではどちらの局もチャートインはしていない。
お薦め曲は、彼らの代表曲である『Almost With You』、シングル曲でもある『When You Were Mine』、そして『An Interlude』『Secret Corners』『To Be In Your Eyes』『Dont Look Back』という所をピックアップしておく。
サウンドの方は、キャッチーで聴きやすく、心地良さを与えてくれるものである。本アルバムが発表された当時は、オーストラリアのバンドが世界的に注目されていた次期であって、MEN AT WORKはその勢いに乗って世界的にブレイクしたが、彼らももっと大きなヒットになっていてもと思うのですがね...
ダウンアンダー勢力のロックは、USロックとも、UKロックとも違ったものがあって、それが面白みにも成っているだけに、'80'sサウンドを聴くのであれば、ダウンアンダーのメインストリームには成っていないものの、彼らのような面白みのアルバンドにも耳を傾けてみるのもまた面白いものですよ。
「COLD FEET」 [映画(洋画)]
表題の作品は1989年のアメリカ映画「チキンハート・ブルース」である。日本での劇場公開は1990年6月であった。また、後にビデオ・ソフトとしてリリースされたときには「チキンハート・ブルース/詐欺士と娼婦と殺し屋と」というタイトルに変更されていた。宝石の密輸を企んだ3人の男女が繰り広げるロードムービー仕立てのコメディ作品である。
作品データを記しておくと、時間は93分、監督はロバート・ドーンヘルム、脚本はトム・マクゲインとジム・ハリソンの2人、撮影はブライアン・ダガン、音楽はトム・バーラーである。そして出演は、キース・キャラダイン、サリー・カークランド、トム・ウェイツ、リップ・トーン、ビル・プルマン、キャスリーン・ヨーク、ヴィンセント・スキャヴェリ、メーコン・マッカラム、ジェフ・ブリッジス、たちである。
小心者のケチな泥棒のモンティ、自然食志向の殺し屋・ケニー、そしてモンティにゾッコンの娼婦のモリーンの3人は、メキシコからアメリカヘ、宝石密輸を企てた。その手口というのは、馬の腹の中に宝石を埋め込み、馬をそのまま連れて行くというものだった。で、国境を越えて上手くいったと思いきや、モンティが一人で馬に乗って逃亡してしまった。彼は、何かと結婚を迫るモリーンと、偏執狂の一面を持っているケニーとの関係に嫌気がさしたため、新たな生活を始めようと考えたのだった。で、一人娘・ローズマリーと、堅気の暮らしを始めようとして、モンタナ在住の弟夫婦の所に身を寄せた。弟・バックト、妻のローラは、モンティの連れてきた馬を見て運が向いたと喜んだが、トラブルメーカーとして知られていたモンティの登場に戸惑いも感じていた。一方、モンティの行方を追うケニーとモリーンもモンタナに入り、モンティと娘がカウボーイ・ショップで買い物をしているのを見つけた。で、2人を追ったが、店の主人が、ケニーとモリーンの行動に不審を感じたことで保安官に通報したことから、追われる身となった。その夜、モンティの居場所を突き止めたレニーとモリーンは、モンティの所に押し入り、モンティは遂にモリーンと結婚の約束をさせられた。が、保安官はそのことを聞きつけると、手を打った。そして、牧師に変装し、式に乗り込んで、モンティとモリーンを逮捕した。その頃ケニーは、バックを脅迫し、宝石を埋め込んだ馬を預かっている精肉場に向かったが、バックも簡単に馬を渡すようなことはせずに反撃に出る。で、もみ合っている内にケニーは馬の溶解液の中に転落してしまった...
ロードムービー風に描いているが、最初から最後までドタバタ気味の展開で笑わせてくれる作品である。その一方で、冷静になって考えると、何かと詰めが甘い行動をしているなど、ツッコミ所も多い作品である。が、この手の作品は、深く考えることをしないで、笑って楽しめれば、それで宜しいかと...(かつてはLDでリリースされていたが、今だにDVD化はされていないですし...)
↓ビデオです。
CHUCK BROWN & THE SOUL SEARCHERS『WE THE PEOPLE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1972年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。CHUCK BROWNはギタリストとして'60's初頭から音楽活動を行っているが、'70'sに入ってからバンドを率いることになった。本アルバムはそんな記念すべきアルバムであって、現在では死語になっている「ゴーゴー」を中心にしたファンキーなサウンドを聴かせているアルバムである。(今風に言葉を言い換えるよりも、「ゴーゴー」と言った方が、如何にも'70'sらしく、彼らのスタイルに合っている。)
収録曲は以下の全8曲である。『We The People』『Your Love Is So Doggone Good』『It's All In Your Mind』『Soul To The People』『Think』『1993』『When Will My Eyes See』『Blowout』。
お薦め曲は、アルバム・タイトル・ナンバーでもある『We The People』、そして『Soul To The People』、たっぷりと堪能することが出来る8分半強の『Your Love Is So Doggone Good』、6分強の『Blowout』をピックアップしておく。
収録曲数は8曲であるが、時間的に長い曲があるため、40分に少し足りない程度の時間があるので、これという不満は無く、「ゴーゴー」を堪能することが出来る。
まあ、'70'sらファンキーな所と「ゴーゴー」という当時の流行りのダンス・ミュージックを堪能するというのも、時には宜しいかと。
本アルバムが無いので、彼らの他のアルバムをいくつか拾っておきます。
ケータイ刑事銭形愛7話[裏ネタ編]PART 5 [ケータイ刑事]
今回からの「銭形愛・裏ネタ編」の増補は第6話の「ハートのエース殺人事件」に突入です。(以前にPART 4まで記しているので、PART 5からということになります。)で、サブタイトルにある言葉から「ハート」について、「エース」について、この物語ではこれが多数出てきたことから「芸人」についてと「劇団」について記します。
また、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。また、この物語に対する過去に記した裏ネタ編は2009/2/16、18、19、21付です。
「ハート」:元々の意味は「心臓」、または「心」である。「心」という意味から拡大していって、愛、恋を指すようになり、更に、心、愛、恋、などを表す記号としても使われるようになった。(失恋した時はハートが割れた形で描かれる。)記号として用いられる場合は、基本的に赤色が使われるようになっている。(ピンク系の場合もある。)
また、トランプの4種類あるマーク(スーツ)の1つでもあって、「僧侶」を象徴しているマークである。(トランプの4つのマークは、それぞれの階層を象徴していて、ハートは僧侶、スペードは騎士、ダイヤは商人、クラブは農民を象徴している。)
英語では「Heart」、ドイツ語では「Herz」、フランス語では「Coeur」、イタリア語では「Cuore」、スペイン語では「Corazón」、ポルトガル語では「Coração」、中国語では「心臟」と言う。
「エース」:元々の意味は、トランプやサイコロの目の「1」という意味である。また、トランプでは「1」が強く、切り札になることから、意味が派生して「とっておきの存在」という意味に使われるようになり、更にそれから「切り札」「第一人者」という意味が生まれた。更に、「優秀な」「名人/達人級の」という意味も生まれている。
そして、この派生した意味はスポーツで独自の使われ方をするようになった。基本的に、スポーツで使う場合は、団体競技のチームに於いて、主力選手のことを指し、野球ではチームの主戦投手のこと、サッカーでは最も得点能力の高いストライカーのことを指すようになった。(チーム内での「切り札」、「第一人者」と言う意味から来ている。)
また、テニスに於いては、相手が打ち返すことが出来ないショットのことを言い、同様のボールの打ち合いを行うバレーボール、卓球などでも同様に使われる。更に、ゴルフではホールインワンの別称として使われることがある。
英語では「Ace」、ドイツ語、フランス語、スペイン語では「As」(但し、発音は異なる。)、イタリア語では「Asso」、ポルトガル語では「Ás」、中国語では「尖兒」と言う。
尚、この物語では「ハートのエース」と言っているが、これは、トランプの「ハート」マークの「1」の札のことであるのは言うまでも無いですね。
「芸人」:遊芸、芸能、技芸を職業としている人のこと、または技芸や芸能に通じている人のことをいう。一般的には前者の意味として使われていることから、芸能界で活動している人のことを特に指す。尚、日本では特にお笑いタレントのことを「芸人」と呼び、それ以外の芸能界で活動している人は「俳優」「歌手」などと呼んで区別しているが、言葉の定義からすると、(お笑い)芸人だけでなく、俳優、歌手、演奏家なども全て「芸人」ということになる。また、大道芸人も当然のことながら「芸人」に含まれる。
それ以外では、特にその分野に関係なく、ある一つの優れた技能(技術)を身につけている人のことを、その技術を讃えるということから「芸人」という。(これは、拡大解釈されて、多芸な人のこと、芸に巧みな人、のことを指すようになった。)
英語では「Entertainer」、ドイツ語では「Unterhalter」、フランス語では「Artiste de Cabaret」、イタリア語では「Canzonettista」、スペイン語では「Entretenedor」、ポルトガル語では「Artista」、中国語では「藝人」と言う。
「劇団」:舞台演劇の上演を行うことを目的として組織された団体のことを言う。日本では、特に劇場とは関係ない組織であるが、欧米では、劇場の附属組織というのが一般的な形である。(演出家、劇作家なども劇場と専属契約をしているのが一般的であって、中心にあるのは「劇場」であるが、日本では「劇場」は上演場所でしかなく、極一部の劇場を除いて、劇団を持っていないのが一般的である。)
日本では、特に舞台演劇を行う人たちが集まって結成した劇団が多く、大学のサークルのような団体もあれば、芸能活動の一つとして、不定期に同志が集まった劇団などもある。その一方で法人として組織化されていて、専属劇場を中心に定期公演を中心に行っている劇団もある。(欧米ではこちらの形の方が多い。)
尚、劇団の上演内容は、シリアスなもの、シニカルなもの、芸術志向のものなどから、お笑いを中心にしたもの、アクションを中心にしたもの、歌を中心にしたもの(ミュージカル)などまで幅広く、内容によって限定されることはない。→この物語に登場した劇団イタリアは、大道芸人たちが集まったような劇団であるが、そういう劇団も劇団である。
英語では「Theatrical Company」、ドイツ語では「Theatralische Gesellschaft」、フランス語では「Compagnie Théâtrale」、イタリア語では「Società Teatrale」、スペイン語では「Compañía Teatral」、ポルトガル語では「Companhia Teatral」、中国語では「劇團」と言う。
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