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GO WEST『DANCING ON THE COUCH』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1987年に発表された彼らの3枚目のアルバムである。(と言っても、前年に発表した2枚目のアルバムはリミックス・アルバムであったため、本作が2枚目のスタジオ・アルバムと言うことも出来ないでもない。)イギリス・ロンドン出身のデュオである彼らであるが、サウンドの方はアメリカ(特にウエストコースト)のバンドではないかと思わせる爽やかで聴きやすいポップなアルバムに仕上がっている。

チャート成績の方は、本国イギリスでは最高位19位、アメリカではBillboardで最高位172位を記録している。(前作のリミックス・アルバムはチャートインしなかったデビュー・アルバムまでの勢いはなかった。→5年後の1992年に発表する次作・4枚目のアルバムの方が、チャート成績は本作より上でした。)

収録曲は以下の全10曲である。『I Want To Hear It From You』『Little Caesar』『Masque Of Love』『From Baltimore To Paris』『True Colours』『The King Is Dead』『Chinese Whispers』『Let's Build A Boat』『Crossfire』『Dangerous』。

尚、US盤には『Don't Look Down』がボーナス・トラックとして収録されていて、全11曲の収録となっている。

この中からシングル・カットされたのは全部部5曲である。1st.シングルの『True Colours』はイギリスで48位、2nd.シングルの『I Want To Hear It From You』は同43位を記録している。その後のイギリスでの3枚目のシングルとなった『From Baltimore To Paris』はチャートインせず、『The King Is Dead』が同67位を記録、5枚目のシングルとなる『Let's Build A Boat』はチャートインしなかった。また、アメリカでは『Don't Look Down』がシングル・カットされていて、Billboardで最高位39位を記録している。(このヒットがあるから、US盤にはこの曲がボーナス・トラックとして収録されている。しかし、オリジナルのイギリス盤には収録されていないので、本アルバムからのシングル・カット曲とは言えない所もあるのもまた事実である。)

お薦め曲は、ヒット・シングルである『True Colours』『I Want To Hear It From You』『The King Is Dead』と、『Little Caesar』『Chinese Whispers』『Dangerous』というところをピックアップしておく。

'80'sらしいポップで明るく楽しい楽曲が締めているため、とても聴きやすいアルバムである。が、一部の曲がスローなテンポのバラード・ナンバーとなっているため、この緩急によって、ただ突っ走っているだけではなく、一つの作品としてのポイントにもなっていて、大人の鑑賞にも堪えられるだけのアルバムとなっている。

ただ、その聴きやすいサウンドは、UKのサウンドというよりもUS、特にウエストコースト・サウンドというようであって、この辺りがUK出身のグループのサウンドらしくないということで、中途半端な様に感じられてしまうところでもある。しかし、UKだUSだということをきにすることなく、'80'sサウンドらしいサウンドを楽しめばよいので、一度は聴いておくべきアルバムと位っていい。また、そうすることで、再評価されるだけの余地のあるアルバムでもある。ということで、一度はじっくりと聴いておきましょう!

Dancing on the Couch

Dancing on the Couch

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Capitol
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD



ダンシング・オン・ザ・カウチ +1

ダンシング・オン・ザ・カウチ +1

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: 東芝EMI
  • メディア: CD


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