HENRY MANCINI『THE BEST OF HENRY MANCINI』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1997年にリリースされたベスト盤である。数多くの映画音楽のヒット曲を生んだ彼であるだけに、数多くのベスト盤がリリースされているのだが、本アルバムは、そんな彼のベスト盤の中でも、1枚ものでありながら内容が充実しているため、お手軽さと充実度が高いことからお薦めできるベスト盤である。(より高い内容のものを望むのであれば、複数枚のセットになったものを選ぶしかないですね...)
収録曲は以下の全24曲である。『Breakfast At Tiffany's』『Pink Panther Theme』『Days Of Wine And Roses』『Moon River』『A Shot In The Dark』『Love Story (Theme From)』『Raindrops Keep Fallin' On My Head』『Mr. Lucky』『Peter Gunn』『Experiment In Terror』『The Windmills Of Your Mind』『Dream A Little Dream Of Me』『Love Is A Many-Splendoured Thing』『By The Time I Get To Phoenix』『Charade (Opening Miles)』『The Shadow Of Your Smile』『Evergreen』『Midnight Cowboy』『Till There Was You』『The Summer Knows』『Baby Elephant Walk』『Hatari! (Theme From)』『Blue Satin』『Moment To Moment』。
数多くのヒット曲を生んだ彼であるだけに、代表曲と呼ばれる曲が多く、中にはそれらだけを収録したベスト盤もあるが、本アルバムではそれらの定番曲だけでなく、幅広く選曲されているだけに、入門者向けとしてはこれ以上はないと言えるだけのものにまとめられている。また、初心者でなくても、彼の曲をたっぷりと聴きたいという方にも、収録曲が多いので、これをランダムで選曲して再生させると、BGMとして使い応えのあるものとなる。
ただ、Billboardのチャート上では彼の最大のヒット曲(唯一の全米No.1獲得曲である)になった『Love Theme From Romeo And Juliet』が収録されていないのは面白いところでもある。(が、「ロミオとジュリエット」の主題歌は二ノ・ロータというイメージが強いだけに、主題歌とは別曲であるものの、初心者向けと考えると誤解を生まないように考慮したと思えますね。)
映画ファンだけでなく、幅広いところで聴いてもらいたいと思う内容のあるベスト盤である。是非、お手元に。
↓同名タイトルのベスト盤もあるので、ジャケットで判断しましょう!