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GEORGE CLINTON『YOU SHOULDN'T-NUF BIT FISH』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1983年12月に発表された彼のソロとしての2nd.アルバムである。Pファンクの祖として知られている彼は'80'sになってからはソロとして活動するようになったが、本アルバムは全年のソロ・デビュー・アルバムから13ヶ月ぶりに発表した待望のアルバムとなった。しかし、前作のような評価を受けることは無く、商業的には大苦戦することになってしまさた。チャート成績はBillboardで最高位102位に留まっている。(R&Bチャートでは18位を記録している。)

収録曲は以下の全6曲である。『Nubian Nut』『Quickie』『Last Dance』『Silly Millameter』『Stingy』『You Shouldn't-Nuf Bit Fish』。

この中からシングル・カットされたのは『Nubian Nut』であって、BillboardのR&Bチャートで最高位15位を記録している。(HOT 100やイギリスではチャートインしなかった。)また、『Nubian Nut』と『Quickie』『Last Dance』は12インチ・シングルとしてもリリースされている。

お薦め曲は、シングル曲の『Nubian Nut』、そして『Last Dance』、アルバム・タイトル・ナンバーであって、かつ、9分弱の大作である『You Shouldn't-Nuf Bit Fish』をピックアップしておく。

'80'sに突入して変化が求められたこと、及び、'80'sに於いても数多くの傑作アルバムが発表された「1983年」という時代の中では、本アルバムの方向性は「古ぼけてしまったもの」という感じが否めず、苦戦することになってしまったのは実に残念な所である。(ある意味では「変化よりも安定を」ということになって、時代に取り残される道を選んでしまったと言ったらいいでしょう。)しかし、ファンクという世界に於いては、前作に続いてファンキーであり、Pファンクの路線を継承しているため、安心して聴くことが出来る。('70'sの彼の作品群に親しんだり、前作を楽しんだという方であれば、これという違和感も無く、Pファンクの世界を堪能することが出来る。)

「'80's」という時代のアルバムとして捉えると冴えないと感じられるが、「Pファンク」のアルバムとして捉えると、たっぷりと楽しむことの出来るアルバムである。(少しは再評価されても良いのでは、と思うアルバムの一つである。)

You Shouldn't

You Shouldn't

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 1996/05/28
  • メディア: CD



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