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GUNS N' ROSES『Use Your Illusion Ⅰ』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1991年年に発表された彼らの3枚目のスタジオ・アルバムである。(次作となる『Use Your Illusion Ⅱ』と同時リリースである。また、本アルバムを「2枚目」としている資料も一部にあるが、それは1988年に発表した8曲入りのミニ・アルバムをカウントしていないからである。)フル・サイズのアルバムとしては4年ぶり、ミニ・アルバムからも3年ぶりということで、実に久しぶりのアルバムであり、しかも2枚同時リリースということから、大きな期待が持たれることに成、それに見事に答えることになったアルバムである。

ただ、チャート成績としては、もう一枚のアルバムの兼ね合いもあって、一部の国では不遇な目にあうことになった。(日本だったら、チャートのことを考えて、一週ずらしで発売するということもあるでしょうが、そういう小手先の細工をしなかったのは評価できる所である。→オリコンのチャートはそういう意図的なこともあるだけに、全く重みも無い、たんなる人気投票に落ちぶれてしまった...)Billboardでは最高位2位だったのをはじめ、イギリス、豪州、オーストリアでも最高位2位(いずれの国でも、もう一枚のアルバムが1位を獲得している。)また、スイスでは最高位3位(もう一枚のアルバムが2位)、ドイツでは最高位5位(次作は3位)を獲得している。その一方で、カナダは次作と共に1位を獲得しており、オランダでは共に2位を記録している。また、スウェーデンでは最高位2位だが次作は3位だったというように、本作の方が上になった国もあった。ただ、セールスは、次作野方が本作を上回っている。(これを考えたら、チャート最高位に差があるのも納得出来る所である。)

収録曲は以下の全16曲である。『Right Next Door To Hell』『Dust N' Bones』『Live And Let Die』『Don't Cry (Original)』『Perfect Crime』『You Ain't The First』『Bad Obsession』『Back Off Bitch』『Double Talkin' Jive』『November Rain』『The Garden』『Garden Of Eden』『Don't Damn Me』『Bad Apples』『Dead Horse』『Coma』。

この中からシングル・カットされたのは全部で3曲である。但し、同時発売となった次作からの1st.シングルが先で、それに続いて3曲のシングルが本アルバムからカットされた。(その後に次作から更に3曲のシングル・カットがあり、その次のアルバムから2曲のシングルが出た後に、次作からのシングルがもう1曲出るということになった。)本アルバムからのシングルは『Don't Cry』(Billboardで最高位10位、アイルランドで1位、ニュージーランドで2位、スイスで3位、豪州とオーストリアで5位、オランダで6位、イギリスで8位、スウェーデンで9位を記録している。)、『Live And Let Die』(アメリカで33位、ニュージーランドで1位、イギリスで4位、アイルランドで5位、豪州で10位を記録している。)、『November Rain』(アメリカ、アイルランドで3位、オーストリアで2位、イギリスとオランダで4位、豪州で5位ニュージーランドで7位、スイスで8位、ドイツで9位、スウェーデンで10位を記録している。)尚、『Don't Cry』は同名タイトルのヒット曲がいくつかあるが、それらとは別の曲であり、『Live And Let Die』はP・マッカートニー(&ウィングス)の映画「007/死ぬのは奴らだ」の主題歌のカヴァーである。また、『November Rain』は本アルバムと次作からの、すなわち、同時リリースされた2枚のアルバムからのシングル8曲の中では、アメリカでは最もチャート成績の良かった曲となった。

お薦め曲は、生まれ変わっている『Live And Let Die』、シングル曲の『Don't Cry (Original)』と『November Rain』、更に『Right Next Door To Hell』、ALICE COOPER & SHANNON HOONと共演している『The Garden』、そして『Dead Horse』、10分を超える大作の『Coma』をピックアップしておく。(他にもいくつか拾いたい所であるが、そうしていると「全部」となってしまいそうだから、あえてここで切ることにします。)

本アルバムは全16曲で76分強というボリュームであって、「待望のアルバム」で期待されていたが、それに十分応えられるだけのものとなっている。しかも、もう1枚のアルバム(全14曲、76分弱)が同時リリースされていることを思うと、満腹以上のボリュームであった。(何せ、30曲、約152分というボリュームであって、LPだったら4枚組になるだけのボリュームである。)

ただ、評価としては次作の方が高く、そういうこともあって本作は過小評価されているところがある。(この点でも不遇の扱いを受けていることになる。)そのため、CDの2枚組にしてリリースしていたら良かったのに、という声も多くなっているのも事実である。(2枚組にしていても、間違いなく全米1位を獲得したでしょうし、そうなると、不遇の扱いとなることも無かったでしょうし...)

が、内容的には決して悪いというものではないアルバムであるだけに、再評価されても良いと思うアルバムの一つである。ただ、現状でも'90'sを代表するアルバムの一つではありますが...

 

Use Your Illusion 1

Use Your Illusion 1

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Geffen
  • 発売日: 2000/05/25
  • メディア: CD



USE YOUR ILLUSION 1

USE YOUR ILLUSION 1

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: MCAビクター
  • 発売日: 1991/09/17
  • メディア: CD



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Use Your Illusion 2

Use Your Illusion 2

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Geffen
  • 発売日: 2000/05/25
  • メディア: CD



USE YOUR ILLUSION 2

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: MCAビクター
  • 発売日: 1991/09/17
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↓こちらは本作と次作の2枚組セットです。

Use Your Illusion I & II

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  • 出版社/メーカー: Geffen
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