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HARRY CHAPIN『HEADS & TALES』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1972年に発表された、彼の実質的なデビュー・アルバムである。(実質的というのは、1966年にマイナー・レーベルからアルバムを発表しているためである。)フォーク系のシンガーソングライターとして'70'sに活躍していくつかのヒット曲を放った彼であるが、1981年7月に38歳という若さで、交通事故のために突然この世を去ってしまったのは実に残念でした。本アルバムは、そんな彼にとっての記念すべき最初のアルバムである。

尚、チャート成績は、Billboardで最高位60位を記録している。(流石に、TOP 50入りをしていないと、年間アルバム・チャートのTOP 100にランクインできません...)

収録曲は以下の全9曲である。『Could You Put Your Light On, Please』『Greyhound』『Everybody's Lonley』『Sometime, Somewhere Wife』『Empty』『Taxi』『Any Old Kind Of Day』『Dogtown』『Same Sad Singer』。

この中からシングル・カットされたのは『Taxi』であって、BillboardのHOT 100で最高位24位を記録しており、1972年の年間シングル・チャートでは86位にランクインしている。(最高位がTOP 20に入らないで年間チャートのTOP 100にランクインするのは決して珍しいことではないが、ある程度のロング・ヒットにでも成らなければ実現しないことを考えると、それなりの評価は出来るところである。)

お薦め曲は、シングル・ヒットを記録している『Taxi』(アルバム・バージョンはシングル・バージョンと異なって6分半強のある作品である。)、7分半にもなる『Dogtown』、更に『Could You Put Your Light On, Please』と『Same Sad Singer』をピックアップしておく。

フォーク系のアルバムというと、時間的には短いものの、曲数が多いというものが多いのだが、本アルバムは曲数は少なめであるが曲の時間が長いこともあって、9曲で45分半を越えている。(ダンス系のアルバムならばともかく、本アルバムはそういうアルバムでは無い。)これは当時としては珍しく、異端児的な所を見せることになったが、サウンドの方、及び彼のボーカルについては、オーソドックスなフォーク・ロックであって、ボーカリストとしても実力のある所が伺え、'70'sにいくつかのヒット曲('74年には全米No.1ヒット曲を生んでいる。)を有無ことを予感させるだけのものがある。

決して派手な所はないが、どちらかというと玄人受けのするアルバムであって、ボーカルものがお好きな方にはお奨めしたいところである。(聴く場合はじっくりと聴き入りましょう。)

Heads & Tales

Heads & Tales

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Elektra / Wea
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD



↓次作との2枚組セットもあります。(「2 in 1」ではなくて2枚組なので、あまりメリットはないですが...)

Heads & Tales / Sniper & Other Love Songs

Heads & Tales / Sniper & Other Love Songs

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino/Wea UK
  • 発売日: 2004/10/12
  • メディア: CD



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