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FLEETWOOD MAC『BARE TREES』 [音楽(洋楽)]

元FLEETWOOD MACのBOB WELCHの訃報が届いたということで、追悼の意味から、彼が在籍していた時代のFLEETWOOD MACのアルバムを取り上げます。彼が在籍していたのは1971年から1974年であって、彼が脱退した後にメンバーとなったS. NICKSとL. BUCKINGHAMによって大ブレイクすることになるのだが、彼がMACに加入したことで、ブルース・ロックからサウンドが変わり始めでいるのはご存知の通りである。また、彼の時代は現在ではMACの過渡期とされているが、MACのポップなサウンドには彼が関わっているのは言うまでも無い。

で、FLEETWOOD MACとしては6枚目、BOBの在籍時代の2枚目のアルバムを取り上げることにします。(このアルバムには、後にソロとなった彼がカヴァーした曲もありますし...)

改めて、彼のご冥福をお祈りします。


表題のアルバムは1972年に発表されたバンドとしては6枚目、BOB WELCH時代としては2枚目のアルバムである。邦題は「枯れ木」というタイトルであった。チャート成績は、アメリカで最高位70位、オーストラリアで37位を記録しているが、イギリスではチャートインしなかった。

収録曲は以下の全10曲である。『Child Of Mine』『The Ghost』『Homeward Bound』『Sunny Side Of Heaven』『Bare Trees』『Sentimental Lady』『Danny's Chant』『Spare Me A Little Of Your Love』『Dust』『Thoughts On A Grey Day』。

この中からシングル・カットされたのは2曲である。1st.シングルが『Sentimental Lady』、2nd.シングルが『Spare Me A Little Of Your Love』であるのだが、2曲共、英米双方でチャートインすることは無かった。

お薦め曲は、後にBOB WELCHのセルフカヴァーでヒットすることになる『Sentimental Lady』、そしてシングル曲の『Spare Me A Little Of Your Love』、更に『Child Of Mine』『Sunny Side Of Heaven』とアルバム・タイトル・ナンバーでもある『Bare Trees』をピックアップしておく。

サウンドは、ブルース・ロックが中心であるが、その合間にアメリカ的なポップな楽曲が挟まれていて、アルバム・トータルとしては上手くまとめられている。特に、アメリカ的な要素はBOBによるものであって、UKのブルース・ロック一辺倒だったFLEETWOOD MACに変革が現れることになるのはご存知の通りである。(本アルバムでは、MACの変化が見られ、今後を期待させるものが出ることになった。)

ただ、楽曲としては、全体的におとなしめであって、派手な曲は無い。(シングル・ヒットも生まれず、チャート成績も大ヒットとは言えないレベルであった。)が、アルバムを一つの作品と捉えると、コンセプト・アルバムという形で上手くまとめられているアルバムと言うことになる。ということで、一部の楽曲を聴くというのでは無く、アルバムを通して聴いて、じっくりと味わうことにしましょう!

 

Bare Trees

Bare Trees

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Bros / Wea
  • 発売日: 1987/12/22
  • メディア: CD

枯木

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ダブリューイーエー・ジャパン
  • 発売日: 1988/08/25
  • メディア: CD

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ケータイ刑事銭形愛12話[裏ネタ編]PART 6 [ケータイ刑事]

今回からの「銭形愛・裏ネタ編」の増補は第12話の「サンタが街にやってきた ~クリスマス誘拐事件」に突入です。(以前にPART 5まで記しているので、PART 6からということになります。)で、サブタイトルにある言葉から「サンタ」について、「」について、「クリスマス」について、「誘拐」について記します。尚、「サンタ」と「クリスマス」は「・12話[裏ネタ編]PART 1」で、「誘拐」は「・11話[裏ネタ編]PART 6」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。また、この物語に対する過去に記した裏ネタ編は2009/3/26、28、29、31、4/2付です。

サンタ」:「サンタクロース」の省略した言い方である。よって、「サンタクロース」と同意である。または、「神聖」という意味であり、「聖女」に対して冠語としても使用される。

「サンタクロース」は、クリスマスの前夜(=クリスマス・イヴ)に、良い子に対して、靴下の中にプレゼントを入れて回るという伝説上の人物であって、真っ赤な服に白く豊かな顎髭を蓄えた風貌として知られている。尚、「ファーザー・クリスマス」という別名もある。

小アジア・ミュラの司祭である聖ニコラウスの伝説が起源であり、4世紀から語り継がれているものである。で、そのオランダ語の「Sint Klaes」の英語訛りが「Santa Claus」である。尚、ニコラウスの祝日は12/6であり、その前夜に贈り物を交換するという習慣があって、これが形を変え、日にちが変わり、現在に至った。

ニューヨークに移民したオランダ系移民がアメリカに持ち込んだ風習で、これがクリスマスにプレゼントを贈るというアメリカに元々あった習慣と結びつき、赤い服、白い髭、長老という形になり、クリスマス・イヴにプレゼントを贈る、という形になった。そしてこれが世界に広がり、今日の状況を生み出すことになった。

乗物はトナカイが引く空を飛ぶソリである。ソリを引くトナカイの数は8頭であるが、その先導役を務めるトナカイが1頭いて、現在、サンタクロースのソリのトナカイは9頭になっている。先導役のトナカイの名前はルドルフ、それ以外のソリを引く8頭の名前は、ダッシャー、ダンサー、プランサー、ヴィクセン、ドゥンダー(またはドンダー)、ブリッツェン、キューピッド、コメット、である。

「サンタクロース」のことを英語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語では「Santa Claus」(但し、発音は異なる。)、フランス語では「Père Noël」、ポルトガル語では「Papai Noel」、中国語では「聖誕老人」と言う。

「街」:都市の中なある繁華街、人の集まる商業地区のことである。また、「ダウンタウン」と呼ばれる都市の中心部のことを指す場合もある。

尚、「町」も「街」と同じく「まち」と読むが、「ちょう」と読むこともあって、地方公共団体であって、行政区分となる市町村の「町」(東日本では「まち」、西日本では「ちょう」と読む傾向がある。)のことを指す場合もある。(「街」にはこの意味は無い。)それ以外の「町」は、田んぼの広さや区切りの単位であり、または農地や邸宅などの区画の境界を意味したり、人家の密集している所のこと、商店などが集まった繁華街(この意味は「街」と同じである。)を意味する。また、江戸時代では「町」と言うと人が集まり住んだ都市部のことを指した。

基本的に「町」の方が「街」寄りも広い意味を持っていることになり、「街」は都市の一部の地区と言うことになる。また、一つの都市に複数の「街」があるのも当然である。

英語では「Town」、ドイツ語では「Stadt」、フランス語では「Ville」、イタリア語では「Città」、スペイン語では「Pueblo」、ポルトガル語では「Cidade」、中国語では「街」と言う。

クリスマス」:イエス・キリストの降誕祭であり、キリストの生誕を祝うキリスト教の記念日であり、キリスト教では祭日とされている日である。12/25がその日であるが、ユダヤ教では日没を日にちの区切りとしているため、12/24の夕方(日没後)からを「クリスマス・イヴ」として祝っている。(本来の「クリスマス・イヴ」は24日の日没から25日の00:00までである。→これがいつしか12/24の全体を「クリスマス・イヴ」として祝うようになった。)尚、ユダヤ教での正しい「クリスマス」は25日の日没までである。

クリスマスというと、一般的には12/25であるが、東方教会では1/6である。また、一部の国によっては、12/25から始まり1/6までという所もある。また、多くの国では12/25は祝日となっている。(日本でも、かつて12/25は祝日であり「大正天皇祭」という名前であった。→1926年から1947年までの間。)ということから、現在は日本でも「12/25を祝日に」という声があるが、流石は無宗教国家と言われる国ですね。(ただ、祝日法によって、既に1年間の祝日が上限数に達しているため、12/25を祝日にするのなら、何かの祝日を廃止するしか手が無い...)

また、クリスマスはキリスト教における祝日であるため、「クリスマス」を祝日にすると、それ以外でも色々と問題が出てくることになる。というのは、特定の宗教に於ける祝日であるため、政教分離の原則に違反することになるということ、また、花まつり(4/8)をはじめ、他の宗教の祝日を祝日にしないのはおかしい、という声が出て、不平等だとなってしまうだけに、実現性としては殆ど無いでしょうね...(ただ、12/25を「クリスマス」ではなくて、他の何らかの祝日にするということならば、そちらの可能性の方があるでしょうが...)

英語では「Christmas」と表記するのだが「Xmas」という表記もされることも多々ある。尚、「Xmas」の「X」はギリシャ語の「Xristos」の頭文字であり、キリストを意味している。(一方、「mas」は「祭日」という意味である。よって、「キリストの祭日」という意味である。)

日本語では「クリスマス」という言い方の他に「降誕祭」「聖誕祭」「聖夜」という言い方もある。英語では「Christmas」、ドイツ語では「Weihnachten」、フランス語では「Noel」、イタリア語では「Natale」、スペイン語では「Navidad」、ポルトガル語では「Natal」、中国語では「聖誕節」と言う。

誘拐」:他人を欺して誘い出し、そして連れ去ること、勾引す(かどわかす)ことを言う。その目的は、連れ去った人(主に子どもが多い)の親族から、連れ去った人の命と引き替えに財産を脅し取るというもの(=営利目的の誘拐)が多い。

「他人を連れ去る」という行為では、「誘拐」以外に「拉致」と「略取」がある。「拉致」とは無理矢理連れて行くことを指し、「略取」とは暴力行為によって連れ去ることを言う。「誘拐」は欺して誘い出して連れ去るという行為であるので、「他人を連れ去る」という結果は同じであるが、「拉致」と「略取」とはその方法(手段)が違っていることになる。→子供に対して、「家族が事故にあった」と嘘を言って連れ去るという手口(=誘拐ではよくある手口である。)は子どもを騙しているので「誘拐」となるが、嘘をつかずに力づくで子供を捕らえて連れ去ると「拉致」となり、暴力を使って相手を子どもを傷つけてから連れ去ると「略取」となる。尚、この場合、手段が異なっていても行為としては結果的に同じことになる、日本の法律(刑法)では「未成年者略取及び誘拐」というように記されることになる。(連れ去られた時点では、「誘拐」「拉致」「略取」のいずれかは分からず、調べていく内にいずれに該当することになるのかが判明するものである。)

更に細かいことを言うと、「拐(かどわ)かし」または「匂引(かどわか)し」には、「略取」という意味と「誘拐」という意味の両方がある。(子供を欺しても、傷つけて連れ去っても「拐かし」(「匂引し」)ということになる。)現在では「拐かし」の同義語(「誘拐」と「略取」の両方の意味を持っている)として「拐取」という言葉がある。

ところで、誘拐事件は様々な犯罪事件の中でも「割の合わない犯罪」として知られている。これは、誘拐事件の犯人の検挙率が他の事件の検挙率よりも高いためである。(戦後、日本で発生した誘拐事件の犯人検挙率は97%を超えている。)

日本で戦後に起こった誘拐事件で未解決なものとしては、グリコ・森永事件の一つである「江崎グリコ社長誘拐事件」(1984年)がある。(この事件は、誘拐されたのが成人男性であり、しかも無事に解放されているという事件であって、誘拐事件の被害者としては珍しい事件でもある。)既に公訴時効を迎えていて、損害賠償の請求を行うにしても民事時効も成立してしまっている。また、誘拐殺人事件では、1987年に起こった高崎市男児誘拐殺人事件が唯一の未解決事件となっている。

これらの事件は「誘拐事件」の中で犯人が検挙できなかった身代金目的の「誘拐事件」及び「誘拐殺人事件」の代表的な事件である。→これらの事件があるため、日本での誘拐事件の検挙率は100%ではないが、これらの事件では、目的である身代金は犯人側に渡っていないので、身代金目的の誘拐事件で身代金がわたった事件では、犯人が逮捕されなかった事件(犯人の立場から言うと「成功した事件」ということになる。)は無い。

この原因は、身代金の取り引きのために姿を現す段階が特に逮捕の可能性を高めることになっている。(何せ、こればかりは現場に犯人が現れるのですから...)また、脅迫状や脅迫電話などによって誘拐した人の家族に連絡を取るため、これが犯人に繋がる手掛かりを色々と与えることになるため、犯人動きが分かってしまうことになる。また、誘拐した相手を何処かに監禁しておくと、その周囲に何らかの手掛かり(「声がした」ということも重要な手掛かりとなる。)を残すことになり、やはり犯人特定の手掛かりを与えることになってしまう。また、誘拐された人が無事に解放されると、犯人に対する様々な記憶があることで、犯人に対する証拠を残すことになる。よって、他の事件と比べて捜査資料が多くなるということで検挙率が高くなっている。

尚、誘拐された人を解放することなく殺害してしまうと、それは「誘拐事件」ではなく「誘拐殺人事件」となって、「誘拐」の場合よりも罪が重くなるのは言うまでも無い。

また、身代金を目的とする拐取以外としては、結婚目的、猥褻目的などがあるが、これらも身代金目的と同様に監禁することになる。監禁しない誘拐としては海外に移送する目的(=人身売買で売り飛ばすというものである。)での誘拐がある。特に海外に対しての人身売買は世界的にも大きな問題の一つとなっている。(貧しい国からは人身売買のブローカーが誘拐にも介在していると言われている。)また、その手段としては「誘拐」「拉致」「略取」のいずれの方法の場合がある。しかし、「身代金目的」での誘拐が一般的である。

そういうことから、身代金目的の誘拐事件は、犯人が身代金の取引現場で、如何にして姿を見せずに身代金を奪い取るのか、ということをポイントとした推理小説や映画、ドラマが数多く作られている。→有名なのは黒澤明監督の「天国と地獄」がありますね。それ以外でもグレン・フォード監督の「誘拐」、そのリメイクでメル・ギブソン主演、ロン・ハワード監督の「身代金」、岡本喜八監督の「大誘拐 ~Rainbow kids」などが有名である。これらは犯人と警察との身代金の受け渡しのやり方が見所になっている。

英語では「Kidnapping」、ドイツ語では「Entführung」、フランス語では「Kidnapper」、イタリア語では「Rapendo」、スペイン語では「Secuestrando」、ポルトガル語では「Seqüestrando」、中国語では「誘拐」と言う。

ちなみに、「ケータイ刑事」でも「誘拐事件」はお馴染みの事件の一つとなっている。銭形姉妹が誘拐された物語としては、「・18話」で愛お姉ちゃまが、「・2nd.15話」でちゃんが、「・1st.5話」でちゃんが、「・2nd.8話」でちゃんが誘拐(拉致)されている。また、ちゃんは「M3」で拉致されている。また、銭形の相棒も、五代さんは「・11話」で誘拐され、岡野さんは「・1st.26話」と「M2」で拉致され、松山さんは「・3rd.4話」で拉致され、あさみさんは「・10話」でそれぞれ誘拐されている。→これを考えると、誘拐事件の被害者と無縁なのはちゃんと高村さんと言うことになりますね。(・高村コンビは、誘拐(殺人)事件の捜査をしたことはありました。)

 

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形愛 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

さむがりやのサンタ (世界傑作絵本シリーズ―イギリスの絵本)

さむがりやのサンタ (世界傑作絵本シリーズ―イギリスの絵本)

  • 作者: レイモンド・ブリッグズ
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1974/10/25
  • メディア: ハードカバー
だれも知らないサンタの秘密

だれも知らないサンタの秘密

  • 作者: アラン スノウ
  • 出版社/メーカー: あすなろ書房
  • 発売日: 2005/11
  • メディア: 大型本
サンタクロースっているんでしょうか?

サンタクロースっているんでしょうか?

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 2000/11/27
  • メディア: 単行本
クリスマスの ふしぎな はこ (幼児絵本)

クリスマスの ふしぎな はこ (幼児絵本)

  • 作者: 長谷川 摂子
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 2008/10/10
  • メディア: 単行本
クリスマスのものがたり (世界傑作絵本シリーズ―日本とスイスの絵本)

クリスマスのものがたり (世界傑作絵本シリーズ―日本とスイスの絵本)

  • 作者: フェリクス・ホフマン
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1975/10/10
  • メディア: 大型本
誘拐 (ちくま文庫)

誘拐 (ちくま文庫)

  • 作者: 本田 靖春
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2005/10/05
  • メディア: 文庫
誘拐 (ハヤカワミテリ文庫―スペンサー・シリーズ)

誘拐 (ハヤカワミテリ文庫―スペンサー・シリーズ)

  • 作者: ロバート・B. パーカー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1989/02
  • メディア: 文庫
ドラマW 誘拐 [DVD]

ドラマW 誘拐 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD
大誘拐 RAINBOW KIDS [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 東宝
  • メディア: DVD
誘拐ラプソディー 特別版 [DVD]

誘拐ラプソディー 特別版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 角川映画
  • メディア: DVD
天国と地獄 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 東宝
  • メディア: DVD
天国と地獄 [Blu-ray]

天国と地獄 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • メディア: Blu-ray

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BOB WELCH『FRENCH KISS』 [音楽(洋楽)]

ここのところ、訃報に対する反応がいくつか続いているが、今度は元FLEETWOOD MACのメンバーで、ブルース・バンドだったMACをポップなバンドに変えたBOB WELCHの訃報が届いたということなので、追悼ということで彼のアルバムと、彼の在籍当時のMACのアルバムを取り上げることにします。

言うまでも無く、彼は第二期MACの看板であり、バンドを変えた男である。が、彼の脱退で更に危機感を持ったMACはもう一度大変身して、あのモンスター・アルバムを発表することになる。そんなこともあって、MACがロックの殿堂入りを果たした時に、彼はMACのメンバーとして扱われなかったのは残念であった。(このことが印象強く残っている...)

それにしても、銃で自殺していて、それを奥さんに発見されたというのは、辛く、そしてとても悲しいですね。ソロになって、近年は低迷していたとはいうものの、66歳って、やはり早すぎます。ご冥福をお祈り致します。

で、今回は、彼のソロ・アルバムを取り上げます。


表題のアルバムは1977年に発表された、彼のソロ・デビュー・アルバムである。FLEETWOOD MACを脱退したのは1974年12月で、その後、バンド・PARISを結成して活動をしていたが、そのバンドが活動停止することになり、バンドとしての3rd.アルバムとして準備していた物が彼のソロ・アルバムに変わったという、曰のあるアルバムである。が、そのポップなサウンドは受け入れられて、彼のソロ・アルバムとしては最大のヒットとなり、プラチナ・DISCを獲得した。チャート成績は、Billboardで最高位12位を記録して、1978年のBillboard年間アルバム・チャートでは17位にランクインしている。

収録曲は以下の全12曲である。『Sentimental Lady』『Easy To Fall』『Hot Love, Cold World』『Mystery Train』『Lose My Heart』『Outskirts』『Ebony Eyes』『Lose Your...』『Carolene』『Dancin' Eyes』『Danchiva』『Lose Your Heart』。

この中からシングル・カットされたのは3曲(のべでいうと4曲とになる。)である。まずは『Ebony Eyes』がシングル・カットされたが、最初は特にヒットを記録しなかった。続いて『Sentimental Lady』かBillboardで最高位8位を記録する大ヒットになった。また、この曲は1978年のBillboard年間シングル・チャートでは78位にランクインしている。すると、『Ebony Eyes』が再発されて、今度は最高位14位を記録するヒットになった。(1978年のBillboard年間シングル・チャートでは96位にランクイン)そして『Hot Love, Cold World』が最高位31位を記録している。

お薦め曲は、結果的に彼の最大のシングル・ヒットになった『Sentimental Lady』、シングル曲の『Ebony Eyes』と『Hot Love, Cold World』、更に『Carolene』と『Lose Your Heart』をピックアップしておく。

サウンドの方は非常にポップであって、とても聴きやすいロックである。一部の曲はMAC時代の曲をカヴァーしているが、MACもブルース・バンドから変身した時期のものであるだけに、アルバムの中から浮いてしまうと言うことも無く、纏まり良く収まっている。

キャッチーで聴きやすいというサウンドで、しかも捨て曲が無く、上手くまとめられているアルバムであるだけに、ヒットするのも当然という内容のアルバムである。また、彼のアルバムを聴く場合は、やはり本アルバムを聴くべきであって、彼の最高傑作である。

 

French Kiss

French Kiss

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI Special Products
  • 発売日: 1994/04/27
  • メディア: CD

French Kiss

French Kiss

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Collectables
  • 発売日: 2008/04/29
  • メディア: CD

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DONNIE IRIS『KING COOL』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1981年に発表された彼の2nd.アルバムである。'80'sに入ってからソロとして活動するようになった彼であるが、ソロとしてまずまずのヒットとなった前作に続いて、勢いのある内に発表したのが本アルバムである。前作には及ばなかったものの、それなりのヒットをしている。(シングル曲では、彼の最大のヒット・シングルが本アルバムから生まれている。)チャート成績は、Billboardで最高位84位を記録している。

収録曲は以下の全10曲である。『Sweet Merilee』『The Promise』『Pretender』『Love Is Like A Rock』『That's The Way Love Ought To Be』『My Girl』『Broken Promises』『King Cool』『Color Me Blue』『The Last To Know』。

この中からシングル・カットされたのは3曲である。1st.シングル『Sweet Merilee』はBillboardで最高位80位を記録し、2nd.シングルの『Love Is Like A Rock』は同37位、3rd.シングルの『My Girl』は同25位を記録して、彼のシングル曲では最大のヒットになった。

お薦め曲は、ヒット・シングルの『My Girl』『Love Is Like A Rock』『Sweet Merilee』と、アルバム・タイトル・ナンバーの『King Cool』、そして『Color Me Blue』をピックアップしておく。

当時のロックというと、ニューウェーブを中心とした新しいサウンドが次々と生まれてきており、しかもイギリス勢の活きの良さに完全に席巻されていたという時期である。(第二次ブリティッシュ・インヴェージョンの時であった。)それだけに、ちょっとやそっとの目新しいものでも、アメリカ勢にとっては隠れてしまうことが多かった時期でもある。そんななか、それなりのヒットを飛ばしているということは、それだけの魅力があったということである。

本アルバムの後は、ヒットに恵まれず、彼の目指したサウンドとは異なるロックが時代をリードしていくことになってしまうのだが、ある意味では面白い時代に時分のサウンドを貫いていたということにもなる。

大ブレイクという所には届いていないが、'80'sのアメリカン・ロックを語る上では、彼はメインには来ないものの、やはり触れておきたいミュージシャンの一人であるだけに、やはり、一度は聴いておくべきであり、彼を聴く場合は、前作と本作をお薦めです。(幸にも、前作と本作の「2 in 1」というアルバムがリリースされているので、お買い得ですね。)

 

King Cool

King Cool

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Razor & Tie
  • 発売日: 1993/06/15
  • メディア: CD

King Cool

King Cool

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Mca
  • 発売日: 1990/10/17
  • メディア: カセット
↓前作との「2 in 1」はこちら
Back on the Streets / King Cool

Back on the Streets / King Cool

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: American Beat
  • 発売日: 2009/03/17
  • メディア: CD

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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その263) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「客船でのお楽しみ」です。で、取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・3rd.10話」と「・3rd,11話」、「007」からは「ダイヤモンドは永遠に」です。

ケータイ刑事」:「・3rd.10話」「・3rd.11話」。10話が「シリーズ最後の舞台!!ついに公開!後悔しないよ!死の航海! ~超豪華客船キングアンドリウⅡ世号殺人事件 ~事件編」、11話が「シリーズ最後の舞台!!ついに公開!後悔しないよ!死の航海! ~超豪華客船キングアンドリウⅡ世号殺人事件 ~捜査編」という非常に長いタイトルの物語である。が、簡単に言ってしまえば「冬舞台の前編」と「冬舞台の中編」(冬舞台は3話に分けて放送されました。)ということになる。(10話はその導入部であって事件が起こり、11話ではその捜査を進めていくという物語である。尚、次の12話が「解決編」である。)

松山さんは「日焼けキング」として、柴田束志さんは「逆立ちキング」として、ちゃんはそれにつきあう形で超豪華客船キングアンドリウⅡ世号に乗り込み、その船内にある劇場にいた。キングを集めたイベントが行われるということになっていたが、そこに超能力クイーンの磯崎絵里子が現れて、「テープカットをすればこの船に災いが起こります」と告げた。が、それを無視してテープカットが行われ、参加していたキングの一人が殺された。(で、ちゃんたちは直ちに捜査を開始した。)

磯崎は超能力で未来予知をしたと語るが、「超能力者バスターズ」が現れて、磯崎の超能力はインチキということを暴こうとするが、磯崎は「この会場にいる全ての皆さんの心を見通してご覧に入れましょう」と言って、超能力を披露使用としたショー形式のことを始めた。が、それがインチキであることを暴こうとしていた超能力者バスターズの1人・平目が倒れて、そのまま死んでしまった。(第二の被害者となった。また、ということで、10話は終わりとなって「つづく」となって11話へ)

柴田さんの鑑識作業が行われ、死因が毒殺と出た。そして磯崎が疑われるが、彼女は超能力で彼の死を念じただけだと主張し、「超能力で人を殺しても罪には問われないって知ってます?」と反撃に出た。で、松山さんは、磯崎が氷で出来た毒針を使って殺したと言い出すが、ちゃんがあっさりとそれを否定した。そして、まもなく、ちゃんは平目の殺害トリックに気づいた。が、十分な説明が出来ずに、逆に磯崎の玩具にされてしまった。

すると、超能力者バスターズの片割れである昇天斎が「そろそろ真打ちの出番なのかねぇ」と言って口を出した。そして磯崎が偽物の超能力者と言うことを暴こうとする。で、「全ての超常現象はマジックでも起こすことが出来る」と言う考えに沿って、磯崎の超能力が本物なら、マジックと同じことが出来るはずだと主張し、自分がこれからマジックを行い、それと同じことを超能力でやってもらう、と言う勝負を挑んだ。磯崎はその勝負を受けた。

昇天斎のマジックの用意が調い、中空の箱の中でマネキンを組み立て、これから命を吹き込む、と言った。(マネキンが動くようになる、というマジックです。)すると、磯崎は「良いこと思いついたの」と言い、昇天斎の後に同じことを行ってもつまらないので、自分は「その吹き込んだ命に邪悪な心を宿らせる」と宣言した。で、昇天斎のマジックが進む中、磯崎は超能力でマネキンに魂を吹き込んだ。で、扉を閉めてパフォーマンスをした昇天斎は、ちゃんに扉を開けるように言った。で、ちゃんが箱の扉を開けると。マネキンが動き出した。ちゃんは「嘘っ」と驚いていた。

動き出したマネキンは、そこに透明のガラス壁があるというパントマイムをしてから箱の外に出てきて、ムーンウォークなどを披露した。昇天斎が手を伸ばして、動き出したマネキンと握手をしようとしたが、マネキンはそんな昇天斎を羽交い締めにすると、隠し持っていた銃を昇天斎に突きつけたのだった。

磯崎は「邪悪な心を吹き込んだと」と言い、ステージからマネキンと昇天斎が沈んでいき、マネキンは発砲し、昇天斎は射殺されてしまった。(第三の被害者となった。)

その後、マネキンはバラバラになった状態で発見された。(11話の物語はここまでで「つづく」となって12話の解決編へ)

事件が起こっているが、ショーが行われているということで、お楽しみが行われながら、事件が起こり、その捜査も進んでいくという形の物語となっている。で、この調子で12話の解決編に突入し、ちゃんが事件謎を見事に解き、真犯人は逮捕されて事件は解決することなった。(12話については今回は触れないので、真犯人や事件のトリックについてはここでは記さないこととします。)

007」:「ダイヤモンドは永遠に」。1971年のシリーズ第7作であり、初代ボンドが第5作以来に復帰した、初代の6本目となった作品である。物語としては、2代目となった前作を受けての物語であり、同時に、映画シリーズではスペクターの完結編ということになった。

ブロフェルドを倒して任務完了(同時に、妻・テレサの仇も取ったことになった。)となったボンドは、ティファニー(=ボンドガール)と共に豪華客船での旅に出た。が、その客船には、ブロフェルドに雇われていた殺し屋のウィントとキッド(2人はホモという関係でもあった。)が生き残っていて、ボンドとティファ二ーの命を狙っていた。

2人は客船の給仕に化けて、ボンドの部屋に料理を運んできた。豪華な料理が運ばれてきたということで、ボンドとティファニーはそれを楽しむことになり、お楽しみの時間を迎えることになった。この時、給仕はボンドに対して、「ウイラード・ホワイト(長年監禁されていたのをボンドに救出された。)の好意」と説明していた。そして、フルコースとなっているその豪華な料理と共に、ケーキ(実は爆弾が仕掛けられている「ケーキ爆弾」である。)を運んできた。

豪華な食事が届いたと言うことで、ボンドはティファニーは食事を始めようとする。で、給仕はワインを取り出してグラスに注ごうとした。ボンドはワインに関する知識も豊富ということもあって、ソムリエ(に化けている)ウィントに色々とワインのことを尋ねるが、ウィントの答えは的外れな物であって、素人というレベルであったことで、ボンドが問い詰めると、素直に謝罪した。

また、ウィントはキツい匂いのアフターシェーブが好みであったが、この時、ボンドはその独特の匂いに気づいたため、ソムリエは偽物であって、殺し屋のウィントが化けていることを見抜いた。で、直ちにバトルが始まった。

ボンドは、まずはキッドにブランデーを浴びせかけた。キッドは料理の仕上げで火を使おうとするが、ブランデーを全身に浴びたことで、ボンドにそれを利用されて、全身が火だるまになって焼死した。

また、ウィントはウィントでボンドに襲ってくるが、ボンドはケーキの下に作動している時限爆弾があることに気づくと、その爆弾をウィントの上着の裾にくくりつけ、そして海に突き落とした。爆弾を持ったまま海に落ちていくウィントは、爆弾を外すことも出来ずに、海面に到達する直前に時限爆弾が爆発して爆死した。

こうして、襲ってきた殺し屋を撃退したボンドは、改めてティファニーと食事をするということになった。そのティファニーは、大量のダイヤモンドを使っているブロフェルドが開発したレーザー砲を搭載していて、現在は地球の周回軌道上にある人工衛星の代やのことを考えていて、「どうしたら、あのダイヤを取り戻すことが出来るの???」と漏らしていた。ボンドは、その問には答えることが出来ず、頭を悩ますことになるが、いつものようにティファニーとベッドインということに...

共通点は、「豪華客船での船旅」をしているところで、主人公(銭形/ボンド)のいるところで事件が起こり(「ケータイ刑事」ではちゃんはたまたまそこにいただけで、「007」ではボンドがターゲットでしたが...)、複数の人物が死んでいる(「007」ではボンドが始末をしていますが...)ということである。

一方、相違点としては、「ケータイ刑事」では、船内の劇場で起こっていることだったため、客席に多くの乗客たち(実際、この物語は舞台劇だったので、客席には舞台劇の観客が大勢集まっている。)がいる中で起こった出来事であり、多くの人たちの「お楽しみ」ということになったが、「007」では、あくまでもボンドとティファニーの船室内で起こったことであるため、一般の乗客は起こった出来事に関しては全く知らないということ、及びあくまでもボンドとティファニーのお楽しみであったということ、また「ケータイ刑事」では主人公・銭形は事件に巻き込まれ、それを解決したという立場であるが、「007」では主人公・ボンドが襲われたということで、事件の積極的中心人物であったということである。

次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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