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DONNA SUMMER『THE JOURNEY: THE VERY BEST OF DONNA SUMMER』 [音楽(洋楽)]

'70'sの世界的なディスコ・サウンドの一大ブームの時、「ディスコ・クイーン」として数多くのヒット曲を放ったDONNA SUMMER。そんな彼女の訃報が届いたということから、追悼の意味も含めて、彼女のベスト・アルバムを取り上げます。(現在「D」に入っていたので、近いうちに取り上げる予定でしたが、急遽繰り上げることにしました。)

彼女は大晦日が誕生日であるのだが、元旦か誕生日という人とは別の意味でも目立つ存在でもありました、まだ63歳というのは、やっぱり若いとしか言いようが無いですね。ご冥福をお祈りします。


表題のアルバムは2003年にリリースされた彼女のベスト盤である。ベスト盤であるが、本アルバムには2曲の新曲が収録されている。(シングル・カットはされなかった。)彼女の新曲と言うことでは、1994年にクリスマス・アルバムを発表しているが、オリジナル・アルバムということでは1991年以来の新曲が含まれているアルバムということになった。(この後、2008年にスタジオ・アルバムを発表したが、それが最後と言うことになってしまった。)チャート成績は、イギリスで6位、ノルウェーで27位、オランダで57位、アメリカで111位を記録している。

また、本アルバムは、ボーナス・ディスクとセットの2枚組であること、アメリカとイギリスでは収録曲、構成が異なっているという特徴がある。(一部のヒット曲が、UKでは大ヒットしたがアメリカではヒットしなかったというものがあるためであるが、細かい所まで考えたリリースですね。)

アメリカ盤の収録曲は、DISC 1が20曲、ボーナス・ディスクが5曲であるが、イギリス盤はDISC 1が19曲、ボーナス・ディスクは8曲である。また、US盤は2曲の新曲はDISC 1に収録されていたが、UK盤では2曲の新曲はボーナス・ディスクの方に収録されている。

US盤の収録曲は以下の通りである。(新曲はDISC 1の後ろの2曲である。)『Love To Love You Baby』『Could It Be Magic』『I Feel Love』『I Love You』『Last Dance』『Macarthur Park』『Heaven Knows』『Hot Stuff』『Bad Girls』『Dim All The Lights』『No More Tears (Enough Is Enough)』『On The Radio』『The Wanderer』『Love Is In Control (Finger On The Trigger)』『State Of Independence』『She Works Hard For The Money』『This Time I Know It's For Real』『I Will Go With You (Con Te Partiro)』『That's The Way』『Dream-A-Lot's Theme (I Will Love For Love)』。

一方、ボーナス・ディスクの収録曲は以下の通りである。『I Feel Love(12" version)』『Hot Stuff(12" version)』『This Time I Know It's For Real(12" version)』『Dream-A-Lot's Theme (I Will Live For Love)(12" Extended Remix)』『You're So Beautiful(Ultimate Club Mix)』。

尚、UK盤のDISC 1には、新曲を除いた18曲のから『Dim All The Lights』『The Wanderer』『I Will Go With You (Con Te Partiro)』が削除されていて、『Down Deep Inside (Theme From "The Deep")』『Love's Unkind』『Rumour Has It』『Dinner With Gershwin』が収録されている。また、ボーナス・ディスクの収録曲は以下の8曲である。(後ろ2曲が新曲である。)『Love To Love You Baby (Original Album Version)』『I Feel Love (Patrick Cowley Mix)』『Hot Stuff (Original 12" Version)』『No More Tears (Enough Is Enough)(Original Album Version)』『On The Radio (Original 12"/Foxes Soundtrack Version)』『Melody Of Love (Wanna Be Loved) (Morales Classic Club Mix)』『That's The Way』『Dream-A-Lot's Theme (I Will Love For Love)』。

'70'sのディスコ・ブームの時の彼女の勢いは凄く、'80'sに入ってもその勢いは続いたが、'90's以降はビッグ・ヒットはないものの、アメリカのディスコ・チャートではコンスタントにヒットを飛ばしていて、Billboardのディスコ・チャートだけを見ると、'90's以降の方がNo.1ヒットが多いというように、「ディスコ・クイーン」の貫禄を見せた、存在感のあるシンガーでした。

彼女は歌唱力があって、しかも圧倒的な声量で、貫禄たっぷりという存在であって、'70'sのディスコ・ブームの真っ直中の時に連発したヒット曲は、本当に神がかっているものばかりである。存在感、圧倒的なエネルギー、正に不動の「ディスコ・クイーン」という存在でしたね。

本ベスト盤は曲数も多く、ボーナス・ディスクの方も内容のあるものであるだけに、彼女のメモリアルと言うことでもピッタリである。たっぷりと彼女の歌声を堪能しましょう。

 

↓US盤

Journey: The Very Best of (Bonus CD)

Journey: The Very Best of (Bonus CD)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Utv Records
  • 発売日: 2003/09/30
  • メディア: CD

↓UK盤

The Journey:Very Best of

The Journey:Very Best of

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Mercury
  • 発売日: 2004/07/27
  • メディア: CD


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ケータイ刑事銭形愛9話[裏ネタ編]PART 6 [ケータイ刑事]

銭形愛」の9話「歯で弾丸を受け止める男 ~ネタバレマジシャン殺人事件」の「裏ネタ編」の増補の2回目となる今回は、客席からマジックを見ていた五代さんがちゃんに対して言った「タネあかし」について、「興味」について、それに対してちゃんが言った「仕事の鬼」について、「言い訳」について、マジックが火縄銃を使うと知った時に五代さんが口にした「許可」について記します。尚、「タネあかし」は「・20話[裏ネタ編]PART 4」で、「許可」は「・3話[裏ネタ編]PART 6」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。また、この物語に対する過去に記した裏ネタ編は2009/3/3、5、6、7付です。

タネあかし」:奇術(マジック、手品)に於いて、その奇術の仕掛け、トリックをばらしてしまうことを言う。奇術の世界ではこれは「タブー」とされていることでもある。(タネをばらしてしまったら、その奇術は誰も見てくれなくなってしまい、マジシャンにとったら飯の食い上げになってしまうためである。)

但し、誰が見ても簡単にタネを見抜くことができるような簡単な手品、または書籍に掲載されているような内容の手品であって、誰でもが(ネタ及び手品の内容を)知っているようなものについてはその限りではない。(これをネタにして、しゃべくりマジックを行う奇術師(マジシャン)もいる。→例えばゼンジー北京はそういうマジシャンとしては先駆者として知られている。)

また、その意味から転じて、事件や物事の怒った原因について解き明かすことについても「タネ明かしをする」と言うことがある。

英語では「Show a (magic) Trick」と言うが、これはタネを見せながら行う場合を指している。(まあ、そのままという言葉ですね。)また、「タネを暴露する」という意味から、「Exposure of a Trick」と言うこともある。また、ドイツ語では「Aussetzung eines Tricks」、フランス語では「Exposition d'une Ruse」、イタリア語では「Esposizione di un Trucco」、スペイン語では「Exposición de un Truco」、ポルトガル語では「Exposição de um Truque」、中国語では「掲穿秘密」と言う。

ただ、銭形姉妹はトリックを見破るのが上手いこともあって、タネ明かしをすることがお好きなようですね。この物語のちゃんだけでなく、ちゃん、分家でもちゃんとちゃんは行っていました。(どちらも長女と次女という所がという面白い共通点がありますが...)

興味」:物事にひきつけられること、面白いと感じること、または人の関心を引きつける趣のことをいう。「関心」「乗り気」などということもあるが、これらは類義語ということになる。また「魅力あるもの」という意味合いで使われることもある。

何にでも興味を持つと言うことは悪いことではないが、対象物が危ない場合実あるので、注意が必要である。また、珍しいことに興味を持つことは特に「好奇」と言い、対象が広い知識の場合には「求知」ということになる。

「興味」の対象になるものとしては様々なことがある。「何故?」「どうして?」「仕組みは?」などという範囲であれば良いが、注意が必要になる場合がある。それは(特に)海外で観光地に行った場合である。現地でおみやげの販売勧誘にあった場合、この単語はしばしば耳にすることが多くなる。下手に「Yes.」と言っていると、ふっかけられて高い買い物をさせられることになってしまう(日本人はカモにされることが多いですし...)だけに、「No Thank You.」(他の言語でも同様の言葉)という言葉が直ぐに出るようにしておきましょう。

英語では「Interest」、ドイツ語では「Interesse」、フランス語では「Intérêt」、イタリア語では「Interesse」、スペイン語では「Interés」、ポルトガル語では「Interesse」、中国語では「興趣」と言う。

仕事の鬼」:仕事以外のことが眼中に無く、仕事一筋に生きている人のこと、または猛烈に仕事に取り組む人のことを言う。

昔は、職人にはこういう人が多く、職人芸といわれるように高い技術を身につけている人が色々といた。現代でもこういう人はいるが、度を過ぎると家庭崩壊というようなこともあるようで...(させに度を超えた仕事の鬼であれば、結婚すらしないで全てを仕事に、という人もいるようですが...)→だからといって、結婚していれば「仕事の鬼ではない」と言う訳でもないですけど...

英語では「Work Fiend」または「Devil for Work 」、ドイツ語では「Menschenfresser der Arbeit」、フランス語では「Ogre du Travail」、イタリア語では「Orco del Lavoro」、スペイン語では「Ogro del Trabajo」、ポルトガル語では「Ogro do Trabalho」、中国語では「工作的鬼」と言う。

言い訳」:「言訳」というように送り仮名を抜きにした表記や、「言い分け」と表記することもある。

元々の意味は、物事の道筋を説明すること、という意味であったが、いつしか、過ちを謝すため、または事情や理由を弁明すること、弁解すること、申し訳のことを指すようになった。(現在では、この意味の方が中心になっている。)

また、「言葉の使い分け」と言う意味もある。(この場合は基本的に「言い分け」が使われることになる。)

英語では「Excuse」、ドイツ語では「Entschuldigung」、フランス語では「Excuse」、イタリア語では「Scusa」、スペイン語では「Excusa」、ポルトガル語では「Desculpa」、中国語では「辯解」と言う。

許可」:一般的には「許すこと」「願いを聞き届けること」をいうが、法的には少しニュアンスが異なる意味となる。

法的には、法律によって禁止されている行為について、特定人に対して、または特定の事件に関して、その禁止を解除する行政行為のことを言う。尚、法的にそれを認めるために、許可したことを証明する書類として「許可書」または「許可証」と呼ばれるものが発行され、これが無いと認められないことになる。

具体的な例としては、駐車禁止場所に於ける特定車の駐車許可証がある。また、(各種)運転免許証は、見方を変えると(それぞれの車の)「運転許可書」と解釈することも出来る。(法的に運転出来る条件が規定されているためである。)同様に、免許制のある職業に就く場合、資格制度なども、許可制であるということになる。

英語では「Permission」、ドイツ語では「Erlaubnis」、フランス語では「Autorisation」、イタリア語では「Permesso」、スペイン語では「Permiso」、ポルトガル語では「Permissão」、中国語では「許可」と言う。

 

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

これはびっくり!化学マジック・タネ明かし―スーパーマーケット・ケミストリー (ブルーバックス)

  • 作者: 山崎 昶
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1988/11
  • メディア: 新書
びっくり!かんたん!スーパー手品―演出とタネ明かしを1度にイラストで紹介

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 高橋書店
  • 発売日: 2000/10
  • メディア: 単行本
「興味」と「成功」の法則 “ほんとうのあなた”を仕事に活かそう! (DVD付)

「興味」と「成功」の法則 “ほんとうのあなた”を仕事に活かそう! (DVD付)

  • 作者: マーカス バッキンガム
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2010/01/21
  • メディア: 単行本
問題解決力―仕事の鬼ほど失敗ばかりする理由 (日経ビジネス人文庫)

問題解決力―仕事の鬼ほど失敗ばかりする理由 (日経ビジネス人文庫)

  • 作者: 飯久保 廣嗣
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2007/04
  • メディア: 文庫
カベを破る「鬼」社員になれ! (中経の文庫)

カベを破る「鬼」社員になれ! (中経の文庫)

  • 作者: 染谷 和巳
  • 出版社/メーカー: 中経出版
  • 発売日: 2006/11
  • メディア: 文庫
脳はなにかと言い訳する―人は幸せになるようにできていた!?

脳はなにかと言い訳する―人は幸せになるようにできていた!?

  • 作者: 池谷 裕二
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2006/09
  • メディア: 単行本
頭がいい人、悪い人の<言い訳>術 (PHP新書)

頭がいい人、悪い人の<言い訳>術 (PHP新書)

  • 作者: 樋口 裕一
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2005/06/16
  • メディア: 新書
言い訳の天才―どんな場面でもしのぎ、切り返す これぞ、世間を渡る最強の武器

言い訳の天才―どんな場面でもしのぎ、切り返す これぞ、世間を渡る最強の武器

  • 作者: 吉野 秀
  • 出版社/メーカー: すばる舎
  • 発売日: 2005/07
  • メディア: 単行本

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DAVID SYLVIAN『BRILLIANT TREES』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1984年に発表された彼の1st.ソロ・アルバムである。JAPANを解散してソロに転向した彼の最初のアルバムであるが、内容が濃く、彼のソロ・アルバムの中では最高傑作という声が多いアルバムでもある。本国イギリスでは最高位4位を記録する大ヒットになった。

収録曲は以下の全7曲である。『Pulling Punches』『The Ink In The Well』『Nostalgia』『Red Guitar』『Weathered Wall』『Backwaters』『Brilliant Trees』。

この中からシングル・カットされたのは3曲である。1st.シングルの『Red Guitar』はイギリスで最高位17位を記録するヒットになっている。また、2nd.シングルは『The Ink In The Well』、3rd.シングルは『Pulling Punches』であった。

お薦め曲は彼の代表曲である『Red Guitar』、シングル曲の『Pulling Punches』、アルバム・タイトル・ナンバーで8分半を越える大作である『Brilliant Trees』、そして『Nostalgia』をピックアップしておく。

尚、曲数は7曲と少ないが、時間は40分弱ということで、標準的な時間である。(1曲あたりの時間が長く、最も短い曲でも4分半で、5分を超える曲が過半数を超えている。)

現在では「元JAPANの」という肩書きは彼には不要であるが、当時は「元JAPANの」という肩書きが幅を利かせていて、JAPANのサウンドの延長線上にあるものになると思われていたが、その期待を見事に裏切って、後の彼のスタイルであるアート・ロックを確立している。ここまで完成度の高いアルバムが届くとは思わなかっただけに、良い意味での期待の裏切りというのは、JAPANでやったこととは異なる次元に突入したことを示すものとなった。

また、ソングライターとしての才能の由地かなところも出していて、本アルバムは彼の新しい姿をとことん出しているアルバムとなった。

ということで、JAPANのサウンドを期待する方は、JAPANのアルバムを聴けば良いことであって、ソロとしての彼の出発に相応しい傑作アルバムとして、じっくりと堪能しましょう!

 

Brilliant Trees

Brilliant Trees

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Caroline
  • 発売日: 2006/04/07
  • メディア: CD

ブリリアント・トゥリーズ(紙ジャケット仕様)

ブリリアント・トゥリーズ(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2008/07/02
  • メディア: CD

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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その260) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「変わった漁獲物」です。(「漁獲物」であるため、当然のことながら、海で捕れたものということに違いはないのですが...)で、取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・1st.12話」、「007」からは「消されたライセンス」です。

ケータイ刑事」:「・1st.12話」。「ほんなこつ、このバカちんが! ~方言教室殺人事件」という物語。「銭形海」の1st.シリーズは、舞台を4話もかけて、8~11話として放送したため、この物語は久しぶりに通常の物語に戻ったという印象を与えた物語となった。

英会話スクールに通う若い女性が、自分のマンションで変死体で発見された。ということでちゃんと高村さんは捜査を開始する。被害者は北海道から上京してきて間もない旭川晴海で、英会話と標準語を学べるということから英会話スクールに入ったと言うことだった。そして、遺書らしいものが発見され、毒物が入ったペットボトルが発見されたことから自殺と思われた。しかし、ちゃんは偽装をしている痕跡に気づき、他殺と判断して、英会話スクールに行って捜査を行った。

晴海の遺書は、自分が不運な人間ということが綴られていて、この先生きていく自信が無い、と記されていた。が、3日前にカラスにフンを落とされ、2日前はライターで前髪を燃やした、と記されていたが、「昨日はタコを釣ってしまった」と記されてあり、それらのことを確かめていく。

で、確かに3日間のことは事実であった。しかし、昨日のタコを釣ったというのは、講師の鮭久保真由美、生徒の明太子博と笹釜仙一と共に行き、晴海だけが蛸を釣れ、他の面々は蛸を釣れなかったということで、どうしてそれが「最悪」なのか、ちゃんは疑問に思った。

その時の様子を改めて尋ねると、誰も連れない中、晴海の釣り竿がヒットしたので、吊り上げると、ゆでタコのようなタコ(=アンドリウ鮹)が釣れて、晴海は喜んでいた。また、晴海をタコ釣りに誘ったのは鮭久保であって、晴海さんがタコ釣りが好きだと聞いたから、成城の海岸に誘ったということだった。

が、その証言によってちゃんは鮭久保の嘘を見抜いた。というのは、潮の関係で、今年の夏からアンドリウ鮹は下北沢海岸に移動して、成城の海岸ではアンドリウ鮹は捕れなくなったためだった。

また、改めて晴海のマンションに行くと、高村さんが落とし水たまりに填まって、靴が汚れたと嘆いていた。で、(落とし水たまりの)犯人を捕まえると意気込む高村さんはマンションの防犯ビデオを見る。そして手にバケツをもった人影が映っていることから、ちゃんは鮭久保の犯行を見抜いた。

鮭久保は、授業の宿題として、ある英文を訳すように宿題を出したのだった。それには「私は本当に不運な人間だ。三日前、カラスにフンを落とされた。二日前はライターで前髪を燃やした。そして、昨日は水たまりを踏んで靴を汚してしまった。最悪だ。私はこの先、生きていく自信がない。さようなら…」という英文だったが、晴海はこの中の「昨日」の部分を「そして昨日は水たまりを踏んで靴を汚してしまった」という部分を「そして昨日はタコを釣ってしまった」と訳していた。が、それは北海道の方言では正しいことだった。

鮭久保は、そこに書かれた通りのことを起こして、スポイトでカラスのフンを落とし、ライターの炎の調節を大きくしておいたが、3つ目に狂いが生じたため、晴海をタコ釣りに誘った。そして、晴海が「ラッキーカラー」という青い釣竿に、予めタコを予め繋いでおいて、晴海がヒットして釣り上げたように装ったのだった。

ということで、本来はその場所では釣れないアンドリウ鮹が釣れたというのは真犯人の仕掛けたトリックであった。

尚、「下北沢海岸」「成城の海岸」というのは、それぞれ「下北沢」「成城」という土地で、丹羽Pが成城に住んでいたが、下北沢に引っ越したということをネタにしていることである。(アンドリウ鮹は丹羽Pのことを指している。)そういう背景を理解していないと、力業によるご都合主義的な事件解決でしかないと思ってしまう物語であった。

007」:「消されたライセンス」。1989年のシリーズ第16作であって、4代目ボンドの第2作(最終作)である。ボンドがCIAの友人・フィリックスの復讐のために行動した物語と言うことで、シリーズの中でも異色の作品である。その分、Qもボンドの元にやってくるなど、レギュラー・メンバーもいつもとは違った活躍を見せている物語であって、間違いなくシリーズの異色作となっている。

CIAの友人・フィリックスの結婚式に出席するためにフロリダにやってきたボンド。結婚式当日の朝、南米の麻薬王・サンチェスが現れたと言うことで、フィリックスは逮捕に向かい、ボンドも同行した。で、ボンドの機転によってサンチェスを首尾良く逮捕し、フィリックスとボンドは結婚式に向かった。

式が終わり、パーティも終わり、次の日、ボンドはフロリダを発とうとして空港に向かったが、そこでサンチェスが逃亡したと言うことを知り、フィリックスの新居に戻ってきた。そして、そこで鮫に下半身を襲われて瀕死の重傷のフィリックスと、無残にも殺された新妻・デラを発見した。

で、ボンドは新たな任務を放棄して、フィリックスの仇を取るために、独断で調査を始めた。そして、フィリックスの協力者であった地元の漁師であるシャーキーの協力で、フィリックスが襲われた場所を掴んだ。それは麻薬密売人のクレストの所であった。

ボンドはフィリックスの復讐のために感情的になっていて、フィリックスを襲った場所に潜入し、そこでサンチェスの逃亡に力を貸したCIAのキリファーを発見した。ボンドはキリファーを追いつめ、フィリックスと同様に鮫のいる所にキリファーを落として、鮫の餌食にした。

しかし、サンチェスの一味は、ボンドに協力したシャーキーを捉えていた。海辺の施設に潜り込んだのだが、サンチェスの配下の者たちに発見されて捕まり、海で大物の魚を釣り上げたときのように、シャーキーを獲物として殺し、同時に鮫と共に吊していた。更に、クレスト配下でシャーキーを殺したクライブとオリヴァーは「こいつの名前はシャーキーというんだ」と言って、気分は鮫を釣りあげたつもりになっていた。

ボンドは更にサンチェスを追っていこうとするが、MI-6は、新しい任務に向かわずに独断で行動しているボンドを問題視して、ボンドをマークしていて、ヘミングウェイ記念館の秘密基地にボンドを連れて来た。そしてそこで、一連の行動をやり過ぎとして、任地に向かうように改めて命令した。が、ボンドはそれを拒否し、辞職することを口にして、そのまま逃亡し、サンチェスを追う道を選んだ。Mはボンドに、殺しの許可証の取り消しを告げたが、逃亡するボンドを見送るだけだった。

共通点は、その場では釣れないもの(「007」では人間であるが、邪魔者ということで獲物と考えれば「釣り上げた」と言うことが出来ますから...)を釣り上げているということそれを釣り上げた人物は殺されていること(「ケータイ刑事」では事件の被害者として、「007」ではボンドが敵として倒している。)である。

一方、相違点としては、「ケータイ刑事」では釣り上げたのは水生動物の蛸(アンドリウ鮹)が1匹であったが、「007」では水生動物の鮫と人間という複数であったこと、及び「ケータイ刑事」ではリクリエーションとして釣りを行っていたが、「007」では組織防衛のためでリクリエーションではなく防衛のために釣りが行われたということである。

次回(遂に、この連載も丸5年と言うことに達します。)も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 1

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  • メディア: DVD

消されたライセンス [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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消されたライセンス (デジタルリマスター・バージョン) [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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消されたライセンス (アルティメット・エディション) [DVD]

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