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「DU RIFIFI A PANAME」 [映画(洋画)]

表題の作品は1966年のフランス、西ドイツ、イタリアの合作映画「皆殺しのバラード」である。日本での劇場公開は1967年12月であった。ギャング映画であって、大物俳優が存在感を示している作品である。

作品データを記しておくと、時間は105分、原作はオーギュスト・ル・ブルトン、監督と脚本はドニス・ド・ラ・パトリエール、撮影はバルテル・ボティッツ、音楽はジョルジュ・ガルヴァランツである。そして出演は、ジャン・ギャバン、ジョージ・ラフト、ミレーユ・ダルク、ナディア・テイラー、マルセル・ボズフィ、クロード・ブラッスール、ゲルト・フレーベ、クロード・セルヴァル、クラウディオ・ブルック、ダニエル・チェカルディ、ダニー・ドーベルソン、たちである。

黄金の密輸でその名を轟かせたポウロ・レ・ディアムは王国を築き上げていた。そして、上品な老紳士という風貌もあって、もはや安泰と思われていた。が、その王国に危機が訪れた。何者か分からない敵が現れて、組織の心臓部にあたるロンドンやフランクフルトで、機関銃を持った武装した一団に襲われた。更に、妻のイレーヌが誘拐され、親友で相棒のバルテルも連日脅迫を受けていた。そんな中、シカゴ・トリビューンの記者と名乗るマイクが、敵の計画の特徴から、その敵はアメリカ人のチャールズと断言してポウロの元に転がり込んできた。が、チャールズはアメリカの秘密警察からポウロの王国に送り込まれたスパイであって、別の任務があった。それは、キューバに流れている黄金の出所を調べることだった。で、チャールズはポウロに会見を申し込んできた。会見を受けたポウロは、2回目の会見の時に罠を仕掛けていた。で、2回目の会見が終了し、部屋を出たポウロの背後で爆発が起こった。チャールズたちは爆発で抹殺されたのだった。微笑みを浮かべて出てきたポウロだったが、彼をマイクとノエル刑事とが待ち構えていた...

やはり、J・ギャバンの存在感が凄いという作品である。また、その彼に絡むキャストも個性豊かで存在感がある。

ただ、フランス映画らしい雰囲気はなく、この当たりが合作映画と言った所なんですかね。

 

↓ビデオです。


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「DAUZE HEURES D'HORLOGE」 [映画(洋画)]

表題の作品は1958年のフランス映画「脱獄十二時間」である。日本での劇場公開は1960年1月であった。3人の脱獄犯がある港町に逃げてきて、朝の6時から夕方の6時までの12時間を描いた物語である。

作品データを記しておくと、時間は102分、監督はゲツァ・フォン・ラドヴァニ、脚本はゲツァ・フォン・ラドヴァニ、撮影はアンリ・アルカン、音楽はレオ・フェレである。そして出演は、リノ・ヴァンチュラ、ハンネス・メッセマー、ローラン・テルジェフ、シュジー・プリム、エヴァ・バートック、ゲルト・フレーベ、ジル・ヴィダル、たちである。

地中海岸に面したフランスのある港町に、3人の脱獄囚が逃亡してきた。3人はフールビュー、セルジュ、そして重傷を負っているコペッキーであり、通りがかりの自動車を強奪してこの町にやって来たのだった。3人はかつて、30万フランという大金を強奪していて、それをコペッキーの情婦・バルバラに預けていて、彼女がこの町にいたためだった。港の大時計が6時を打った。バルバラは写真屋・ブランシュと同棲していたため、セルジュはその店に行った。が、ブランシュはその金を横取りしていた。で、セルジュとバルバラは金を探すことにしたが、見つからない。で、かつての愛人だった貿易商・モリスのことを思い出し、モリスを脅して金を手に入れることにした。そのモリスは今夜結婚することになっていて、騒ぎを起こしたく無いこともって、バルバラの要求通り、金を出した。バルバラはその金を持ってセルジュと駆け落ちすることを決めた。一方、フールビューは逃亡するために、カフェに3人のパスポートを受取りに行っていた。

午後2時になった。バルバラの元にブランシュが戻って来た。ブランシュは、コペッキーが金を取り戻しに来たと思い、セルジュをコペッキーと思って射殺してしまい、警察に向かった。その頃、カフェでは、フールビューが憲兵・アルベールに絡まれていた。アルベールは不審な男としてフールビューをマークしていた。そんな中、パスポートを手に入りたフールビューは港に向かうが、アルベールはその後をつけてきた。夕方5時を過ぎていた。既に船に潜り込んでいたコペッキーは重傷だったことから死んでいた。フールビューは憲兵に追われ、3人は3人とも船に乗れない。一方、バルバラは船長に金を渡して船に乗った。そして船は出航した。波止場に駈けつけたブランシュはバルバラの名前を叫んでいて、フールビューも船を見送ることしか出来なかった。その時、夕方6時の鐘が鳴り響いた。

緊張感を維持しながら物語が進んで行き、あっという間に1日が過ぎていく。部分的にはフランス流の洒落を利かせたところがあるが、緊張感は十分保たれている。ただ、3人の脱獄囚の内、1人は裏設定の貯めにというような感じになってしまっただけに、そのキャラをもっと有効に活かせなかったか?と思う所もある。

クライム・ストーリーとしては驚くような結末ではないものの、まとめ方としては十分な作品である。

 

↓かつてはLDでリリースされていたのだが、DVD化されていません。ということでビデオです。

脱獄12時間 [VHS]

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • メディア: VHS


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EVELYN CHAMPAGNE KING『GET LOOSE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1982年に発表された彼女の5枚目のアルバムであり、最大のセールスを記録したアルバムである。ディスコ・サウンドの大ブームの真っ直中の1977年にデビューしてスマッシュ・ヒットを放った彼女であるが、本格的なR&Bアルバムとして発表したアルバムである。チャート成績は、アメリカではBillboardで最高位27位、R&Bチャートでは1位を獲得し、イギリスでは35位、ニュージーランドでは45位を記録している。(イギリスとニュージーランドでは、唯一チャートインを記録したアルバムとなった。)

収録曲は、オリジナル盤では全8曲であったが、2010年に再発されたものでは4曲のボーナス・トラックが追加されて全12曲となった。収録曲は以下の通りである。『Love Come Down』『I Can't Stand It』『Betcha She Don't Love You』『Get Loose』『Back To Love』『Stop That』『Get Up Off Your Love』『I'm Just Warmin' Up』。(以下、ボーナス・トラック)『Love Come Down (12" Version)』『Get Loose (U.S. 12" Vocal Mix)』『Betcha She Don't Love You (U.S. 12" Instrumental Mix)』『Love Come Down (12" Instrumental Mix)』。

この中からシングル・カットされたのは4曲である。1st.シングルの『Love Come Down』がBillboardのHOT 100で17位を記録、R&Bチャートとダンス・チャートでは1位を獲得し、イギリスでは7位、ニュージーランドでは12位、アイルランドで13位、カナダで44位を記録し、彼女のシングル曲では最大のヒット曲となった。2nd.シングルの『Betcha She Don't Love You』は、アメリカで49位、3rd.シングルの『Back To Love』はイギリスで40位を記録、4th.シングルの『Get Loose』はアメリカではR&Bチャートで61位(HOT 100はランクインせず)、イギリスで45位を記録している。

お薦め曲は彼女の代表曲であるヒット・シングルの『Love Come Down』と、シングル曲の『Betcha She Don't Love You』、アルバム・タイトル・ナンバーでもある『Get Loose』、そして『Stop That』をピックアップしておく。

聴かせる曲は聴かせるが、ダンサブルでノリの良い曲は徹底的にノリが良く、たっぷりと楽しませてくれる内容となっている。しかも、泥臭い感じがなく、洗練されたスマートなところがあって、都会的なセンスが光っている。

次作まで、本作の勢いが持続しなかったなど、シンガーとしては残念な所がある彼女であるが、本アルバムは内容も良く、彼女の最高傑作と言ってよいものである。

また、オリジナル盤の収録曲は全8曲であったが、全体的に1曲の時間が長く、8曲で41分強である。(ボーナス・トラックの4曲は約24分)そのため、時間的なことでは不満は無い。

ということで、たっぷりと堪能しましょう!

 

Get Loose

Get Loose

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Big Break
  • 発売日: 2010/06/22
  • メディア: CD

Get Loose

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: RCA
  • 発売日: 1994/05/10
  • メディア: CD

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ケータイ刑事銭形愛20話[裏ネタ編]PART 9 [ケータイ刑事]

銭形愛」の20話「聴くと必ず死ぬレコード ~呪いの賛美歌殺人事件」の「裏ネタ編」の増補は今回限りとなります。で、この物語で使われた毒(ウラリン)はこういうものだったことから「特殊」について、「加工」について、「気化」について、「摩擦熱」について、そして5分後にはこうなることから「消滅」について記します。尚、「特殊」は「・19話(2nd.6話)[裏ネタ編]PART 5」で記したものをベースにして加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。また、この物語に対する過去に記した裏ネタ編は2009/5/31、6/1、3、4、6付です。

特殊」:普通と異なること、特別であることを言う。(この場合の反対語は「一般」となる。)または、全体に共通することではなく、全体の極一部のものに共通する特別な性質のことを言う。(この場合の反対語は「普遍」となる。)また、物の場合は「特種」(特別な種類というのが本来の意味である。)とほぼ同じ意味で使われる。

「特別」と言う言葉と同義語として使用される言葉であるが、それが人の技能や才能に関することの場合に用いられることが多い。(「特殊技能」としてその人の持つ特別な能力、才能ということで使われる。)

英語では「Specially」、ドイツ語では「Besonders」、フランス語では「Spécialement」、イタリア語では「Specialmente」、スペイン語では「Especialmente」、ポルトガル語では「Especialmente」、中国語では「特殊」と言う。

加工」:人工を加えること、細工をすることを言う。これには、囲えされる物(原材料)があって、それに対して何らかの作業を行い、その物の形を変える行為ということになる。

加工の種類としては、物理的に手を加える(潰す、延ばす、切断など)こと、化学的な反応を起こして物質を変化させること、他の物とくっつけたりすることなど、様々な形で行われる。また、料理を作る(調理)という行為は、食品を加工するということになる。(→料理を作る際に行う「焼く」「煮る」「蒸す」などは、熱を加えて化学的な反応を起こさせるということになる。)

また、学校で行う「工作」も、原材料となる物に対して細工をしていることになるので、「加工」ということになる。(そのため、だけでも「加工する」という作業は経験していることである。)

特に、原材料(材料)を組み合わせたりくっつけたりして作る工業製品の加工は、現代では重要な経済活動の一つになっていて、富を生む基本の物になっている。

英語では「Processing」、ドイツ語では「Verarbeitung」、フランス語では「Traiter」、イタリア語では「Trattando」、スペイン語では「Procesando」、ポルトガル語では「Processando」、中国語では「加工」と言う。

摩擦熱」:真空中以外で運動している物質が、他の物質との間の摩擦によって発生する熱のことである。(空気中では空気との間での摩擦によって、水中では水との間の摩擦で発生する。)これは、運動している物質の持つ運動エネルギーが失われるものであって、運動エネルギーが熱に変わることになる。但し、人が歩くようなスピードでの運動であれば、空気との間で発生する摩擦力は無視できるほど小さいため、発生する熱量は気にするようなレベルではない。(発生する熱量はゼロではないが、無視できる。)しかし、高速になると、摩擦熱は無視できなくなる。

例えば、宇宙船が大気圏突入した場合、速度が速いため、空気との摩擦熱が大きく、宇宙船の表面が摂氏1000゜Cを越えるような高温になる。

尚、運動している物体の運動エネルギーは、摩擦熱として失われるだけで無く、空気を押しのけて音を出し、音のエネルギーとしての損失も発生する。

また、車、自転車、鉄道車両などのブレーキが熱を持つのは、減速時に車輪との間でブレーキ・パットを接触させるために生じる摩擦熱によって生じるものである。

この物語では、アナログ・レコードのレコード針とレコードの音溝との間の摩擦熱ということであるが、レコード再生時には運動しているレコード盤に対してレコード針が接触している(しかも、ある程度の針圧を掛けているので、それなりの摩擦力を受けることになる。)ので、当然のことながら摩擦熱が発生する。しかし、レコード盤が熱で変形するとか、発火するというような大量の熱が発生する訳ではない。(車が動く際の空気との摩擦で、車体表面(特に全面)の温度上昇は?というようなものであって、通常の範囲であれば無視できるレベルである。→車の場合は、空気との摩擦は無視できるが、エンジンで燃料を燃焼させるための発熱が大きい。)

また、マッチを擦ると火が付くのは、摩擦熱によって火が付くものである。(頭薬の部分は発火性のある薬物であるため、擦った際の摩擦熱によって薬が発火し、火が付くことになる。)

英語では「Frictional Heat」、ドイツ語では「Reibungshitze」、フランス語では「Chaleur à Friction」、イタリア語では「Calore Frizionale」、スペイン語では「Calor Friccional」、ポルトガル語では「Frictional Aquecem」、中国語では「摩擦熱」と言う。

気化」:液体の物質が気体に変わる現象のことを言う。これには「蒸発」と「沸騰」の2つがある。尚、固体から(直接)気体に変わる「昇華」に関しても「気化」に含める場合がある。(但し、一般的には、「昇華」は「昇華」、「気化」は「気化」として別物として扱う。)熱力学では基本的な現象の一つである。

ちなみに、「蒸発」は、液体の表面で気化する現象であり、「沸騰」は液体の表面だけでなく内部からも気化する現象のことである。→室内に置いたコップの水がいつしか減るというのは「蒸発」であり、鍋に入れた水を湧かすために火にかけた場合は「沸騰」ということになる。

この逆の現象(=気体が液体に変わる現象)のことは「凝縮」または「液化」と言う。→結露はこの現象である。

英語では「Vaporization」、ドイツ語では「Verdampfung」、フランス語では「Vaporisation」、イタリア語では「Vaporizzazione」、スペイン語では「Vaporización」、ポルトガル語では「Vaporização」、中国語では「汽化」と言う。

消滅」:消えて無くなること、消して無くすことを言う。尚、同音の「焼滅」は文字通り「焼いて無くすこと」または「焼けて無くなること」(「焼失」の同義語)を言い、「消滅」の一つの形ということになる。(焼かなくても「なくなること」はあります。)

「消失」と同義語であるが、「消滅」の場合は、権利などが自然にその効力を失うこと、権利を失うことという意味で使われる事もある。(「権利の消滅」と言う。)また、「時効」も権利の消滅ということになる。(犯罪行為の訴追期限の「時効」だけでなく、遺失物の所有権の消滅なども「時効」であるので、結構身近な問題ということになる。)

英語では「Extinction」、ドイツ語では「Aussterben」、フランス語では「Extinction」、イタリア語では「Estinzione」、スペイン語では「Extinción」、ポルトガル語では「Extinção」、中国語では「消滅」と言う。

 

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