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大貫妙子『Grey Skies』 [音楽(特撮/邦楽)]

表題のアルバムは1976年9月に発表された彼女の1st.ソロ・アルバムである。それまでは、山下達郎、村松邦男たちと共にシュガー・ベイブというバンドで活動していたが、1976年4月に解散し、彼女はソロに転向した。(シュガー・ベイブは、ソロになった山下達郎と彼女が大成功したことで、改めて注目されることになったグループと言うことでも知られていますね。)

全曲が彼女の作詞作曲(但し、1曲はインスト・ナンバーであるので、詞はありませんが...)によるものであり、彼女自身と山下達郎、坂本龍一、細野晴臣、矢野誠が編曲をしているということで、当時はともかく、今になってみると実に凄い顔ぶれによる作品集ということになる。また、参加ミュージシャンとしても、前述の顔ぶれ以外にも凄い名前が揃っているということで、実に豪華なアルバムと言うことになる。(但し、アルバム発表当時は、ブレイク前という人も多かったので、当時は「豪華」ということは全く語られませんでした。)

収録曲は、オリジナル盤では全10曲であったが、CD化された時に3曲のボーナス・トラックが追加されて、現在では全13曲の収録となっている。収録曲は以下の通りである。『時の始まり』『約束』『One's Love』『午後の休息』『愛は幻』『Wander Lust 』『』『いつでも そばに』『When I Met The Grey Sky』『Breakin' Blue』。(以下、ボーナス・トラック)『明日から、ドラマ』『約束(DEMO)』『午後の休息(DEMO)』。

この中からシングル・カットされたのは『愛は幻』(B面曲は『One's Love』)であるのだが、このシングルはプロモーション用のシングルであったため、非売品扱いとなっている。(そのため、本アルバムからのシングル曲は「無し」ということになる。)→数が無いだけに、そのシングル盤(勿論、アナログのドーナツ盤である。)はプレミアが付いている。

お薦め曲は、『愛は幻』『街』『いつでも そばに』『When I Met The Grey Sky』というところと、シュガー・ベイブの時からの曲でもある『約束』をピックアップしておく。

本アルバムは、なかなかCD化されなかったということもあって、一部では幻のアルバムとされて、オリジナルの中古レコード(勿論、アナログ盤)に高値が付いていたことでも知られている。そのため、CD化された時に「待望の!」ということが語られたことでも知られている。(こういうように、なかなかCD化されなかったものが、中古LPで高値が付いてCD化されるということが、最近は多くなりましたね。)まあ、参加しているミュージシャンたちが余りにも凄いこと(音楽界でも大御所と呼ばれる存在)になっていて、そういう人物たちの若い時分の作品ということを感じさせることになった考えたら、当然と言えますが...

サウンドの方も、色んなことをを行っていて、'70's中期の作品であるにも関わらず、'80'sサウンド、さらにはJ-POPに繋がるものがたっぷりとある。ということなので、必聴のアルバムの一つである。尚、コレクターとしては、CD化されたことで中古アナログ盤の値段もピーク時から下がっているが、それでもオリジナルであるアナログ盤の方も持っておきたい所である。(結局、LPとCDの両方を持っておくべき、ということであり、それだけの価値のあるアルバムである。)

Grey Skies

Grey Skies

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: 日本クラウン
  • 発売日: 2010/12/08
  • メディア: CD



Grey skies(紙ジャケット仕様)

Grey skies(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: 日本クラウン
  • 発売日: 2007/10/03
  • メディア: CD



Grey Skies

Grey Skies

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー:
  • メディア: LP Record


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GRAND FUNK RAILROAD『ON TIME』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1969年8月に発表された彼らのデビュー・アルバムである。邦題は『グランド・ファンク・レイルロード登場』と名付けられていたため、本アルバムがデビュー・アルバムである、ということがよく分かる所である。彼らは1977年に解散、1980年に再結成、1983年に二度目の解散を経て、1996年に二度目の再結成が行われ、現在も活動を継続中であることを考えると、長い歴史の初っぱなとなる本アルバムは、彼らの歴史を辿る上でも、また、アメリカのハードロックを楽しむ上でも重要なアルバムとなるのは言うまでも無い。そして、HRの古典としてHRファンであれば誰でも知っている名曲『Heartbreaker』が収録されているアルバムでもある。(これだけでも一聴の価値がある。)

チャート成績は、アメリカではBillboardで最高位27位を記録し、1970年の年間アルバム・チャートでは68位にランクインしている。また、豪州では最高位14位、カナダでは同34位を記録するヒットになっている。(歴史的なアルバムの一つであるが、チャート成績はずば抜けているという訳ではない。)

収録曲は、オリジナル盤では全10曲であったが、CD化された時に2曲のボーナス・トラックが追加収録されて、現在では全12曲の収録になっている。収録曲は以下の通りである。『Are You Ready』『Anybody's Answer』『Time Machine』『High On A Horse』『T.N.U.C.』『Into The Sun』『Heartbreaker』『Call Yourself A Man』『Can't Be Too Long』『Ups And Downs』。(以下、ボーナス・トラック)『High On A Horse (Original Version)』『Heartbreaker (Original Version)』。

この中からシングル・カットされたのは2曲である。(但し、彼らのデビュー・シングルと4th.シングルが本アルバムからのシングル・カットであって、2nd.と3rd.シングルは2nd.アルバム(本アルバムの4ヶ月後の1969音12月に発表された。)からのシングル・カットと言うことになる。)デビュー・シングルでもある『Time Machine』はBillboardで最高位47位を記録し、カナダでも43位を記録している。そして、2nd.アルバムから2枚のシングルがリリースされた後、『Heartbreaker』が本アルバムからの2nd.シングル(彼らのシングル曲としては4曲目のシングルになる。)としてリリースされ、Billboardでは最高位72位を記録、カナダでは58位を記録している。

お薦め曲は、シングル曲でもある『Time Machine』と『Heartbreaker』、更に『High On A Horse』『Into The Sun』『Can't Be Too Long』という所をピックアップしておく。

本アルバムは大作が多いこともあって、オリジナルの10曲で時間は50分を超えている。(2曲のボーナス・トラックが加わると60分を超える。)この点でも聴き応えのあるアルバムと言えるが、衝撃を与え、一気に浸透することになった彼らのスタイルの原点が本アルバムにはある。確かに、アメリカではハードロックは、なかなか受け入れられずに、'80'sの中盤になってようやく市民権を得ることになったが、初期のアメリカン・ハードロックを堪能する上でも、本アルバムの位置づけは重要なものであり、その価値は高いのはいうまでもない。

ということなので、アメリカン・ロックを聴くのであれば、発表こそ'60'sの終わりの時期である本アルバムであるが、'70'sのアメリカのロック、更に'80'sのHR/HMの基礎でもあるだけに、しっかりとチェックしておきたい所である。彼らの迫力あるサウンドをたっぷりと堪能しましょう!!

On Time

On Time

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 2002/08/07
  • メディア: CD



On Time

On Time

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 1997/07/29
  • メディア: CD



グランド・ファンク・レイルロード登場

グランド・ファンク・レイルロード登場

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージックジャパン
  • 発売日: 2006/11/15
  • メディア: CD



グランド・ファンク・レイルロード登場(紙ジャケット仕様)

グランド・ファンク・レイルロード登場(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2006/04/26
  • メディア: CD


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GRAHAM NASH『EARTH & SKY』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1980年2月に発表された彼の3枚目のソロ・アルバムである。ソロ・アルバムとしては6年2ヶ月ぶりとなったが、その間はソロとしてではなくてグループ(CS&N、CSN&Y、THE HOLLIESなどの複数のグループで活動を続けていた。)で音楽活動を続けていた。
(元々、彼はソロ作品は少なく、グループでの音楽活動が中心となっている。)そのため、「久しぶり」という感じもなく、彼らしいスタイルのフォーク/カントリー・ロック・アルバムとしてまとめられている。また、ウエスト・コーストを代表するようなミュージシャンたちが参加しているのも、彼の人脈の広さを示す所でもある。が、商業的には苦戦して、チャート成績の方はBillboardで最高位117位を記録するに留まっている。

収録曲は以下の全10曲である。『Earth And Sky』『Love Has Come』『Out On The Island』『Skychild』『Helicopter Song』『Barrel Of Pain (Half Life)』『TV Guide』『It's All Right』『Magical Child』『In The 80's』。

お薦め曲は、アルバム・タイトル・ナンバーの『Earth And Sky』、『Skychild』『Barrel Of Pain (Half Life)』『It's All Right』、そして参加ミュージシャンたちの顔ぶれが凄い『Love Has Come』をピックアップしておく。

'70's終盤は世界的なディスコ・サウンドのブームとなったが、その嵐が去り、新しい'80'sという時代を迎えた頃に、'70's前半のフォーク/カントリー系のサウンドの本アルバムは、時代が求めたものではないとされてしまい、商業的には決して成功したとは言えないことになってしまった。そのため、本アルバムの評価は低いのが残念な所である。(何せ、当時は「ニューウェーブ」という名前で、次々と新しいサウンドが生まれていて、来たるべき「'80's」に向かって活気のあった時期でしたからね...)が、本アルバムも、発表当時から30年以上の歳月が流れたことで、当時の流を切った形で評価することが出来るようになったため、当時の低評価を覆せるようになっている。そのためにも、改めて聴いてみて、以前の評価を忘れて、本アルバムの音楽性などを再評価して貰いたいところである。

日本では、今ひとつ受けが悪い所があるのも事実ではあるが、'70'sサウンドを推し進めている'80'sのアルバムということで、フォーク/カントリー・ロックの世界では十分に再評価されるべきところの多いアルバムである。まずはじっくりと聴いてみましょう!

Earth & Sky

Earth & Sky

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Magic
  • 発売日: 2001/08/24
  • メディア: CD



Earth & Sky

Earth & Sky

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Magic Records
  • 発売日: 2001/08/24
  • メディア: CD


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GRAHAM NASH『WILD TALES』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1973年12月に発表された彼の2枚目のソロ・アルバムである。ソロ・アルバムとしては約2年半ぶりということになったが、その間には「THE HOLLIES」で2枚のアルバムを、そして「CROSBY & NASH」で1枚のアルバムを発表しているので、久しぶりということも無かったのは言うまでも無い。(一応、本アルバムにはDAVID CROSBYが3曲で参加している。)→彼の3枚目のソロ・アルバム(=次のソロ・アルバム)は本作から6年ちょっとの時間が流れた1980年2月まで待つことになるが、その間CS&N、CSN&Y、THE HOLLIESなどで作品を発表し続けている。ということで、どちらかというとソロ・アルバムは珍しい、と言った方が正解ですね。

ジャケットは'60's後半から'70's初頭らしさに溢れたものとなっているが、サウンドの方は'70'sらしいロックである。尚、本アルバムのチャート成績はBillboardで最高位34位を記録している。

収録曲は以下の全10曲である。『Wild Tales』『Hey You (Looking At The Moon)』『Prison Song』『You'll Never Be The Same』『And So It Goes』『Grave Concern』『Oh! Camil (The Winter Soldier)』『I Miss You』『On The Line』『Another Sleep Song』。

お薦め曲は、アルバム・タイトル・ナンバーでもある『Wild Tales』、D. CROSBYが参加している曲から『Prison Song』と『And So It Goes』を、更に彼のアコースティック・ギターが聴き所の『You'll Never Be The Same』、そして『On The Line』をピックアップしておく。

ロック・アルバムであるが、'70'sロックであって、'80'sロックとはまた違ったサウンドであるが、完成度は高く、決して色褪せたものではない。また、捨て曲も全く無く、彼の持ち味がたっぷりと出ている'70'sのテイストに満ちた完成度の高いアルバムである。

ということで、これぞ'70'sロックという作品であるので、'70'sロックを聴こうという方は必聴のアルバムと言うことが言える。また、'80'sロックがお好きな方も、'70'sロックとはこういうものだということで、聴いておいても全く損のないアルバムである。→一度は聴いておきましょう!

Wild Tales

Wild Tales

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Atlantic / Wea
  • 発売日: 1991/03/01
  • メディア: CD



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GRAHAM BONNET『GRAHAM BONNET』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1977年に発表された彼の1st.ソロ・アルバムである。ハード・ロックの世界で名の知られたボーカリストである彼であるが、本アルバムは元BEATLESのリンゴ・スターのレーベルである「Ring O Records」と契約しての作品である。(RAINBOWに加入するのは本アルバムの後である。)また、当時は、ハード・ロックに限られず、幅広いジャンルを歌いこなすボーカリストでもあって、本作は幅広いジャンルの楽曲を歌ったカヴァー・アルバムとなっている。尚、邦題は『スーパー・ニヒリズム』と付けられたが、これらは後の彼のイメージに寄る所が大きい。

収録曲は以下の全10曲である。『It's All Over Now, Baby Blue』『Will You Love Me Tomorrow?』『Tired Of Being Alone』『Wino Song』『It Ain't Easy』『Goodnight And Goodmprning』『Danny』『Sunday 16th』『Rock Island Line』『Soul Seeker』。

この中からシングル・カットされたのは3曲である。1st.シングルの『It's All Over Now, Baby Blue』はボブ・ディランが1965年に発表し、多くのアーティストたちがカヴァーしているあの名曲のカヴァーであり、ゴア洲では大きなヒットになっている。続いて『Danny』、『Goodnight And Goodmprning』がシングル・カットされている。

お薦め曲は、やはり『It's All Over Now, Baby Blue』である。但し、彼の後の姿であるハード・ロックのボーカリストとして歌ったのではない所がポイントである。それ以外からは、シングル曲の『Danny』と『Goodnight And Goodmprning』、更に『Tired Of Being Alone』『Rock Island Line』『Soul Seeker』をピックアップしておく。

4オクターブの声域を持っていると言われている彼であるが、本アルバムではその力量を如何なく発揮していることもあって、ボーカル・アルバムとしてたっぷりと楽しむことが出来るアルバムでアル。また、本アルバムはロック寄りではなくてポップな所がたっぷりとあるアルバムであるだけに、聴きやすさもある。(RAINBOWでの活躍以後しか知らない方にとっては、ビックリすることになるでしょうね...)ただ。ジャケットの方は、ポップ系統のアルバムにしては、強面すぎて引いてしまう所がありそうで...(LPの大きなジャケットならともかく、CDのジャケットだったら、引いてしまうことはないか...)

いずれにしても、ボーカリストとしての彼の力量の大きさを感じることが出来るアルバムとなるだけに、後のHRボーカリストとしてしか知らない方にはこういう所が彼にはあることを知ることになるだけに、聴いてみることですね。また、男性ボーカルものがお好きな方も、ロック色がそれほど強くないだけに、聴きやすいので、お薦めするアルバムである。

Graham Bonnet

Graham Bonnet

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Voiceprint
  • 発売日: 2011/03/28
  • メディア: CD



スーパー・ニヒリズム

スーパー・ニヒリズム

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: エアーメイル
  • 発売日: 2009/12/16
  • メディア: CD


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GRACE JONES『PORTFOLIO』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1977年に発表された彼女のデビュー・アルバムである。ジャマイカ出身の彼女は、長身とその野性的なスタイルからモデルとして、また女優としても活躍しているが、歌手としても実に個性的な作品を発表していることでも知られている。('80'sに入ってからは、UKのニューロマンティック派のグループのメイクもあって、彼女も男性ではないかという声もあったぐらいの超個性派です。)ただ、10代後半にニューヨークに移住していることもあって、母国ジャマイカのレゲエだけで無く、NYパンク/ディスコなどのサウンドをぶっ放すというように、ビジュアルだけでなく、シンガーとしても超個性派ですが...

尚、本アルバムはディスコ系サウンドで突っ走っていて、2曲は7分を超える長尺曲になっているというように、ノリで突っ走っているところもある。チャート成績は、オランダで8位、イタリアで9位、スウェーデンで22位、アメリカでは109位を記録している。

収録曲は以下の全7曲である。『Send In The Clowns』『What I Did For Love』『Tomorrow』『La Vie En Rose』『Sorry』『That's The Trouble』『I Need A Man』。

この中からシングル・カットされたのは全部で5曲である。その中の3曲は本アルバムの発表前のシングル曲である。1st.シングル(=デビュー・シングル)の『I Need A Man』は1975年に発表されていて、アメリカでBillboardで最高位83位を記録した。2nd.シングルの『Sorry』は同71位を記録したがも明日知るシングルの『That's The Trouble』はチャートインしていない。(2nd./3rd.シングルは1976年の発表である。)その後、アルバム未収録のシングル曲(『I'll Find My Way to You』)を挟んで、1977年になって『La Vie En Rose』がシングルとしてリリースされて、フランスで2位、イタリアで3位、オランダで4位、ベルギーで13位を記録して、欧州(大陸)で大ヒットとなった。また、カナダでは87位を記録しているが、米英ではチャートインしていない。そして5th.シングルとなる『What I Did For Love』がリリースされたが、この曲はチャートインを果たしていない。

お薦め曲は、大ヒットを記録した『La Vie En Rose』、デビュー・シングルの『I Need A Man』、シングル曲の『Sorry』、更に7分を超える長尺の『Send In The Clowns』、そしてシンガーとしての彼女のスケールを感じさせる『What I Did For Love』をピックアップしておく。

彼女は、'80'sに入ってから大ブレイクしたが、余にも個性的なファッションから、ニューウェーブの領域からもはみ出して、どちらかというとゲテモノと見なされことがあった。そういうこともあって、音楽的には正当に評価されなかったこともある。さらには、その影響もあるのか、世界的にブレイクする前の作品(本アルバムを含んでいる。)についてもゲテモノ/キワモノとされることがある。しかし、本アルバムは、ゲテモノ扱いされるようなものではなく、'70'sのディスコ系サウンドのダンス・アルバムであり、ポップで聴きやすいものである。また、'80'sサウンドに通じる所があるアルバムでもある。

ということで、シンガーとしての彼女には何かと雑音があるが、そういうことを忘れて、彼女の初期作品を一人の女性シンガーの作品として捉えて、じっくりと聴いてみて、再評価してもらいたいところである。まずはじっくりと聴いてみましょう!

Portfolio (Reis)

Portfolio (Reis)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Ume Imports
  • 発売日: 1990/03/01
  • メディア: CD



Portfolio

Portfolio

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Import
  • メディア: CD


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GOWAN『STRANGE ANIMAL』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1985年に発表された彼の2nd.アルバムである。スコットランド生まれのカナダのミュージシャンである彼は、現在では1999年に加入したSTYXの2代目キーボーディストとして知られているが、その以前はカナダで音楽活動をソロとして行っていて、何枚かのアルバムを発表し、数曲のヒット曲を生んでいる。本アルバムは、そんな彼が、カナダでブレイクすることになったアルバムである。(1982年に発表した1st.アルバムは、特に大きなヒットにはならなかった。)チャート成績は、カナダで最高位5位を記録している。

収録曲は以下の全9曲である。『Cosmetics』『Desperate』『City Of The Angels』『Walking On Air』『Burning The Torches Of Hope』『Keeping The Tension On』『Guerlilla Soldier』『(Your'e A) Strange Animal』『A Criminal Mind』。

この中からシングル・カットされたのは全部で4曲であるが、いずれもカナダのみでのリリースであった。1st.シングルの『A Criminal Mind』はカナダで最高位5位を記録しているが、1st.アルバムからのシングル曲はチャートインしなかったので、初めてのシングル曲のチャートイン曲にもなった。また、彼はその後、20曲近くのシングル曲を発表しているが、チャート成績の上では(現時点では)彼のシングル曲の中ではキャリア・ハイとなっている。続く2nd.シングルの『(Your'e A) Strange Animal』は最高位15位を記録、3rd.シングルの『Guerlilla Soldier』は40位、4th.シングルの『Cosmetics』は41位を記録している。

お薦め曲は、彼の代表曲でもあるヒット曲の『A Criminal Mind』、シングル曲の『Guerlilla Soldier』と『(Your'e A) Strange Animal』、更に『City Of The Angels』と『Burning The Torches Of Hope』をピックアップしておく。

1999年にSTYXに加入した後は、ソロとしてのアルバム/シングルは発表されていないこともあって、現在では彼のソロ・アルバムというのは貴重なものにもなっている。(STYXでリード・ボーカルを取っている曲もあるが、アルバムの中の一部の曲ということもあって、決して多くはないですし...)そのことを考えると、世界的にという訳ではないが、育ったカナダで知られるようになったアルバムが本アルバムであるだけに、'80'sサウンドを規矩という方は、十分にチェックしておいてもいいことでしょう。(ただ、'99以後、実質的には21世紀に入ってからのSTYXは、ピークだった'70's後半から'80'sの時のバンドとは、随分と違ってきましたけど...)

Strange Animal

Strange Animal

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Linus
  • 発売日: 2010/11/22
  • メディア: CD



Strange Animal

Strange Animal

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sbme Import
  • 発売日: 2000/05/16
  • メディア: CD


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GORDON LIGHTFOOT『SIT DOWN YOUNG STRANGER』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1970年に発表された彼の6枚目のスタジオ・アルバムであり、レコード会社を移籍して、リフレッシュしての再スタートとなったアルバムでもある。更に、本国カナダではこれまでにチャートインしたアルバムはあったが、アメリカでは初めてチャートインを記録するアルバムにもなり、本アルバムからはカナダで初めて1位の座を獲得することになったシングル曲も生まれている。ということで、彼のキャリアに於いても重要なアルバムと言うことにも成り、'70's初頭のフォーク/カントリー系の名盤の一つとして知られているアルバムである。

チャート成績は、カナダで最高位12位、アメリカでもBillboardで最高位12位を記録していて、1971年のBillboard年間アルバム・チャートでは56位にランクインしている。

収録曲は以下の全11曲である。『Minstrel Of The Dawn』『Me And Bobby McGee』『Approaching Lavender』『Saturday Clothes』『Cobwebs & Dust』『Poor Little Allison』『Sit Down Young Stranger』『If You Could Read My Mind』『Baby It's Alright』『Your Love's Return (Song For Stephen Foster)』『The Pony Man』。

この中からシングル・カットされたのは3曲である。1st.シングルの『Me And Bobby McGee』は、カナダのカントリー・チャートで初めて1位を獲得し、カナダの総合シングル・チャートでは最高位13位を記録している。2nd.シングルの『Approaching Lavender』はカナダのアダルト・コンテンポラリー・チャートで20位を記録している。(ここまでの2曲は、本国カナダのみのチャートインである。)そして3rd.シングルの『If You Could Read My Mind』(邦題は『心に秘めた想い』)はカナダのACチャートと総合チャートで1位を獲得し、更にアメリカでもBillboardのACチャートで1位、HOT 100では最高位5位を記録し、1971年のBillboard年間シングル・チャートでは36位にランクインしている。また、、豪州では最高位27位、イギリスでは最高位30位を記録して射て、本国カナダ以外でも大きなヒットになった。

お薦め曲は、世界的なヒットになって彼の名前を広く知らしめることになったシングル曲の『If You Could Read My Mind』、シングル曲の『Me And Bobby McGee』、更に『Minstrel Of The Dawn』『Saturday Clothes』『Your Love's Return (Song For Stephen Foster)』という所をピックアップしておく。

サウンドとしては、素朴さが出ていてシンプルなものである。派手な所はないが、優しく心に語るような所が本アルバムの売りとなっているが、これが'60'sのやや派手に染まった所と決別して、(当時迎えた)新たな「'70's」という時代にマッチしたものとして上手く纏めている。

日本では、フォーク/カントリー系のサウンドは今ひとつ受け入れられない所があるが、シンプルな男性ボーカル・アルバムと考えても、なかなかのものであるため、ボーカルものがお好きな方にはお奨めしたいアルバムである。(派手さを求める方には向きませんが...)

Sit Down Young Stranger

Sit Down Young Stranger

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wounded Bird Records
  • 発売日: 2010/06/08
  • メディア: CD



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GORDON LIGHTFOOT『SUNDOWN』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1974年に発表された彼の11枚目のアルバムである。カナダ出身のカントリー/フォーク系のシンガーソングライターであり、本国カナダでは半世紀以上にわたってヒット曲を放ち続けている大御所シンガーである。(70才を過ぎた現在も現役で、2012年には8年ぶりに発表したアルバムが大ヒットを記録して、存在感を示している。)本アルバムは、そんな彼のアルバムの中で、唯一のアメリカでもNo.1ヒットとなったアルバムである。(カナダでは複数のアルバムがNo.1を獲得していて、本アルバムも当然のようにNo.1の座を獲得している。)ちなみに、Billboardでは2收連続の1位を獲得し、1974年のBillboard年間アルバム・チャートでは14位にランクインしている。

収録曲は以下の全10曲である。『Somewhere U.S.A.』『High And Dry』『Seven Island Suite』『Circle Of Steel』『Is There Anyone Home』『The Watchman's Gone』『Sundown』『Carefree Highway』『The List』『Too Late For Prayin'』。

この中からシングル・カットされたのは2曲である。1st.シングルの『Sundown』は本国カナダとアメリカでは1位を獲得(カナダでは2曲目の1位獲得曲、アメリカでは1收のみだったものの唯一の全米No.1ソングとなった。)する大ヒットとなり、豪州では4位、イギリスでは33位を記録している。また、1974年のBillboard年間シングル・チャートでは28位にランクインしている。続いて2nd.シングルの『Carefree Highway』はカナダで11位、アメリカで10位も豪州で74位を記録している。

お薦め曲は、彼の代表曲となった大ヒット曲であり、かつアルバム・タイトル・ナンバーでもある『Sundown』、ヒット・シングルの『Carefree Highway』、更に『Somewhere U.S.A.』『Circle Of Steel』『Is There Anyone Home』という所をピックアップしておく。

カントリー/フォーク系となると、日本ではどうしてもマイナーな部類に入ってしまって、北米(勿論、カナダとアメリカのことです。)では大ヒットしていても、日本では知られていないということが当たり前のようになっているが残念な所である。ただ、彼の大人の魅力に満ちたボーカルは、カントリー/フォークということを忘れて「男性ボーカル」としても十分なクオリティを持っているだけに、ボーカルものがお好きな方であれば、かなり気に入るのではないかと思われるものを聴かせてくれている。しかも、伊逹に全米No.1ヒットを記録した訳ではなく、アルバムとしての完成度、クオリティが高いのは言うまでも無い。

発表から40年近くが経過しようとしているが、色褪せた感じもないだけに、一度は聴いておいたらというアルバムの一つである。それにしても、カナダ出身のシンガー(ソングライター)は、日本での知名度が低くても、クオリティ/レベルが高い人が多いですね...(そのギャップが、カナダで人気を集める要素と日本で受け入れられる要素との違いなんでしょうね...)

Sundown

Sundown

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Bros / Wea
  • 発売日: 1987/04/15
  • メディア: CD



Sundown

Sundown

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Wounded Bird Records
  • 発売日: 2010/06/08
  • メディア: CD


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GOLDEN EARRING『GOLDEN EARRING』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1970年に発表された彼らの6枚目のアルバムである。(1st.アルバムがセルフ・タイトルというのはよくあることであるが、6枚目のアルバムになってセルフ・タイトルのアルバムを発表したという所が、如何にも大物らしい所を感じさせてくれますね。)また、本アルバムは彼らのキャリアに於いて大きな記念となるアルバムでもある。というのは、本国オランダで初めて1位を獲得したアルバムだからである。(これまでに彼らは、7枚のオリジナル・アルバムと1枚のライヴ・アルバムの8枚のアルバムがオランダで1位の座を獲得している。)

収録曲は以下の全9曲である。『Yellow And Blue』『The Loner』『This Is The Time Of The Year』『Big Tree, Blue Sea』『The Wall Of Dolls』『Back Home』『See See』『I'm Going To Send My Pigeons To The Sky』『As Long As The Wind Blows』。

この中からシングル・カットされたのは『Back Home』である。オランダでは1位(通算で2曲目のNo.1獲得曲となった。)を獲得する大ヒットになった。また、これまでの彼らのシングル曲は、オランダ以外の国ではチャートインを果たしていなかったが、この曲はスイスで6位、(西)ドイツで15位を記録していて、遂に本国オランダ以外でもチャートに名を残すことになった。

お薦め曲は、ヒット・シングルの『Back Home』、そして『Yellow And Blue』、更に6分前後の大作である『Big Tree, Blue Sea』と『I'm Going To Send My Pigeons To The Sky』をピックアップしておく。

アルバム・ジャケットの方は'60'sの雰囲気が残っているが、サウンドの方は'60'sのものではなく、'70'sという新しい時代に突入したものと成っていて、所謂'70'sハードロックというものになっていて、UKを中心とした欧州ロックとは一味違ったものが出ていて、そこが面白く、楽しめる所である。

オランダのロックというと、日本では余り知られていないのも事実であるが、彼らのように半世紀にもなるキャリアを重ねているバンドには、やはりそれだけのものがあるだけに、しっかりと聴いておきたいアルバムの一つである。('70'sのオランダ・ロックを代表するアルバムの一つであるのは言うまでも無いですし...)

Golden Earring

Golden Earring

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Red Bullet
  • 発売日: 2001/11/20
  • メディア: CD



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