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「THE DAWNING」 [映画(洋画)]

表題の作品は1988年のイギリス映画「青い夜明け」である。日本での劇場公開は1992年5月であった。1920年のアイルランドを舞台にして、1人の少女の姿を描いた人間ドラマである。

作品データを記しておくと、時間は97分、原作はジェニファー・ジョンストン、監督はロバート・ナイツ、脚本はモイラ・ウィリアムズ、撮影はエイドリアン・ビドル、音楽はサイモン・メイである。そして出演は、レベッカ・ピジョン、ヒュー・グラント、トレヴァー・ハワード、ジーン・シモンズ、アンソニー・ホプキンス、たちである。

1920年のアイルランド。両親を早くに亡くしている18歳のナンシーは、伯母と元将軍の祖父と共に、海岸近くの屋敷に住んでいた。好奇心旺盛な彼女は、元軍人の青年はリーに恋心を抱いていたが、ハリーは彼女のことを子供扱いして、恋人関係には全くならないでいた。そんな中、ナンシーは海辺にある自分の秘密の小屋に見知らぬ男がいたことに驚いた。それはキャし明日という男で、夜明け前にこっそりとボートで上陸して身を隠していたのだった。彼の姿にナンシーは、蒸発した父と思った。そしてナンシーは、キャシアスが求める通りの手伝いをするようになり、キャシアスの同志への手紙を届けたり、食べ物を運舞踊になった。そんな中、ナンシーの目の前でテロが起こり、将校たちが殺された。ショックを受けたナンシーは、それがキャシアスが企んだテロだったと知り、更に驚く。だが、キャシアスは彼女の父では無いことも判明した。テロの首謀者としてキャシアスは捕らえられ、兵士たちによって銃殺された。一夏の経験は、ナンシーを確実に大人へ成長させていて、ナンシーも大人への階段を一歩昇った気になっていた。

芸達者なキャスティングということで、安心して見ていられる。そして、美しい景色と長閑さの中で、ハードな展開の少女の物語は、(アイルランドの)独立という歴史の節目の人間ドラマとしての重みも感じられる。

ただ、派手な所はなく、人間ドラマとしてじっくり描いている作品であるので、派手なものがお好みという方は避けた方が良いでしょう。少女の人間ドラマをじっくりと見ようという方だけ見ましょう!

 

かつてはLDでリリースされていましたが、輸入版ビデオしかないようで...

Dawning [VHS] [Import]

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  • 出版社/メーカー: Artisan Entertainment
  • メディア: VHS


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ケータイ刑事銭形海32話(3rd.6話)[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]

銭形海」の第32話(3rd.6話)「時を超えた指紋!? ~タイムスリップ殺人事件」の裏ネタ編・増補の2回目となる今回は、冒頭でちゃんたちはこれがあったということから「約束」について、それはこれだったと言うことから「重大」について、「告発」について、「未解決事件」について、「時効」について記します。尚、「未解決事件」は「・33話(2nd.20話)[裏ネタ編]PART 10」で、「時効」は「・17話(2nd.4話)[裏ネタ編]PART 5」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(MBS放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。BS-i(当時)での本放送時に記した記事へのリンクもあります。また、この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/11/8付です。

約束」:当事者の間で、将来の事柄に関しての取り決めのことを言う。書類を用いてその内容を記し、押印(サインを含む)した取り決め内容証書を作成した場合は、「契約」と言う。

書類を作成せずに、言葉だけで交わしたものは「口約束」と言う。日常生活で、友人との間で行われるものは大抵が口約束である。友人間であれば、特に大きな問題に発展することは少ないが、業務関係では口約束では無かったことにされることが多く、トラブルの元になることが多いのも事実である。

それ以外の意味としては、「かねてから定められている運命」のこと、「公約」「取り決め」「予約」という意味もある。(「公約」の場合は破られるためにあるような気もしないでも無いですが...)更に、元の漢字の本来の意味である「括り束ねること」という意味もある。

英語では「Promise」、ドイツ語では「Versprechen」、フランス語では「Promesse」、イタリア語では「Promessa」、スペイン語では「Promesa」、ポルトガル語では「Promessa」、中国語では「約定」と言う。

重大」:事柄が容易ではないこと、非常に大切なこと、とても重要なこと、価値のあること、大きな影響を与えるものであること、を言う。

更に強調した言い方としては「重且つ大(じゅうかつだい)」という。(「重要」「重い」という意味と「大きい」という言葉を足し合わせた言い方であり、「重大」はそれの省略した言い方ということでもある。)

また、類義語としては「重い」「由々しい」という言葉がある。

英語では「Serious」、ドイツ語では「Ernst」、フランス語では「Sérieux」、イタリア語では「Serio」、スペイン語では「Serio」、ポルトガル語では「Sério」、中国語では「重大」と言う。

告発」:隠されていた不正なこと、悪事を世の中に暴いてあからさまにすることを言う。また、法律の世界では、被害者や告訴権者以外の第三者が、捜査機関に対して犯罪事実を申告して、その犯人に処罰を求める行為のこと、「訴追」を求めることをいう。

また、自分の所属する組織内にある不正行為を告発することを特に「内部告発」と言い、近年ではこれによって犯罪行為が明らかになっていることも増えている。

告発は、その事件の当事者以外であれば誰でも出来るものである。また、官吏、公吏であれば、職務上伴在を発見した場合は告発を行う義務があると刑事訴訟法に規定されている。

その一方で、虚偽の告発を行った場合は「虚偽告訴の罪」に問われることになり、3月以上10年以下の懲役と規定されている。

尚、悪事を暴いて公表するという行為は「摘発」と言うが、「告発」の場合は公表しただけで無く、訴追を求めることも含まれる。「摘発」は公表後の行為については関係ないことになる。この点では、「告発」は「摘発して追訴を求める」ということになる。

英語では「Accusation」、ドイツ語では「Anschuldigung」、フランス語では「Accusation」、イタリア語では「Accusa」、スペイン語では「Imputación」、ポルトガル語では「Acusação」、中国語では「告發」と言う。

未解決事件」:事件が解決していない事件、則ち、被疑者が検挙されていない事件、または被疑者が分からない事件のことを言う。

解決していないということでは、発生したばかりの事件もこれに含まれることになり、時効が成立した事件もこれに含まれることになる。しかし、一般には時効になった事件は捜査が行き詰まった状態になって解決できなかったものであることから「迷宮入り」と呼ばれることが多い。(「迷宮入り事件」は未解決事件であって、解決したら「迷宮入り」とは言わない。)

尚、事件が解決したというのは、基本的に被疑者が逮捕された時点で解決したとされるため、被疑者が特定できて、手配も行われたが、犯人が逃走していて逮捕されていない事件もこれに含まれることになる。また、時効が成立した事件では、犯人が指名手配もされたが、そのまま時効成立まで逃走を続けて時効が成立した事件も、犯人が特定出来ずに公訴時効が成立してしまった事件(=「迷宮入り事件」)も「未解決事件」になるのは言うまでも無い。

また、未解決事件(時効が成立した事件も含む)の中には、実際は事件ではなくて偶然の事故によるものも含まれていると言われている。(事故だったが、それを事件として扱ったため、被疑者が浮かばなかったということになる。)

英語では「Cold Case」、ドイツ語では「Kalter Fall」、フランス語では「Cas Froid」、イタリア語では「Caso Freddo」、スペイン語では「Caso Frío」、ポルトガル語では「Caso Frio」、中国語では「未解決事件」と言う。

時効」:法律用語であって、「事件発生から一定の時間が経過したことを要因として、効力や拘束力が失われること」を言う。難しく記すと上記のようになるが、簡単に言うと、「事件発生からある一定の時間が経過すると、刑事事件の場合は罪に問えなくなること、民事事件であれば主張するよりどころとなる権利が消滅すること」である。つまり、刑事事件の場合は、時効成立後に該当事件の犯人として自首しても、逮捕されることはなく、同時にその罪に問われることはない。一方、民事事件であると、権利を主張できなくなったり、拾得物の場合はその所有権を失うことになる。

「時効」という制度が存在するのは、事件が発生してからある程度の時間が経過すると、目撃者などの証言も時間と共に記憶が薄らいでいき、立証するための証拠が一段と得られなくなり、立件しても有罪とすることがより困難となってしまうためである。よって、ある一定時間の経過ということで線引きを行い、立証がより困難になっていった事件に幕を引くことにするということでもある。またこれは、日々新たに発生する事件の捜査を行う人手を確保するということにもなり、警察内部では合理的な考え方として定着している。(警察では1人の捜査員が1つの事件に専従しているということは殆ど無いですし...)

また、民事では権利の消失ということになるが、これは権利があるのに一定期間(以上)にわたってその権利を維持しようとしたり、行使しようとしなかったのならば、その権利は行使されていないかったのだから保護する必要は無い、という考えである。→要するに、有している権利は永久のものではなく、一定期間しか有効ではないという考えがその基本である。

しかし、刑事事件(特に殺人事件)の被害者(遺族)感情はどんなに時間が経過しても決して無くなるものではない。また、刑事事件で指名手配された者は、ある一定期間(=時効までの期間)の間逃げ続ければ、それで罪を問えなくなるというのはおかしい、という意見もある。

一方、民事の時効は、権利消失ということになるが、権利消失は財産権の一部を奪うことになるので、時効制度は違憲である、という意見もあって、時効が成立するまでの期間延長や時効制度の廃止を望む声があるのも事実である。

そういう背景から、2004年に法改正が行われ、2005/1/1以降は、時効が成立するまでの期間が延長された。(それ以前では、殺人罪の場合は15年であったが、25年になった。)しかし、改正後の延長された時効までの期間は、2005/1/1以降に発生した事件に対してであり、2004/12/31までに発生した事件については、改正前の期間が適用されることになった。

しかし、この改正では、施行前の事件に対しては何にも変わらないと言うことが問題視されて、2010/4/27に再び法改正が行われることになった。この改正では、「人を死亡させた罪であって死刑に当たる罪」(殺人罪、強盗殺人罪など)に対しては時効がなくなった。また、この法改正は、施行日に時効が成立していない事件の全てに適用されることになったのが特徴であり、時効が成立していない殺人事件(基本的には1995/4/27以後に発生した事件ということになるが、犯人が外国に滞在していたことが確認できた事件であれば1995/4/27以前に発生した事件も該当することになる。)は全て「時効」が無くなった。

現在では、「死刑に該当しない罪」の場合は、時効が成立するが、殺人事件などのように「死刑に該当する罪」は時効が無い。よって、この物語や「・2nd.20話」や「・1st.25/26話」のような物語は、殺人事件ではあり得ないことになり、旧法体系でしかあり得ない物語になってしまった。そのため、将来的には再放送の際、お断りのテロップが出るようになるとか、欠番扱いになる可能性もあるかも知れないですね...

ちなみに、「時効」が成立するまでの期間に関しては、刑事訴訟法や民事訴訟法で規定されているので、詳しくはその条文を参照されたし。尚、刑事訴訟法では基本的に時効成立までの期間は長くなる方向に法改正が行われているが、民事訴訟法では逆に短くなったものもある。(遺失物の場合は6ヶ月であったが、3ヶ月に改正された。(起点は遺失物の公告日である。)→落とし物の場合は拾った人の物になるまでの期間が短くなったということである。)よって、落とし物の場合は今まで以上に素早く届け出ないと、気がついたときには三ヶ月を過ぎていて、拾得者の物になっていた、ということもあり得ますよ。

また、海外では、もともと全ての罪に対して時効が存在しない国、全ての罪に対して時効が存在する国、日本と同様に一部の罪(基本的に「殺人罪」の場合)のみ時効が存在する国とがある。(死刑を廃止した国でも時効に対しての考え方は同じであって、多用である。)

また、時効延長は、科学捜査の技術の進歩も関係している。それに関係しているのは、近年のDNA鑑定技術の向上である。最近では、20年、30年以上昔の事件当時の物証から犯人特定が可能な技術水準に達するようになったと言うことが大きい。これによって、30年以上前に発生して迷宮入りしていた事件が現在になって解明され、DNAから犯人が特定出来、犯人検挙となった事件がいくつかある。しかし、その一方で、DNA鑑定技術の向上から、犯人として逮捕されていた人物の犯行ではない、ということが証明されて、それは冤罪だったということが分かった事件もいくつかあるのも事実である。

英語では「Prescription」、ドイツ語では「Vorschrift」、フランス語では「Prescription」、イタリア語では「Prescrizione」、スペイン語では「Prescripción」、ポルトガル語では「Prescrição」、中国語では「時効」と言う。

 

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 3

ケータイ刑事 銭形海 DVD-BOX 3

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: DVD

約束

約束

  • 作者: 石田 衣良
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2004/07/27
  • メディア: 単行本
約束

約束

  • 作者: 宮城 まり子
  • 出版社/メーカー: 東京新聞出版局
  • 発売日: 2009/05/16
  • メディア: 単行本
約束

約束

  • 作者: 葉月 みかん
  • 出版社/メーカー: 文芸社
  • 発売日: 2004/01/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
重大事件に学ぶ「危機管理」

重大事件に学ぶ「危機管理」

  • 作者: 佐々 淳行
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2004/04/07
  • メディア: 文庫
そのとき日本が創られた―日本史の重大ターニングポイント (対訳ニッポン双書)

そのとき日本が創られた―日本史の重大ターニングポイント (対訳ニッポン双書)

  • 作者: 西海 コエン
  • 出版社/メーカー: IBCパブリッシング
  • 発売日: 2010/12/24
  • メディア: 単行本
告発

告発

  • 作者: 鬼島 紘一
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2000/06
  • メディア: 単行本
内部告発と公益通報者保護法

内部告発と公益通報者保護法

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 法律文化社
  • 発売日: 2008/09
  • メディア: 単行本
日本人を震撼させた 未解決事件71 (PHP文庫)

日本人を震撼させた 未解決事件71 (PHP文庫)

  • 作者: グループSKIT
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2012/05/02
  • メディア: 文庫
未解決事件ファイル 真犯人に告ぐ (週刊朝日MOOK)

未解決事件ファイル 真犯人に告ぐ (週刊朝日MOOK)

  • 作者: 週刊朝日ムック
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2010/01/12
  • メディア: ムック
日本の「未解決事件」100 (別冊宝島) (別冊宝島 1733 ノンフィクション)

日本の「未解決事件」100 (別冊宝島) (別冊宝島 1733 ノンフィクション)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2011/03/11
  • メディア: 大型本
時効 全訂版― あなたは得する人か?それとも損する人か?

時効 全訂版― あなたは得する人か?それとも損する人か?

  • 作者: 長戸路 政行
  • 出版社/メーカー: 自由国民社
  • 発売日: 2009/08/21
  • メディア: 単行本
時効管理の実務

時効管理の実務

  • 作者: 吉岡 伸一
  • 出版社/メーカー: 金融財政事情研究会
  • 発売日: 2007/08
  • メディア: 単行本
続 時効の管理

続 時効の管理

  • 作者: 酒井 廣幸
  • 出版社/メーカー: 新日本法規出版
  • 発売日: 2010/06/29
  • メディア: 単行本

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ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA『ELO 2』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1973年2月に発表された彼らの2nd.アルバムである。(3rd.アルバムを同年11月に発表しているため、月まで記しておきます。)バンド名に「ORCHESTRA」が付けられているが、彼らのサウンドは正にオーケストラの様なスケールの大きなサウンドであるたげに、そういうことでも彼らを知らしめることになったアルバムである。チャート成績は、本国イギリスでは35位、アメリカでは62位を記録している。

収録曲は、オリジナル盤では全5曲(A面が3曲、B面が2曲)であったが、2006年にリマスターされて再発された時に4曲のボーナス・トラックが追加されている。(5曲でも、時間最短の曲でも7分弱で、5曲で41分を超えている。)収録曲は以下の通りである。『In Old England Town (Boogie No. 2)』『Mama』『Roll Over Beethoven』『From The Sun To The World (Boogie No. 1)』『Kuiama』。(以下、ボーナス・トラック)『In Old England Town (Instrumental)』『Baby, I Apologise』『In Old England Town (Take 1, Alternate Mix)』『Roll Over Beethoven (Take 1)』。

この中からシングル・カットされたのは『Roll Over Beethoven』であって、イギリスでは6位、アメリカではBillboardで42位、Cash-Boxで48位を記録し、豪州で53位、オランダで26位、(西)ドイツで22位を記録している。

お薦め曲は、シングル曲となった『Roll Over Beethoven』(当然のことながら、シングル・バージョンとは別である。)と11分を超える『Kuiama』をピックアップしておく。

ロックとクラシックの融合を図ったバンドは、'70's初頭には幾つかのバンドが知られている。そしてそういうバンドは「プログレ」として発展していき、一つのジャンルを確立させた。彼らもそれと同じアプローチででロックとクラシックの融合を目指したが、よりポップな方向に向かっていき、人気を得ているのはご存知の通りである。が、本アルバムはそんな彼らでもプログレ色の強いアルバムとなっている。

セールス的にも伸び悩み、彼らがブレイクするまでは少し時間がかかることになるが、彼らの目指しているサウンドの形はしっかりと刻まれている。この点では時代を先取りしすぎていた、と言ったところですかね。

'70's後半のポップなサウンドとは異なるが、プログレ色に染まっている本アルバムもまた彼らのサウンドであるだけに、初期のELOサウンドとして、しっかりと聴いておきたいアルバムである。

 

Elo 2

Elo 2

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sbme Special Mkts.
  • 発売日: 2006/03/28
  • メディア: CD

Elo 2

Elo 2

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI Europe Generic
  • 発売日: 2004/11/25
  • メディア: CD

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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その274) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「犯人疑惑」です。(言うまでも無く、主人公に対する疑惑です。でないと、このテーマは収束しないことになりますから...)取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは何本かの作品がある中から、今回は「・2nd.12話」を、「007」からは「ダイ・アナザー・デイ」です。

ケータイ刑事」:「・2nd.12話」。「銭形零の殺人!? ~警視庁密室殺人事件」という物語。シリーズでは何本かあるが、銭形の冤罪事件である。相棒の五代さんとの絆の強さを感じられる物語でもあるが、「・2nd.」の終盤の物語であるだけに、コンビとしても成熟してきただけに、とても良い物語になっている。

警視総監のおじいちゃまから、極秘捜査指令を受けたちゃんは、一人でそれを調べていた。で、特別応接室で、警視庁総務課長の黒木智博に話を聞いていた。黒木は「根も葉もない噂ですよ」と否定していたが、ちゃんは黒木が深く関与していることが分かっていると告げ、全てを話すように説いた。

一方、五代さんは、ちゃんの極秘捜査のことが気になっていて、ちゃんがいる特別応接室の前をウロウロしていた。そんな時、五代さんの同期で監察官の鳥白弁蔵(とりしら・べんぞう)と顔を合わせていた。そんな所に、特別応接室からちゃんが出てきた。鳥白はちゃんの解決した事件の報告書が出ていないことを注意した。で、ちゃんに何をしていたのかということを尋ね、特別応接室の中を見せるように言うが、ちゃんは「極秘捜査中なので、中を見せる訳にはいきません」と拒否した。これに「隠し事は厳禁だ」と言って、鳥白は中に入った。すると直ぐに「銭形警視、あなた一体何をしたんです?」と鳥白が尋ねた。これにちゃんは驚いて、特別応接室に入ると、黒木が床に倒れていた。調べると死んでいた。すかさず鳥白が「現状保存」と言い、ちゃんたちを特別応接室から外に出し、ちゃんを殺人容疑者として緊急逮捕した。五代さんは待ったを掛けたが、鳥白は受け付けなかった。

取調室に連れて行かれたちゃんは、鳥白によって取り調べを受けることになった。が、極秘捜査と言うことで、その内容は語ろうとしなかった。

「銭形警視が犯人じゃないの...」と言うことを口にする刑事たちがいる中、五代さんと柴田太郎さんはちゃんのことを信じていた。「銭形はそんなことをする奴じゃないんだよ!」と熱く言う五代さんだったが、鳥白は「現場の状況が全てを物語っているじゃないか」と言い、ちゃんを犯人と決めつけていた。で、「柴田、絶対に真犯人を挙げるぞ」と強い決心をした五代さんは、独自に捜査を開始した。

しかし、特別応接室は封鎖されていて、五代さんと柴田さんは捜査から外すように命令が出ていたこともあって、五代さんは引き下がるしかなかった。で、携帯のテレビ電話でちゃんと連絡をとり、零ちゃんのサポートを受けながら、独自に動き、それをちゃんに報告し、捜査を進めていく。そして、壁にある時計が狂っていたことからちゃんは事件を解くヒントを得た。

そんな所に鳥白が戻って来たことから、ちゃんは電話を切った。凶器となったナイフからちゃんの指紋が出たと伝え、黒木に不正経理を指摘されてカッとなって殺した、とされてしまう。これにちゃんは冷静に「私は犯人ではありません」と返した。そして、黒木の死体発見時、黒木の上に乗っていたぬいぐるみのポーピーくんが無いことを皮切りに、鳥白の行動のおかしな所を語り、それを問い詰めた。立場が悪くなったことで、鳥白は「お腹が急に痛い。ちょっと失礼」と言って、その場から退散してしまった。

鳥白がいなくなると、ちゃんは直ぐに五代さんに連絡して、極秘捜査のことを話し、裏付け捜査を依頼した。で、ちゃんの考えた通り、鳥白の身の回りから証拠となるものが出てきた。

再び戻って来た鳥白が、ちゃんの取り調べを続けようとしたが、ちゃんは口上から鳥白を拘束し、事件のあらましを説明した。麻薬の横流しをしている刑事がいるので、その調査を命じられたちゃんは、それが黒木と鳥白であり、鳥白は、黒木を殺して捜査を攪乱しようとしたのだった。

証拠まで突きつけられてたちゃんの冤罪事件は、五代さんの強力もあって、ちゃんが無事に解決した。

007」:「ダイ・アナザー・デイ」。2002年のシリーズ第20作、5代目ボンドの第4作で、最後の作品である。1962年のシリーズ第1作の「ドクター・ノオ」から丁度40年となることから、「シリーズ40周年記念」として記念すべき作品となった。(今年2012年はシリーズ50周年ということで、新作(第23作)「スカイフォール」が公開予定となっている。(イギリスでは10月、アメリカが11月、日本は12月の予定です。))

北朝鮮のムーン大佐は内戦で疲弊したアフリカ諸国からダイヤを密輸し、それで武器を買い込んでいた。ムーン大佐の悪事を集結させるため、ボンドは北朝鮮に派遣された。で、取引が行われる場に忍び込んだボンドだったが、途中でボンドと見破られてしまった。

で、大暴れをしてムーン大佐を追いかけ、激しいホバークラフト・チェイスを経て、ムーン大佐を滝壺に落としたボンドだったが、北朝鮮の兵士たちに拘束されてしまった。

ボンドは拘束されて、激しい拷問を受けることになった。そして、その期間は14ヶ月にも及んだ。西側諸国の秘密を語るように拷問されるボンドだったが、毒を使っても、暑さ寒さを利用した拷問でも、ボンドは一切口を割らなかった。

14ヶ月が流れたある日、ボンドは突然釈放されることになった。それは、ムーン大佐の手下で、テロ活動を行っていたザオがイギリス当局に拘束され、ボンドとザオとの人質交換が行われることになったためだった。

イギリスに戻されたボンドは病院に送られたと同時に、拷問を受けて内情を話したとされていた。当然「00」のライセンスは取り消されていた。しかし、ボンドは口を割っていないことを語る。しかしMはそれを受け付けなかった。

ボンドは病院を抜け出し、独自に調査を開始した。北朝鮮で自分を裏切った人物がいる。それを突き止めようとしたのだった。これにMは激怒したが、まもなく、ボンドとMは和解した。それは、ダイヤの密輸で莫大な豊を得ていたグスタフを調査するという思惑が一致したためだった。

グスタフに接近したボンドは、その恋人であり、秘書でもあるミランダ・フロストと接触することになる。ミランダは、オリンピックのフェンシングの金メダリストだったが、それはムーンが対戦相手にステロイド剤を過剰投与したことで失格にさせて、不戦勝で得た金メダルだった。その後彼女はMI-6の暗号解析部門に採用されていた。そしてそこで、恋人にMI-6の情報を流していて、北朝鮮でボンドを売ったのも彼女だった。

最終的に、ボンドはジンクス(=ボンドガール)の強力な協力もあって、グスタフがムーン大佐と同一人物であり、多いな野望を実行しようとしていたのを潰したのだった。(ミランダはジンクスとの一騎打ちに敗れて死亡した。)

共通点は、主人公(銭形/ボンド)の冤罪でありそれを仕組んだのは主人公と同じ組織に所属する人物(「ケータイ刑事」では鳥白、「007」ではミランダ)であったということ、更に違法な取引(「ケータイ刑事」では麻薬の横流し、「007」ではダイヤの密輸)を隠すために仕組んだものであったということそれを解決するのに相棒となる人物(「ケータイ刑事」では五代さん、「007」ではジンクス)の力を借りていると言うことである。

相違点は、「ケータイ刑事」では組織(=警察)が押収したものを横流しという不正行為であったが、「007」では不正な取引(密輸)を外部の組織との間での密輸ということであったということ、そして「ケータイ刑事」ではそれを仕組んだ人物は逮捕されたものの生存しているが、「007」では死亡しているということである。

次回は21クール目の最後ということになるが、今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX II

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007 / ダイ・アナザー・デイ [DVD]

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ダイ・アナザー・デイ [Blu-ray]

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ダイ・アナザー・デイ (アルティメット・エディション) [DVD]

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