GINO SOCCIO『BEST OF GINO SOCCIO』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは2002年にリリースされたベスト盤である。'70's終盤の世界的なディスコ・サウンドの一大ブームの時期にヒット曲『Dancer』を放ち、'80'sになってからも『Try It Out』と『It's Alright』をダンス・ミュージック・シーンでヒットを記録するということで知られている彼であるが、実はミュージシャンとしてよりもディスコ・プロデューサとしての活躍の方が大きいということは意外と知られていない。本ベスト盤は、シンガーとしてヒットを放った時期の彼のディスコ・サウンドを集めたベスト盤であって、'70's終盤のディスコ・サウンドがお好きな方にはもってこいという内容になっている。
収録曲は以下の全11曲である。『Dancer』『Try It Out』『The Visitors (Remix)』『Turn It Around (Extended Mix)』『It's Alright』『Human Nature』『S-Beat』『Hold Tight』『Les Visiteurs』『Remember (Remix)』『Megamix (Edited Version): S-Beat/Try It Out/Dancer/It's Alright/Remember/Turn It Around/Human Nature』。
ちなみに、彼の放ったヒット曲と言うことの出来る3曲（『Dancer』『Try It Out』『It's Alright』）は当然のことながら、リミックス・バージョンが収録されているなど、ツボを心得た構成となっているので、ディスコ・サウンドに親しんだ方であれば、たっぷりと堪能することが出来るものである。とはいっても、A級ディスコ・サウンドのエッセンスに満ちているものの、何処かでB級といった雰囲気があるのもまた面白いところであって、この点が、BillboardでもHOT 100でのヒットではなく、R&Bチャートでのヒットに留まっている所でもある。（が、楽しめることに違いは無いですが...）
誰もが知っている'70'sのディスコ・ブームの立役者としては名前が出てこない彼であるが、マイナーな存在であるからこその面白さがあるのもまた事実である。万人向けというよりは、コアなディスコ・フリーク向けという方がピッタリであるが、こういう彼のような存在があるのもまた面白い所である。'70's終盤のディスコ・サウンドがお好きな方は耳を傾けてみるのも宜しいかと...
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Unidisc Records
- 発売日: 2002/03/19
- メディア: CD