岡村孝子『私の中の微風』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1986年7月に発表された彼女の2nd.アルバムである。前作から9ヶ月というスパンで発表されたことになった。また、CMソングとして使われた1曲(シングル曲でもあり、来生えつこ・たかお姉弟作の曲である。)を除いて、全て彼女の作詞作曲による曲である。尚、チャート成績は、オリコンで最高位18位を記録していて、前作以上のヒットになった。
収録曲は以下の全9曲である。『見送るわ』『微風』『美辞麗句』『夏の日の午後』『はぐれそうな天使』『Baby,Baby』『ラスト・シーン』『ひとりごと』『今日も眠れない』。
この中からシングル・カットされたのは、アルバム・リリースの半年前に2nd.シングルとして発表された『今日も眠れない』、アルバム・リリースの3ヶ月半前にリリースされ、かつ、CMソングとして使われた『はぐれそうな天使』、本アルバム・リリースの3週間後にリリースされ、ドラマ主題歌としても使われた『夏の日の午後』の3曲である。→結果的に、本アルバムから3曲がシングルとなった。
お薦め曲は、お馴染みの曲となっている『今日も眠れない』『夏の日の午後』、そして『微風』『美辞麗句』と『ラスト・シーン』をピックアップしておく。尚、『はぐれそうな天使』も良い曲であるが、彼女の作で無いことから、ここでは外すことにします。(こうでもしないと、「全部お薦め曲」と言ってしまうほどの名曲揃いですから...)
彼女の代表曲『夢をあきらめないで』は本アルバムから半年強のスパンで発表されているのだが、本アルバムは内容も濃く、完成度も高い作品であるだけに、大ヒットするのも当たり前と言うことが出来る。ということで、本アルバムは絶対に聴いておくべき'80'を代表するアルバムの一つであって、聴いて損の無いアルバムである。じっくりと彼女の世界を堪能しましょう!