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「DANSEN MED REGITIZDE」 [映画(洋画)]

表題の作品は1989年のデンマーク映画「追想のワルツ」である。英語タイトルは「WALTZING REGTIZE」であり、日本での劇場公開は1991年2月であった。余命いくばくもない老夫婦の現在に至るまでの50年という長きにわたる時間の軌跡をたどった人間ドラマである。日本では殆ど目にすることの無いデンマーク映画であるが、しっヵりした作品である。尚、本作は受賞こそならなかったものの、アカデミー賞て外国語映画賞にノミネートされている。

作品データを記しておくと、時間は88分、原作はマータ・クリステンセン、監督と脚本はカスパル・ロストルップ、撮影はクラウス・ローフ、音楽はフッシである。そして出演は、フリッツ・ヘルムース、ミカエル・ヘルムース、ギタ・ノービュ、リッケ・ベンツェン、ヘニング・モリッツェン、アン・ワーナー・トムセン、たちである。

デンマークのある田舎町に住むカールとレギッツェの老夫婦は、ある夏の日に家族や旧友たちを招いてホームパーティーを開いた。懐かしい顔が集まったことで、レギッツェははしゃぐが、カールは複雑な気持ちになっていた。というのは、彼は癌に冒されていて、余命が幾ばくも無かったためだった。そんな彼の心を横切るのは50年前のあの頃のことであった。それは、ドイツ軍がデンマークへ侵攻を続けていた時期であった。若き日のカールは町のダンスでレギッツァを見染め、結婚した。そして息子のジョンが生まれた。一見したところは幸せな家庭だったが、レギッツァは派手好きで、結婚前から男友達とのつきあいも激しかったこともあって、2人は常日頃からぶつかり合っていた。そんなこともあって、成長したジョンは2人に反発して家を飛び出してしまった。そんな数々の思い出が甦るカール。パーティーが終わって客が全員帰ると、2人きりになったカールとレギッツァは人生の黄昏をかみしめ合っていた...

物語としては派手なものは一切無く、ある老夫婦の人生を振り返ったものである。しかし、個々には人生の重みというものがしっかりと描かれていて、誰にでもあるような人間ドラマが綴られている。じっくりと見てみたくなる作品である。(ただ、ソフトの点では恵まれていないのが残念なところである。かつてはLDでリリースされていたのですが...)

 

 

↓ビデオです。

追想のワルツ [VHS]

  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • メディア: VHS

 

↓原作小説はこちら

追想のワルツ

  • 作者: マータ クリステンセン
  • 出版社/メーカー: 評論社
  • 発売日: 1991/02
  • メディア: 単行本


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「DE VIERDE MAN」 [映画(洋画)]

表題の作品は1983年のオランダ映画「4番目の男」である。英語タイトルは「THE FOURTH MAN」であり、日本での劇場公開は1988年3月であった。後に「ロボコップ」や「トータル・リコール」「氷の微笑」の監督を務めることになるP・ヴァーホーヴェン監督の母国・オランダ時代の作品であり、異色のサスペンス作品である。本作はアボリアッツ・ファンタスティック映画祭で審査員特別賞を受賞していて、彼が世界に羽ばたくきっかけにもなった作品でもある。

作品データを記しておくと、時間は105分、原作はジェラルド・リーヴ、監督はポール・ヴァーホーヴェン、脚本はジェラルド・ソエトマン、撮影はヤン・デ・ボン、音楽はローク・ディッカーである。そして出演は、ジェローン・クラッベ、レネ・ソーテンダイク、トム・ホフマン、ドルフ・デ・ヴリーズ、ジールト・デ・ジョング、ハンス・ヴィールマン、たちである。

人気作家のリーヴは、スキャンダラスな文章で悪評が高い作家でもあった。そんな彼は、作家仲間の講演会に出席することになり、その講演先でクリスティンという妖しいブロンドの女性と出会った。その夜2人は一夜を共にし、その後リーヴは彼女の家に居つくことになる。が、それ依頼、彼の周囲では不可思議な出来事が起こるようになる。また、彼はバイセクシュアルであり、クリスティンの恋人のハーマンに目をつけて、ハーマンに近づこうとした。そんな中、クリスティンがこれまでに結婚した男は3人いて、3人全てが不幸な事故で死んでいたことを知る。リーヴはクリスティンが細工をして夫を殺したものと判断し、ハーマンに忠告した。しかしハーマンはそれを無視してリーヴを追い返そうとした。で、車を走らせたが、その車は事故を起こしてしまって...

グロイい描写が多いこともあって、サイコ的なホラーという雰囲気もある作品である。サスペンスとしてはそれなりに纏まっていることもあって、それなりに楽しめる作品であるのが、悪ふざけをしているところがあるのはヴァーホーヴェンならではといった所ですかね。

 

4番目の男 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD


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「THE DEAD CLASS」 [映画(洋画)]

表題の作品は1976年のポーランド映画の「THE DEAD CLASS/死の教室」である。日本での劇場公開は1988年2月であった。前衛演劇として上演されたものを忠実に映像作品として仕上げた実験的な試みの作品である。(タイトルすると、ホラー作品のように思えるでしょうが、そういう作品ではない。)

作品データを記しておくと、時間は75分、監督はアンジェイ・ワイダ、脚本はタデウシュ・カントール、撮影はエドヴァルト・クウォシンスキである。そして出演は、マリア・グレツカ、ボフダン・グリボヴィッチ、ミーラ・リフリツカ、ズビグニエフ・ベトナルチック、ロマン・シヴラック、(劇団クリコット2)たちである。である。

死を待つばかりの高齢の老人たち(実は...)12人が、かつて、学び、遊び、過ごした小学校の教室に集まってきた。彼らは過去の出来事を再現しようとするが...

舞台劇であるものを忠実に再現したものであるため、舞台では一般的な演出が取り入れられている。そのため、映画としては今一つ判りにくいところもあるのだが、完全に舞台作品を見ているような感じになる。また、その内容の方も、前衛的なところが前面に出ていて、普通の間隔ではあり得ないものとなっている。

映画ファンには今一つ受けが悪いであろうが、舞台作品のファンであれば、こういう作品は受け入れられやすいでしょうね。ということで、映画は余り見ないが、舞台作品を多く見るという方が、を映画に深く接していくことにする関所のような作品と言ったら良いですね。(逆に、映画を数多く見るという方は、本作を関所として舞台作品に足を踏み入れることにしても悪くないでしょうね...)とは言っても、かつてはLDでリリースされていたものの、現在ではソフトが無い状況なので、見ようとしても苦労することになりますけど...

 

↓本作のソフトがないので、アンジェイ・ワイダ監督作品を拾っておきます。

アンジェイ・ワイダ DVD-BOX 1 (世代/地下水道/灰とダイヤモンド)

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  • 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
  • メディア: DVD

アンジェイ・ワイダ DVD-BOX III: 鉄の男/ダントン/悪霊

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  • 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
  • メディア: DVD
カティンの森 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: アルバトロス
  • メディア: DVD

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「DOLLAR」 [映画(洋画)]

表題の作品は1938年のスウェーデン映画の「ドル」である。日本での劇場公開は1989年12月というように、製作から50年の歳月が流れてからの劇場公開となった。スウェーデン時代のI・バーグマン主演のコメディ作品であって、キャリアの浅い時期の作品でもある。彼女のコメディということで、現在では珍しい作品と言うことが出来る。

作品データを記しておくと、時間は78分、白黒作品である。原作はヤルマール・ベルイマン、監督はグスタフ・モランデル、脚本はスティナ・ベルイマンとグスタフ・モランデルの2人、撮影はオーケ・ダールクイスト、音楽はエリック・ベントソンである。そして出演は、イングリッド・バーグマン、ヨールイ・リンデベルイ、エルザ・バーネット、エドヴィン・アドルフソン、コティ・シャーベ、トッタ・ロルフ、たちである。

実業家・クルトの妻・ユーリアは、友人の借金を払うために夫の会社の株を売却してしまった。これによって株式市場ではちょっとしたパニックが起きてしまう。そんな彼女は、夫がアメリカ人の金持娘のメアリーと浮気しているのではないかと疑った。2人のいるスキー・ロッジに向かい、浮気を確かめようとするが、そうではなかったことを発見して安心し、クルトとユーリアは仲直りた。一方、メアリーはスキー場の医師と恋に落ちてしまう。ユーリアが何かをすると、それが連鎖的にトラブルに発展していって...というコメディである。

バーグマンのコメディエンヌぶりを見られるということで、知られている作品であるが、コメディとしては平凡な作品の一つでしかない。(派手という訳でも無く、大爆笑を誘うというものでもなく、ライト・コメディである。)そのため、コメディ好きな片には物足りなさを感じてしまう作品でしかない。が、バーグマンのスウェーデン時代のコメディということで、希少価値のある作品と言うことが出来る。この点だけでチェックしてみる価値はある。これは、作品を楽しむと言うよりも、希少性ということに主眼を置くことになるが、時にはこういう見方も宜しいかと...

 

ドル [レンタル落ち] [DVD]

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  • 出版社/メーカー: Blowout Japan
  • メディア: DVD

ドル [VHS]

  • 出版社/メーカー: NECアベニュー(ビジュアル)
  • メディア: VHS

ドル [Laser Disc]

  • 出版社/メーカー: NECアベニュー(ビジュアル)
  • メディア: Laser Disc

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「DANS LA VILLE BLANCHE」 [映画(洋画)]

表題の作品は1983年のスイスとポルトガルの合作映画「白い町で」である。(英語タイトルは「IN THE WHITE CITY」である。)日本での劇場公開は1986年2月であった。日本ではあまり公開されることのないスイスとポルトガルの作品であ理、ポルトガル・リスボンの町を舞台にしたラブ・ストーリーである。

作品データを記しておくと、時間は108分、製作、監督、脚本はアラン・タネール、撮影はアカシオ・デ・アルメイダ、音楽はジャン・リュック・バビルビエである。そして出演は、ブルーノ・ガンツ、テレーザ・マドルーカ、ユリア・フォンダリン、ホセ・カルバルホ、フランシスコ・バイアオ、ホセ・ウォーレンステイン、たちである。

貨物船の乗組員のポールは、船が停泊したリスボンの町に降り立ち、その美しい街並みに魅せられる。そして、ふと入ったバーで、そこで働くローザという女と出会い、意気投合する。ポールは、そのバーの上にあるホテルに部屋を取り、リスボンの夜を楽しみ、まもなくローザと愛し合うようになる。リスボンでのポールの暮らしは、ハーモニカを吹き、カセットで音楽を流して踊り、8ミリフィルムを回すことばかりしていた。そんな中、ポールはある夜、ビリヤード場からの帰り道に二人組のチンピラに襲われて、財布を盗まれてしまった。そして、スイスにいるポールの妻。エリザの元に、ポールが撮影した8ミリフィルムが送られてきて、「二人の女を愛している」と書かれた手紙が添えられていた。それを見たエリザは不安を感じた。その頃、ポールはお金に困って、腕時計を売り払った、その直後、彼は金を盗んだチンピラを見つけたが、逆に胸を刺されてしまった。傷は大したことなく、病院からホテルに戻ってきたが、ローザはフランスに去っていた。色々と尋ね歩いたポールだったが、ローザの居所は分からなかった。そんなポールは酒に走ることになる。そんな時、エリザからの手紙が届いた。「戻ってくるならいますぐ帰って。そうでなければ帰らないで」と記されていて、それを見たポールはスイスに戻ることにして、駅に向かった。汽車に乗ったポールは、そこで2人の女と向かい合せになり、若く美しい女の顔が焼きついたが...

リスボンの美しい街並みが印象的であって、物語の本筋以外の所でも色々と見所のある作品である。(観光ガイドという様な所までは行きませんが...)

一方、物語のほうに目を移すと、「男ってやつは...」と言ったところですね...

 

↓かつてはLDでリリースされていたのに、現在は輸入版ビデオとかなくて...

In the White City [VHS] [Import]

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  • 出版社/メーカー: New Yorker Video
  • メディア: VHS


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「DER RECKORD」 [映画(洋画)]

表題の作品は1985年の西ドイツとスイスの合作映画「ゴースト・ウィーク」である。日本での劇場公開は1986年12月であった。'80年代の作品であるが、SFXなどの特殊技術を使わず、しかもレトロ感漂う白黒画像を用いて描かれたホラー作品である。また、日本では珍しいスイス(西ドイツとの合作ですが...)の作品であるが、独特のセンスの作品である。

作品データを記しておくと、時間は85分、白黒作品である。監督と脚本はダニエル・ヘルファー、撮影はカイ・ガウディッツ、音楽はザ・チャンスである。そして出演は、ウーヴェ・オクセンクネヒト、ラズロ・I・キッシュ、カタリーナ・ラーケ、クルト・ラーブ、アンドレアス・フリカシー、たちである。

レンタル・ビデオショップを経営しているリコ、恋人のビギ、友人のバナナの3人は、海賊テレビ局を作るための資金を集めるために、映写技師を買収して、上映中の映画を電話回線を使ってビデオに収録し、その海賊テープをレンタルしたり、レンタル・ショップに売りさばいていた。が、ある日、警察の手入れを受けて映写技師が逮捕され、稼ぐ手段を失ってしまった。で、別の方法として、リコはテレビのライヴショウのマラソン・ビデオ・ウォッチングに挑戦することにした。しかし、それによって極度の疲労を覚えたリコはおかしくなってしまい、テレビ電波を直接受信する異常な体質になり、テレビ以外のことは何も認識できなくなってしまった。医者も手の施しようがなかったが、ある時、そんなリコが全く知らないはずのロシア語を語った。それはテレビの「初級ロシア語講座」の番組そのままだった。ビギは、彼を助ける道が開けたと感じ、バナナの協力の下、テレビ局ら侵入して、電波を通じてリコに呼びかけたが...

風刺が入っているところは面白い所であるが、著作権侵害という海賊行為に着目して、それをネタにしている所は面白いところである。

また、SFXなどの特殊技術を用いなくても、ホラー作品は出来ると言うことを教えてくれている作品でもある。ただ、実験的な試みという側面もあるだけに、こういう作品は本流にはならないと分かるが、実験策と言うことでは面白い所である。

尚、かつてはLDでリリースされていたが、現在では見ようとしてもソフトが無いということ、また、その内容から、現在ではテレビ放送も(規制によって)難しいと思うと、'80年代というのは良い時代だったということが分かるところでもある...

 

ソフトは無いものの、↓というものがありました。

映画スチール 「ゴースト・ウィーク」白黒3枚

映画スチール 「ゴースト・ウィーク」白黒3枚

  • 出版社/メーカー: アットワンダー
  • メディア: おもちゃ&ホビー


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「DET SJUNDE INSEGLET」 [映画(洋画)]

表題の作品は1956年のスウェーデン映画「第七の封印」である。(英語タイトルは「THE SEVENTH SEAL」である。)日本での劇場公開は1963年11月であった。I・ベルイマン監督が、騎士と死神の対決を通して神の存在を問い掛けた作品として知られていて、世界的な映画監督として彼が知られるようになった作品群の一つでもある。また、M・V・シドーとB・アンデショーンは本作が出世作となって、世界的に知られるようになった。尚、本作はカンヌ映画祭で審査員特別賞を受賞している作品でもある。

作品データを記しておくと、時間は97分、白黒作品である。監督と脚本はイングマール・ベルイマン、撮影はグンナール・フィッシェル、音楽はエリック・ノードグレーンである。そして出演は、マックス・フォン・シドー、グンナール・ビョルンストランド、ビビ・アンデショーン、ニルス・ポッペ、ベント・エーケロート、グンネル・リンドブロム、オーケ・フリーデル、インガ・ジル、ベティル・アンデルベルイ、モード・ハンソン、たちである。

十字軍の遠征を終えて、騎士アントニウスは従者のヨンスを従えて、10年にもわたる無益な遠征から帰国した。しかし、彼が見た故国は、疫病がはびこり、邪教は跳染していた。そんなアントニウスは、自分を追ってきた死神の存在に気づいた。死神は彼に死を宣告するが、自らの命を賭けたチェスでの対決を申し入れた。それは死を恐れての時間稼ぎではなく、神の存在を確認して、徒労に終わった戦役で揺らいだ信仰を取り戻すためのものであった。が、チェスの勝負は長引き、その間に彼は妻の待つ居城へ向かう。その道中で様々な人たちと出会っていくアントニウスであったが、結局、チェスの敗北を認めざるを得なくなった。で、彼は自分の魂の救済も、神との対話も、何一つ達成できなかった。ただ、途中で出会った旅芸人一家だけは死に神から救った。古城で妻と再会したアントニウスは晩餐を取るが、死に神が現れ、アントニウスだけでなく、その場にいた人全ての命を奪っていった。アントニウスに助けられた旅芸人一家は、翌朝、死神に先導されて数珠繋ぎになって死の舞踏を踊るアントニウスたち犠牲者たちの姿を目にしたのだった。

本作を理解するには、キリスト教に対する知識が必要であり、死生観に関しては学んでおく必要がある。また、物語の時代設定である十字軍の遠征についても知識を持っておく必要がある。よって、そういう知識を持っていない場合は、少し勉強してから見た方が良いのは言うまでも無い。が、そうして鑑賞すると、難しいテーマを上手く描いていることが分かる。(カンヌをはじめ、賞を受賞していることがそれを証明している。)

ベルイマン監督作品であり、本作から名優として知られるようになるM・V・シドやB・アンデショーンのことを考えると、絶対に見ておきたい作品の一つであるが、予備知識を入れてから楽しみましょう。(娯楽作品ではないだけに、作品を鑑賞する前に予備知識として学んでおくという作品も時には宜しいかと...)

 

第七の封印 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD


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「DRIVING FORCE」 [映画(洋画)]

表題の作品は1989年のオーストラリア映画「ドライビング・フォース」である。(後に、ビデオ化されたときに「ドライビング・フォース/地獄のモンスター・トラック」というタイトルになった。)日本での劇場公開は1990年5月であった。1980年の「フラッシュゴードン」の主役を務めたことで知られるS・ジョーンズ(そのあと、パッとしませんが...)主演のカー・アクション作品である。「豪州」「近未来」「カー・アクション」というと、人気シリーズとなった「マッド・マックス」が真っ先に思い浮かぶが、そのトラック野郎版と言った作品である。

作品データを記しておくと、時間は91分、監督はアンドリュー・ブロウズ、脚本はパトリック・エッジワース、撮影はケヴァン・リンド、リチャード・ミチャラク、ジュン・ペレイラの3人、音楽はポール・シュッツェである。そして出演は、サム・ジョーンズ、キャサリン・バック、ドン・スウェイジ、ジェラルド・ゴードン、ロバート・マリウス、ビリー・ブランクス、レナータ・スコット、ステファニー・メイスン、たちである。

失業中だったスティーヴは、危険な事故車の回収業に就いた。車のパーツには高い値段が付くので、業者の中にはわざと他人の車を壊してパーツを盗み、それを売りさばくような者もいた。真面目に仕事をする新参者のスティーヴのことが気に入らないネルソンは、そんな悪徳業者であり、何とかしてスティーヴを潰そうとする。そしてスティーヴの妻や娘を襲う。妻を殺され、残された娘のために、スティーヴは怒りを爆発させて、特別に改造したトラックを駆って、悪徳業者一味に立ち向かって、ハイウェイを突っ走っていくが...

物語の骨格は「マッドマックス」(第一作)そのままと言っても良いところがある。(一部を変更しただけ、と言った方が正しいかも...)それだけに、どうしても「マッドマックス」を思い出してしまう。本作では改造トラックで疾走すると言うことから、トラック野郎と言った所も出てくることになり、「マッドマックス」よりも大型車が疾走すると言ったらいいですね。(「マッドマックス2」ではタンクローリーという大型車の疾走が見られるが、物語の展開からするとあくまでも第一作の方と比較されてしまう。)

まあ、B級作品の範疇にある作品であるだけに、B級作品として楽しんだら良いということで...

 

↓輸入版のビデオです。(かつてはLDでもリリースされてましたが、現在は日本ではソフトが無い...)

Driving Force [VHS] [Import]

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  • メディア: VHS

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  • 出版社/メーカー:
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  • メディア: VHS

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「DOGS IN SPACE」 [映画(洋画)]

表題の作品は1986年のオーストラリア映画「ドッグ・イン・スペース」である。日本での劇場公開は1988年7月であった。INXSのボーカリストである故・M・ハッチェンス主演の青春ドラマである。(物語の舞台は'70年代終盤である。)

作品データを記しておくと、時間は108分、監督と脚本はリチャード・ローウェンスタイン、撮影はアンドリュー・デ・グルート、音楽はオリー・オルセンである。そして出演は、マイケル・ハッチェンス、サスキア・ポスト、ニック・ニードルス、ディアンナ・ボンド、トニー・ヘロウ、クリス・ヘイウッド、たちである。

1978年のオーストラリアはメルボルン。サムはロックバンド『ドッグ・イン・スペース』を率い、そのメンバーであり、恋人でもあるアンナ、家出少女、キーボード・プレーヤーのティム、建築工学を学んでいる学生のルチオたちと共に、ボロい家に住んで、勝手気ままなコミューンを形成していた。そして、暮らしぶりは、昼に寝て、夜はセックスとドラッグ、酒、パーティーに明け暮れ、時々、ライヴハウスで演奏をするという無軌道な生活をしていた。やがて、サムとアンナはより深い関係になっていくが、アンナはサムの影響でドラッグに手を伸ばしていき、やがて、中毒で死んでしまう。そしてサムは、失った者の大きさに気がつき、自分が現在冒している現実と向き合い、新しい世界に目を向けて、この暗闇を抜け出そうと誓った。そして、彼は新しいバンドを率いて、音楽活動に力を入れる。そのサムには、自堕落な生活をしていた頃の面影は完全に無くなっていた。

音楽ものの青春映画としては、よくあるテーマ(若者の無軌道ぶり、ドラッグ)を扱っているということで、とりたててという作品では無いが、本作は何と言ってもINXSのボーカリストだったM・ハッチェンスを見られるということで、現在では貴重な作品と言うことが出来る。(実録ドラマではないですが...)また、劇中に流れるいくつかの(有名な)音楽もこの手間作品では当たり前に行われていることであるので、取り立ててと言うものではない。(あくまでも、よくある普通の青春映画ということである。)

現在では、サントラを含めて、日本ではソフトに恵まれていないなどの壁があること、そして、元INXSのM・ハッチェンス主演ということで、こういう作品があったということで宜しいかと...(INXSのファンという方は、輸入版で楽しめますけど...)

 

↓全て輸入版です。(DVDはリージョンコードに要注意)

Dogs In Space [DVD] [Import]

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  • 出版社/メーカー: Umbrella
  • メディア: DVD

Dogs in Space [DVD] [Import]

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  • 出版社/メーカー: Midnite Movies
  • メディア: DVD

Dogs in Space (Blu-Ray) [Import]

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  • 出版社/メーカー: Umbrella E
  • メディア: DVD

Dogs in Space [VHS] [Import]

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  • 出版社/メーカー: Twentieth Century Fox
  • メディア: VHS


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「DAY OF THE PANTHER」 [映画(洋画)]

表題の作品は1987年のオーストラリア映画「ブレードチェイサー」である。日本での劇場公開は1989年3月であった。マーシャルアーツの達人という主人公が活躍するノンストップ・アクション作品である。また、クライマックスがこの手の作品と比べると、少し変わっている特徴がある。

作品データを記しておくと、時間は90分、原案はピーター・ウェスト、デヴィッド・グルームの2人、監督はブライアン・トレンチャード・スミス、脚本はピーター・ウェスト、撮影はサイモン・アッカーマン、音楽はギャリー・ハードマン、ブライアン・ビーミッシュの2人である。そして出演は、エドワード・ジョン・スタザック、ジョン・スタントン、ジム・リチャーズ、マイケル・カーマン、ゼイル・ダニエル、マシュー・クォーターメイン、パリス・ジェファーソン、たちである。

香港の特別捜査官・ジェイソン・ブレードはマーシャル・アーツの達人であり、香港で麻薬シンジケートのボス・ズーコーを追っていた。また、彼の相棒・リンダ・アンダーソンはオーストラリアに乱入して、ズーコーを追っていた。ある日、リンダは、豪州・パースにある一味のアジトに乗り込んだ。それを受けてジェイソンも駆けつけたが、彼女は既に殺されていた。で、ジェイソンはもリンダの父であり、マーシャル・アーツの師でもあるウィリアムの元に身をおいて、敵組織に潜入した。最初は上手く言ったが、やがてジェイソンの正体は敵に知られることになる。しかし、ジェイソンは招待がバレタことをまだ知らず、単身アジトに乗り込み、麻薬を抑えようとした。が、ズーコーのボディガードのジムに捕まってしまった。シェイさんは全ての決着を付けるために、決闘することを提案し、敵もそれを受けた。で、ジェイソンとジムの対決となる。アーシャ流アーツの死闘が展開されて、ジェイソンはジムに勝利した。そしてウィリアムの協力で、ズーコーの麻薬組織を壊滅に追い込んだのだった。

この手の作品では、ラストは敵を壊滅させて、ハッピーエンドというのが普通であるが、本作では敵に勝つものの、殺していないという所がポイントである。例え、どんな極悪組織であっても、殺さずに逮捕する、という考えは東洋では当たり前の考えであり、その精神を受け継いでいるというのは素晴らしい所である。(欧米では、最初は「逮捕」と言っているものの、程度が酷いと、「射殺」でことを解決してしまうだけに、考え方が根本から違っている。)ただ、そういう展開の物語としては、20年ばかり、登場するのが早かったと言う気がする。

この点で、本作は同類のアクション作品とは違うところで、存在感があるはずなのに、物語の展開が今一つ歯切れが悪いこともあって、物語が盛り上がらないのが残念な所でもある。が、マーシャルアーツのアクションは十分に見せ場となっているので、そういう所を見るということで宜しいかと...

 

↓輸入版です。(DVDはリージョンコードに要注意)

Day of the Panther (1987) [DVD]

Day of the Panther (1987) [DVD]

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: DVD

Day of the Panther [VHS] [Import]

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  • 出版社/メーカー:
  • メディア: VHS
Day of the Panther [DVD] [Import]

Day of the Panther [DVD] [Import]

  • 出版社/メーカー: Ilc
  • メディア: DVD

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