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GRATEFUL DEAD『THE GRATEFUL DEAD』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1967年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。彼らは、'60'sを語る時には書かすことの出来ないバンドの一つであって、特に'60'sの特徴であるサイケ音楽を代表するバンドであるのはご存知の通りである。また、'60's後半のヒッピー文化にも多大な影響を与えていて、まさに'60'sのアメリカを象徴するバンドである。本アルバムは、そんな彼らの記念すべき最初のアルバムである。但し、彼らはアルバムよりもライブでの即興的な演奏が看板に成っていくだけに、ちょっと複雑な思いも生じてしまうデビュー・アルバムであるのも事実である。

尚、本アルバムのチャート成績は、Billboardで最高位37位を記録している。(デビュー・アルバムとしたらまずまずの記録である。)

収録曲は、オリジナル盤では全9曲であったが、2003年にCDとして再発された時に6曲のボーナス・トラックが追加されて、全15曲の収録となった。収録曲は以下の通りである。『The Golden Road (To Unlimited Devotion)』『Beat It On Down The Line』『Good Morning Little School Girl』『Cold Rain And Snow』『Sitting On Top Of The World』『Cream Puff War』『Morning Dew』『New, New Minglewood Blues』『Viola Lee Blues』。(以下、ボーナス・トラック)『Alice D. Millionaire』『Overseas Stomp (The Lindy Hop)』『Tastebud』『Death Don't Have No Mercy』『Viola Lee Blues(Edited Version)』『Viola Lee Blues(Live)』。

この中からシングル・カットされたのは2曲であって、『The Golden Road (To Unlimited Devotion)』と『Viola Lee Blues』であるが、いずれもチャートインを果たすことは無かった。(この2曲は、彼らの2枚目、3枚目のシングル曲である。ちなみにデビュー・シングルは1966年に発表された『Stealin'』であって、アルバム未収録である。)

お薦め曲は、シングル曲である『The Golden Road (To Unlimited Devotion)』と『Viola Lee Blues』(但し、アルバム・バージョンの10分強の大作の方をお薦めする。ボーナス・トラックにあるシングル・バージョンである「(Edited Version)」は、聴き比べるためであって、20分を超えるライブ・バージョンは絶品である。)、それ以外からは『Good Morning Little School Girl』と『Morning Dew』をピックアップしておく。

彼らと言えばサイケと思われているが、初期作品はカントリーをベースとしたブルース系ロックという色合いが強いのも事実である。本アルバムはそういう毛色のアルバムであるが、『Viola Lee Blues』では後の彼らの看板となる要素もあって、これを聴くためだけでも十分な価値のあるアルバムとなっている。

尚、収録時間はオリジナルの9曲では35分弱であるが、ボーナス・トラックの6曲だけで40分強という時間になっている(ラストのライブ・バージョンが23分強である。)ため、現在では聴き応え十分のボリュームとなっており、お買い得感もある。

ということで、'60'sのサイケデリックなサウンドに触れるのであれば、必聴のアルバムであるだけに、手元に置いておきましょう!

 

 

グレイトフル・デッド・ファースト(紙ジャケット&SHM-CD)

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  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2013/09/18
  • メディア: CD


Grateful Dead

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  • 出版社/メーカー: Rhino
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  • メディア: CD



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