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「DAYS OF WINE AND ROSES」 [映画(洋画)]

表題の作品は1962年のアメリカ映画「酒とバラの日々」である。日本での劇場公開は1963年5月であった。H・マンシーニの主題歌が余りにも有名であり、J・レモンとL・レミックの熱演(共に受賞はならなかったのの、アカデミー主演男優/女優賞にノミネートされた。)で死競れている社会派ドラマである。

作品データを記しておくと、時間は118分、白黒作品である。監督はブレイク・エドワーズ、脚本はJ・P・ミラー、撮影はフィル・ラスロップ、音楽はヘンリー・マンシーニである。そして出演は、ジャック・レモン、リー・レミック、ジャック・クラグマン、ジャック・アルバートソン、チャールズ・ビックフォード、マキシン・スチュアート、ケン・リンチ、アラン・ヘウィト、トム・プラマー、デビー・メゴワン、マキシー・スチュワート、たちである。

サンフランシスコの宣伝会社に務めるジョー・クレイは、お得意先のパーティーで、大会社に秘書として働くカーステン・アーセンをちょっとしたことから怒らせてしまい、そのお詫びとして彼女を食事に誘い、仲直りをして親しくなる。そしてやがて2人は結婚した。幸福な月日が流れ、娘・デビーも生まれ、順風満帆な生活に見えた2人であったが、ジョーは社用を口実に、なにかある小戸に酒を飲み続け、カーステンも彼に付き合って少しづつ飲むようになった。やがて、ジョーは酒の上の失敗で減俸され、出張がちになる。また、カーステンは酔い潰れてアパートを火事にしてしまい、そのことでジョーはクビになる。ジョーは以後は次々と職を変えていき、カーステンも飲んだくれになっていた。娘のことを思って禁酒をしようとするも、いつも失敗していて、二人は完全にアル中になっていた。そんな中、一家はカーステンの父・エリスが経営する植物園で働くことになった。最初は良かったが、こっそり持ち込んだ酒によって2人とも酔い潰れてしまい、遂にジョーは強制的に入院させられた。ジョーは、このままでは破滅だと悟り、アル中患者更生の相互補助団体の集会に出席することにしたが、カーステンはアル中ということを認めず、家出してしまった。そのカーステンが簡易旅館にいることを見つけたジョーは、誘惑に負けて、またも酒の虜になる。で、相互補助団体の補導員は、カーステンをエリスに預け、ジョーが更生するまで会えないという決定をした。それから1年が流れた。ジョーは立ち直り、真面目に働いて小綺麗なアパートにデビーと住んでいた。そんなジョーの所にカーステンが現れ、節酒を誓う。しかし、彼女はやはり自分をアル中とは認めず、ジョーの言葉に絶望して去ってしまった。目覚めたデビーが「ママはいつ戻るの」と尋ねると、ジョーは「病気が治ったら帰ってくるよ」と答え、デビーを抱きしめて「勇気と知恵を与えてください」と相互補助団体で得た言葉を口にして、カーステンが立ち直ることを祈ったのだった。

扱っているテーマは重いものであって、何かと考えさせられる作品である。が、B・エドワーズ監督、J・レモン、更にH・マンシーニの音楽というと、コメディ・タッチの有名な作品があるだけに、本作のシリアスさが多少は和らぐように感じられる。(だからといって、笑って楽しむような作品にはなりませんが...)

また、演技派の2人の熱演が凄く、それだけでも一見の価値のある作品であり、娘のことを考えてということもあるだけに、例え酒は飲まないというような方であっても、一度は見ておくべき作品である。

それにしても、H・マンシーニの音楽は有名すぎるため、本作に対して「えっ、こんなにもシリアスな作品なの?」と思う方も居るかも知れませんね...(有名な音楽が主題歌ということで、本作を見ようと思った方は、そうなる可能性が高いでしょうね...)

 

酒とバラの日々 [DVD]

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ケータイ刑事銭形海27話(3rd.1話)[裏ネタ編]PART 6 [ケータイ刑事]

銭形海」の第27話(3rd.1話)「噂の刑事、ついに登場! ~日焼け書道家殺人事件」の裏ネタ編・増補の5回目となる今回は、事件現場はここだったことから「屋根裏部屋」について、「ケー刑事」ではすっかりお馴染みであるが、この物語ではこれらが揃ったということから、「クイーン」について、「キング」について、「プリンス」について記します。尚、「クイーン」は「・10話[裏ネタ編]PART 5」で、「キング」は「・1話[裏ネタ編]PART 1」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(MBS放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。BS-i(当時)での本放送時に記した記事へのリンクもあります。また、この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/10/4付です。

屋根裏部屋」:「屋根裏」とは、文字通り、建物の屋根の裏側の空間、則ち、屋根と天井との間の空間のことである。「天井裏」と言うこともある。

「屋根裏部屋」とは、その屋根裏空間に設けた部屋のことを言う。西洋建築では、建物の中でも最も粗末な部屋、という位置づけとされていて、その屋敷に住み込みで働く召使いやメイドたちの住み込み部屋として利用されたり、子供が悪戯した場合などに懲罰として閉じ込める部屋として利用されていた部屋である。そのため、「屋根裏部屋」とは狭く、小さく、暗い部屋であり、粗末でみすぼらしい部屋というイメージが定着している。→西洋の物語では、屋根裏部屋に閉じ込められた子供が、そこでイメージを広げて、という物語がたくさん生まれているが、「屋根裏部屋」という位置づけを理解していると、そういう物語をよりいっそう理解できるようになりますね。

現在でも、その西洋屋敷のイメージが残っているものの、物置として、使用しなくなった家具や道具を閉まっておく空間として利用されている。
尚、近年では「ロフト」という言い方がされることもあるが、元々の「ロフト」の意味は、建物の最上階または屋根裏にある部屋のことである。(元々、建物の最上階は正式な部屋としてではなく、倉庫、物置として利用されていたためである。)

尚、屋根裏部屋は、直接屋根の下にあるため、夏期には窓が閉ざされていると異常な高温になる。(50゜C、60゜Cは当たり前となる。)そのため、利用する場合は特別な注意が必要であるのは言うまでも無い。(倉庫としても、高温状態になるため、傷みが激しくなる。)

英語では「Attic」、ドイツ語では「Dachboden」、フランス語では「Grenier」、イタリア語では「Attico」、スペイン語では「Ático」、ポルトガル語では「Sótão」、中国語では「天棚房間」と言う。

クイーン」:元々の意味は「女の君主」「女帝」「女王」のことである。(基本的には「キング」が男性の王を指すが、「クイーン」は「キング」と同じポジションにいる女性のことを言う。)または、「(男)王」の妃、則ち「王妃」のことである。(「キング」の指す意味の範囲よりも、「クイーン」の指す意味の範囲の方が少し広くなっているが、これは「王妃」が含まれるためである。)

また、それ以外の意味としては、ある分野に於いて、最も優れた女性のこと、第一人者の女性のことを言うだけでなく、(第一人者ではないがトップクラスの実力のある)花形の女性のことも指す。この意味では、同ポジションにいる男性のことを「キング」と言うのと同じである。(尚、この意味で使う場合は、「女王」とは言わず、「クイーン」と呼ばれるのが一般的であり、「ケータイ刑事」に於ける「○○クイーン」は基本的にこの意味である。)

また、「女王」ということでは女性君主である「女王」のことを指すだけでなく、律令制に於いて、天皇の2世から5世(孫、曽孫、玄孫、来孫)までの女子のことを指し、現在の皇室典範では。天皇の3世以下の嫡男系嫡出の子孫たちの女子のことを指す。(これに関しては「クイーン」とは言わない。)

英語とイタリア語では「Queen」(但し、発音は異なる。)、ドイツ語では「Königin」、フランス語とスペイン語では「Reine」(但し、発音は異なる。)、オランダ語では「Koningin」、ポルトガル語では「Rainha」、中国語では「女皇」という。

尚、英語では「女王」を「Queen Rregnant」、男王の妃である「王妃」のことを「Queen Consort」と言って区別する言い方もある。

「ケータイ刑事」では、完全にお馴染みとなっている「クイーン」であるが、「」「」の時の「クイーン」と、「」以降の「クイーン」では少し意味が違う。シリーズで最初に登場した「クイーン」は「・20話」の「カラオケ・クイーン」であり、それはお姉ちゃまであった。続いて「・1話」でちゃんが「ダンス・クイーン」という肩書きを持って登場している。この時点までは銭形姉妹の持っている肩書きの一つに過ぎなかったのだが、それが変わったのが「・1st.1話」である。この物語で「かるたクイーン・荻野姫子」が登場し、ここから「クイーン」の新たな歴史が始まった。(クイーンは近所の仲間内で呼ばれるクイーンではなく、競技かるたの優勝者に贈られる称号であり、「第一人者」としてのクイーンになった。)尚、この物語では、結果的に繰り上がりでちゃんが「かるたクイーン」になったため、銭形姉妹の持つ肩書きの一つということでも継続したが、競技会のタイトルであるため、「カラオケ・クイーン」「ダンス・クイーン」よりも重みのある「クイーン」である。→ちゃん、ちゃんは大会で優勝したというわけではない。)そして「・2nd.1話」で「花タレ・クイーン」が登場し、銭形姉妹以外のクイーン(宝積さんということですね。但し、「・2nd.23話(アナザーストーリー1話)」の「毬藻クイーン」の女優・毬藻美香子を演じたのは宝積さんではないという例外もある。(「」以降では完全に宝積さんでした。)

キング」:男性の国王、君主のこと、則ち「王様」のことである。基本的な意味はこれであるが、そこから派生して、特定の分野に於ける男性の第一人者のこと、最上位に位置する人のことを指す場合にも使われる。(「○○キング」と言う言い方になる。尚、この場合は「キング」と呼ばれるが「王(様)」と言う日本語は使われない。)ちなみに、この意味で女性の場合だと「クイーン」と呼ばれることになる。

それ以外では、トランプの絵札の一種であり、王の姿を描いたもの(数字では「13」に相当する位置を占める札である。)、チェスで総大将となる駒のことを言う。(将棋では「王」または「王将」と言い、「キング」とは言わない。)

「ケータイ刑事」では、本家四姉妹編では「クイーン」はお馴染みであったが、「キング」は特に出ていない。分家四姉妹編となった「」で「キング」が見られるようになると、「」では「キング」もやたらと登場するようになりました。色々と登場するのは悪くないのだが、「」での「キング」は余りにも次々と登場したことで、名前のインフレ状態に陥り、「キング」という希少性と価値を下げてしまうことになったのもまた事実である。(で、シリーズの衰退を招いた一因にもなったことを忘れてはならない。)

英語では「King」、ドイツ語では「König」、フランス語では「Roi」、イタリア語では「Re」、スペイン語では「Rey」、オランダ語では「Koning」、ポルトガル語では「Rei」、中国語では「王」と言う。

プリンス」:王族の男子であって、国王以外の地位にある人のことの称号として用いられている言葉である。これは、王位継承順位に応じて、第一位にいる皇太子、第二位以下にいる、王子、皇子、親王が該当することになる。(「皇太子」の場合は英語では「Crown Prince」と言うことから、「プリンス」とは区別されることも多い。また、「皇太子」は「王太子(おうたいし)」「王世子(おうせいし)」と呼ぶこともある。)尚、王族で女王以外の女性のことは女性形である「プリンセス」と言う。(この物語では「プリンセス」は登場していないが、「海・3rd.3話」に「プリンセス」が登場していることで、揃い踏みになりました。)

日本では、皇族男子の親王および王の称号の英訳として用いられる言葉であるが、日本語としては通常は「プリンス」と言う言い方はしない。

また、別の意味としては、ある集団の中、特定の業界の中で、将来が有望な男性の若手であって、容姿や言動などが魅力的でカリスマ性のある人物のことをその業界のプリンスと言うことがある。これは、本来の意味のプリンスは、将来は王の地位に就くということに準えている言い方でもある。(ただ、それだけで無く、血統が良いということも「○○界のプリンス」と呼ばれる条件の一つでもありますが...)

英語、フランス語では「Prince」(但し、発音は異なる。)、ドイツ語では「Prinz」、イタリア語では「Principe」、スペイン語、ポルトガル語では「Príncipe」(但し、発音は異なる。)、中国語では「王子」と言う。

 

 

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 3

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  • メディア: DVD

屋根裏部屋の秘密 (偕成社文庫)

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  • 作者: 松谷 みよ子
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 2005/04
  • メディア: 単行本
屋根裏部屋の花たち (扶桑社ミステリー)

屋根裏部屋の花たち (扶桑社ミステリー)

  • 作者: V.C. アンドリュース
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 1989/10
  • メディア: 文庫
屋根裏部屋のエンジェルさん

屋根裏部屋のエンジェルさん

  • 作者: ダイアナ ヘンドリー
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 1997/02
  • メディア: 単行本

屋根裏部屋のハミング

  • 作者: 渡辺 えり子
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1988/10
  • メディア: 単行本
王室の秘密は女王陛下のハンドバッグにあり

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  • 作者: フィル・ダンピェール&アシュレイ・ウォルトン
  • 出版社/メーカー: 株式会社R.S.V.P.
  • 発売日: 2011/03/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
ヨーロッパの「王室」がよくわかる本―王朝の興亡、華麗なる系譜から玉座の行方まで (PHP文庫 そ 4-15)

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  • 作者: 造事務所
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100年前の世界の王室 (100年前シリーズ)

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  • 作者: マール社編集部
  • 出版社/メーカー: マール社
  • 発売日: 1996/04
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ヨーロッパ王室物語―プリンセスの恋愛事情 (別冊歴史読本 (04))

ヨーロッパ王室物語―プリンセスの恋愛事情 (別冊歴史読本 (04))

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 新人物往来社
  • 発売日: 2004/12
  • メディア: ムック
古代天皇系譜の謎―神武天皇から継体天皇まで

古代天皇系譜の謎―神武天皇から継体天皇まで

  • 作者: 高畠 麒四郎
  • 出版社/メーカー: 夏目書房
  • 発売日: 2000/07
  • メディア: 単行本

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DREAM ACADEMY『REMEMBRANCE DAYS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1987年に発表された彼らの2nd.アルバムである。1985年の前作は、ロックでアリながらアコースティックなサウンドを中心にしたものであって、当時、幅を利かせていた所謂「産業ロック」とは一線を画したサウンドであったこともあって、デビュー・シングルは大ヒットになった。(結果的には、その曲のみの一発屋という存在で終わってしまったのが残念であった。)本アルバムは、それだからこそ大きな期待をされることになったが、結果的には失敗ということになってしまった。ちなみにチャート成績は、本国イギリスではチャートインせず、アメリカではBillboardで最高位181位を記録しただけであった。

収録曲は以下の全11曲である。『Indian Summer』『The Lesson Of Love』『Humdrum』『Power To Believe』『Hampstead Girl』『Here』『In The Hands Of Love』『Ballad In 4/4』『Doubleminded』『Everybody's Gotta Learn Sometime』『In Exile』。

この中からシングル・カットされたのは3曲である。1st.シングルは『Indian Summer』、2nd.シングルは『The Lesson Of Love』、3rd.シングルは『Power To Believe』であったが、いずれの曲もが、本国イギリスをはじめ、他国でもチャートインを果たすことは出来なかった。
お薦め曲は、シングル曲の『Indian Summer』と『The Lesson Of Love』『Power To Believe』と、『Doubleminded』『In Exile』をピックアップしておく。

サウンドの方は、当時の流行の物と比べると。随分とシンプルなものであったが、当時はパワーバラードなどが流行った時期でもあって、そういうものが氾濫している中では個性が薄かったと言わざるを得ない。また、ポップで聴きやすいサウンドあるのだが、前作のような時代の流行から大きくかけ離れた感じがしなかったことで、単なる風変わりなものという範疇で扱われてしまったのが残念であった。(要するに、時期が悪かったということである。)

ポップで軽く、聴きやすいサウンドと言うことでは'80'sらしいサウンドであるだけに、前作だけで無く本作も耳を傾けておきたい所である。尚、現在では、彼らのラスト・アルバムとなった1990年の3rd.アルバムとのセット(時間の関係で「2 in 1」ではなくてそれぞれが独立した2枚組であって、特段お買い得という訳ではないが、3rd.アルバムは入手しにくいことを考えると、これしかないかも...)でリリースされていることを考えたら、再評価されても、と思うのですが...

 

Remembrance Days

Remembrance Days

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wea International
  • 発売日: 2000/03/13
  • メディア: CD

リメンブランス・デイズ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ダブリューイーエー・ジャパン
  • 発売日: 1997/04/25
  • メディア: CD
↓3rd.アルバムとのセット(2枚組です。)
Remembrance Days / Different Kind of Weather

Remembrance Days / Different Kind of Weather

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Collectables
  • 発売日: 2005/09/27
  • メディア: CD

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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その264) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「メイドもたいへんだ...」です。(「メイド」ということでは色々とあるので、そけを限定するということで、何かと難しい仕事をしている「メイド」ということです。)で、取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・1st.3話」を、「007」からは「ゴールドフィンガー」です。

ケータイ刑事」:「・1st.3話」。「言いつけを守らなかった男! ~スッポンパパ殺人事件」という物語。「ケー刑事」らしく、小ネタがたっぷり散りばめられた物語である。しかも、これまでのシリーズでの(事件の)ネタを逆手に使っているなど、「ケー刑事」らしい物語である。

スッポン・エキスで作っている健康食品「スッポンパパ」を製造している会社社長の亀山良夫・80歳の死体が発見された。しかも身体の血が一滴残らず無いという形の失血死だという。ということで、高村さんは「キャ、キャトルミューティレーションだ...」と震えながら口にした。(高村さんはロス市警時代に担当した未解決事件でキャトルミューティレーションを経験しているということでした。)

ちゃんと高村さんは、被害者の妻のなぎさに話を聞きに行くと、なぎさは「宇宙人のバチが当たったのよ...」と言った。というのは、社長は、15年前の寒い夜、事業に失敗続きであったが、ある日、夢枕に宇宙人が立って、スッポンを原料にした健康食品を作れば成功する、と告げられ、商売成功の暁には、毎朝日の出に向かって感謝の祈りを捧げろ、と言いつけられたのだった。で、その後で「スッポンパパ」の商品化を思いつき、それが空前の大ヒットとなって現在の地位を築いたのだった。で、それ以来、社長は15年の間、雨の日も雪の日も感謝の祈りを一日も欠かさなかったというのだった。

高村さんは「ロス事件解決の糸口になる」と暴走し、なぎさは、「詳しくは運転手の車田と、メイドのもえに聞いてもらえますか」と言った。これを受けてちゃんは車田、もえの2人を呼んだ。なぎさは「刑事さんに、今朝主人が何処にいたかご説明なさい」と命じ、運転手の車田は言いづらそうに口ごもる。なぎさが「私に遠慮は無用よ。主人はお祈りの時間、何処で誰と何をしてたの?」と改めて問と、車田は「社長は赤坂プリンセス・ホテルで…メイドのもえさんと…」とはっきりとは言わないが、それらしいことを口にした。なぎさは「はっきりおっしい。ナニ(アクセントがポイントです。)をしていたの?」と問うた。するとメイドの白井もえが「いいえ、お祈りをしていました」と答えた。で、ホテルの一室に一緒に居たことから、なぎさは遠回しに皮肉を言うが、もえは目をそらして「いやだ、奥様怖い...」と言う。これに間髪入れずに「怖いのはどっちよ。泥棒猫!」と叫んだのだった。

その後で、現場を再確認し、亀山邸の玄関で掃除をしているもえの所にちゃんと高村さんがやって来るといくつか尋ねた。で、なぎさは神経質で、家の中に砂でも見つけたら、もう大騒ぎ。二言目には「メイドの代わりはいくらでもいる」と言い、余りにも極端な潔癖性で、いつももえを責めていたのだった。が、なぎさは生まれつきのセレブではなく、社長が入院した時についていたナースと言うことが判明した。(いずれもが、もえが証言をしたことである。)

また、事件の1時間前にもえは社長とホテルで別れ、自転車で自宅に帰ったのだった。もえは、社長が死んだのは宇宙人のバチが当たって死んだと思っていて、「ご主人様が宇宙人のバチが当たって死んだって、ブログに書いちゃった」と言っていたが、ちゃんが「殺人事件です」と断定したことで戸惑った。また、自分に疑いが掛けられていると分かると、「私、疑っても時間の無駄だと思いますよ。私がご主人様殺すはずないじゃないですか。あんなおじいさん殺したって、一文の得にもならないし...それに、死んじゃったら、お小遣い貰えなくなっちゃうもん...」と犯行を完全に否定した。これに高村さんは「むしろ困るぐらいだ」と納得していた。

この後、事件の方は、ちゃんがなぎさの犯行と言うことを見抜き、帰宅した社長を睡眠薬で眠らせ、首の動脈から血を抜いて殺害し、氷漬けにして身体を冷やして殺害時刻より死亡推定時刻を早く算出させるための細工をしたのだった。また、車田は尖端恐怖症であるため注射器は使えず、洗面所からルミノール反応が出た。なぎさは病院で見初められて10年、高齢でもう死ぬだろうと耐えてきたが、たった一度、車田と火遊びしただけで離婚を突きつけ、本人は若いメイドのもえと散々遊んでいるため、殺したのだった。

メイドのもえは、主人の社長には遊び相手としてまで、なぎさからはいつも五月蠅くこき使われていたのでした。(彼女は、社長殺害には一切関わっていなかった。)

007」:「ゴールドフィンガー」。1964年のシリーズ第3作であり、初代の第3作である。世界的で大ヒットした前作(「ロシアより愛をこめて」)を受けて、娯楽的な要素を強化して、世界的に大ブームを巻き起こすことになった作品で、現在でも人気の高い作品の一つである。

スイスのゴールドフィンガーの秘密工場で捕まったボンドは、麻酔銃で撃たれて眠ってしまった。で、眠ったボンドは、ゴールドフィンガーの自家用ジェット機ジェットスターでアメリカ・ボルチモアに運ばれる。(ねむったまま飛行機に乗せられた。)

で、その機内で意識を取り戻したボンドの前にいたのが、ジェットスターの客室乗務員であり、メイドのマイ・リーだった。(言うまでもなく、ゴールドフィンガーが主人である。)で、一応、客人としてアメリカにボンドを連れて行くということにしていたため、彼女はボンドの世話をした。(ボンドの好みのマティーニ(ステアしないでシェイクしたマティーニである。)を作っていた。)

飛行機がボルチモアに近づくと、ボンドは客と言うことで、髭を剃ったり着替えたりするということで、化粧室に入るが、マイ・リーはそのボンドが怪しいことをしないかを監視するように命じられる。で、化粧室と客室との間の壁には色々と覗き穴が用意されていて、そこから化粧室内のボンドの様子を監視しようとして覗く。

が、ボンドは監視されていることを察知していて、覗き穴があることに気づいていた。で、まずは比較的低い位置にある覗き穴に気づき、持っていたスーツケースを置き、それを開いた。で、これによってマイ・リーが覗いていた覗き穴は開いたスーツケースに隠されてしまい、ボンドの監視は出来なくなってしまった。

ということで、別の覗き穴からボンドの様子を見ようとするマイ・リー。が、鏡を見ていたボンドは鏡越しに覗き穴があることに気づいた。で、シェービングクリームを取り出して、覗き穴のある位置にシェービングクリームをかけたのだった。(その後で、顎にシェービングクリームを付けて髭を剃りました。)ということで、マイ・リーは待たしてもボンドの監視が出来なくなってしまったのだった。

それからまもなく、着替えを終えたボンドは化粧室から出てきたが、化粧室でのボンドの行動は、結局の所、マイ・リーは全く知ることが出来なかった。(一応、プッシー(=ボンドガール)に失敗したことを責められていた。)

共通点は、仕事柄ということもあるが、主人とNo.2のポジションにいる人物(「ケータイ刑事」では主人の妻、「007」ではプッシー)に色々とこき使われているということ主人がその物語で死んでいる(「ケータイ刑事」では殺害され、「007」では悪のボスということでボンドに倒された。)ということ、及び主人の死には彼女は無関係であったということである。また、それぞれの物語で、主人が死亡した後のことについては特に語られていないので詳細は不明であるが、生存していることから主人の元を離れて新たな生活に入っているものと思われる。

一方、相違点としては「ケータイ刑事」では主人公(銭形)に対して情報を提供して事件の犯人逮捕に繋がるような協力を行っているが、「007」では主人公(ボンド)に対して監視することで情報を得ようということをして、それに失敗しているということが上げられる。(逆になっているということで、対照的ですね)

次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 1

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ゴールドフィンガー [Blu-ray]

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