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HERBERT GRONEMEYER『4630 BOCHUM』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1984年に発表された彼の5枚目のアルバムである。彼は現在ではドイツを代表するシンガーであり、俳優となっているが、シンガーとしての彼の快進撃は本アルバムから始まっていて、このアルバムから2011年に発表したアルバムまでの9作のスタジオ・アルバムが全てドイツ国内で1位を獲得しているのである。(東西ドイツ分裂時は西ドイツに於いてである。また、ライブ・アルバムの方は1位を獲得していないものもありますが...)

本アルバムの前までは、アルバムを発表してもさっぱりと言った状態であって、本作からはレコード会社を移籍して、心機一転しての再スタートであったが、ヒット・シングルが生まれたことから人気を得て、大ヒットとなった。特筆するのは、1984年の西ドイツでは、世界的に大ヒットとなったマイケル・ジャクソンのモンスター・アルバム「THRILLER」よりも売り上げ枚数が多くて、西ドイツではその年の売り上げNo.1を記録するアルバムになった。それだけに、本アルバムは彼のキャリアに於いても重要なポジションに位置するアルバムであり、ドイツでは歴史に残る'80'sを代表するロック系のアルバムである。

西ドイツでは1位を記録しただけで無く、79週に渡ってTOP 100にランクインする大ヒットになった。また、オーストリアでは最高位7位、スイスでは最高位12位を記録して、(西)ドイツだけでないドイツ語圏で大ヒットとなって、彼はシンガーとしてブレイクすることになった。

収録曲は以下の全10曲である。『Bochum』『Männer』『Flugzeuge Im Bauch』『Alkohol』『Amerika』『Für Dich Da』『Jetzt Oder Nie』『Fangfragen』『Erwischt』『Mambo』。

この中からシングル・カットされたのは全部で3曲である。1st.シングルの『Männer』が西ドイツで7位、スイスで27位を記録する大ヒットになって、彼は突如現れる形となってブレイクすることになった。そして2nd.シングルの『Alkohol』は西ドイツで33位を記録、3rd.シングルの『Flugzeuge Im Bauch』は同44位を記録している。

お薦め曲は、最初のヒット曲となったシングル曲の『Männer』、シングル曲の『Flugzeuge Im Bauch』、それ以外からは『Bochum』と『Für Dich Da』をピックアップしておく。

彼のアルバムはドイツ語で歌っているため、英語圏である英米には殆ど紹介されることがなく、日本でも滅多に取り上げられない(日本では、シンガーではなく、1981年の西ドイツ映画「Uボート」のヴェルナー少尉として知られている。)が、本国(西)ドイツで人気を得ているのは伊逹ではなく、しっかりとしたシンガーとしての魂がある。本アルバムはロック色の強いアルバムである。(但し、日本で人気のあるドイツのHRというものではなく、普通のロック・アルバムである。)

英語圏や日本では余知られていないアルバムであるが、西ドイツで大ヒットしているアルバムであるだけに、'80'sサウンド(ロック)を聴くのであれば、チェックしておいても損の内アルバムの一つである。(ただ、日本では殆どと紹介されないため、入手するのは少し難しい所がありますが...→ドイツ音楽を扱う輸入専門店に行くと、比較的入手はしやすいようですよ。)

 

Amazonや楽天では本アルバムが見つからないので、彼のベスト盤を拾っておきます。

Was Muss Muss : Best of Herbert Gronemeyer

Was Muss Muss : Best of Herbert Gronemeyer

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI International
  • 発売日: 2008/11/20
  • メディア: CD



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