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「EINSTEIN ON THE BEACH: THE CHANGING IMAGE OF OPERA」 [映画(洋画)]

表題の作品は1985年のアメリカ映画「海辺のアインシュタイン」である。日本での劇場公開は1987年12月であった。1976年に初演となったオペラ作品「アインシュタイン・オン・ザ・ビーチ」が1984年12月のブルックリン音楽アカデミーで再演されることになったが、本作はその再演の模様を収録したドキュメンタリーである。

作品データを記しておくと、時間は56分、監督はマーク・オーベンハウス、製作はクリッサン・ヴァージス、撮影はマーク・オーベンハウス、音楽はフィリップ・グラスである。そして出演は、ロバート・ウィルソン、フィリップ・グラス、たちである。

再演に向けての準備の様子や、ロバート・ウィルソンとフィリップ・グラスのインタビューなどもあるドキュメンタリーであるため、貴重な映像を色々と見ることが出来る。(ストーリーは無いですが...)

また、オペラ作品「アインシュタイン・オン・ザ・ビーチ」は、アバンギャルドな作品として大いに話題となっただけに、普通のオペラ作品とは大きく異なるところがあるものである。そのため、本作のようなドキュメントがあることで、オペラ作品についてもより理解が深まることになるのは言うまでも無い。ということで、オペラとセットで見たい作品である。(逆にもオペラの方に興味が無いという方は、スルーでいいでしょうけど...)

尚、本作はドキュメンタリー映画であるが、公共放送サービス(PBS)でネットワーク放送されたものでもあるので、TV的な所があり、それはそれで面白い所と言うことになる。

 

↓オペラの方の音源のダイジェストです。

浜辺のアインシュタイン(ハイライト)

  • アーティスト: マイケル・リーズマン&ザ・フィリップ・グラス・アンサンブル,グラス
  • 出版社/メーカー: ダブリューイーエー・ジャパン
  • 発売日: 1998/10/25
  • メディア: CD


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「THE EGG AND I」 [映画(洋画)]

表題の作品は1947年アメリカ映画「卵と私」である。日本での劇場公開は1949年1月であった。B・マクドナルドのベストセラー小説の映画化作品であって、ファミリー・サクセス物語という人間ドラマである。

作品データを記しておくと、時間は108分、白黒作品である。原作はベティ・マクドナルド、監督はチェスター・アースキン、脚本はフレッド・F・フィンクルホフとチェスター・アースキンの2人、撮影はミルトン・クラスナー、音楽はフランク・スキナーである。そして出演は、クローデット・コルベール、フレッド・マクマレイ、マージョリー・メイン、パーシー・キルブライド、ルイーズ・オルブリットン、リチャード・ロング、ドナルド・マクブライド、サミュエル・S・ハインズ、ビリー・ハウス、アイダ・ムーア、ファジー・ナイト、エスター・デール、エリザベス・リスドン、ジョン・バークス、ヴィクター・ポーテル、たちである。尚、M・メインは受賞は逃したものの、本作でアカデミー助演女優賞にノミネートされている。

都会育ちのベティは、戦争から帰ってきたばかりのボップと結婚し、2人は田舎で養鶏業を始めた。何も無い田舎で、一から養鶏場を作っていくことで、2人の新生活は始まった。慣れない作業に苦労しながら、ベティは開墾という作業と、家畜の世話、そして主婦としての炊事などの家事に追われる日々が続く。やがて、2人の養鶏場は軌道に乗りそうになる。が、そんな時、隣から出た火事によって2人の養鶏場は跡形も無く焼けてしまった。ボップは落胆してしまうが、ベティは負けていなかった。これまでに交流した人たちからの支援もあって、養鶏場の再建を目指して頑張るベティ。そんな彼女は身籠もったことも心の支えになっていた。しかし、ポップは家を出てしまい、女の元にいるようだった。やがて出産したベティは、ボップの元に帰るが、まだ女の所にいた。が、ボップは女に心を移したのではなく、ベティの貯めに女の持っていた農場を買おうとしていたのだった。誤解が解けたベティとボップは仲直りをして、新しい農場を手に入れて、近代的な設備を導入し、幸せな新しい生活を掴んだのだった...

様々な苦労があるものの、サクセス・ストーリーというものは、キャラクターに好感が持てるか持てないかで全く逆のように感じることになり得る作品である。(余りにも羨むような成功(例えば、わらしべ長者的な場合)だと、反感を持つ可能性が高い。)本作では主人公に関して、これという反感を持つこともなく、時にはユーモアを交えて描かれていることもあって、好意的に受け入れられる展開である。(ただ、それにしては上手く活きすぎている、と感じる所もありますが...)

製作から60年以上が流れているものの、アメリカの田舎を舞台にしていることもあって、それほど時代のギャップも感じない物語であるだけに、一度は見てみることをお薦めする作品である。ただ、ソフトに恵まれていないこともあるのが残念なところである。

 

↓「リージョンコード:1」の輸入版です。

Egg & I [DVD]

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  • 出版社/メーカー:
  • メディア: DVD


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「ECHOES OF A SUMMER」 [映画(洋画)]

表題の作品は1976年のアメリカ映画「別れのこだま」である。日本での劇場公開は1976年11月であった。'80's終盤にハリウッドを代表する'90's以降は監督業にも進出しているJ・フォスターである、彼女の出世作「タクシードライバー」に続いて出演した子役時代の作品である。(「タクシードライバー」では13歳の娼婦を演じたが、本作では難病に冒された薄幸の少女という全く異なるキャラを演じている。)他にも子役時代でも高く評価される作品がある彼女であるが、本作も子役時代の彼女の中でも高く評価されている作品であって、人間ドラマである。

作品データを記しておくと、時間は99分、監督はドン・テイラー、脚本はロバート・L・ジョセフ、撮影はジョン・コキロン、音楽はテリー・ジェームズである。そして出演は、リチャード・ハリス、ロイス・ネトルトン、ジョディ・フォスター、ウィリアム・ウィンダム、ジェラルディン・フィッツジェラルド、ブラッド・サヴェージ、たちである。

作家のユージン・ストライデンの娘・ディアドルは9歳の時に発病し、それ以来3年にわたって世界中の名医、大病院を訪ね歩いたが、その全てに見放された不治の病(心臓病)にかかった少女だった。現在は父と共に、アメリカ東海岸の別荘で過ごしていた。そんな彼女は自分の運命を、更には自分のことで両親が精神的亀裂を生じていることも知っていた。そんなある日、ディアドルの前に、近くに住む9歳の少年・フィリップが現れる。最初は自分の殻に閉じこもっていたが、次第に彼と打ち解けていくことになる。そんな中、主治医のハムレット医師は、出来るだけディアドルの思い通りに振るまわせるように両親にアドバイスしていた。それからまもなく、ディアドルは、「パパと別れるのは嫌!」と泣き叫んだ。父は残された日々を彼女のためにできる限りのことを使用と決めた。ディアドルは、1日だけ25歳になって、大人の恋をしてみたいと思っていた。しかし、既に彼女は運動をしようにも支障が出るまで病気が進行していた。そんな中、ディアドルは12歳の誕生日を迎えた。おそらくこれが最後の誕生日になると思った両親は、娘のために2人の間のわだかまりを捨てて、最後の思いで作りを行う。町の子供たちまで集め、ディアドルのために様々なことをする両親。それを見てディアドルも、自分のために色々としてくれる両親に安らぎを取り戻していた...

やはり、「天才子役」と呼ばれるだけの存在感がJ・フォスターにある。こういう物語では、演技力が求められ、その出来によって作品がどちらに転ぶか分からないことになるが、本作はJ・フォスターによって感動の物語になっている。また、父を演じるR・ハリスも持ち味を発揮していて、その相乗効果が出ている。

現在ではソフトの点で恵まれていないが、名作であり、J・フォスターの子役時代の作品の中でも一二を争う傑作である。是非とも見ておきたいドラマである。

 

↓ソフトがありません...

J・フォスターの子役時代の作品をいくつか....

タクシードライバー コレクターズ・エディション [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: DVD

ダウンタウン物語 HDマスター版 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
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白い家の少女 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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「THE EARTHLING」 [映画(洋画)]

表題の作品は1981年のアメリカ映画「アドベンチャー・ロード」である。日本での劇場公開は1982年8月であった。日本では'82年3月に公開された「リトル・プリンス」で人気を得た子役R・シュロイダーが出演していることで話題になった作品である。(実際は本作の方が先に製作されているが、日本公開は順番が逆になった。)名優・W・ホールデンとR・シュロイダーとの交流を描いた作品である。(W・ホールデンは遺作となる「S.O.B.」の1つ前に出演した作品でもある。)

作品データを記しておくと、時間は102分、監督はピーター・コリンソン、脚本はラニー・コトラー、撮影はドン・マカルパイン、音楽はディック・デ・ベネディクティスである。そして出演は、ウィリアム・ホールデン、リッキー・シュローダー、ジャック・トンプソン、オリヴィア・ハメット、アルウィン・カーツ、パット・エヴィソン、たちである。

不治の心臓病にかかり、死に場所を求めていた老人は、25年ぶりに故郷であるオーストラリアの山奥を目指して旅立った。その地は自分の産まれた土地であると同時に両親の墓がある土地でもあった。そんな彼は、旅の途中で、トレーラーの交通事故現場で、その事故で両親を亡くした少年に出会う。老人は最初は少年に冷たかった。それは大自然の中でも一人で生きていく術を教えるためでもあった。が、旅の中で、魚の取り方、ワラビーの取り方などを教えていき、交流していくことになる。そして、遂に老人の故郷に辿り着き、底は野生動物が多く生きる場所であった。両親の墓参りを行った老人だったが、まもなく死んでしまい、少年は老人の墓を作り、老人から教えられた生きる術を心に刻み、人里に向かって行った。

老人と少年の心温まる交流を描いた作品であると同時に、オーストラリアの広大な自然を舞台にした作品でもあって、これでもかというほどのお涙頂戴というネタが用意された作品である。が、そういうことを分かっていても「やっぱり」ということになる作品である。

現在ではソフトに恵まれていないのが残念なところである作品である。何せ、R・シュロイダーと、手・ホールデンの遺作の1つ前の作品で、動物も出てくるということで、ある程度のヒットは当たり前という作品なんですがね...(が、余りにもそういう予想があるだけに、逆に嫌われるのかも..)

 

↓ビデオですが... 

アドベンチャー・ロード [VHS]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: VHS

↓輸入版のビデオですが...

Earthling [VHS] [Import]

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  • 出版社/メーカー: Good Times Video
  • メディア: VHS

The Earthling [VHS] [Import]

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  • 出版社/メーカー:
  • メディア: VHS

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「EARTH VS. THE FLYING SAUCERS」 [映画(洋画)]

表題の作品は1956年のアメリカ映画「世紀の謎 空飛ぶ円盤地球を襲撃す」である。日本での劇場公開は1956年8月であった。カート・シオドマクの原作を元にしたSF作品である。当時は「空飛ぶ円盤」として様々な謎があるとされていたUFOを扱った作品である。また、本作の特撮は、この世界では有名なレイ・ハリーハウゼンが担当している。(この点だけでも注目の作品である。)

作品データを記しておくと、時間は83分、原作はカート・シオドマク、監督はフレッド・F・シアーズ、脚本はジョージ・ワーシング・イエーツとレイモンド・T・マーカスの2人、撮影はフレッド・ジャックマン・Jr.、特撮はレイ・ハリーハウゼン、音楽はミッシャ・バカライニコフである。そして出演は、ヒュー・マーロウ、ジョーン・テイラー、ドナルド・カーティス、モーリス・アンクラム、ジョン・ザレンバ、トム・ブラウン・ヘンリー、ラリー・ブレイク、たちである。

陸軍に勤める科学者のラス・マーヴィンは、秘書のキャロルと結婚したばかりの新婚だった。彼は「オペレーション・スカイフック」という計画に参加していて、人工衛星の開発を行っていた。しかし、その人工衛星が次々と撃ち落とされてしまい、更に宇宙人が襲来して、軍に降伏を迫った。これに軍は反撃するが、宇宙人の持つ殺人光線の反撃で基地は壊滅した。また、キャロルの父でもあるハンレイ将軍は捕虜となった。生き残ったラスとキャロルはワシントンに向い、国防保安部と協議をするが、対処法はなかった。やがて、宇宙人は56日という期限を以て、地球に降伏を勧告し、それを過ぎれば殺人光線で地球を壊滅すると告げた。各国がこの56日の間に一つに纏まることは無く、ラスは円盤の中で見た殺人光線を基にした新兵器の考案を提案し、それを短期間で完成させた。しかし、宇宙人の探知機は、ラスが殺人光線の実験を察知し、期限を待たずに総攻撃にでた。人質となっていたハンレイ将軍は殺され、ワシントンも壊滅に瀕した。しかし、ラスが開発した新兵器は円盤の飛行を困難にさせて、次々と墜落させ、宇宙人を撃退した。こうして地球に平和が戻り、ラスとキャロルは、ようやく新婚旅行に出かけることになった。

半世紀以上昔の作品であるため、最新の特撮技術を用いたSF作品とは全く別世界の映像の作品であるが、レイ・ハリーハウゼンが絡んでいるということで、とても50年以上も昔の作品とは感じさせないものに仕上がっている。

劇中に登場する様々な物は、やはり時代を感じさせるものであるのだが、半世紀前の近未来を考えたSF設定ということは、現在では逆に独特の世界観を作っているように感じられて、なかなか面白く感じられる所になっている。

UFOが襲来するという作品では古典的な作品であるが、当時の技術を知ることが出来たり、手作り感の伝わるSF世界が見られるなど、SFファンであれば見ておきたい作品である。

 

世紀の謎 空飛ぶ円盤地球を襲撃す [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: Blu-ray

世紀の謎 空飛ぶ円盤地球を襲撃す [DVD]

世紀の謎 空飛ぶ円盤地球を襲撃す [DVD]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: DVD

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「EARTH GIRLS ARE EASY」 [映画(洋画)]

表題の作品は1989年のアメリカ映画「ボクの彼女は地球人」である。日本での劇場公開は1990年3月であった。邦題から分かるように、SFチックなラブ・コメディである。(地球外生物との拘留が行われるような時代になればもかく、現在だったら、彼女(彼氏の場合も同様)は地球人であるのは当たり前ですからね...)色々と突っ込みながら楽しむことが出来る作品である。

作品データを記しておくと、時間は100分、監督はジュリアン・テンプル、脚本はジュリー・ブラウン、チャーリー・コフィー、テレンス・E・マクナリーの3人、撮影はオリヴァー・ステイプルトン、音楽はナイル・ロジャースである。そして出演は、ジーナ・デイヴィス、ジェフ・ゴールドブラム、ジュリー・ブラウン、ジム・キャリー、デイモン・ウェイアンズ、マイケル・マッキーン、チャールズ・ロケット、リック・オーヴァートン、ラリー・リンヴィル、アンジェリン、ダイアン・スティルウェル、たちである。

美容室に務めるバーニーは、婚約者の医師・テッドとの結婚が間近に迫っていた。が、ある日、彼女はテッドの浮気現場に直面し、失意のどん底に叩き落とされることになるが、突然、彼女の目の前に宇宙船が不時着し、3人(?)のおかしなエイリアンが降りてきた。エイリアンは全身毛むくじゃらであったが、なかなかのナイスガイだった。毛を剃ると、みんながみんな、素敵な男であった。バーニーは親友のキャンディと共に、エイリアンを連れて夜の街に繰出した。そうしてエイリアンたちとつきあっている内に、マックというエイリアンに惹かれ、結ばれる。が、婚約者であるテッドも黙っていなかった。何せ、婚約は解消していないこともあって、彼はバーニーとの結婚を急ごうとする。テッドの言葉にバーニーは、直ぐに返事が出来なかった。というのは、バーニーはマックと別れることが出来なくなっていて、心が揺れていた。そんな中、エイリアンの宇宙船の修理が完了し、イリアンたちは地球を去ることになる。決断を迫られたバーニーは、テッドではなくマックを選び、宇宙に旅立つことを選んだのだった...

ドタバタ・コメディではなくラブ・コメディであるが、ネタとしてはありがちのものである。この点では取り立ててという作品ではない。が、本作にはブレイク前のジム・キャリーが出演しているなど、キャストの点で注目する所のある作品である。(コメディということでは、それなりに楽しめるが、平凡という範疇の作品である。)

尚、ソフトの点では恵まれておらず、LDでリリースされていてDVD化されたものの、廃版となって、以後は...

 

↓輸入版は「リージョンコード:1」です。

ボクの彼女は地球人 [DVD]

ボクの彼女は地球人 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD

Earth Girls Are Easy [DVD] [Import]

Earth Girls Are Easy [DVD] [Import]

  • 出版社/メーカー: Digital Ent
  • メディア: DVD

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「THE EAGLE AND THE HAWK」 [映画(洋画)]

表題の作品は1933年のアメリカ映画「鷲と鷹」である。戦争の悲劇を描いた反戦映画であり、スカイ・アクション映画である。(本作製作時は第二次大戦前なので、当然のことながら本作で言う「戦争」とは第一次大戦(当時は「欧州大戦」と言っていました。)のことである。)

作品データを記しておくと、時間は73分、原作はジョン・モンク・サウンダース、監督はスチュアート・ウォーカー、脚本はボガート・ロジャースとシートン・I・ミラーの2人、撮影はハリー・フィッシュベックである。そして出演は、フレデリック・マーチ、ケーリー・グラント、キャロル・ロンバード、ジャック・オーキー、サー・ガイ・スタンディング、フォーレスター・ハーヴェイ、ケネス・ハウエル、ヴァージニア・ハモンド、ダグラス・スコット、ロバート・マニング、エイドリアン・ダンブリクール、たちである。

欧州大戦(第一次大戦)が勃発すると、金持クラブに所属していたジェリー・ヤングは、建築技師・ヘンリー・クロッカー、洒落の名人・マイク・リチャーズたちと共にイギリス空軍に志願して入隊する。しかしジェリーは乱暴者のヘンリーが好きになれないでいた。やがてジェリーとヘンリーが偵察飛行を命じられるが、ジェリーはそれを拒否した。まもなくフランス戦線に立った彼らは、偵察飛行にでたジェリーが敵機を落として帰還したことから変わり始める。特に、ジェリーは同乗した将校が次々と倒れていったこともあって戦争懐疑症にとりつかれてしまう。そんな中、ジェリーとヘンリーの仲が悪いことを知らないダンハム少佐は、2人を同じ機に乗せた。その飛行で敵の観測気球を見つけると、ヘンリーは気球を射落とし、更にパラシュートで避難中の敵将校に対して乱射して皆殺しにした。ジェリーはヘンリーの残忍性をまざまざと見せつけられ、より嫌悪するが、その腕の方は認めざるを得なかった。そして、2人が乗る偵察機は、次々と武勲を揚げていき、連合軍の花形となって敵に恐れられる存在となった。しかし、ジェリーの神経は参っていた。反目しているヘンリーも、少佐に頼んでジェリーに休暇を取らせた。そしてヘンリーはマイクの機に乗ることになる。休暇をロンドンで過ごしたジェリーが帰隊した日、マイクが戦死した。それはヘンリーが無理に敵の花形機と渡り合った結果だった。それを知ったジェリーはヘンリーの同乗を拒絶し、少年偵察士を乗せてマイクの敵を討とうとして飛び立った。目指す敵機が目の前に現れると、ジェリーは宙返りを行うが、少年偵察士は機から墜落してしまう。が、ジェリーは憤然と敵に向かっていき、遂に撃墜した。こうしてマイクの仇討ちをしたが、墜落させた敵機のパイロットが少年だったことで、ジェリーの心は崩壊寸前となる。帰還したジェリーは英雄扱いされるが、祝宴も受け付けなく、ジェリーは倒れてしまう。ジェリーの心に同情したヘンリーが付き添い、翌日2人は出撃した。が、ジェリーは敵との交戦中に胸を射抜かれて、空の勇士として名誉の戦死を遂げた...

製作時期が時期(昭和一桁の時代で、映画もトーキーが登場して間もない頃である。)であるが、空中戦のシーンはなかなか迫力がある映像になっている。(当然、最新のCGによる映画とは比べてはならないですが...)また、単なる戦争映画ではなく、反戦というスタンスを基本にして描いているだけに、強いメッセージが伝わってくる。

隠れた名作の1本として、これは是非、見ておきたい作品である。

 

鷲と鷹 [DVD]

鷲と鷹 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ブロードウェイ
  • メディア: DVD


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「DAUN DI ATAS BANTAL」 [映画(洋画)]

表題の作品は1998年のインドネシア映画「枕の上の葉」である。日本での劇場公開は1999年7月であった。東京国際映画祭で審査員特別賞を受賞した作品であって、インドネシアにガリン・ヌグロホありとして知られるようになった人間ドラマである。

作品データを記しておくと、時間は83分、監督はガリン・ヌグロホ、脚本はアルマントノ、ガリン・ヌグロホの2人、撮影はヌルヒダヤット、音楽はジャドゥク・フェリアントである。そして出演は、クリスティン・ハキム、ヘル、スグン、カンチル、たちである。

インドネシアのジョグジャカルタ市。露店商をしている女性・アシーを母親のように慕っている孤児のヘル、スグン、カンチルの3人は路上生活をしている。アシーはそんな3人の面倒を見ながら暮らしていたが、稼いだ金をやくざな夫に持って行かれるという生活でもあった。3人の子供たちは残飯あさり、靴みがき、かっぱらいをして金を稼いでいたが、時にはシンナーや朝鮮朝顔でラリることもあった。アシーはなけなしの金を入れた枕を時々置いていて、3人はその枕を奪い合うことをしていた。ある日、カンチルは故郷に弟がいることが分かり、汽車に乗って故郷に行くためにそんな枕を奪って、汽車の屋根に上る。が、トンネルで頭をぶつけて死んでしまう。カンチルが持っていた枕は血で真っ赤に染まっていて、それを見てショックを受けたヘルは、手についた血を洗い流そうとはしなかった。そんな減るは、祭の日、金を稼号としてマフィアの犠牲になり、ゴミ捨て場で死体として発見される。それは、身分証を持たないストリートチルドレンを騙して殺し、保険金を得るマフィアによる陰惨な詐欺事件の犠牲者の一人となったのだった。更に、スグンは、アシーの手伝いをしていたが、アシーから貰った茶色のジャンパーを着ていたが、同じ色のジャンパーの男を探していたマフィアに間違えられて刺され、殺されてしまう。こうしてアシーは面倒を見ていた3人の全て失ってしまった。スグンを埋葬しようとしたアシーだったが、スグンが身分証を持っていなかったため、何処の墓地も受け入れを拒否した。アシーは、動物でも埋葬されるのに、ストリート・チルドレンが埋葬されないという現実をTVレポーターに訴えた。それからまもなく、3人が住んでいた地区は再開発のために閉鎖された...

貧困、孤児という問題は多くの国にある社会問題であるが、ハートフルな女性の目を通して描き、その問題を訴えている社会ドラマであり、人間ドラマである。丁寧に描かれている作品でもあるだけに、見ておきたいところである。

 

↓ソフトが無いので、こういうものを...

【映画パンフ】枕の上の葉 クリスティン・ハキム

【映画パンフ】枕の上の葉 クリスティン・ハキム

  • 出版社/メーカー: moviestock2
  • メディア: おもちゃ&ホビー

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「DEUS E O DIABO NA TERRA DE SOL」 [映画(洋画)]

表題の作品は1964年のブラジル映画「黒い神と白い悪魔」である。英語タイトルは「BLACK GOD, WHITE DEVIL」、日本での劇場公開は1985年11月であった。ブラジルのシネマヌーヴォ「シネマ・ノーボ」の旗手とされているG・ローシャ監督の代表作の一つで、長編としては第2作ということになる。また本作は、受賞こそならなかったが、カンヌ国際映画祭でパルムドールにノミネートされた作品の一つであった。また、サンフランシスコ映画祭では大賞を受賞している。

作品データを記しておくと、時間は110分、白黒作品である。監督と脚本はグラウベル・ローシャ、撮影はヴァルデマール・リマ、美術はパウロ・ジル・ソアレス、音楽はビーヤー・ロウヴォウスとJ・S・バッハである。そして出演は、ジェラルド・デル・ヘイ、オートン・バストス、イオナ・マガリャンエス、アントウニオウ・ピントウ、リーディオウ・シルヴァ、マウリシオ・ド・バーレ、たちである。

大地主制度によって、民衆が虐げられている時代のブラジル。ブラジル東北部で牛飼をしているマヌエロは、貧しいながらも妻・ローサーと老母の3人で細々と暮らしていた。ある日、彼が地主のムーライス大佐の所に行き、牛運びの金を受け取ろうとしたが、その時に酷い仕打ちを受け、それに反発して大佐を殺してしまった。追っ手は彼の老母を殺し、マヌエロはローサーと共に山へ逃れていく。そして山中で、大勢の信者たちと暮らしている狂信的な黒人神父・シバスティアンの仲間に入った。神父の元には次々と人が集まってきて、やがて神父は、信者を率いて地主や政府軍に立ち向かっていく。地主たちは、神父の一団を倒すために殺し屋の死に神・アントニオを雇い、神父を殺しに向かわせた。しかし、アントニオがそれを果前のある日、大事な赤ちゃんを信仰の犠牲にされたことから、ローサが神父を刺し殺した。そんな所に現れたアントニオは信者たちを皆殺しにした。辛うじて生き残ったマヌエロとローサーは、コリスコウ大尉が率いる義賊集団に出会って、その一団に入り、アントニオと政府に復讐しようとする。が、アントニオが追ってきた。大尉はアントニオと対決しようとするが、マヌエロとローサは逃げる方が良いとして、アントニオと大尉の対決の合間に逃げて行く。そして、大尉の一団はアントニオによって全滅したのだった...

白黒画面ということを利用しての描写が印象的であるのと、エネルギーに満ちていることがビシビシと伝わってくる。ただ、内容としては、当時のブラジルは軍政時代であったが、かなり政治的に強烈なメッセージを込めているため、半歩退いてしまう所があるのも事実ですが...

 

↓ビデオですが...

黒い神と白い悪魔 [VHS]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: VHS

 


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「DEATH WARMED UP」 [映画(洋画)]

表題の作品は1983年のニュージーランド映画の「マイドク/いかにしてマイケルはドクター・ハウエルと改造人間軍団に頭蓋骨病院で戦いを挑んだか」である。日本での劇場公開は1986年2月であった。原題は短いのに、邦題が異常に長いことで知られているニュージーランドのスプラッター・ホラー映画である。長い邦題の作品ということでは、1964年の英米合作の「博士の異常な愛情/または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」(原題は「DR. STRANGELOVE: OR HOW I LEARNED TO STOP WORRYING AND LOVE THE BOMB」)が知られている。これは長い原題までも訳しているので、まだ理解できるところであるが、本作は原題はそこまで語っていないので、実に無駄な邦題であって、ナンセンスということになる。(邦題の文字数が越えているので、話題作りということでは達成されているが、こんなに長い邦題は誰も口にしません。「マイドク」で十分である。)

作品データを記しておくと、時間は82分、監督はデヴィッド・ブライス、脚本はマイケル・ハースとデヴィッド・ブライスの2人、撮影はジェームズ・バートル、音楽はマーク・ニコラスである。そして出演は、マイケル・ハースト、マーガレット・アンバース、ゲイリー・デイ、デヴィッド・レッチ、ウィリアム・アップジョン、ノレル・スコット、ティナ・グレンヴィル、ジョフ・スネル、たちである。

レイモンド・タッカー教授の息子・マイケルが病院に駆けつけると、父とアーチャー・ハウエルが喧嘩をしていた。教授はハウエルの研究を行きすぎだと批難し、ハウエルは邪魔をさせないと言って、喧嘩になったのだった。マイケルがシャワーを浴びていると、ハウエルに突然注射をされて、捕らえられてしまう。そしてハウエルはある実験を行った。その後、解放されて自宅に戻ったマイケルは、突如、両親を散弾銃で射殺してしまい、精神病院に監禁されることになった。それから7年が経過した。ハウエルはある島に大きな病院を作り、そこで生体実験を続けていた。ようやく退院したマイケルは友達のサンディ、ルーカス、ジニーと共にフェリーで島に向かった。フェリーでは奇妙な姿の男が突如、頭をおさえて口から泡を出すということが起こり、病院の車に乗っていたスパイダーとジャニングスとマイケルたちは喧嘩になるということがあった。島に到着すると、マイケルたちとスパイダーたちがカー・チェイスで追いかけられ、やがてマイケルはハウエルの姿を目にした。そして立入を禁止された洞窟に入る。が、スパイダーたちに追いかけられてジニーが傷つき、怒ったルーカスがジャニングスを殺してしまった。スパイダーはジャニングスの死体を病院へ運ぶが、ハウエルはスパイダーを閉じ込めてしまう。これにスパイダーは逆襲して、ハウエルによって作られた改造人間たちが解放される。そして、改造人間たちはスパイダーの指示で暴れ出す。ジニーとルーカスは殺され、更に病院の看護婦たちも殺される。そんな中、マイケルは両親の仇のハウエルを倒すが、待ち構えていたスパイダーと対決するが、電柱が倒れて感電死してしまい...

途中まではそれなりのストーリーがあって、それなりの見せ場があるが、クライマックスで主人公があっけなく死んでしまうなど、普通の間隔ではない展開が面白い作品と言える作品である。(この展開が良いというのではなく、意表を突く展開が良いということである。)

全体的にはB級作品に毛が生えたようなものであるが、アイデアは面白く、一様、本作がパリ・ファンタスティック映画祭でグランプリを受賞しているように、それなりの凄さはある。(ただ、あまり名前を聴かない賞なので、ということもありますが...)

普通ではない作品と言うことでは面白いと言うことになるが、普通に見ると異端過ぎるホラー映画と言うことになる。コアなホラー映画ファンにはお薦めするが、普通の方は避けた方が良いですね。(単に、邦題が長すぎるという変な映画という認識で十分...)

 

Death Warmed Up [VHS] [Import]

Death Warmed Up [VHS] [Import]

  • 出版社/メーカー: Jef Films Int.
  • メディア: VHS
Death Warmed Up [DVD] [Import]

(リージョンコードに注意)

Death Warmed Up [DVD] [Import]

  • 出版社/メーカー: Arrow
  • メディア: DVD

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