SSブログ

GARTH BROOKS『THE CHASE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1992年に発表された彼の4枚目のスタジオ・アルバムである。邦題は「果てなき野望」と付けられていた。当時、アメリカでは(何度目かの)カントリー・ブームとなっていて、そのブームの中心にいて、次々と大ヒット曲を放っていたのが彼である。本アルバムは、そんな絶好調という彼の勢いを示すアルバムとして知られている一つである。セールスは前作には及ばなかったものの、アメリカだけで900万枚以上のセールスを記録していて、Billboardでは前作に続いての1位を獲得し、初登場から6週連続、更に1週だけマイケル・ボルトンに1位の座を譲ったものの、翌週に1位に返り咲いて、通算で7週の1位を獲得している。更に、カナダで6位、豪州で24位、ニュージーランドで45位、ドイツで76位を記録している。(アメリカとカナダでは、カントリー・アルバム・チャートではそれぞれ1位を獲得している。)また、1992年の年間アルバム・チャートでは21位、1993年は年間9位にランクインしている。(ただ、日本では今ひとつ伸びなかったですが...)

収録曲は、オリジナル盤では全10曲であったが、再発された時に、9曲目に曲が追加収録されたことで、現在は全11曲の収録になっている。(オリジナル盤の)収録曲は以下の通りである。『We Shall Be Free』『Somewere Other Than The Night』『Mr Right』『Every Now and Then』『Walking After Midnight』『Dixie Chicken』『Learning To Live Again』『That Summer』『Night Rider's Lament』『Face To Face』。また、再発盤以降に追加された曲は『Something With A Ring To It』である。(『That Summer』と『Night Rider's Lament』の間に収録されている。)

この中からシングル・カットされたのは4曲である。1st.シングルの『We Shall Be Free』はアメリカとカナダのカントリー・チャートで共に12位を記録し、2nd.シングルの『Somewere Other Than The Night』は米加共にカントリー・チャートで1位を獲得、3rd.シングルの『Learning To Live Again』はアメリカ・カントリー・チャートで2位、カナダ・カントリー・チャートで5位、4th.シングルの『That Summer』は米加共にカントリー・チャートで1位を獲得している。尚、結果的には、全てのシングル曲はBillboard HOT 100にはランクインしなかった。

お薦め曲は、ヒット・シングルである『We Shall Be Free』『Somewere Other Than The Night』『Learning To Live Again』『That Summer』と『Face To Face』をピックアップしておく。

カントリーであるが、'90'sカントリーということもあって、純粋なカントリーではなくてクロスオーバーしているカントリーでもある。また、楽曲の方も社会問題を取り上げるなど、かなり積極的な所も見せていて、存在感のあるアルバムとして仕上がっている。

特に壁がある訳ではなく、聴きやすいサウンドであり、彼の歌唱力もなかなかであるだけに、ボーカル・アルバムとして聴いてみるのもまたよろしいかと。勿論、カントリー・アルバムとして、じっくりと聴くことの出来るアルバムでありますけど...

Chase

Chase

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 1992/09/22
  • メディア: CD



The Chase

The Chase

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Pearl
  • 発売日: 2007/09/11
  • メディア: CD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。