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「現代人」 [映画(邦画)]

日本を代表する大女優・山田五十鈴さんの訃報が届いたということで、追悼ということから彼女の出演作品を取り上げます。出演作品の数も多く、人気シリーズになった作品(「必殺シリーズ」の「からくり人」と「仕事人」はその代表ですね、)も多数あるので、何を取り上げようかとも思ったのだが、女優としての地位を完全に固めると共に、高く評価された作品をということで、まずは1952年のブルーリボン賞で主演女優賞を受賞した作品を取り上げます。(但し、同年のこの賞は、「現代人」と「箱根風雲録」の2作品での主演ということでの受傷である。→「箱根風雲録」は別途取り上げます。)

その山田さん、1917年生まれ(大正6年)ということなので95歳だったということですが、大往生だったと言って良いのでしょうね。ただ、最近でも「必殺シリーズ」の再放送でけっこう目にすることもあったので、病気療養中ということも知りませんでした。ご冥福をお祈り致します。

尚、彼女が亡くなった7/9の1日前の7/8に亡くなったE・ボーグナインも1917年生まれの95歳(彼の方が12日生まれが早い。)であったが、ほぼ同じ時期に生まれ、活躍した日本女優とアメリカ俳優がほぼ同じ時期に亡くなったというのも何かあるのですかね...


表題の作品は、1952年9月に劇場公開された松竹作品の「現代人」である。戦後社会の暗黒面を描いた作品である。作品で描かれている部分は、その後にも何かと汚点として何処かにあるものであって、この点では「現代人」というタイトルも上手いと言えますね。

作品データを記しておくと、1952年の松竹大船作品で、時間は112分、白黒作品である。監督は渋谷実、脚本は猪俣勝人、脚色は斎藤良輔、撮影は長岡博之、音楽は吉沢博と奥村一の2人である。そして出演は、池部良、山田五十鈴、山村聡、小林トシ子、望月優子、高野由美、多々良純、伊達信、山路義人、水上令子、安部徹、芦田伸介、高松栄子、日夏紀子、たちである。

建設局管理課の荻野課長は、主任の三好と共に、岩光土木工業と結託して汚職を重ねていた。というのは、荻野の妻は胸の病気の療養のために金が入用であったためでもあった。そんな中、三好が地方へ左遷されることになり、それを契機に彼は足を洗おうと決心した。また、三好の後任として主任になった小田切は若く真面目な青年であったことから、彼は自分の娘・泉と結婚させたいとも考え、更に小田切には三好の二の舞はさせまいと思ったのだった。が、一度染まった汚職の構図は、簡単に足を洗わせることはさせず、岩光土木工業はあの手この手で詰め寄ってくる。荻野はバーのマダム・マダム品子によって悪の道に留まらされ、小田切をも汚職の仲間に引きずり込んだのだった。が、小田切は巧みに事務処理を行って、汚職のボロを決して出すことはなかった。そんな小田切は泉を愛するようになり、萩野とマダム品子との関係を断ち切らせようとした。そんな中、療養中の荻野の妻が他界した。荻野と泉は療養所に駆けつけたが、その留守に、小田切は岩光を酔ったあげくに殴り殺してしまった。この事件から、彼は岩光と荻野との関係、更には汚職が明るみに出ることを恐れ、役所の荻野の事務室に放火して証拠隠滅を図り、全ての罪は自分で被った。妻の葬儀を終えた荻野は、小田切のことを知り、自首しようとしたが、小田切は、泉のためにそれだけは思い留まるように説得し、全ての罪を一人で被り、服役した...

いつの時代にもある「汚職」をテーマにしている作品であるが、その背景は様々である。足を引っ張り合ったりするという展開の作品もあるが、本作はそういう作品とは全く違っていて、愛する女を第一に考えて罪を一人で被ってしまうというところが昭和らしいというところでもある。

社会問題を扱った作品としては、その当時の様子が決行色濃く出るものであるが、そういう点では時代を知ることになる作品でもある。

尚、本作での山田五十鈴は、バーのマダムであるマダム品子を演じているが、時代劇の印象が強い彼女ということを考えると、ちょっと珍しい一面を見ることが出来ると言うことになります。

 

↓ビデオですが...

現代人 [VHS]

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↓彼女の出演作品をいくつか

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浪華悲歌 [DVD]

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番場の忠太郎 [DVD]  STD-116

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蜘蛛巣城 [DVD]

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どん底<普及版> [DVD]

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用心棒 [Blu-ray]

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「若さま侍捕物帖」(その1) [映画(邦画)]

懐かしの邦画ヒーローシリーズの第62弾として取り上げる作品は、時代劇で「5大捕物帖」の一つとされているシリーズの「若さま侍捕物帖」シリーズです。城昌幸の原作で、何度か映画化されており、テレビドラマとしても製作されている人気キャラが活躍するシリーズである。(一部作品は「若さま侍捕物手帖」となっていたり、テレビドラマでは1973年の林与一主演作では「若さま侍捕物帖」というタイトルで、1978年の田村正和主演作では「若さま侍捕物帳」のタイトルとなっている。また、原作小説のタイトルは「若さま侍捕物手帖」である。)

これまでに、新東宝が2作品ずつ2度にわたっての4作品を製作し、東映が10作品を製作している。新東宝の作品は、1950年から1951年にかけて、黒川弥太郎の主演、中川信夫監督で2作品を、そして1953年に坂東鶴之助主演で2作品が製作されている。(4作品とも「若さま侍捕物帖」という文字が使われている。)

一方、東映作品は、後に「銭形平次」が代表作となる大川橋蔵がスターの仲間入りを果たすことになったシリーズであって、1956年から1962年の間(1959年は無し)に全10作が製作されている。(第1、2、4作が「若さま侍捕物手帖」のタイトルが使われているが、それ以外の7作は「若さま侍捕物帖」のタイトルである。)

尚、ここでは、最初の映画作品である1950年の新東宝が用い、新東宝の全4作と、東映の10作中7作が使ったタイトルである「若さま侍捕物帖」シリーズと言う表記を用いることとする。

映画産業が黄金期を迎えていた時代の作品であることもあって、娯楽作品として王道を行く時代劇シリーズとなっている作品である。

初回となる今回は、シリーズ作品のおさらいということで、映画化された順番にタイトルを記しておきます。

新東宝・黒川弥太郎主演作第1作「若さま侍捕物帖 謎の能面屋敷」(1950年)、黒川弥太郎主演作第2作「若さま侍捕物帖 呪いの人形師」(1951年)。

新東宝・坂東鶴之助主演作第1作「若さま侍捕物帖 江戸姿一番手柄」(1953年)、坂東鶴之助主演作第2作「若さま侍捕物帖 恐怖の折り鶴」(1953年)。

東映・大川橋蔵主演シリーズ第1作「若さま侍捕物手帖 地獄の皿屋敷」(1956年)、大川橋蔵主演シリーズ第2作「若さま侍捕物手帖 べらんめえ活人剣」(1956年)、大川橋蔵主演シリーズ第3作「若さま侍捕物帖 魔の死美人屋敷」(1956年)、大川橋蔵主演シリーズ第4作「若さま侍捕物手帖 鮮血の晴着」(1957年)、大川橋蔵主演シリーズ第5作「若さま侍捕物帖 深夜の死美人」(1957年)、大川橋蔵主演シリーズ第6作「若さま侍捕物帖 鮮血の人魚」(1957年)、大川橋蔵主演シリーズ第7作「若さま侍捕物帖 紅鶴屋敷」(1958年)、大川橋蔵主演シリーズ第8作「若さま侍捕物帖」(1960年)、大川橋蔵主演シリーズ第9作「若さま侍捕物帖 黒い椿」(1961年)、大川橋蔵主演シリーズ第10作「若さま侍捕物帖 お化粧蜘蛛」(1962年)。

次回からは、各作品について、年代順に記していくことにします。(まずは黒川弥太郎主演作からということになります。)

 

隔週刊 東映時代劇 傑作DVDコレクション(55)[若さま侍捕物帖 黒い椿]

  • 作者: 大川橋蔵/丘さとみ/青山京子/田中春男/千秋実/山形勲/阿部九州男/沢村宗之助/河野秋武
  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2011
  • メディア: DVD-ROM

天を行く女―若さま侍捕物帖 (1957年)

  • 作者: 城 昌幸
  • 出版社/メーカー: 桃源社
  • 発売日: 1957
  • メディア: -

だんまり闇―若さま侍捕物帖 (1954年)

  • 作者: 城 昌幸
  • 出版社/メーカー: 東京文芸社
  • 発売日: 1954
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くれない系図―若さま侍捕物帖 (1951年)

  • 作者: 城 昌幸
  • 出版社/メーカー: 同光社
  • 発売日: 1951
  • メディア: -

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DEAD CAN DANCE『SPLEEN AND IDEAL』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1985年に発表された彼らの2nd.アルバムである。「憂鬱と理想」という邦題が付けられていたアルバムである。豪州・メルボルン出身の男女デュオである彼らは独特のサウンドで独自の世界を構築したが、ジャンル分けは難しい。現在ではオルタナ系に入れられることが多いが、本アルバムは欧州のゴシック音楽をロック色に染めたというようなものとなっている。音楽的には評価されている本アルバムであるが、特にヒットを記録することはなく、チャート成績は残していない。

収録曲は以下の全9曲である。『De Profundis (Out Of The Depths Of Sorrow)』『Ascension』『Circumradiant Dawn』『The Cardinal Sin』『Mesmerism』『Enigma Of The Absolute』『Advent』『Avatar』『Indoctrination (A Design For Living)』。

この中からシングル・カットされた曲はなく、アルバムを1つの作品として捉えて、9つの楽章があると捕らえるべきである。

お薦め曲としては「全部」と言いたい所であるが、特に最初の『De Profundis (Out Of The Depths Of Sorrow)』、中盤の『Enigma Of The Absolute』、終盤の『Avatar』とマライマックスとなる『Indoctrination (A Design For Living)』をピックアップしておく。(ただ、よ曲をバラバラに聴くのでは無く、9つの楽章から成る40分弱の組曲として聴くべきである。)

ゴシック音楽とロックが融合していて、独特の世界観を生み出しているのだが、宗教的な神秘さもある反面、ロックとしての聴き所もあるというように、その構成は素晴らしい。本作を9つの楽章から名の組曲と呼ぶのは、そういう所が一つのドラマのようになっているためでもある。この点では「プログレ」のアルバムに近い所もある。

時には、クラシック音楽の雰囲気のあるロック作品を聴いてみるのも宜しいかと...

 

Spleen & Ideal (Reis) (Spkg)

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: 4ad / Ada
  • 発売日: 2009/11/02
  • メディア: CD

Spleen & Ideal

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: 4ad / Wea
  • 発売日: 1994/03/22
  • メディア: CD
憂鬱と理想<紙ジャケットCD>

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Music Japan =music=
  • 発売日: 2008/06/25
  • メディア: CD

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ケータイ刑事銭形海29話(3rd.3話)[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]

銭形海」の第29話(3rd.3話)「ザバーンザバーンは異国の香り! ~プリンセス暗殺計画」の裏ネタ編・増補の2回目となる今回は、カイリーネ王女(プリンセス・カイ)のこれがテレビで流れていたことから「来日」について、「ニュース」について、この物語の舞台はここだったことから「大使館」について、ちゃんはこれで捜査したことから「身替わり」について記します。尚、「来日」は「・7話[裏ネタ編]PART 2」で。「身替わり」は「・19話(2nd.6話)[裏ネタ編]PART 7」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(MBS放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。BS-i(当時)での本放送時に記した記事へのリンクもあります。また、この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/10/18付です。

来日」:「らいにち」と読む。日本国籍以外の人、則ち日本人以外の人が日本にやってくることを言う。尚、日本にやってくる目的は説くに関係なく、日本にやってきたら、それは「来日」ということになる。(目的は、観光ということから、仕事、交渉など様々であるが、その理由には関係ない。)また、やってくる方法として、航空機でやってこようが、船舶でやってこようが、これにも関係ない。(尚、日本は他国と陸続きとなっている国土が無いため、「徒歩」「車」などの陸上交通手段でやってくることは出来ないが、言葉の定義の上では、例えば海上を歩いてやってきても、「来日」ということになる。)

また、不法入国の場合は、基本的に強制退去されることに成るため、「来日」とは言わず、「不法入国」と言う。

更に、外国に行っていた日本人が日本に帰ってくることは「帰国」と言って「来日」とは言わない。あくまでも「来日する」と言うのは外国人についてである。

英語では「Visit to Japan」、ドイツ語では「Besuch zu Japan」、フランス語では「Visite à Japon」、イタリア語では「Visita a Giappone」、スペイン語では「Visita a Japón」、ポルトガル語では「Visite para o Japão」、中国語では「來日本」と言う。

ニュース」:「ニューズ」と表記されることもある。

新しい出来事、またはその知らせのこと、その報道のことである。特に、それらの中でも、新聞、ラジオ、テレビなどのメディアによって報道されるもののことを言う。(近年ではこれにインターネットで発信されるニュース・サイトも含まれるようになった。)

ちなみに、「ニュース」と言うと、その内容の方に重点が置かれるが、「報道」と言うとその内容ではなくて報じる行動の方に重点が置かれるという違いがある。

語源としては「新しい」を意味する英語の「NEW」の複数形である。尚、「North(北)、East(東)、West(西)、South(南)の頭文字」から取った(「東西南北の四方から話題を集めたもの」と解釈する。)と言われることがあるが、これは英語以外の言語を見たら分かる(英語だけがこのやり方で言葉が出来たと考えること自体が不自然であり、英語に近い言語の言葉と比べると持明である。)が、全くのコジツケであって、俗説である。

英語では「News」、ドイツ語では「Nachrichten」、フランス語では「Nouvelles」、イタリア語では「Notizie」、スペイン語では「Noticias」、ポルトガル語では「Notícias」、中国語では「新聞」と言う。

大使館」:国交を有する外国に、自国の特命全権大使を駐在させ、公務を執行するための役所のことである。基本的には、その国の首都に設置されることになり、派遣元の国を代表して、派遣先国での外交活動の拠点として活動することになる。また、ビザの発給業務、文化交流活動、広報活動、その滞在国での自国民(旅行者、仕事での出張者、駐在員)の保護活動なども行う。

大使館は、国際法(外交関係に関するウィーン条約)で外交特権を有することが定められているため、外国にあってもその国の法律は適用されず、本国の領土と同じ扱いを受けることになる。(「治外法権」というものである。)

また、「領事館」と呼ばれる在外公館も「大使館」と同等の役割をする役所であって、これはある程度の大きな国(面積的に大きいくにであって、地勢的ということ以外の理由、例えば経済的に大きいということでも該当する、または、特定の場所に時刻からの観光客が多数訪れるという理由もある。)では、1つの大使館だけでは十分な対応が出来ないことから、首都以外の都市(日本では、大阪が多い。)に設置されるものがある。業務は派遣先国での外交活動、ビザの発給業務、文化交流活動、広報活動、滞在先での自国民の保護活動などであって、基本的に大使館と同じであるが、大きな違いは、派遣国の政府を代表して外交を行うことがないということである。(当然、大使はおらず、領事がいることになる。)また、外交特権も有するが、一部は大使館よりも制約がある。

また、大使館は扱い上は派遣国の土地という扱いになっているため、亡命者が駆け込んでくることもある。

また、接受国には、私人による公館への侵入、破壊及び、公館の安寧、威厳の侵害を防止するために、適当なすべての措置をとる特別の義務がある。(大使館を守らなければならない。)

尚、大使館の中には独立した敷地に建物を有しているという国が一般的であるものの、小国である場合には、ビルの一室を大使館としていて、複数の国の大使館が1つの建物に入居しているということもある。(この場合は、それぞれの部屋がそれぞれの国というように見なされる。)

英語では「Embassy」、ドイツ語では「Botschaft」、フランス語では「Ambassade」、イタリア語では「Ambasciata」、スペイン語では「Embajada」、ポルトガル語では「Embaixada」、中国語では「大使館」と言う。

身替わり」:「身代わり」という表記もある。(「代わり」の意味は「ある役割を別のものが果すこと」であり、「替わり」の意味は「別の新しいものになること」、または「役目が別の人に回ること」を言う。「代わり」は物の場合で使われるのが一般的であって、人の場合は役割ということから「替わり」が用いられるのが一般的である。)

他の人にかわってその役割をすること、または、そのかわりとなる人のことを指す。(あくまでも人についての「かわり」である。)尚、人ではなくて物の場合であれば、「身代わり」という表記となるが、意味としては「人」のところを「物」に置き換えただけであって、他の物にかわってその役割をすること、またはそのかわりとなる物のことである。

但し、一般的には、本来の人に変わって不幸なことを受ける/受けた場合に於いて使われる事が多く、または損な役割となる人のことを指す言葉である。(舞台公演などで、本来の役者が何かの都合で出演できなくなった場合、その人に変わってその役を演じることは「代役」と言って「身替わり」とは言わない。)

例えば、ボディガードや警備員が暗殺者のターゲットにかわって撃たれた場合、生贄とされる人にかわって生贄になった場合などは「身替わり」と言う。特に、古代社会では、日食や月食などは、王族にとっては不吉な出来事とされたため、日食や月食がある場合は、王に不幸なことが起こらないようにするために、本来の王にかわって不幸を受ける役割として「身替わり王」が任命され、その期間の不幸を王にかわって全て受け、終了後にはお役ご免で処刑されたということが多々あった。

また、現在では、何か犯罪を行った人にかわって、その罪を被って自首するという「身替わり」で自首する人がたまにいる。(これは偽証罪に問われることになる。また、真犯人に対して心証が悪くなり、刑罰がより重くなる傾向となる。)これは、本来の人にかわって刑罰を受けることになるため、やはり「不幸なことを受ける」ということになるため、正に「身替わり」ということになる。(嘘がばれてしまい、自首した罪の刑罰が書せられなくても、偽証罪ということで別の刑罰を受けることになる。)

英語では「Victim」、ドイツ語では「Opfer」、フランス語では「Victime」、イタリア語では「Vittima」、スペイン語では「Víctima」、ポルトガル語では「Vítima」、中国語では「替身」と言う。

 

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 3

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江戸時代 来日外国人人名辞典

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  • 作者: 岩下 哲典
  • 出版社/メーカー: 東京堂出版
  • 発売日: 2011/09/12
  • メディア: 単行本
海外勤務者をめぐる税務―海外勤務者・来日外国人の両面から解説〈平成22年版〉

海外勤務者をめぐる税務―海外勤務者・来日外国人の両面から解説〈平成22年版〉

  • 作者: 三好 毅
  • 出版社/メーカー: 大蔵財務協会
  • 発売日: 2010/03
  • メディア: 単行本
来日外国人人権白書

来日外国人人権白書

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 明石書店
  • 発売日: 1997/11/15
  • メディア: 単行本
[図解] 池上彰の 経済のニュースが面白いほどわかる本 (中経の文庫)

[図解] 池上彰の 経済のニュースが面白いほどわかる本 (中経の文庫)

  • 作者: 池上 彰
  • 出版社/メーカー: 中経出版
  • 発売日: 2011/08/27
  • メディア: 文庫
最新の経済と政治のニュースが世界一わかる本!

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  • 作者: 細野 真宏
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2010/06/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
経済ニュースの裏を読め!

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  • 作者: 三橋 貴明
  • 出版社/メーカー: TAC出版
  • 発売日: 2009/12/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
世界のしくみがよくわかる!ニュースを読む技術

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  • 作者: 池上 彰
  • 出版社/メーカー: ビジネス社
  • 発売日: 2010/05/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
大使館国際関係史―在外公館の分布で読み解く世界情勢

大使館国際関係史―在外公館の分布で読み解く世界情勢

  • 作者: 木下 郁夫
  • 出版社/メーカー: 社会評論社
  • 発売日: 2009/04
  • メディア: 単行本

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