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大友裕子『絆』 [音楽(特撮/邦楽)]

表題のアルバムは1979年7月に発表された彼女の1st.アルバムである。'70's後半の日本の音楽シーンでは、ヤマハのポプコン出身というシンガーソングライターが次々とデビューを果たして活躍するようになっていたが、彼女もそのポプコン出身者の一人である。1978年のポプコンに、東北地区代表となり、本戦では『傷心』で優秀曲賞を受賞し、その直後の第9回世界歌謡祭でも同曲で最優秀歌唱賞を受賞し、その『傷心』てデビューを果たした。本アルバムは、デビューから約7ヶ月後に発表されたものであり、デビュー・シングルも当然の如く収録されている。

収録曲は以下の全10曲である。『夜明け前』『独枕』『あいつに背を向けて』『手切れ金』『傷心』『かわいい女とよばれたくて』『うそ』『歩けないの』『死顔』『エピローグ』。

この中からシングル曲としてリリースされているのは、彼女のデビュー曲となった『傷心』、そして本アルバムの約3ヶ月半前に2nd.シングルとして発表された『手切れ金』(B面曲は『歩けないの』であった。)である。ちなみに、デビュー・シングル『傷心』のB面曲『ワイルド・ガイ』は本アルバムには収録されていない。

お薦め曲は、シングル曲の『傷心』と『手切れ金』、更に『夜明け前』『かわいい女とよばれたくて』『死顔』という所をピックアップしておく。

シンガーとしての活動期間は決して長くない(実質4年弱で9枚のシングルと3枚のアルバムを発表している。)彼女であるが、シンガーとしては、魂の叫びがあり、ハスキーボイスが魅力という強烈な個性の持ち主である。楽曲の方もドラマチックであって、仰々しいところがあっただけに、好みがはっきりと分かれていたが、スケールの大きい曲が多く、色々と堪能することが出来るものばかりである。

彼女の楽曲を楽しむ場合、ベスト盤がリリースされているので、そちらでというのが一般的になっているが、ベスト盤には収録されていない楽曲もあるだけに、オリジナル・アルバムの方も、中古店を足を使って捜し回り、そして楽しんで貰いたいと思うところである。彼女は、それだけの魅力のあるシンガーの一人である。

尚、葛城ユキによって大ヒットとなった『ボヘミアン』は飛鳥涼の作品であるが、大伴裕子がオリジナルであるだけに、ここからでも大伴裕子の歌声に触れてみるのも宜しいかと...

↓本作のCDが無いので、ベスト盤を拾っておきます。 

ベスト

ベスト

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2003/03/26
  • メディア: CD



ポプコン・マイ・リコメンド 大友裕子

ポプコン・マイ・リコメンド 大友裕子

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2006/12/21
  • メディア: CD



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