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「THE CONQUEST OF EVEREST」 [映画(洋画)]

表題の作品は1953年のイギリスのドキュメンタリー映画「エベレスト征服」である。日本では1954年1月に劇場公開された。1953年5月に世界最高峰のエベレストがイギリスのハント大佐率いる登頂隊(初登頂したのはエドモンド・ヒラリーとシェルパのテンジン・ノルゲイの2人である。)が初登頂に成功したが、本作はその登頂成功を記録したドキュメンタリー作品である。また、元々は16ミリで撮影されたものであるが、劇場公開時にはそれをアップした35ミリで上映された。

作品データを記しておくと、時間は78分、監督はジョージ・ロウ、製作はレオン・クローレ、ジョン・テイラー、グラハム・サープの3人、撮影はトマス・ストバードとジョージ・ロウの2人、ナレーターはメレディス・エドワーズである。

エベレスト初登頂の裏には、既に30年以上にわたる登頂に挑んできた人類の歴史がある。また、イギリスでは、エリザベス二世の戴冠式が行われる直前(即位は1952/2/6、戴冠式は1953/6/2)であり、イギリスは初登頂の偉業と戴冠式という2つのことで大いに盛り上がった。そういう歴史的な初登頂のドキュメンタリーということで、本作はその内容の記録という点だけも大きな価値がある。

現在では、最年少で13歳、最高齢で76歳の登頂者がいるというように、登頂者の数もかなりの数になっている(遭難者も3桁に達している。)が、これらは登頂装備の高度化、登頂技術の蓄積によるものもあるが、スポーツ感覚で楽に達成できるものでは無い。しかも、数々の困難を乗り越えての初めての達成の記録ということで、人類の歴史の偉大な1ページの記録でもある。そういう意味でも、歴史的な偉業の記録としてみておくのが宜しいかと...

 

 

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「CATCH ME A SPY」 [映画(洋画)]

表題の作品は1971年のフランスとイギリスの合作映画「雨のパスポート」である。日本での劇場公開1972年1月であった。新婚初夜に夫がスパイ容疑で連れ去れらた新妻が、夫を救うために立ち向かって行くコメディ仕立てのサスペンス作品である。また、フランス映画のお洒落な感覚もある所が本作のポイントである。

作品データを記しておくと、時間は92分、監督と脚本はリチャード・クレメント、撮影はクリストファー・チャリス、音楽はクロード・ボランである。そして出演は、カーク・ダグラス、マルレーヌ・ジョベール、トレヴァー・ハワード、トム・コートネイ、ベルナデット・ラフォン、ベルナール・ブリエ、たちである。

ロンドンの教会で結婚式を挙げたファビアンヌと貿易商人のジョン・フェントン。2人はルーマニアにハネムーンで旅立った。そして、首都・ブカレストのホテルでの初夜、ソ連の秘密警察が乗り込んできて、夫をスパイ容疑で連れて行ってしまった。新妻のファビアンヌはイギリス大使館に駆け込み、助けを求めた。で、モスクワに飛ぶ手続きを行った。が、空港で彼女に声を掛けた黒眼鏡の男はホテルのボーイであり、誘われるままにウィスキーを飲むと、ファビアンヌは意識が薄れていった。それは麻酔薬であって、彼女はロンドン行きの飛行機の中にいた。そして、夫・ジョンの誘拐は、ソ連の大物スパイ交換のための策謀だったと分かる。で、ファビアンヌは新しいスパイの替玉を見つけようと決心して、行動を開始した。彼女は、自分をつけてくる男を怪しいと睨み、上手く誘い込んでバスロームに閉じ込めて逃れたが、その男はイギリス情報部が彼女のボディガードとして派遣された男だった。彼はバクスターといい、ファビアンヌに本気で惚れこんでしまったことから、彼女のためなら何でもやると誓った。そんなファビアンヌを、あのボーイに化けていた男が迫ってきた。ファビアンヌはこの男を罠にはめ、交換用の替玉スパイにでっちあげようとした。が、そんな2人は東側のスパイに連れ去られてしまう。2人は何とか協力して脱出し、スコットランドを彷徨った。そこで男は正体を明かした。彼はアンドレイという名前で、ソ連で発禁の政治家の回想録などをマイクロフィルムに撮影して持ち出す運び屋だった。そして、秘密警察に追われていたブカレストのホテルで、ファビアンヌの鞄と感違いしてジョンの鞄にマイクロフィルムを隠してしまったというのだった。身を隠して転々とする間にアンドレイとファビアンヌの間には恋心が芽生えるようになっていた。その頃、ソ連は、アンドレイが持ち去ったマイクロフィムを取り戻すために、アンドレイをソ連のスパイだと名指して、ジョンとの交換を申してきた。そして、アンドレイとジョンが交換されることになる。それぞれが小型モーターボートに乗り、接近してくる2人。ファビアンヌの心は2人の間で揺れていた。2人が交換されようとした時、アンドレイがマイクロフィルムの在処を叫んだ。そして、ジョンは東から金を貰っていた二重スパイだったことが分かった。ファビアンヌは迷わずにアンドレイモーターボートに飛び乗り、ジョンのボートを体当たりで沈め、そのまま漂流していった...

部分的には「雨の訪問者」(M・ジョベールが出演している作品である。)のような雰囲気があって、それが独特の雰囲気を醸し出している。また、東西冷戦下でのスパイ合戦という展開も定番とはいうものの、色々と見せてくれている。また、コメディ的に要素というものも、笑いを取ることを狙ったのではなく、スパイスとして機能していることで、サスペンスという物語を邪魔することが無い。

ということで、フランス流のお洒落な部分と、イギリス流の上品さとが上手く纏まっていて、たっぷりと楽しめる作品となっている。じっくりと堪能しましょう。

 

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DAVID ESSEX『ROCK ON』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1973年に発表された彼のデビュー・アルバムである。UK出身で、ロック系で有りながらも、ポップな所のあるサウンドで人気を集めることになった彼の記念すべきアルバムである。イギリスでは最高位7位を記録している。

収録曲は以下の全11曲である。『Lamplight』『Turn Me Loose』『On And On』『Streetfight』『Rock On』『Ocean Girl』『Bring In The Sun』『For Emily, Whenever I May Find Her』『We All Insane』『Tell Him No』『September 15th』。

この中からシングル・カットされたのは2曲である。1st.シングルでデビュー曲でもある『Rock On』は、イギリスでは3位、カナダでは1位、アメリカではBillboardで最高位5位を記録する大ヒットになり、1974年のBillboard年間シングル・チャートでは17位にランクインしている。そして2nd.シングルの『Lamplight』はイギリスで7位を記録している。

お薦め曲は、シングル曲の『Rock On』と『Lamplight』、更に『On And On』『Bring In The Sun』『We All Insane』『Tell Him No』という所をピックアップしておく。

『Rock On』は後にカヴァーされてヒットしていることもあって、彼の名前もそのオリジナルと言うことで知られているには知られているが、アメリカでは彼は余り知られていないのが残念なところである。ただ、本国イギリスでは'70'sから'80'sの終盤まではほぼコンスタントにそれなりヒット曲を放っている。(全英No.1ソングも'70's中盤に2曲生み出している。)

'70's初期の作品であるため、サウンドとしては軽めであるが、ポップな部分と軽めのロックがグラム系ということで、とても聴きやすいサウンドである。ということで、UKサウンド(ロック)がお好きな方にはお馴染みの彼であるだけに、その記念すべき最初のアルバムということで、しっかりとチェックしておきたい所である。

 

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ケータイ刑事銭形海25話(2nd.12話)[裏ネタ編]PART 7 [ケータイ刑事]

銭形海」の第25話(2nd.12話)「歌だ!祭りだ!芸術だ! ~ケータイ刑事文化祭 in ゴルゴダの森(後編)」の裏ネタ編・増補の6回目となる今回は、前回に続いて「恋のケータイ刑事劇場」の部分に出てきたネタから、五代さんの名乗りの後に語られた「壁に耳あり障子に目あり」について、「哀愁」について、「ギタリスト」について、「クロード・チアリ」について、五代さんは8級の検定という「尾行」について記します。尚、「尾行」は「・21話(2nd.8話)[裏ネタ編]PART 2」で記したものをベースにして加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(MBS放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。BS-i(当時)での本放送時に記した記事へのリンクもあります。また、この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/9/21付です。

壁に耳あり障子に目あり」:秘密はとにかく漏れやすい、という意味である。これは、例えこっそりと話しているつもりでも、壁に耳をくっつけてその話を聞いている者がいるかもしれず、また、障子に穴を開けて、様子を伺っている者がいるかもとれない、というところからこのような諺が生まれた。

尚、「壁に耳、障子に目」「壁に耳」「障子に目」というように短くした言い方もあるが、意味は同じである。また、類句として「石の物言う世の中」がある。

現代であれば、「壁に盗聴器、隠しカメラ」と言ったら良いのでしょうかねぇ...???

そういえば、この諺については、丹羽P作品の「東京少女 桜庭ななみ」の第1話や、「TSC東京ガール」(共に2008年の作品)に松山メアリが出演しているが、その時に「壁に耳あり、松山メアリ」と言うと、語感が良いように思ったことがあったということを思い出しました。

英語では「Walls have ears Shojis have eyes」、ドイツ語では「Mauern haben Ohren, die Shojis Augen hat」、フランス語では「Les murs ont des oreilles Shojis ont des yeux」、イタリア語では「I muri hanno orecchi Shojis ha occhi」、スペイン語では「Las paredes tienen las orejas que Shojis tienen los ojos」、ポルトガル語では「Paredes têm orelhas Shojis têm olhos」、中国語では「在牆上在耳朶螞蟻拉窗上眼有」と言う。

哀愁」:もの悲しいこと、寂しく感じる気持ちのことを言う。

特に、フィクションの世界では、これをテーマにして描いた作品が多く、映画、ドラマでは定番のテーマである。当然、タイトルに「哀愁」という言葉が入ったもの数多い。また、ずばり「哀愁」というタイトルの作品もあって、1940年のアメリカ映画「哀愁」(原題は「WATERLOO BRIDGE」)は、「風と共に去りぬ」でスカーレットを演じたヴィヴィアン・リーの主演作としても有名である。

音楽では、もの悲しいメロディの作品が数多く、やはり「哀愁」という言葉がタイトルに入った曲も数多い。(洋楽の場合、一時的に「哀愁の○○」という邦題を付けた曲が氾濫していた時期もありました...)

特に、ギタリストのクロード・チアリが1964年にはなった『夜霧のしのび逢い』は世界的な大ヒットとなり、その哀愁身を帯びたメロディから、彼は世界的に「哀愁のギタリスト」と呼ばれるようになった。

英語では「Sorrow」、ドイツ語では「Trauer」、フランス語では「Peine」、イタリア語では「Dolore」、スペイン語では「Dolor」、ポルトガル語では「Tristeza」、中国語では「哀愁」と言う。

ギタリスト」:ギターの演奏者、演奏家のことである。「ギタープレイヤー」という言い方もあるが、「ギタリスト」と言う言い方の方が一般的である。

尚、ギターにはアコースティック・ギター、エレキギターがあるが、どちらのギターの演奏者も「ギタリスト」という。但し、ベース・ギターの演奏者については「ベーシスト」と呼ばれて区別されることになる。

ロック・バンドでは花形であって、ボーカリストと共にバンドでは目立つ存在となる。そのためもあってか、ロックの世界では、有名なギタリストも多数生まれている。

一方、フォーク、カントリーなどでは(クラシック)ギターを使って弾き語りというスタイルがあるが、それをする人もギタリストである。

英語では「Guitarist」、ドイツ語では「Gitarrist」、フランス語では「Guitariste」、イタリア語では「Chitarrista」、スペイン語とポルトガル語では「Guitarrista」(但し、発音は異なる。)、中国語では「吉他演奏家」と言う。

クロード・チアリ」:1944/2/11、フランスのニース出身のタレント、ギタリスト、音楽家である。日本人とロシア人のハーフと結婚し、日本に永住し、日本に帰化したため、国籍は日本となっている。「クロード・チアリ(CLAUDE CIARI)」は生まれたときの名前であり、現在は帰化したことで本名は「智有蔵上人(ちあり・くろうど)」となっている。

フランスで16歳の時にロックバンド「レ・シャンピオンズ」を結成し、ヨーロッパで人気を獲得するが、20歳の時にソロに転向し、アコースティック・ギターのギタリストとなる。1964年の『夜霧のしのび逢い』(原題は「La Playa」)が世界的にヒットしたことから、その曲が哀愁に満ちたものだったことから「哀愁のギタリスト」と呼ばれるようになった。

1967年に初来日し、1975年に結婚して日本に永住するようになり、ギタリストとして、またタレントとしての活動を開始する。そして、1985年に日本に帰化した。尚、関西を拠点として活動をしている。

尾行」:人のあとをこっそりと、その人に気づかれないようについていくことをいう。特に警察官(刑事)が容疑者(被疑者)に対して行い、容疑者(被疑者)の行動を監視する目的で行われる。(→刑事ドラマではお馴染みのものである。)また、素行調査を行う探偵も、調査対象者に対してこれを行っている。

尚、「あとをつけていく」という行為の一つとして「ストーカー行為」があるが、「尾行」は「ストーカー」とは全く別物である。→「尾行」はあとをつけていくだけでなく、相手を監視するという行為も含まれているが、ストーカーの場合は「監視」という要件はない。また、ストーカーはされている人が「あとをつけられている」ことを認識している場合の行為を言うが、「尾行」はされている人にその認識がない状態で行われるものである。(気づかれたら、その時点で「尾行」とは言えなくなってしまう。)

英語では「Tail」、ドイツ語では「Schwanz」、フランス語では「Queue」、イタリア語では「Coda」、スペイン語では「Cola」、ポルトガル語では「Rabo」、中国語では「尾隨」と言う。

 

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PROVERB ステンシルステッカー 壁に耳あり、障子に目あり

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GOLDEN☆BEST/センチメンタル・クロード・チアリ

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〈おとなBEST〉クロード・チアリ

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  • アーティスト: クロード・チアリ
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完全探偵マニュアルBest+―尾行・盗聴・潜入スパイ 強く図太い禁断テクニック

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