GIGLIOLA CINQUETTI『ORIGINAL ALBUM SERIES』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは2010年にリリースされた企画もののベスト盤で、彼女の4枚のオリジナル・アルバムと、1枚のベスト盤をセットにした5枚組のBOXセットである。収録されているオリジナル・アルバムは、1971年の「CANTANDO CON GLI AMICI」と「...E IO LE CANTO COS'」、1972年の「SU E GI' PER LE MONTAGNE」、1973年の「STASERA BALLO LISCIO」であり、ここ数日にわたって記してきたものである。で、そこに追加されているベスト盤というのは2004年にリリースされた「NON HO L'ET'」である。(このベスト盤は、母国イタリアでのオリジナル編集によるベスト盤である。)
尚、4枚のオリジナル・アルバムの中身については、前回までの4つの記事に記したので、ここでは省略することとして、ベスト盤の「NON HO L'ET'」の収録曲を記しておくことにする。
ベスト盤「NON HO L'ET'」の収録曲は以下の全16曲である。『Penso Alle Cose Perdute 』『Non Ho L'et'』『Il Primo Bacio Che Dar'』『Anema E Core』『Ho Bisogno Di Vederti』『Le Colline Sono In Fiore』『La Boh'me 3:56 Gigliola』『Romantico Blues』『Dio, Come Ti Amo』『La Rosa Nera』『Sfiorisci Bel Fiore』『Il Treno Dell'Amore』『Dommage Dommage (Peccato)』『La Pioggia』『Quelli Erano I Giorni』『Lady D'Arbanville』。
ベスト盤ということもあって、彼女の放ったお馴染みのヒット曲が網羅されているのは言うまでも無く、これ単体でも十分満足できる内容のベスト盤となっている。'60'sの大ヒット曲が多いのだが、あの曲も、この曲も、という所は基本的にカヴァーされているということになるが、今回は5枚組のBOXセットということで考えて見る必要があるが、そうなると、'70'sの楽曲が4枚のオリジナル・アルバムのお陰で、より充実したものになる。→'70'sになってからのオリジナル・アルバムが4枚だから、'70'sの方が充実することになるのは当たり前である。が、余りにも有名な'60'sの大ヒット曲が複数収録されていることから、'60'sの楽曲が目劣りすると言うことはない。
彼女のベスト盤は、日本編集のものまで含めると、「どれを選んだら良いの?」というぐらい、数多くのものがリリースされているが、本国編集のオリジナル・ベスト盤と、'70'sのオリジナル・アルバム(しかも、日本では殆ど入手出来ないものでもある。)とがセットになっているだけに、本BOXセットは希少価値があるだけに、通であればこういうものを手元に置いておきましょう!それだけの価値のあるBOXセットである。(但し、イタリアン・ポップス、カンツォーネに興味が無いという方は、そのままお帰り下さい、とだけ付け加えておきますが...)
↓彼女の他のベスト盤もいくつか拾っておきます。