HAMILTON BOHANNON 『THE BEST OF BOHANNON』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは2002年にリリースされたベスト盤である。シンガーとしてだけではなく、ソングライターとして、プロデューサとして'60'sから'90's初頭まで活躍した彼であるが、シンガーとしては'70's序盤から'80's序盤にかけて、ファンキーでディスコ系サウンドのいくつかのヒット曲を生んでいる。(但し、本国アメリカよりもイギリスでの方が、より大きなヒットになった。)本ベスト盤は、そんな彼のシングル曲を中心に集めたものである。
収録曲は以下の全12曲である。『Run It On Down Mr. DJ』『Let's Start II Dance Again(RAP Version)』『Bohannon's Beat』『The Party Train』『Truck Stop』『Keep On Dancin'』『South African Man』『Let's Start The Dance(Part 1)』『Dance With Your Pamo』『Foot Stompin' Music』『Disco Stomp』『Have A Good Day』。
お薦め曲は、アメリカでのヒット曲である『Foot Stompin' Music』と『Let's Start The Dance』、イギリスでのヒット曲である『Disco Stomp』『South African Man』『Let's Start II Dance Again』、そして『The Party Train』をピックアップしておく。
サウンドの方は、ファンク系のノリの良いダンス系ナンバーが中心である。('70'sのノリということを考えると、ディスコ・サウンドの基になるもの、及びディスコ・サウンドそのものと言うことが出来る。)ということで、'70'sらしいノリの良さがあるアルバムである。また、一部('80'sになってから発表された曲)は'80'sサウンドらしい所がしっかりと出ている。ただ、21世紀に突入してからのダンス系ナンバーと比べると、流石に時代を感じさせる所があるのも事実であるが、それが'70's/'80's独特の雰囲気として上手く出ていると言える。また、サウンドの方は手作りの音楽という所が感じられて、これが'70'sから'80's初頭らしい所であって、最近のものとは違う面白さを感じられる所である。
ということで、'70'sのディスコ系ナンバー、及び'80's初頭のその流れを汲んだダンス系サウンドを楽しむということで、チェックしてみるのがよろしいかと。(彼はマイナーな存在であるため、こういうマニアックな所に耳を傾けるというのは面白い所ですよ)