青空文庫「三国志」完結 [本/電子書籍]
昨日(10/19)に「青空文庫」に吉川英治の『三国志』の最後となる「篇外余録」が追加されたことで、「青空文庫」で吉川英治の『三国志』が全て公開されることになりました。
『三国志』はあまりにも有名な作品であるので、名前ぐらいは誰でも知っているでしょう。その中でも、吉川英治の小説版、橫山光輝の漫画版の2つは知っていて当然というほど有名である。(それ以外の人の作品も多々ありますが…)
筆者は、かなり昔に橫山光輝の漫画版を一部であるが読んでいる(全巻に至らず、半分手前で挫折し読破していないのですが…)のだが、その時に(吉川英治の)小説版があることも知ったので、いずれは読みたいと思っていた。が、これまで読まないままであった。特に「青空文庫」を利用するようになった最近5年ぐらいは、吉川英治が1962年に亡くなっているので、2012年末で著作権が消滅するため、「青空文庫」に追加されれば無料で読むことが出来るようになると思ったので、時が来るのを待っていた。(紙の本だと、中古本は別として、文庫本だと6000円はするし、電子書籍でも5000円、合本でも1000円弱である。それが「青空文庫」になると、12のファイルに別れている(テキスト・ファイルなので、自分で1つにまとめてしまうことも可能であるが、テキスト・ファイルで3Mを越えるというもの凄いことになってしまう…)が無料になるのは大きい。)
今年に入って、予想通り「青空文庫」に吉川英治作品が順次追加されていて、氏の大作の「私本太平記」「宮本武蔵」「鳴門秘帖」は追加されたが、「三国志」はまだだったが、9月になってようやく(順次)追加となり、やっと全てが揃ったのは嬉しいところである。(「新・平家物語」や「新書太閤記」、絶筆となった「新・水滸伝」など、まだ追加されていない作品も多いですが。)
早速、ダウンロードをしたが、現時点では最初の「三国志・序」にも着手していないが、今の忙しい状態が一段落する来月には読み始めたいと思っている。
それにしても、最近本を読むとなると、「青空文庫」からダウンロードした古い作品(極々一部を除いて、「青空文庫」は著作権が消滅した作家の作品が公開されているので、基本的に没後50年以上経過している作家の作品ということになる。)ばかりになっている。→最新の作品でも読みたいものはあるのは言うまでもないのだが、それ以上に昔の古い作品の方に読みたいものがありすぎる、ということなのである。
秋はまだまだなので、「読書の秋」ということにして、古い作品を読むというのもいいんじゃないですか。
尚、本年末で著作権が切れる作家(=1963年に亡くなった作家)は、来年になると順次「青空文庫」に追加されていくと予想される。それに該当する作家の名前を記しておくので、もしも今、そういう作家の作品が読みたくなっても、我慢すれば無料で読めるようになる可能性がありますよ。
1963年没(2014年からパブリック・ドメインになる)作家。
岡本良雄、中村地平、野村胡堂、久保田万太郎、橋本多佳子、長谷川伸、尾山篤二郎、山之口貘、十返肇、三枝博音、佐佐木信綱、大田洋子、宇井伯寿、鈴木虎雄、和田清、etc。
筆者としては、映像化されていて有名な「銭形平次捕物控」の野村胡堂、「沓掛時次郎」の長谷川伸が特に楽しみであるが、それ以外にも楽しみな人がいます。→そう考えたら、来年も新作として発表される作品を読む時間が無いということになりそうで…
※古い作品が殆どですが、名作がたくさんあります。「青空文庫」を利用しましょう!!
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